取手競輪場で開設75周年記念「水戸黄門賞(GIII)」が、5月31日に幕を開けた。初日のメイン、特選では栃茨コンビが上位を独占。眞杉匠がまくりで白星を挙げた。また、一次予選では、芦澤大輔、辰弘の兄弟、木村皆斗が、地元でファンの期待に応えて1着で勝ち上がった。6月1日のシリーズ2日目には、S級S班の眞杉、郡司浩平も加わり、二次予選で勝ち上がりが争われる。
記念開催中は毎日、先着ファンサービスとして500名様に「茨城のお菓子」をプレゼント。専門解説者によるレース予想会、オリジナルグッズが当たる未確定車券抽選会などが予定されています。また、6月1日の2日目には、「ウエストランド」のお笑いライブ、先日引退した平原康多さんのトークショーなどもあります。取手競輪場では、みなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
<1R>
赤板2コーナー過ぎに鈴木浩太を押さえて飛び出した西田優大が主導権。後方の浮島知稀がすかさず巻き返すが、最終ホーム手前で番手の志村太賀は中団に降りる。浮島と西田の踏み合いも、西田は1車の浮島を受けて番手に収まる。そこを6番手になった鈴木が、2コーナー手前からまくる。西田も番手から出るが、鈴木のスピードがいい。前団をのみ込んだ鈴木を番手の須永優太が、ゴール線できっちりと交わした。
「(周回中の)並びは悪かったけど、(鈴木が)しっかり切ってくれたし、自分のタイミングで仕掛けてくれた。自分は(小川真太郎が)番手から出てもって来られるのをしっかり対応できるようにと。(全プロ競技大会の)団抜きの練習もできていたので、それがこっち(競輪)にも生きていると思う。(競技のための)持久力の練習ばかりしていたので、あとは瞬発系の力を出せるように」
連結を外した志村に前に入られた鈴木浩太だったが、タイミングを逃すことなくまくりを打った。
「(浮島に)突っ張られると思ったけど、行けたのでそこが一番大きかった。前がゴチャゴチャしていたので、冷静に自分のタイミングでと。踏み出しはいつも通りだった。いつもだったら(最終)3コーナーで止まってしまうところを取手のバンクなのか、相手の調子なのか、すんなり越えられた。本来、記念はダメだし、今日(初日)はたまたまうまくいった」
「(周回中の)並びは悪かったけど、(鈴木が)しっかり切ってくれたし、自分のタイミングで仕掛けてくれた。自分は(小川真太郎が)番手から出てもって来られるのをしっかり対応できるようにと。(全プロ競技大会の)団抜きの練習もできていたので、それがこっち(競輪)にも生きていると思う。(競技のための)持久力の練習ばかりしていたので、あとは瞬発系の力を出せるように」
連結を外した志村に前に入られた鈴木浩太だったが、タイミングを逃すことなくまくりを打った。
「(浮島に)突っ張られると思ったけど、行けたのでそこが一番大きかった。前がゴチャゴチャしていたので、冷静に自分のタイミングでと。踏み出しはいつも通りだった。いつもだったら(最終)3コーナーで止まってしまうところを取手のバンクなのか、相手の調子なのか、すんなり越えられた。本来、記念はダメだし、今日(初日)はたまたまうまくいった」
<2R>
月森亮輔、横関裕樹の順番で切って、染谷幸喜が打鐘3コーナーで先頭に立ち主導権。ペースを握った染谷が徐々に踏み上げて、最終ホームを一本棒の隊列で通過。7番手に置かれた月森は、2コーナーから仕掛ける。月森にかぶった横関は、2センターで外に張るが一息。逃げる染谷の番手で流れが向いた石毛克幸が、後続を引きつけて追い込んだ。
「(スタートは)車番が良かったので、取れて良かったです。バンクが重かったです。(風は)バックが向かっていました。この風ですし、後ろにいたらまくれないですね。(染谷の掛かりは)良かったですね。自分の体調も悪くないと思います」
