取手競輪場で開設67周年記念「水戸黄門賞(GIII)」が、6月3日に開幕した。好天の下で行われた初日は、一次予選で地元の山岸佳太が逃げ切りスタンドは沸いた。また、メーンの特選では、武田豊樹と吉澤純平が地元ワンツーを飾り優秀へとコマを進めた。4日の2日目には初日特選を勝ち上がった9選手によって、優秀「助さん格さん賞」がメーンで行われる。
本場では開催中の毎日、先着ファンサービス(2日目はオリジナルミニタオル1500枚)を行います。また、予想会(2日目は中野浩一&山口健治)、未確定車券抽選会などを行います。さらに4日の2日目には、荒川ひかり選手、藤谷はるな選手、中川昌久選手によるトークショー、「THE RED CATS」によるスペシャルパフォーマンスなども予定されています。取手競輪場では様々なファンサービスとイベントで、お客様をお待ちしています。ぜひ、本場へ足をお運びください。
<1R>
竹内翼を警戒して飯田憲司が、赤板過ぎに併せ込んでフタをする。前受けの矢口啓一郎は、打鐘でじわりと踏み上げた飯田を見て突っ張りの腹を固める。竹内は前団の隊列が凝縮された最終ホーム手前から発進。ロングまくりで別線を沈めて、そのまま押し切った。
「(フタをされて)中団のところで待つか、引いてカマシかの判断が遅くなってまくりになってしまいました。先行ができていないので、納得のいかないレースですけど、行けるところでは仕掛けられたと思います。先行してないので調子はわからない感じです」
「強い、本人も今回は仕上がっているって言ってた」とは、半車身詰めたところがゴールだった湊聖二。
「僕も余裕はあったんですけど、踏み直されました。なんかバタバタしたところもあったし、抜けなかったことは反省します」
最終2コーナー手前のブロックで竹内を止め切れなかった石川雅望が、3着入線も矢口に申し訳なさそうに振り返る。
「思いのほか竹内君の巻き返しが早かった。矢口さんがあんだけ行ってくれたのに…。矢口さんに(竹内、湊を)追ってもらってと思ったけど、4コーナーでは苦しそうだった」
「(フタをされて)中団のところで待つか、引いてカマシかの判断が遅くなってまくりになってしまいました。先行ができていないので、納得のいかないレースですけど、行けるところでは仕掛けられたと思います。先行してないので調子はわからない感じです」
「強い、本人も今回は仕上がっているって言ってた」とは、半車身詰めたところがゴールだった湊聖二。
「僕も余裕はあったんですけど、踏み直されました。なんかバタバタしたところもあったし、抜けなかったことは反省します」
最終2コーナー手前のブロックで竹内を止め切れなかった石川雅望が、3着入線も矢口に申し訳なさそうに振り返る。
「思いのほか竹内君の巻き返しが早かった。矢口さんがあんだけ行ってくれたのに…。矢口さんに(竹内、湊を)追ってもらってと思ったけど、4コーナーでは苦しそうだった」
<2R>

成田健児選手
後ろ攻めの藤田大輔が中団の川口公太朗にしばらくフタをしてから打鐘前に踏み込む。中団争いはもつれて、最終ホームで渡邊秀明と接触した須永優太が落車。力強く逃げた藤田の番手から成田健児(写真)が追い込み、5カ月ぶりの勝ち星を挙げた。
「藤田君が本当にいい先行をしてくれました。後ろの様子はわからなくて、もう必死でした。最後に外から(川口が)見えて、誰かわからなかったんですが、(渡邊)秀明さんはこんなに早く来ないだろうと思ったので振りました。久々の1着で、藤田君とワンツーが決まったからよかったです」
藤田大輔は先行策でいつもより長い距離を最後まで踏み切った。
「今日は先行しようと思ってました。自分の脚はよかったし、思っていたよりもいい感じで行けました。落車があって川口君が3番手になったのはわかったけど、最後まで落ち着いて踏めました」
3番手を確保した川口公太朗は前の2人を交わせず3着。
