『東日本大震災被災地支援競輪 取手記念代替 水戸黄門賞in松戸(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:9月16日


 明日から「東日本大震災被災地支援 取手代替記念 水戸黄門賞in松戸」が開催されます。その名の通り、3月11日に発生した東日本大震災で甚大な被害を受けた取手競輪場が開催不可能となった為、その開設記念を同じ常磐線沿線にある松戸競輪場で開催するという今回の記念競輪。茨城の選手にとっても、千葉の選手にとっても「地元記念」と言っても過言ではなく、両県の思いが交錯する非常に見所の多いシリーズとなっています。
 もちろん、ファンサービス、イベントも盛りだくさん。初日の明日は先着1000名様にスピードくじを配布し、当選した150名様にクオカードをプレゼント。イベントでは4日間通しのものとしてケータリングカーがスタンバイ。さらに、初日の明日は工藤元司郎さんによる予想会(4R、9R終了後)に加え、村上博幸&市田佳寿浩選手のトークショー(5R、8R終了後)もあります。また、子供コーナー(ふあふあ、スピードチャレンジが11:00~15:00までオープンしていますので、お子様連れの方は是非お立ち寄り下さい。


<1R>
渓飛雄馬選手
渓飛雄馬選手
   オープニングレースの1番車に指名されたのは渓飛雄馬(写真)
「初日の1レース1番車は初めてですね。期待の証拠だって、記者さんからは言われるんですけど、それで余計なプレッシャーが…(笑)。ただ、今回は函館が終わってからしっかり練習・調整してきたし、デキ自体は函館の時に比べて全然いいですね。もう、(正選手としては)初ビッグの秋本番も控えているし、ここでいい弾みを付けたいですね」
 櫻井紀幸─黒木誠一に前を任された松根真
「ここ最近のレースで逃げが2本付きましたけど、先行主体のスタイルに戻したっていう訳ではなくて、メンバーや展開に応じて上手く使い分けていければいいかなっていう感じの中で付いた決まり手で。誰もいなければ自力もありますけど、追い込みメインでやっていきたいという気持ちの方がどちらかというと強いんですよ。ただ、明日は前を任されたので、自力自在に上手く立ち回っていきたいと思います」


<2R>
吉永好宏選手
吉永好宏選手
   目標不在となった吉永好宏(写真)の動向に注目が集まる。
「奈良記念から中2日ですけど、疲れは問題ないですし、同じ33バンクというのが大きいですね。その奈良では1着1回、2着1回と成績を残せましたし、調子はいいと思いますよ。明日は難しい番組になりましたけど、自分が勝てる最善の策を考えてしっかりそれを実行したいと思います」
 前走の武雄では優出に失敗するも、成績自体は安定している金成和幸
「ギアを元の4・17に戻してから踏める様になってきましたね。やっぱり、俺にはこのギアが合ってるみたいですね。今回の震災で地元で練習できなくなってから、ずっとこの松戸競輪場で練習させてもらっているので、今回は俺にとって地元記念みたいなもんなんですよ。なので、少しでもいいところを見せられる様に頑張りたいですね」


<3R>
石井秀治選手
石井秀治選手
   石井秀治(写真)は初日に失敗することがあるが、負け戦での成績は安定している。
「函館の後は疲れを抜きながら練習してきたので、調子はまずまずだと思います。33バンクですし、いつも通り自力で連日勝ち上がっていける様にしっかり頑張るだけですね」
 主導権取りが有力視される森川大輔
「33バンクは嫌いではないんですよ。ということは好きな方なんですかね(笑)? まあ、とにかく自分のタイミングでしっかり仕掛けられる様に落ち着いてレースに臨みたいなと。そうすれば、結果は自然とついてくると思うので」