横関マークの志智俊夫は、直線で中のコースが空くと鋭く伸びて2着。
「かぶってしまいましたけど、(横関が)入っていってくれた。雨がすごくて前が見えなかった。でも、石毛君が残し気味だったので、抜いたかなって思った。(前回で落車しているが)勝ち上がれましたし、脚には余裕あった」
「(スタートは)車番が良かったので、取れて良かったです。バンクが重かったです。(風は)バックが向かっていました。この風ですし、後ろにいたらまくれないですね。(染谷の掛かりは)良かったですね。自分の体調も悪くないと思います」
横関マークの志智俊夫は、直線で中のコースが空くと鋭く伸びて2着。
「かぶってしまいましたけど、(横関が)入っていってくれた。雨がすごくて前が見えなかった。でも、石毛君が残し気味だったので、抜いたかなって思った。(前回で落車しているが)勝ち上がれましたし、脚には余裕あった」
<3R>

大川龍二選手
中国勢が前団に構える。邊見光輝が押さえると、河端朋之は小堺浩二ラインを送り出して7番手で態勢を整える。車間を空けた河端は、じわりと詰めながら前団に襲い掛かる。打鐘4コーナー付近から加速した河端に、大川龍二(写真)が車間が空きながら追走。最終1コーナーで出切った河端のカマシを大川が懸命に追う。大きく離れた3番手が邊見。バックを過ぎて河端との車間が安全圏に入った大川が、最後は交わした。
「(河端は)絶対にどこかで行ってくれるんで、どこかなって全集中でした。雨だったり、風だったりの悪い条件でも付いていかないと。口が空いたっていうレベルじゃないけど、自分がやってきた練習を信じて追いつけると。(河端に追いつけたのが最終)バック線くらいだった。追いついて後ろを確認したら(離れていたんで)大丈夫だなと。あとはどんだけ踏めるかでした。オッズにも出ているように(車単では河端の押し切りが1番人気で)やっぱりそれがいまの僕の(お客さんの)信頼感だと。悔しいし、情けないですね」
仕掛けどころを一瞬、ちゅうちょした河端朋之だったが、さすがの加速力を見せて前団をあっという間にのみ込んだ。
「行けるところでと思っていた。ただ、あんまり遅いと佐藤(一伸)君の番手まくりっていうのもあるだろうし、できることなら早く(仕掛けようと)って思っていました。前(邊見)が一瞬、仕掛けたと思ったけど、自分も踏み込んでいたんで力勝負だった。思っていたよりもペースで出られた。(状態的には)走った感じから、とくに問題ない」
「(河端は)絶対にどこかで行ってくれるんで、どこかなって全集中でした。雨だったり、風だったりの悪い条件でも付いていかないと。口が空いたっていうレベルじゃないけど、自分がやってきた練習を信じて追いつけると。(河端に追いつけたのが最終)バック線くらいだった。追いついて後ろを確認したら(離れていたんで)大丈夫だなと。あとはどんだけ踏めるかでした。オッズにも出ているように(車単では河端の押し切りが1番人気で)やっぱりそれがいまの僕の(お客さんの)信頼感だと。悔しいし、情けないですね」
仕掛けどころを一瞬、ちゅうちょした河端朋之だったが、さすがの加速力を見せて前団をあっという間にのみ込んだ。
「行けるところでと思っていた。ただ、あんまり遅いと佐藤(一伸)君の番手まくりっていうのもあるだろうし、できることなら早く(仕掛けようと)って思っていました。前(邊見)が一瞬、仕掛けたと思ったけど、自分も踏み込んでいたんで力勝負だった。思っていたよりもペースで出られた。(状態的には)走った感じから、とくに問題ない」
<4R>
打鐘手前で阿竹智史が、坂本周作を押さえる。そこを小畑勝広が飛び出して先行策。阿竹が3番手に飛び付いて、最終ホーム過ぎに阿竹と重なった相川永伍が落車。桑原大志、紺野哲也が乗り上げる。逃げる小畑に磯田旭、阿竹、畑段嵐士になって、その後ろは車間が空く。4コーナー手前で外に持ち出した阿竹の追い込みを磯田が退けて1着。