「藤田さんが自分にフタをしたんで、やる気だなって感じました。その上を行ければよかったんですが、いいペースで踏まれたので、須永さんのところに降りて、そのまま内をすくっていきました。成田さんのところまで行ければよかったんですけどね。感触はあんまりよくなかったです。もう少しいいレースがしたいですね」
「藤田君が本当にいい先行をしてくれました。後ろの様子はわからなくて、もう必死でした。最後に外から(川口が)見えて、誰かわからなかったんですが、(渡邊)秀明さんはこんなに早く来ないだろうと思ったので振りました。久々の1着で、藤田君とワンツーが決まったからよかったです」
藤田大輔は先行策でいつもより長い距離を最後まで踏み切った。
「今日は先行しようと思ってました。自分の脚はよかったし、思っていたよりもいい感じで行けました。落車があって川口君が3番手になったのはわかったけど、最後まで落ち着いて踏めました」
3番手を確保した川口公太朗は前の2人を交わせず3着。
「藤田さんが自分にフタをしたんで、やる気だなって感じました。その上を行ければよかったんですが、いいペースで踏まれたので、須永さんのところに降りて、そのまま内をすくっていきました。成田さんのところまで行ければよかったんですけどね。感触はあんまりよくなかったです。もう少しいいレースがしたいですね」
<3R>

太刀川一成選手
後方から上昇した太刀川一成(写真)が押さえて出るが、千葉コンビに続くかに思われた佐藤和也は5番手の伊早坂駿一のヨコでストップ。伊早坂も引くに引けず細切れ戦で5番手が併走。そのまま誘導を打鐘の2センターまで使った太刀川の先行策。宮倉勇の援護にも助けられて、小気味よく駆けて押し切った。
「粘るつもりだったんだけど、来なかったから(逃げて)行くしかないと。バックでもずっとペースで踏めた。(バンクは)軽くはないけど、あんまりタレなかったと思う。脚的にはいいし、前のころに戻ってきている。それでもたまたまですよ。ただ、これがキッカケになれば」
3番手からまくった角令央奈をブロックした宮倉勇は、返す刀でインを突いた真田晃を阻んで千葉ワンツーを完結させた。
「太刀川が腹をくくって駆けてくれた。あとは余裕をもって仕事ができればと。(逃げるのは)作戦になかったんですけどね。そのあとは(内に)誰か来るだろうけど、仕事をしないとダメだから。あとはうまく凌げました」
最終ホームでの中川貴徳の切り替えもあって伊早坂駿一は、8番手に置かれる。最終2コーナーから踏み込んで前団に襲い掛かるが3着まで。
「(佐藤は)1回切って、自分待ちかなと…。太刀川さんも上がってくれれば、内から行こうと思ったけど。難しかったです。踏めていることは踏めているんで、脚の方はすごくいいです」
「粘るつもりだったんだけど、来なかったから(逃げて)行くしかないと。バックでもずっとペースで踏めた。(バンクは)軽くはないけど、あんまりタレなかったと思う。脚的にはいいし、前のころに戻ってきている。それでもたまたまですよ。ただ、これがキッカケになれば」
3番手からまくった角令央奈をブロックした宮倉勇は、返す刀でインを突いた真田晃を阻んで千葉ワンツーを完結させた。
「太刀川が腹をくくって駆けてくれた。あとは余裕をもって仕事ができればと。(逃げるのは)作戦になかったんですけどね。そのあとは(内に)誰か来るだろうけど、仕事をしないとダメだから。あとはうまく凌げました」
最終ホームでの中川貴徳の切り替えもあって伊早坂駿一は、8番手に置かれる。最終2コーナーから踏み込んで前団に襲い掛かるが3着まで。
「(佐藤は)1回切って、自分待ちかなと…。太刀川さんも上がってくれれば、内から行こうと思ったけど。難しかったです。踏めていることは踏めているんで、脚の方はすごくいいです」
<4R>
赤板の2コーナーでダッシュを利かせて古屋琢晶を突っ張った山本直が、軽快なリズムで逃げる。中団がもつれて山本の番手の室井健一には絶好の流れ。室井が後続との間合いを図って抜け出した。