<4R>
矢野昌彦選手
矢野昌彦選手
   前期A級での競走得点1位だった矢野昌彦(写真)はS級復帰後も積極的なレース運びで奮闘を続けている。
「2着が多いんですけど、なかなか逃げ切るのは難しいなというのを実感していますね。それでも、S級で逃げて粘れているというのは自信になってますし、まして今回は33バンクなので、いつも通り積極的に。前回(弥彦)は成績的にも良くなかったですけど、その後にしっかり練習したら調子も戻ってきましたし、大丈夫だと思います」
 ツボにはまると驚異的な破壊力を発揮する捲り脚の持ち主、布居寛幸
「奈良記念を補充で走りましたけど、疲れの面は大丈夫だと思います。その前の平塚も2着2着で勝ちあがれていますし、調子はまずまずかな。流れの中でいい位置を取って、そこからしっかりと仕掛けていければ結果は自然とついてくると思います」


<5R>
水書義弘選手
水書義弘選手
   松戸が純地元となる水書義弘(写真)の今開催にかける意気込みは人一倍強い。
「名古屋の落車は左半身の擦過傷だったんですけど、3日間くらいは練習してきました。その名古屋は追加だったんですけど、それまではこの松戸(代替)に向けて照準をあわせていましたし、その成果が出てくれると信じています。取手の代替記念という位置づけですけど、松戸競輪場で開催されることに変わりはないので、自分の中では地元記念だと思って走りたいと思います」
 自在戦がすっかり板についてきた松尾淳。明日も中部ラインの先頭を任される。
「33バンクだから前々にいないと勝負にならないだろうし、とにかく前々に攻めていく中で緩んだところがあればすかさず踏める様に準備だけはしっかりしておきたいと思います」


<6R>
前反祐一郎選手
前反祐一郎選手
   前走の名古屋で優出するなど復調気配を見せている前反祐一郎(写真)
「落車の影響で自分の踏み方じゃなくなってしまって、一時期は競走得点が100点を切った時期もあったんですけど、6月くらいからは戻ってきた感じがあったんですよ。それが、小松島から結果としてじわじわ出てきて、ようやく前を抜けるくらいにまでなりました(笑)。明日は近畿の3番手ですけど、チャンスがある位置なので、突き抜けられる様に頑張りたいと思います」
 落車禍でイマイチ波に乗り切れない伊藤勝太
「ここ最近は本当に落車ばっかりで…。レース中はもちろんですけど、練習中にも落車する有り様で(苦笑)。正直、流れ自体はいいとは言えない様な状況ですけど、今シリーズで何とか浮上のきっかけを掴めればいいですね」


<7R>
坂口晃輔選手
坂口晃輔選手
   小兵ながら捲り中心の自在戦で上手く立ち回っている坂口晃輔(写真)
「33バンクでは後手を踏んでしまうと一気に苦しくなので、『行ける!』と思った時に積極的に駆けていきたいですね。最近はあまり先行をしなくなりましたけど、今回は久々に気持ちいい先行をというか、長い距離を踏める様に頑張りたいですね。その為の練習もしてきたので」
 近況は大きな着が目立ってしまっている山口貴弘だが、奮起に期待したい。
「前々回の高松で復帰してからは徐々に良くなってきていると思います。そんな中でせっかく記念の斡旋をもらったので、思い切ったレースでアピールできれば最高ですし、それをきっかけに少しでもいい成績を残せる様に、自分の仕事をしっかりしていきたいと思います」


<8R>
岩本俊介選手
岩本俊介選手
   一次予選最後のレースは地元の岩本俊介(写真)が中心だ。
「オールスターは初日だけは良かったんですけど、その後はさすがS級トップクラスっていう感じで自分のレースをさせてもらえなかったですね。今回は何とかあの時の反省を生かせればいいかなという感じで、練習もしっかりしてきましたし、状態的には悪くないと思いますよ」
 バック本数はメンバー中1番多い杉山剛だが、それがなかなか成績に結びつかず苦しんでいる。
「最近は流れ自体も悪くて、自分でもどうしていいのか正直分からないところではあるんですけど(苦笑)、とりあえず練習はしっかりできているので、その成果はいつか出てくれるでしょう。それが。明日だったら1番いいんですけどね(笑)」