「昨日(前検日)の朝に追加の連絡が入ったけど、練習する予定だったし大丈夫でした。疲れもないです。(1走して)バンクとフレームが重い感じがするので、眞杉(匠)にみてもらおうと思います」
苦肉の3番手飛び付きだった阿竹智史は、相川の落車もありその位置を確保しての追い込みになった。
「自力もそんなに嫌ではない。車番も良かったし、基本は関東の後ろから組み立てようと。もっとスパッと(小畑が)来てくれて、立て直して自力が出せれば良かったんですけど。あそこで引いてもしんどい。前回の2日目にセッティングを変えたけど、もうちょっと触ってみる」
「昨日(前検日)の朝に追加の連絡が入ったけど、練習する予定だったし大丈夫でした。疲れもないです。(1走して)バンクとフレームが重い感じがするので、眞杉(匠)にみてもらおうと思います」
苦肉の3番手飛び付きだった阿竹智史は、相川の落車もありその位置を確保しての追い込みになった。
「自力もそんなに嫌ではない。車番も良かったし、基本は関東の後ろから組み立てようと。もっとスパッと(小畑が)来てくれて、立て直して自力が出せれば良かったんですけど。あそこで引いてもしんどい。前回の2日目にセッティングを変えたけど、もうちょっと触ってみる」
<5R>

井上昌己選手
赤板1コーナーで蒔田英彦が切って、そこを上杉嘉槻が楽に押さえて先頭に立つ。単騎の金子真也が4番手に続き、蒔田が5番手で最終周回へ。一本棒の7番手に置かれた松本秀之介は、2コーナー手前から仕掛ける。松本が好スピードで前団に迫るが、2センターで神田紘輔に振られる。松本の失速を判断した井上昌己(写真)が、直線でシャープに伸びた。
「思っていたなかでも、一番悪い展開になった。(松本の)スピードは良かったんですけど、かなり上の方を走っていた。もうちょっと寄せていけば、もっと伸びたと思うんですけどね。初日はいつも軽いんですけど、あとは(シリーズ中の)疲れがどうかなっていう感じです」
九州3番手に阪本和也が、ソツなく流れ込んで2着。
「追走に集中していました。(前回が終わってから)ケアを多めに入れた。(最後は)ちょっとスリップしていっぱいになったんですけど。(2日目以降に向けては)疲れを残さないようにだけですね」
「思っていたなかでも、一番悪い展開になった。(松本の)スピードは良かったんですけど、かなり上の方を走っていた。もうちょっと寄せていけば、もっと伸びたと思うんですけどね。初日はいつも軽いんですけど、あとは(シリーズ中の)疲れがどうかなっていう感じです」
九州3番手に阪本和也が、ソツなく流れ込んで2着。
「追走に集中していました。(前回が終わってから)ケアを多めに入れた。(最後は)ちょっとスリップしていっぱいになったんですけど。(2日目以降に向けては)疲れを残さないようにだけですね」
<6R>
赤板2コーナーで踏み込んだ吉田有希が、渡口勝成を叩いて主導権を握る。星野辰也は橋本強にさばかれて、渡口が3番手で最終ホームを通過する。6番手の末廣快理は動けず、ようやく2コーナーからまくりを打つが前が遠い。末廣は3番手まで。逃げる吉田の掛かりが良く、直線は地元両者の勝負。番手の芦澤大輔が、最後のハンドル投げで交わした。
「バックが強い向かい風のなかで、(吉田)有希が(最終バックで)踏み上げていった。自分もその時に後ろを確認できたので、状態はいいと思います。ホームでは(後ろが渡口なのも)わかっていたんで、内には来ないだろうと思って外を警戒していた。思ったよりも体が動いてなかったけど、この1走で刺激が入って良かった。(前回の)京王閣よりも全然いい。その時は新車をいじりっぱなしだった。けど、最終日にやっとセッティングが出た」
地元記念の今シリーズから新車を投入した吉田有希が、別線を完封した。