「作戦では中団、中団だったのに、初手から後方になってしまった。まずいなと思っていたら、(山本)直が早めに仕掛けてくれた。ただ、直にとっては長い距離だと思っていたのに、巻き返しもなかなか来なかった。直が強かったわ」
突っ張られた古屋琢晶は、重倉高史と4番手で併走。最終1センターでは重倉にもって来られたが、立て直すとバック手前からのまくりでグングン加速する。苦しい展開を凌いで2着に入った。
「(山本が)出してくれると思ったが…。併走して行けるところで行こうと思っていた。自分だけになってしまったが、タイミングを見て踏んで自転車は進んでいる感じ。まくり切れればもっと良かったけど」
「作戦では中団、中団だったのに、初手から後方になってしまった。まずいなと思っていたら、(山本)直が早めに仕掛けてくれた。ただ、直にとっては長い距離だと思っていたのに、巻き返しもなかなか来なかった。直が強かったわ」
突っ張られた古屋琢晶は、重倉高史と4番手で併走。最終1センターでは重倉にもって来られたが、立て直すとバック手前からのまくりでグングン加速する。苦しい展開を凌いで2着に入った。
「(山本が)出してくれると思ったが…。併走して行けるところで行こうと思っていた。自分だけになってしまったが、タイミングを見て踏んで自転車は進んでいる感じ。まくり切れればもっと良かったけど」
<5R>
後ろ攻めの志村龍己が赤板過ぎに切って前に出る。前受けから3番手に下げた栗山俊介はすかさず踏み込んで打鐘から主導権を握る。志村は4番手まで下げて、一列棒状の態勢で最終ホームを通過。快調に逃げる栗山に対し、別線の機動型はなかなか仕掛けられない。番手絶好となった渡辺十夢が直線で鋭く追い込んだ。
「栗山君サマサマですね。作戦どおりでバッチリでした。すんなり駆けたら本当に強いですね。交わせばいいだけだったんですけど、余裕がなかったです」
栗山俊介は持ち味の先行勝負で3着。ラインを上位独占に導いた。
「赤板で突っ張ろうかと思ったんですけどね。(志村が)けっこう踏んだので出させて、上野(真吾)さんが来てフタをされるとまずいのですぐに行きました。あとは自分のペースで、気持ちよく駆けられました。人気してたんであれなんですけど、ラインで決まったのはよかったです。踏んだ感じは悪くなかったです」
「栗山君サマサマですね。作戦どおりでバッチリでした。すんなり駆けたら本当に強いですね。交わせばいいだけだったんですけど、余裕がなかったです」
栗山俊介は持ち味の先行勝負で3着。ラインを上位独占に導いた。
「赤板で突っ張ろうかと思ったんですけどね。(志村が)けっこう踏んだので出させて、上野(真吾)さんが来てフタをされるとまずいのですぐに行きました。あとは自分のペースで、気持ちよく駆けられました。人気してたんであれなんですけど、ラインで決まったのはよかったです。踏んだ感じは悪くなかったです」
<6R>
押さえて出た近畿コンビに続いた野田源一は、赤板の2コーナーで踏み込んだ金澤竜二に合わせて出る。が、伊原との3番手取り合いを嫌って、5番手に引いて最終ホームを通過。伊原が2コーナーからまくりを打つと、野田はそれを目標にして追い込んで1着。
「(金澤と)一緒に上がっていけば、自然と3番手が取れるかなと思ってたんですけど。伊原君も踏んでいた。それで無理してもしょうがないと思って(下げた)。そこからはなかなか脚の折り合いがつかなくて、ちょっと(前に)離れたんで追いつく勢いで行きました。展開を作れてないし、自分でまくってもないんで、調子はわかりづらい。それでも結果1着なんで、そこは評価したい」
「前に前に行こうとする野田君の気持ちがつながったんだと思う」とは、野田との差を詰めて2着に流れ込んだ藤田昌宏。野田を労い、こう続ける。
