取手競輪場で開催されている開設75周年記念「水戸黄門賞(GIII)」は、6月1日に2日目が行われた。二次予選では、地元の杉森輝大が白星でクリアして、吉田拓矢、芦澤辰弘、木村皆斗と地元からは4人が準決に進出。眞杉匠、郡司浩平のS級S班2人も順当に勝ち上がった。シリーズは早くも勝負どころ、6月2日のシリーズ3日目には、決勝をかけて準決の3個レースで熾烈なバトルが繰り広げられる。
記念開催中は毎日、先着ファンサービスとして500人に「茨城のお菓子」をプレゼント。専門解説者によるレース予想会、オリジナルグッズが当たる未確定車券抽選会などが予定されています。取手競輪場では、みなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
<6R>

藤井侑吾選手
前受けの緒方将樹は、赤板過ぎに後方から上昇した藤井侑吾(写真)を突っ張る。藤井が中団に降りるが、渡邉一成が内から盛り返して、山崎芳仁が外を追い上げる。藤井は7番手に下げて、スローペースのまま緒方が先行態勢を取る。4番手の渡邉が、最終ホーム手前から仕掛ける。合わせる緒方を、渡邉が2コーナー手前でとらえる。が、その上を踏み込んだ藤井のスピードが断然。3コーナーで藤井がまくり切り、車間が空きながら志智俊夫が続く。3番手以下をちぎった中部コンビは、藤井が1着。
「(周回中は)後ろを取りたくなかったけど、(スタートを)失敗しました。(別線に)意識されまくって、展開は最悪でした。たまたま(渡邉)一成さんが行ってくれたんで、あの上を叩くのは得意なんで。ただ、あのまま一本棒だったら紙一重だったと思う。(最終)バックも取れてないですし、脚だけになっちゃいました。昨日(初日)より短い距離だったので、最後まで踏めていました。(感触的には)昨日よりは良かった」
車間が空きながらも懸命に追いかけた志智俊夫は、吸い込まれるように別線を乗り越えて2着。
「スタートで後方は避けたいなっていうのがあった。でも、その展開で1着取るって(藤井は)強いですね。自分は最後、追いついたんで。(前回の落車の怪我は)問題ない、調子いいくらいですね。シューズを新しくして、感覚もいい」
「(周回中は)後ろを取りたくなかったけど、(スタートを)失敗しました。(別線に)意識されまくって、展開は最悪でした。たまたま(渡邉)一成さんが行ってくれたんで、あの上を叩くのは得意なんで。ただ、あのまま一本棒だったら紙一重だったと思う。(最終)バックも取れてないですし、脚だけになっちゃいました。昨日(初日)より短い距離だったので、最後まで踏めていました。(感触的には)昨日よりは良かった」
車間が空きながらも懸命に追いかけた志智俊夫は、吸い込まれるように別線を乗り越えて2着。
「スタートで後方は避けたいなっていうのがあった。でも、その展開で1着取るって(藤井は)強いですね。自分は最後、追いついたんで。(前回の落車の怪我は)問題ない、調子いいくらいですね。シューズを新しくして、感覚もいい」
<7R>

佐々木眞也選手
鈴木浩太、佐々木悠葵の順番で切って、櫻井祐太郎が打鐘で出て先行策。北日本3車が出切り、佐々木悠が4番手に飛び付くが、渡口勝成も巻き返して両者が重なり最終周回。渡口に出られた佐々木悠は、大川龍二をさばいて追いかける。逃げる櫻井の番手の成田和也が、渡口をブロック。あおりを受けながらも佐々木悠がまくる。バック9番手の佐々木眞也(写真)は、鈴木の不発を受けて3コーナー過ぎから踏み上げる。佐々木悠のスピードが鈍り、逃げ切り図る櫻井を大外強襲の佐々木眞が交わした。
「もう(鈴木)浩太に任せていた。1回切って、結果後方にはなってしまったんですけど。仕掛けてくれたので、スピードをもらって突っ込めたと思います。(最終2センターで前の選手が)かなり広がっていたんですけど、外を踏んで良かったと思います。結構、キツかったんですけど1着を取れた」
打鐘から敢然と風を切った櫻井祐太郎は、成田の仕事にも助けられて2着に粘り込んだ。