「落ち着いて、仕掛けるところだけ見失わないようにと思っていた。星野さんまで連れていければ申し分なかったけど、自分のスピードがないんで。新車ができたんで4回くらい乗って、これはイケるなって。今日(初日)、先行した感じは、(前回の)宇都宮より乗れている。使いたい筋肉を使えている。後ろが茨城の大先輩の(芦澤)大輔さんで心強かった」
「バックが強い向かい風のなかで、(吉田)有希が(最終バックで)踏み上げていった。自分もその時に後ろを確認できたので、状態はいいと思います。ホームでは(後ろが渡口なのも)わかっていたんで、内には来ないだろうと思って外を警戒していた。思ったよりも体が動いてなかったけど、この1走で刺激が入って良かった。(前回の)京王閣よりも全然いい。その時は新車をいじりっぱなしだった。けど、最終日にやっとセッティングが出た」
地元記念の今シリーズから新車を投入した吉田有希が、別線を完封した。
「落ち着いて、仕掛けるところだけ見失わないようにと思っていた。星野さんまで連れていければ申し分なかったけど、自分のスピードがないんで。新車ができたんで4回くらい乗って、これはイケるなって。今日(初日)、先行した感じは、(前回の)宇都宮より乗れている。使いたい筋肉を使えている。後ろが茨城の大先輩の(芦澤)大輔さんで心強かった」
<7R>

渡邉一成選手
赤板過ぎに出た緒方将樹を、松坂侑亮が押さえて先行態勢を取る。緒方が4番手に引いて打鐘を通過。松坂がそのままペースを上げて駆けて、渡邉一成(写真)は一本棒の7番手に置かれる。番手の佐々木眞也は車間を空けて、別線の反撃に備える。最終2コーナーから渡邉がまくって、佐々木も番手発進。渡邉のスピードが断然。前団をとらえた渡邉が、4コーナーで先頭。そのまま佐藤慎太郎を振り切った。
「向かい風を楽に踏みたかった。それで松坂君を行かせてからと思っていたけど、加速していったので仕掛けどころがなかった。合わされても外を我慢すればと踏んでいった。そしたら乗り越えられたので良かった。前回(奈良)の初日にギックリ腰をやって不安はあったけど、奈良に入るまでいい状態では入れていた。体も動いているし悪くない」
福島のタイトルホルダー2人のワンツー。佐藤慎太郎は、現状をこう振り返る。
「自分はしっかり付いていけるかどうかなので。(渡邉は)トルクがかかっていいスピードだったし、これなら行き切るなと。(状態は)レースのなかで比べると良くなっている。でも、練習でどれだけ手応えをつかめるかだと思うので、レースの結果に一喜一憂しないように」
「向かい風を楽に踏みたかった。それで松坂君を行かせてからと思っていたけど、加速していったので仕掛けどころがなかった。合わされても外を我慢すればと踏んでいった。そしたら乗り越えられたので良かった。前回(奈良)の初日にギックリ腰をやって不安はあったけど、奈良に入るまでいい状態では入れていた。体も動いているし悪くない」
福島のタイトルホルダー2人のワンツー。佐藤慎太郎は、現状をこう振り返る。
「自分はしっかり付いていけるかどうかなので。(渡邉は)トルクがかかっていいスピードだったし、これなら行き切るなと。(状態は)レースのなかで比べると良くなっている。でも、練習でどれだけ手応えをつかめるかだと思うので、レースの結果に一喜一憂しないように」
<8R>

芦澤辰弘選手
切って出た真船圭一郎は茨栃勢を受けて、松崎広太が脚力を消耗することなく主導権。落ち着いてペースをつくった松崎が、7番手の三谷竜生を警戒しながら最終ホーム手前から踏み上げて風を切る。単騎で6番手になった山本浩成、7番手の三谷ともに前との車間が空く。三谷は詰める勢いでバックからまくるが、松崎のピッチがいい。番手で流れが向いた芦澤辰弘(写真)が、兄の大輔に次いで一次予選で勝ち星を挙げた。