「野田君としては組み立ては、ちょっと失敗だったと思うけど。あれ(3番手を取ろうと)があったから、加賀山(淳)君にしても見ちゃったところもあったんだと。自分は冷静に見られていたし、(脚の感じは)全然大丈夫」
伊原のまくりに一瞬置かれた佛田一夫だったが、追いついてリカバーすると最後は伊原を交わして3着を確保。
「デビュー20年目にして、記念の予選を突破したのは初めて。踏み出しで遅れたけど、前を抜けたんでよかったです」
「(金澤と)一緒に上がっていけば、自然と3番手が取れるかなと思ってたんですけど。伊原君も踏んでいた。それで無理してもしょうがないと思って(下げた)。そこからはなかなか脚の折り合いがつかなくて、ちょっと(前に)離れたんで追いつく勢いで行きました。展開を作れてないし、自分でまくってもないんで、調子はわかりづらい。それでも結果1着なんで、そこは評価したい」
「前に前に行こうとする野田君の気持ちがつながったんだと思う」とは、野田との差を詰めて2着に流れ込んだ藤田昌宏。野田を労い、こう続ける。
「野田君としては組み立ては、ちょっと失敗だったと思うけど。あれ(3番手を取ろうと)があったから、加賀山(淳)君にしても見ちゃったところもあったんだと。自分は冷静に見られていたし、(脚の感じは)全然大丈夫」
伊原のまくりに一瞬置かれた佛田一夫だったが、追いついてリカバーすると最後は伊原を交わして3着を確保。
「デビュー20年目にして、記念の予選を突破したのは初めて。踏み出しで遅れたけど、前を抜けたんでよかったです」
<7R>
山岸佳太が田中陽平を打鐘前に叩いて出る。別線の動向を見ながら徐々に踏み上げて最終ホームを一本棒で通過。バック7番手かからまくり上げた吉川誠、2センターから踏み込んだ田中の反撃を許さず、堂々の逃げ切り勝ち。初の地元記念で白星スタートを切った。
「落車明けで不安もありましたけど、しっかり踏み上げていけました。後ろが援護してくれると信じて駆けられました。落ち着いて走れたと思います。バックからまた踏み上げていけたし、感じはよかったです。明日が勝負ですね。もっと相手は強くなるので、気を引き締めて臨みたい」
番手絶好の中田健太は直線で詰め寄ったが、わずかに届かなかった。
「山岸さんは強いと知っていたけど、まさかここまでとは。強いしどこまでも抜けない感じだった。最後は向かい風だったから迫れただけ。外に(車を)外すのすらキツいくらい。僕からが人気になっていたからなんとか抜きたかったけど、逆にこれで山岸さんの仕上がりのよさが伝わるかな」
「落車明けで不安もありましたけど、しっかり踏み上げていけました。後ろが援護してくれると信じて駆けられました。落ち着いて走れたと思います。バックからまた踏み上げていけたし、感じはよかったです。明日が勝負ですね。もっと相手は強くなるので、気を引き締めて臨みたい」
番手絶好の中田健太は直線で詰め寄ったが、わずかに届かなかった。
「山岸さんは強いと知っていたけど、まさかここまでとは。強いしどこまでも抜けない感じだった。最後は向かい風だったから迫れただけ。外に(車を)外すのすらキツいくらい。僕からが人気になっていたからなんとか抜きたかったけど、逆にこれで山岸さんの仕上がりのよさが伝わるかな」
<8R>

吉田裕全選手
6番手から早めに上昇した阿部力也が赤板で誘導員の後位に収まる。中井太祐が打鐘前から仕掛けて前に出ると、久木原洋がすかさず襲いかかる。最終ホームで中井を叩いた久木原が先行策。これに乗った吉田裕全(写真)がきっちりチャンスをモノにした。
「久木原君が最高の仕掛けをしてくれました。すべて彼のおかげです。強烈なダッシュでした。今回で新車3場所目なんですけど、アタリが出ました。山田義彦にセッティングを見てもらったら劇的によくなりました。(2場所前の)函館でギックリ腰をやって、前回の大宮もそれを引きずっていたんですが、今回は中2日でケアもできたので痛みは出なかったです」
単騎の田中誠が最終バック最後方から2着に突っ込んだ。