「(後方に立ち遅れてしまった一次予選の)昨日のことがあるので、しっかり駆けようと思っていました。出し切れて良かったです。残り2周から踏み合ってくれて、僕的には(別線に)脚を使ってもらって良かった。でも、ペースが上がって、(赤板)2コーナーからハイペースでいったんで最後までもつかなっていうのはあった。もう成田さんを信頼していきました」
「もう(鈴木)浩太に任せていた。1回切って、結果後方にはなってしまったんですけど。仕掛けてくれたので、スピードをもらって突っ込めたと思います。(最終2センターで前の選手が)かなり広がっていたんですけど、外を踏んで良かったと思います。結構、キツかったんですけど1着を取れた」
打鐘から敢然と風を切った櫻井祐太郎は、成田の仕事にも助けられて2着に粘り込んだ。
「(後方に立ち遅れてしまった一次予選の)昨日のことがあるので、しっかり駆けようと思っていました。出し切れて良かったです。残り2周から踏み合ってくれて、僕的には(別線に)脚を使ってもらって良かった。でも、ペースが上がって、(赤板)2コーナーからハイペースでいったんで最後までもつかなっていうのはあった。もう成田さんを信頼していきました」
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河端朋之選手
伊東翔貴が、赤板1コーナーで河端朋之(写真)を押さえる。タイミングを取ってから仕掛けた吉田有希だったが、伊東が突っ張り叩き合いで打鐘。両ラインが重なり隊列が短くなって、河端は4コーナーから踏み込む。最終1センター過ぎに河端が出切り、河端の加速とあおりで岩津裕介は離れる。大きく車間が空いた岩津に上野優太が続いて前団をのみ込むが、河端は遠い。流れも向いた河端が、ロングまくりで1着。
「伊東君と吉田君が踏み合うとは思わなかった。自分に展開が向いた。自分のなかでは結構、踏んでいったので、岩津さんを付きづらくさせてしまった。連日、まくり追い込みじゃなくて自力っぽい自力を出せているし悪くない。(初日に比べて)今日は走りやすかった」
離れて追った岩津はいっぱいで、ゴール前で上野優太が2着に上がった。
「(岩津が)ちょっと離れ気味だなと思い、自分は余裕をもって付けていました。岩津さん次第では外を踏まないととは思っていたけど、最後は余裕もあったし悪くないですね」
「伊東君と吉田君が踏み合うとは思わなかった。自分に展開が向いた。自分のなかでは結構、踏んでいったので、岩津さんを付きづらくさせてしまった。連日、まくり追い込みじゃなくて自力っぽい自力を出せているし悪くない。(初日に比べて)今日は走りやすかった」
離れて追った岩津はいっぱいで、ゴール前で上野優太が2着に上がった。
「(岩津が)ちょっと離れ気味だなと思い、自分は余裕をもって付けていました。岩津さん次第では外を踏まないととは思っていたけど、最後は余裕もあったし悪くないですね」
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松井宏佑選手
福島コンビが前団。邊見光輝が松本秀之介を突っ張り、松井宏佑(写真)は3番手をキープ。松本が引いているところを、松崎広太が赤板2コーナー手前から仕掛ける。打鐘で松崎が主導権を握り、邊見は番手で粘りかけるが最終ホーム過ぎに引く。5番手の松井は、1センターから発進。南関勢を松本が追いかける。バック過ぎに松井があっさりまくって、和田健太郎を振り切った。
「今日(2日目)はちゃんと走れたと思います。(周回中の位置で)一番いいのは前中団だったし、前(邊見)が突っ張るのも考えていた。そこからどっぷり構えずに、詰まったところで行けたと思います。しっかりと力を出し切れた。(修正に出したフレームなので)全部バラしてから組むので、まだセッティングが煮詰まってない。でも、昨日よりは良くなっている」
松井のまくりに危なげなく続いた和田健太郎が2着で人気の決着。復調途上の現状をこう振り返る。