「やっぱり9車立てのセオリーとして一番強い人に前を取ってもらって、7番手(に下げてから)勝負っていうのがある。今日(初日)はそれを実行できて良かったと思います。松崎君が強くて、僕も岡田(泰地)君もキツかったですね。三谷さんが見えなかったので、いつ来るんだろっていう怖さもあった。今日はバンクコンディションが重かったので、調子がいいか悪いかはわからない。でも、前回からシューズを換えて、久々に脚がたまる感じだったんでいいと思います」
ラインでの上位独占をメイク。自身も2着に逃げ粘った松崎広太が上々のスタートを切った。
「頼りになる先輩が付いていたので、緊張することなく駆けられました。バンクが重くてキツかった。けど、(最終)3コーナーぐらいでは決まるかなっていうのはありました。(地元で)いっぱい応援してもらって力になりました。体は動いてくれていると思います」
「やっぱり9車立てのセオリーとして一番強い人に前を取ってもらって、7番手(に下げてから)勝負っていうのがある。今日(初日)はそれを実行できて良かったと思います。松崎君が強くて、僕も岡田(泰地)君もキツかったですね。三谷さんが見えなかったので、いつ来るんだろっていう怖さもあった。今日はバンクコンディションが重かったので、調子がいいか悪いかはわからない。でも、前回からシューズを換えて、久々に脚がたまる感じだったんでいいと思います」
ラインでの上位独占をメイク。自身も2着に逃げ粘った松崎広太が上々のスタートを切った。
「頼りになる先輩が付いていたので、緊張することなく駆けられました。バンクが重くてキツかった。けど、(最終)3コーナーぐらいでは決まるかなっていうのはありました。(地元で)いっぱい応援してもらって力になりました。体は動いてくれていると思います」
<9R>

木村皆斗選手
前受けの木村皆斗(写真)は、赤板2コーナーから踏み込んだ宮本隼輔の仕掛けに素早く反応。打鐘3コーナーで宮本が出ると、そこを木村が叩いて先行策。最終ホームで関東3車が出切る。8番手の伊東翔貴が巻き返す。4番手の宮本はいっぱいで、伊東はバック過ぎに空いた4番手に入る。小川勇介も切り替えるが、地元コンビを脅かさすまでには至らない。武田豊樹を振り切った木村が1着。
「1番車だったんで、ある程度、気持ちに余裕をもってどこからでもスタートできるなっていうのがありました。(別線の動きが)ある程度、順番通りにはなったけど、叩く位置は遅くなった。出切ってからは余裕があるわけじゃないけど、いつも通りの先行ができた。(特進してからS級でも充実しているが)A級の時と戦い方を変えてないのがいいんだと思います。相手のことを気にしないっていうのはあると思う」
武田豊樹は、木村と1車身差の2着。直線でも差を詰めることができずに流れ込んだ。
「風が強かった。想像以上に強くて、冬の風みたいだった。(木村の仕掛けに)ちょっと遅れて必死だった。(木村は)なんか変わってきましたね。内容が良くなってきた。日ごろ練習しているのも見ているし、気持ちが強いのもわかっている。安心して任せられる。ただ、踏み出しがいいんで、いろいろ注意点がある。風もあって、自分は全然、余裕がなかった」
「1番車だったんで、ある程度、気持ちに余裕をもってどこからでもスタートできるなっていうのがありました。(別線の動きが)ある程度、順番通りにはなったけど、叩く位置は遅くなった。出切ってからは余裕があるわけじゃないけど、いつも通りの先行ができた。(特進してからS級でも充実しているが)A級の時と戦い方を変えてないのがいいんだと思います。相手のことを気にしないっていうのはあると思う」
武田豊樹は、木村と1車身差の2着。直線でも差を詰めることができずに流れ込んだ。
「風が強かった。想像以上に強くて、冬の風みたいだった。(木村の仕掛けに)ちょっと遅れて必死だった。(木村は)なんか変わってきましたね。内容が良くなってきた。日ごろ練習しているのも見ているし、気持ちが強いのもわかっている。安心して任せられる。ただ、踏み出しがいいんで、いろいろ注意点がある。風もあって、自分は全然、余裕がなかった」