<9R>
芦澤大輔選手
芦澤大輔選手 坂本亮馬選手
坂本亮馬選手
   ここからは特選となるが、3車揃った関東勢の1番前を走るのは芦澤大輔(写真)
「関東はメンバー的に難しいところだったんですけど、後閑信一さん、志村太賀君が任せてくれるということだったし、今は自分自身いい動きができて、リズム・流れともにいい状態にある中だと思うので、そういう意味でも僕が前で戦った方が全員にチャンスがあるんじゃないかなと。33バンクですし、先行も視野に入れながら積極的なレースをしていきたいですね。最終レースで走る武田(豊樹)さんは2日目の優秀に乗ってくると思うので、そこで連係できる様に、まずは3着までに入れる様に頑張りたいですね」
 オールスターではドリームレースに選出されながら連絡みなしで途中欠場となった坂本亮馬(写真)が巻き返しを狙う。
「オールスターがあまりにもひどかったので、今回は当然あの時よりか状態はいいですよ。もともと33バンクは得意ですし、そのアドバンテージを生かせれば。何とか、今までのモヤモヤを吹き飛ばせる様なレースがしたいですね。それに、明日は師匠(加倉正義)と一緒なので、積極的なレースでワンツーできれば最高ですね(笑)」
 目標不在となった富弥昭は単騎戦を選択。
「オールスターが補欠だった関係で、1ヶ月近く空いてのレースになるんですけど、その間に練習はできました。まあ、期間が空いた分、疲れはちゃんと抜いてきたので、その点は他の選手よりか多少は有利なのかなとは思いますけど」


<10R>
牛山貴広選手
牛山貴広選手 川村晃司選手
川村晃司選手
   オールスターでは一次予選で2着入線ながら痛恨の失格となった牛山貴広(写真)が地元記念の代替開催での仕切り直しを狙う。
「オールスターは脚自体は仕上がってたんですけどね。いつまでもクヨクヨしていても仕方ないですし、ここはしっかり切り替えて。もともと33バンクは好きですし、脚の状態はいい意味でオールスターの時と変わらない(良い)ので、一戦一戦しっかりと勝ち上がっていきたいですね」
 奈良記念から中2日での参戦となる川村晃司(写真)だが、その積極性はまさに33バンク向きと言えよう。
「奈良から連戦になりましたけど、自分としては全然問題ないですよ。同じ33バンクでどっちも直線が短いので、仕掛けを間違わなければ上手く勝ちあがれるんじゃないかなと思いますし。なので、今回もいつも通り積極的に。松戸はダービー以来走っていないと思うんですけど、相性そのものはいいと思いますよ」
 山田敦也は近況結果にこそ恵まれていないが、安定したマーク戦で成績をまとめている。
「オールスター後には地区プロがあったので、そこまでがっつり練習してきたという訳ではなく、あくまで調整程度といった感じですかね。それでも、戦えるレベルにはもってこれたと思いますし、明日は同県の菊地(圭尚)と一緒なので、2人でワンツーを決められる様に頑張ります」


<11R>
武田豊樹選手
武田豊樹選手 園田匠選手
園田匠選手
   シリーズリーダーを務める武田豊樹(写真)は朝早くから競輪場入りし、入念に自転車を整備していた。
「オールスターの後は普通に練習して仕上げてきました。取手の選手にとって現状は地元で走りたくても走れない様な状況で、今回は代替開催ということで、地元記念と同じくらいの気持ちで臨みたいと思います。体調的にはオールスターからそこまで変わってはいないと思います」
 前々回の立川で優勝を飾るなど好調気配を見せる西谷岳文も侮れない。
「立川の優勝でだいぶいい手ごたえが掴めましたね。前回(向日町)も成績をまとめることができたし、調子はいいと思います。7月に正規の松戸記念を走らせてもらったんですけど、その時は不甲斐ないレースをしてしまって、ファンの方に迷惑をかけたと思うので、今回はその借りを少しでも返せたらいいなと。ただ、明日はメンバーがかなり強力なんですよね…(苦笑)。まあ、僕はチャレンジャーですから、思い切り走るだけですけどね!」
 また、荒井崇博との別線勝負を選択した園田匠(写真)だが、その理由については「初日だし、自分の脚の状態を見る意味でも自分で動いてそれを確かめたい」と語っていた。

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