「(松井は)見ての通り、すごいまくりでした。要所、要所で踏んだりやめたりもあったんで、自分は結構キツかったです。(状態としては)良ければ(松井を)抜けるでしょうし。(当日のギア変更も)いろいろやってみている感じです」
「今日(2日目)はちゃんと走れたと思います。(周回中の位置で)一番いいのは前中団だったし、前(邊見)が突っ張るのも考えていた。そこからどっぷり構えずに、詰まったところで行けたと思います。しっかりと力を出し切れた。(修正に出したフレームなので)全部バラしてから組むので、まだセッティングが煮詰まってない。でも、昨日よりは良くなっている」
松井のまくりに危なげなく続いた和田健太郎が2着で人気の決着。復調途上の現状をこう振り返る。
「(松井は)見ての通り、すごいまくりでした。要所、要所で踏んだりやめたりもあったんで、自分は結構キツかったです。(状態としては)良ければ(松井を)抜けるでしょうし。(当日のギア変更も)いろいろやってみている感じです」
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郡司浩平選手
赤板過ぎに畑段嵐士を突っ張った郡司浩平(写真)を山口多聞が押さえて、その上を西田優大が飛び出す。打鐘3コーナーで西田が先頭に立ち、3番手の山口は大きく車間が空いて最終ホームを迎える。山口が詰め切る前に、郡司は2コーナー手前からまくりを打つ。バック付近から佐藤慎太郎が徐々に遅れて、4コーナー手前で前団をとらえた郡司が1着。
「流れの中で突っ張れた。赤板で勢い良くくれば出させてもって思っていましたけど、(畑段が)ゆっくり来た。脚を使わずに突っ張れました。山口君も西田君もいい先行選手なので、踏み合いになるかなって思っていたんですけどね。(山口が)意外とすんなり出させていた。ちょっと(山口が車間を空けていたのが)想定外で、そのあとの対応が遅れてしまった。もう少し長い距離を踏む予定ではあったんですけど、力は出し切れた」
佐藤は橋本強にさばかれて、郡司ライン3番手の内藤宣彦が、外を追い込んで横一線の2着争いを制した。
「並の選手ならズルッと下げますけど、あそこ(赤板)で1個(ラインを)突っ張って前に入れた。郡司君はさすがですね。一番後ろになってあとはどこから仕掛けていくのかなって思っていたんですけど、あの位置が取れたので郡司君はいつでも行けるだろうと思いました。郡司君と(佐藤)慎太郎君であおりを受けていたんで、自分の方が慎太郎君より脚をためられた」
「流れの中で突っ張れた。赤板で勢い良くくれば出させてもって思っていましたけど、(畑段が)ゆっくり来た。脚を使わずに突っ張れました。山口君も西田君もいい先行選手なので、踏み合いになるかなって思っていたんですけどね。(山口が)意外とすんなり出させていた。ちょっと(山口が車間を空けていたのが)想定外で、そのあとの対応が遅れてしまった。もう少し長い距離を踏む予定ではあったんですけど、力は出し切れた」
佐藤は橋本強にさばかれて、郡司ライン3番手の内藤宣彦が、外を追い込んで横一線の2着争いを制した。
「並の選手ならズルッと下げますけど、あそこ(赤板)で1個(ラインを)突っ張って前に入れた。郡司君はさすがですね。一番後ろになってあとはどこから仕掛けていくのかなって思っていたんですけど、あの位置が取れたので郡司君はいつでも行けるだろうと思いました。郡司君と(佐藤)慎太郎君であおりを受けていたんで、自分の方が慎太郎君より脚をためられた」
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杉森輝大選手
赤板2コーナー手前で先頭に立った吉武信太朗は、仕掛けた眞杉匠を察知してペースを上げる。眞杉は3番手を染谷幸喜と併走で打鐘を通過。眞杉が外併走から再度、2センターで踏み込む。最終ホームで叩いた眞杉に杉森輝大(写真)、芦澤辰弘まで出切り、阿竹智史が4番手に切り替える。横関裕樹のまくりは3番手まで。逃げる眞杉を地元の杉森が差し切った。