<10R>
片桐善也が、赤板1コーナーで出る。4番手で櫻井祐太郎と併走した近藤翔馬は、2コーナー手前からインに切り込み位置を確保。結果的に打鐘で7番手になった櫻井は、3コーナーで巻き返す。しかしながら、先行態勢の片桐がペースを上げて、櫻井はなかなか進まない。最終2コーナー手前で4番手の近藤が、合わせてまくる。鈴木輝大のブロックを乗り越えた近藤に上野優太の追走。山崎芳仁のアシストもあり、前の2人を櫻井が追いかける。まくり切った近藤マークから上野が追い込むが、しぶとく外を伸びた櫻井が突き抜けた。
「(近藤が)切ってくれれば良かった。本当は粘りたかったけど、僕も遅れていたし、(中団の)ここで勝負するのは良くないと下げた。僕が外した瞬間に片桐さんも駆けていて、自分で苦しい展開にしてしまった。後ろ2人を付けていたのに申し訳なかった。脚の状態は悪くなかったけど、自分のレースをつくる能力が足りなかった」
近藤のまくりに乗った上野優太が、差し脚を伸ばして2着。
「(近藤が)最高の運びをしてくれたし、出脚も良かった。けど、思ったより(近藤が)タレていた。もうちょっと余裕があれば後ろを確認できた。ゴール前は見えているけど、その前の動きが遅れている。状態は悪くないし、引き続き体調を崩さないようにしたい」
「(近藤が)切ってくれれば良かった。本当は粘りたかったけど、僕も遅れていたし、(中団の)ここで勝負するのは良くないと下げた。僕が外した瞬間に片桐さんも駆けていて、自分で苦しい展開にしてしまった。後ろ2人を付けていたのに申し訳なかった。脚の状態は悪くなかったけど、自分のレースをつくる能力が足りなかった」
近藤のまくりに乗った上野優太が、差し脚を伸ばして2着。
「(近藤が)最高の運びをしてくれたし、出脚も良かった。けど、思ったより(近藤が)タレていた。もうちょっと余裕があれば後ろを確認できた。ゴール前は見えているけど、その前の動きが遅れている。状態は悪くないし、引き続き体調を崩さないようにしたい」
<11R>

山口多聞選手
山口多聞(写真)の上昇を、前受けの吉武信太朗が赤板過ぎに突っ張る。単騎の原口昌平が4番手で、5番手の山口の外に瓜生崇智が併走する渋滞で打鐘。吉武も徐々に踏み上げるが、4コーナーで山口がスパート。後位の競りは瓜生が勝つも、山口に付け切れない。山口が1人で出切り、後続をちぎる。離れながら吉武、山形一気で追いかける。しかしながら、詰まらず、山口はセーフティーリードを保ったままゴール線を駆け抜けた。
「本当は前を取って突っ張った方が、(ラインで)決まりやすいかなって思ったんですけど。スタートが取れなくて後ろになりました。(吉武が)突っ張るようならブーメランして、落ち着いて行こうと思っていました。ちょっと後手、後手になってしまったのは反省です。カマシ切ってからはモニターを見たら8番(吉武)と1番(瓜生)がゴチャついていたのしかわからなかった。しっかりラインで決めたかったんですけど、競りでやりづらかったですね」
吉武は山口との差が詰まらず、直線で追い込んだ山形一気が2着。
「(吉武の)ペースは完ぺきだったんですけどね。あとは(最終)バックで詰まって行ければっていう感じでした。ただ、風もキツかったので。あれ(バックの向かい風)を2回受けたらキツいですね。バンクが重かったんですけど、めちゃくちゃ悪い感じはしなかったです」
「本当は前を取って突っ張った方が、(ラインで)決まりやすいかなって思ったんですけど。スタートが取れなくて後ろになりました。(吉武が)突っ張るようならブーメランして、落ち着いて行こうと思っていました。ちょっと後手、後手になってしまったのは反省です。カマシ切ってからはモニターを見たら8番(吉武)と1番(瓜生)がゴチャついていたのしかわからなかった。しっかりラインで決めたかったんですけど、競りでやりづらかったですね」