「9番手になったけど、みんな脚を使ってましたからね。(阿部のまくりに)付いていかず、内に行ってコースを探しながら回してました。(中井に)引っ掛かりそうになったので、バランスを取ってから踏みました。(吉田)裕全まではちょっと遠かったですね。直線が短かった。誘導をやって練習もしてきたんで、脚はキツかったです」
「久木原君が最高の仕掛けをしてくれました。すべて彼のおかげです。強烈なダッシュでした。今回で新車3場所目なんですけど、アタリが出ました。山田義彦にセッティングを見てもらったら劇的によくなりました。(2場所前の)函館でギックリ腰をやって、前回の大宮もそれを引きずっていたんですが、今回は中2日でケアもできたので痛みは出なかったです」
単騎の田中誠が最終バック最後方から2着に突っ込んだ。
「9番手になったけど、みんな脚を使ってましたからね。(阿部のまくりに)付いていかず、内に行ってコースを探しながら回してました。(中井に)引っ掛かりそうになったので、バランスを取ってから踏みました。(吉田)裕全まではちょっと遠かったですね。直線が短かった。誘導をやって練習もしてきたんで、脚はキツかったです」
<9R>

山田義彦選手
打鐘で山田義彦(写真)をじわりと押さえて出た紀井孝之が主導権。4番手まで下げた人気の山田だったが、谷口明正もすかさず巻き返して行き場を失う。中近ラインが外にかぶった山田は、結局最終2コーナーで7番手まで引いての立て直しを余儀なくされた。まくり強襲で突き抜けたものの、山田に笑顔はない。
「3番(谷口)をどかそうか迷って…、全部迷って、迷ってから引いた。前(紀井)も掛かってないから、どかしたところでまた来るだろうし。ただ、あれでもこの(脚の)感じなら(まくり)行けると思った。これで体もピリッとしてくると思う。あとは組み立てだけですね」
紀井の逃げを利した米澤大輔は、願ってもない展開。直線で追い込むも、山田に屈して2着に大粒の汗をぬぐう。
「紀井が強かった。(5着の紀井は)もうちょっとなんだけど、ホンマに。谷口君は止まったけど、山田君は脚が溜まってたし来ちゃいましたね。自分のコンディションは初日が重めで、2日目くらいから上がってくると思う」
「3番(谷口)をどかそうか迷って…、全部迷って、迷ってから引いた。前(紀井)も掛かってないから、どかしたところでまた来るだろうし。ただ、あれでもこの(脚の)感じなら(まくり)行けると思った。これで体もピリッとしてくると思う。あとは組み立てだけですね」
紀井の逃げを利した米澤大輔は、願ってもない展開。直線で追い込むも、山田に屈して2着に大粒の汗をぬぐう。
「紀井が強かった。(5着の紀井は)もうちょっとなんだけど、ホンマに。谷口君は止まったけど、山田君は脚が溜まってたし来ちゃいましたね。自分のコンディションは初日が重めで、2日目くらいから上がってくると思う」
<10R>

佐藤慎太郎選手
赤板の1センターで新山響平が誘導を降ろして先頭にに立つ。横山尚則が3番手を確保して、石井秀治は5番手へと車を下げて打鐘を通過。3コーナーから後方にいた脇本雄太が巻き返してくると、新山はペースを上げる。最終1センターで脇本を強烈なブロックで止めた佐藤慎太郎(写真)が、逃げる新山に乗って4コーナーを絶好のハコで迎える。最後はきっちり差し切って北日本ワンツーを決めた。
「新山君が2車でよく行ってくれたよ。先を見据えているね。彼は強くなるよ。掛かりもよかったし、ワッキー(脇本)が隣まで来てくれれば仕事できるかなって思った」
新山響平は力強い先行策で別線を完封。しぶとく2着に粘り込んだ。
「(佐藤)慎太郎さんのおかげですね。横山さんがカマして来るかなって思ったけど、うまく対応できました。前に吉岡(稔真)さんにアドバイスを頂いて、今回は踏み方とかセッティングを試していたけど、いつもより踏ん張れたと思います」