「(眞杉に)信頼して付いていた。ジャンで突っ張られたのはどうしようかと思ったけど、対応して準備はしていた。(一次予選が競りで)なんとか勝ち上がれて、今日(2日目)も前のおかげでなんとかしのげた。脚の状態だったり、地元記念ということで気持ちもいい状態で走れている」
ラインでの上位独占をメイクして、格上の走りを見せた眞杉匠が2着。
「間合いをミスって踏み遅れてダメだった。(打鐘で3番手に降りたのは)前も踏んでいたし、のぼりになってしまう。そうすると自分も苦しくなるし、後ろも苦しくなってしまう。それなら下りで行った方がいいかと。(踏んでいる感じは)初日よりマシになったけど、まだ(自転車を)いじります」
「(眞杉に)信頼して付いていた。ジャンで突っ張られたのはどうしようかと思ったけど、対応して準備はしていた。(一次予選が競りで)なんとか勝ち上がれて、今日(2日目)も前のおかげでなんとかしのげた。脚の状態だったり、地元記念ということで気持ちもいい状態で走れている」
ラインでの上位独占をメイクして、格上の走りを見せた眞杉匠が2着。
「間合いをミスって踏み遅れてダメだった。(打鐘で3番手に降りたのは)前も踏んでいたし、のぼりになってしまう。そうすると自分も苦しくなるし、後ろも苦しくなってしまう。それなら下りで行った方がいいかと。(踏んでいる感じは)初日よりマシになったけど、まだ(自転車を)いじります」
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三谷竜生選手
後方から上昇した木村皆斗に合わせて、中団の近藤翔馬が動く。前受けの三谷竜生(写真)も踏み込むが、近藤が強引に押さえる。そこを赤板2コーナー過ぎに木村が出るが、吉田拓矢は連結を外す。番手に近藤が収まり、立て直した吉田が追い上げる。吉田は最終ホーム手前で番手に追いついて、近藤と併走になる。6番手の三谷が、1センター過ぎから踏み上げる。2コーナー手前で近藤をキメた吉田がブロック。それでもしぶとく踏んだ三谷が、逃げる木村をとらえた。
「(赤板過ぎは)僕もある程度、踏んでいた。でも、それ以上に(近藤が)踏んでいた。そのあとはヨシタク(吉田)が少し遅れていて、近藤君も(木村の番手の)あそこしかなかったんだと。展開的には自分に向きましたね。(吉田のブロックもあったが)しっかり踏んで越えられているんで、(調子は)問題ないと思います」
周回中は後ろからの組み立てを余儀なくされた木村皆斗は、スムーズな流れにはならなかったものの、吉田とともに勝ち上がった。
「(周回中は)自分の望んだ位置には、力が足りずになれなかった。そのなかでできるかぎりのことをやろうと。自分が(前に)出なきゃ始まらないと思って動いた。(番手が併走になって)そもそもその状態にもっていった自分のミスだと。そこは修正したい。(吉田)拓矢さんのおかげで残してもらった。2日間、最低限のことはできているかなと。でも、ヘタクソなので、少しでも修正できるように」
「(赤板過ぎは)僕もある程度、踏んでいた。でも、それ以上に(近藤が)踏んでいた。そのあとはヨシタク(吉田)が少し遅れていて、近藤君も(木村の番手の)あそこしかなかったんだと。展開的には自分に向きましたね。(吉田のブロックもあったが)しっかり踏んで越えられているんで、(調子は)問題ないと思います」
周回中は後ろからの組み立てを余儀なくされた木村皆斗は、スムーズな流れにはならなかったものの、吉田とともに勝ち上がった。
「(周回中は)自分の望んだ位置には、力が足りずになれなかった。そのなかでできるかぎりのことをやろうと。自分が(前に)出なきゃ始まらないと思って動いた。(番手が併走になって)そもそもその状態にもっていった自分のミスだと。そこは修正したい。(吉田)拓矢さんのおかげで残してもらった。2日間、最低限のことはできているかなと。でも、ヘタクソなので、少しでも修正できるように」