吉武は山口との差が詰まらず、直線で追い込んだ山形一気が2着。
「(吉武の)ペースは完ぺきだったんですけどね。あとは(最終)バックで詰まって行ければっていう感じでした。ただ、風もキツかったので。あれ(バックの向かい風)を2回受けたらキツいですね。バンクが重かったんですけど、めちゃくちゃ悪い感じはしなかったです」
<12R>

眞杉匠選手
周回中、7番手になった松井宏佑が押さえにかかるが、藤井侑吾が突っ張る。3番手を眞杉匠(写真)がキープして、吉田拓矢まで続く。が、南関勢に降りられた佐々木悠葵は外を追い上げる。結果的には5番手で松井、佐々木が重なり打鐘を迎える。眞杉は3番手で車間を空けて、主導権の藤井は4コーナーからダッシュを利かせて駆ける。5番手は最終1センターで佐々木が守り切って、単騎の成田和也の追走。南関勢は後方に陥って万事休す。大きく空いた車間を詰める勢いで3コーナーからまくった眞杉が、直線の入口で前団をとらえて1着。
「(松井が)切ったところを叩いていこうと思った。けど、(藤井が松井を)突っ張った。(3番手に入ってからは)自分の間合いでと思っていた。ちょっと空けすぎてしんどかった。想定では(藤井ラインを)もうちょっと早めに通過したかった。でも、新車が重かった。もうちょっと(自転車を)いじりたい。昨日(前検日)もいじったけど、昨日も今日も乗れずだった。ローラー(で乗っているの)とは違うんで」
3番手からまくった眞杉を4分の1輪まで詰めた地元の吉田拓矢が2着。
「もう眞杉に全部任せていました。(打鐘)2センター辺りで(後ろで松井が)粘っているのがわかった。それで内だけは空けないようにでした。藤井さんがすごく掛かっていた。眞杉も空いてたんで、後ろは後ろでキツかった。自分の感じが悪かったけど、(バンクコンディションの影響で)みんなが重いって言ってたんで。あとは疲れもあって、イマイチ、ハマってない。ただ、自転車をいじると良くないので、あとは体の方でと思っています」
関東ラインに続いた成田和也は、最終2センターで内に進路を取って3着に入った。
「(赤板2コーナー付近は)とりあえず中団に行こうかと。キツかったけど、なんとか3着までいけて良かった。最後は外を踏む余裕がなかった。スピードに乗ったまま内と。今日(初日)より明日の方が良くなるかなと。風が強いのは苦手ですけど、そのなかでしっかりと走れたんで良かった」
「(松井が)切ったところを叩いていこうと思った。けど、(藤井が松井を)突っ張った。(3番手に入ってからは)自分の間合いでと思っていた。ちょっと空けすぎてしんどかった。想定では(藤井ラインを)もうちょっと早めに通過したかった。でも、新車が重かった。もうちょっと(自転車を)いじりたい。昨日(前検日)もいじったけど、昨日も今日も乗れずだった。ローラー(で乗っているの)とは違うんで」
3番手からまくった眞杉を4分の1輪まで詰めた地元の吉田拓矢が2着。
「もう眞杉に全部任せていました。(打鐘)2センター辺りで(後ろで松井が)粘っているのがわかった。それで内だけは空けないようにでした。藤井さんがすごく掛かっていた。眞杉も空いてたんで、後ろは後ろでキツかった。自分の感じが悪かったけど、(バンクコンディションの影響で)みんなが重いって言ってたんで。あとは疲れもあって、イマイチ、ハマってない。ただ、自転車をいじると良くないので、あとは体の方でと思っています」
関東ラインに続いた成田和也は、最終2センターで内に進路を取って3着に入った。
「(赤板2コーナー付近は)とりあえず中団に行こうかと。キツかったけど、なんとか3着までいけて良かった。最後は外を踏む余裕がなかった。スピードに乗ったまま内と。今日(初日)より明日の方が良くなるかなと。風が強いのは苦手ですけど、そのなかでしっかりと走れたんで良かった」