脇本が不発とみるや、最終1センターで切り替えた椎木尾拓哉が横山の外でへばりつきながら3着を確保した。
「キツかったけど、よく凌げた。なんとかリカバリーができて3着に入れたので悪くないと思います。(全プロ記念で落車したが)体は大丈夫ですよ」
「新山君が2車でよく行ってくれたよ。先を見据えているね。彼は強くなるよ。掛かりもよかったし、ワッキー(脇本)が隣まで来てくれれば仕事できるかなって思った」
新山響平は力強い先行策で別線を完封。しぶとく2着に粘り込んだ。
「(佐藤)慎太郎さんのおかげですね。横山さんがカマして来るかなって思ったけど、うまく対応できました。前に吉岡(稔真)さんにアドバイスを頂いて、今回は踏み方とかセッティングを試していたけど、いつもより踏ん張れたと思います」
脇本が不発とみるや、最終1センターで切り替えた椎木尾拓哉が横山の外でへばりつきながら3着を確保した。
「キツかったけど、よく凌げた。なんとかリカバリーができて3着に入れたので悪くないと思います。(全プロ記念で落車したが)体は大丈夫ですよ」
<11R>

原田研太朗選手
後ろ攻めから早めに上昇した古性優作が赤板前に誘導員の後位に入る。打鐘前に切った松谷秀幸を吉田拓矢が押さえて先制。松谷が3番手に入り、古性の内をすくった原田研太朗(写真)が5番手を取って最終ホームを通過する。7番手に置かれた古性が1センターから仕掛けると、合わせるように原田がまくる。ジワジワと前団に迫った原田が直線で関東両者を抜き去った。
「(初手の)並び的に、だいたいそうなるかなっていう感じの展開でした。吉田君が行った時にバックを踏んでから付いていくのは厳しいと思ったので、内から行くしかなかったです。自分の感触というよりも取手自体がすごく感じがよくて、そっちのほうが大きいと思います。なんとか1着が取れてよかったです」
諸橋愛は前との車間を空けて吉田をガード。できる限りの仕事をして、最後は吉田を交わして2着に入った。
「想定内の展開で、あとは僕が仕事をするだけだった。ちょっと(吉田の踏む)距離が長かったぶん、最後はタレましたね。余裕はありました。僕の調子がいいのか、アイツが本調子じゃないのか。とりあえず地元に貢献できてよかったです」
ライン2車でも果敢に先行した吉田拓矢が3着に踏ん張った。
「久しぶりにちゃんとした先行をしたので、ちょっとしんどかったです。自分の持ち味はしっかり出せたと思います。ちょっとバタついているところがあったので、もっとうまく回したいですね。でも、フレームを換えて流れていると思います。ゴールまで頑張れたし、このメンバーで3着に残れたんでよかったです」
しっかり動いて3番手を確保した松谷秀幸だったが、仕掛けのタイミングを逸した。
「組み立てはよかったんですが、あれで仕掛けないとダメですね。打鐘のところでけっこう脚を使ったのと番手が諸橋さんだったのが…。自分が弱かったです」
「(初手の)並び的に、だいたいそうなるかなっていう感じの展開でした。吉田君が行った時にバックを踏んでから付いていくのは厳しいと思ったので、内から行くしかなかったです。自分の感触というよりも取手自体がすごく感じがよくて、そっちのほうが大きいと思います。なんとか1着が取れてよかったです」
諸橋愛は前との車間を空けて吉田をガード。できる限りの仕事をして、最後は吉田を交わして2着に入った。
「想定内の展開で、あとは僕が仕事をするだけだった。ちょっと(吉田の踏む)距離が長かったぶん、最後はタレましたね。余裕はありました。僕の調子がいいのか、アイツが本調子じゃないのか。とりあえず地元に貢献できてよかったです」
ライン2車でも果敢に先行した吉田拓矢が3着に踏ん張った。
「久しぶりにちゃんとした先行をしたので、ちょっとしんどかったです。自分の持ち味はしっかり出せたと思います。ちょっとバタついているところがあったので、もっとうまく回したいですね。でも、フレームを換えて流れていると思います。ゴールまで頑張れたし、このメンバーで3着に残れたんでよかったです」
しっかり動いて3番手を確保した松谷秀幸だったが、仕掛けのタイミングを逸した。
「組み立てはよかったんですが、あれで仕掛けないとダメですね。打鐘のところでけっこう脚を使ったのと番手が諸橋さんだったのが…。自分が弱かったです」
<12R>

武田豊樹選手
飯野祐太を押さえた吉澤純平に武田豊樹(写真)、朝倉佳弘まで出切って関東3車が主導権。しかしながら、吉田敏洋が打鐘手前からすかさず叩きに出て、全開で合わせた吉澤にとっては楽な流れではないが主導権は譲らない。突っ張られた吉田は、最終ホーム過ぎに4番手に入って態勢を整える。飯野、北津留翼は立ち遅れて、前5人の勝負。逃げる吉澤との車間空けて吉田のまくりをけん制した武田が、吉澤をきっちり2着に残して幸先のいいスタートを飾った。
「そろそろ(吉澤と)ワンツーを決めたかった。(吉澤は)ウィナーズカップでたくさん頑張ってくれたけど、落車してしまって…。それでも早い段階で復帰してくれたからよかった。自分は取りこぼすこともできないんで、緊張感をもって走ってた。彼(吉澤)には逃げるだけで終わる選手になって欲しくない。今日の2着は彼の練習量でしょう」
「ワンツーは初めてなんです」と、地元の舞台で師匠とのワンツーを結実させた吉澤純平が振り返る。吉田を突っ張る気合の先行策で、別線をシャットアウトした。
「吉田さんには何回もやられている。今日は(突っ張った)あそこが勝負だった。気持ちだけでした。精いっぱいやって、2着に残れた。(3月の2場所続けての落車で)体が固まっているところがあるんですけど、それもだいぶ動くようになってきました。徐々に良くなっているんで、今日はこの前よりさらに良くなっていた」
吉澤を叩けなかった吉田敏洋だったが、4番手に収まると意地でまくりを断行。朝倉との3着争いを制して、2日目の優秀へと勝ち上がった。
「坂口(晃輔)がしっかり(位置を)確保してくれた。坂口サマサマです。ちょっと飛び付いて4番手に収まった時に、自分は1回思い切り踏み込んでいたから、そのあとのスピードの調整がつかなかった。それで2コーナーで(前団との間隔が)早く詰まってしまったけど、あれが3コーナーから溜めてならもうちょっと伸びが良かったと思う。(3着が)ギリギリでしたから。自分の反省点は(吉澤)純平に気持ちで負けたことです」
「そろそろ(吉澤と)ワンツーを決めたかった。(吉澤は)ウィナーズカップでたくさん頑張ってくれたけど、落車してしまって…。それでも早い段階で復帰してくれたからよかった。自分は取りこぼすこともできないんで、緊張感をもって走ってた。彼(吉澤)には逃げるだけで終わる選手になって欲しくない。今日の2着は彼の練習量でしょう」
「ワンツーは初めてなんです」と、地元の舞台で師匠とのワンツーを結実させた吉澤純平が振り返る。吉田を突っ張る気合の先行策で、別線をシャットアウトした。
「吉田さんには何回もやられている。今日は(突っ張った)あそこが勝負だった。気持ちだけでした。精いっぱいやって、2着に残れた。(3月の2場所続けての落車で)体が固まっているところがあるんですけど、それもだいぶ動くようになってきました。徐々に良くなっているんで、今日はこの前よりさらに良くなっていた」
吉澤を叩けなかった吉田敏洋だったが、4番手に収まると意地でまくりを断行。朝倉との3着争いを制して、2日目の優秀へと勝ち上がった。
「坂口(晃輔)がしっかり(位置を)確保してくれた。坂口サマサマです。ちょっと飛び付いて4番手に収まった時に、自分は1回思い切り踏み込んでいたから、そのあとのスピードの調整がつかなかった。それで2コーナーで(前団との間隔が)早く詰まってしまったけど、あれが3コーナーから溜めてならもうちょっと伸びが良かったと思う。(3着が)ギリギリでしたから。自分の反省点は(吉澤)純平に気持ちで負けたことです」