開設76周年宇都宮記念「第1回レジェンド神山雄一郎カップ(GIII)」は5月18日に最終日を迎えた。神山雄一郎さんの引退記念として現役地元選手とのエキシビションレースが実施され、勝利を目指して疾走する神山さんに熱い声援が送られた。午前中から場内は大変な盛り上がりを見せる中で行われた決勝は清水裕友がS班のプライドで先行勝負。番手を回った小原太樹が余裕を持って抜け出した。なお、小原のGIII優勝は23年3月玉野記念以来で通算3度目。
決勝戦 レース経過
号砲が鳴ると、最内枠の坂井洋、清水裕友、阿部拓真が勢いよく出る。坂井-神山拓弥の地元勢が前受けして、阿部拓真-伏見俊昭がその後ろ、5番手から清水裕友-小原太樹-大塚玲、そして単騎の小森貴大、嘉永泰斗が最後方となった。
赤板で動きはなく、鐘前で清水が始動すると、合わせて阿部が動き打鐘で先に切る。ペースが一気に緩んで、単騎の小森と嘉永が内へ潜ると踏みやめた清水が外に浮く。嘉永が北日本勢の後ろまで潜ると坂井は外を走って清水を警戒する。それでも鐘4コーナーで清水が3車を生かして一気にスパート。最終1コーナーで清水が先頭に立ち小原は続くが、3番手の大塚は口空き、阿部が飛び付く。阿部が大塚をさばきにいくと同時に1センターから坂井が内へ潜る。それでも最終バック手前で阿部が大塚をさばき切って3番手を奪い、坂井はその後ろで脚を溜める。清水が軽快に最終バックを通過すると、番手の小原は車間を空けて別線をけん制。絶好展開で4コーナーを回った小原が直線で抜け出してV。3番手を奪った阿部が小原に続いて2着となり、2センターから外を踏み込んだ地元の坂井は届かずの3着となった。

小原太樹選手
「ほんとうにうれしい。ここで優勝できたのは大きいですね」と小原太樹(写真)は2年ぶり3度目の記念優勝を噛みしめた。
「格上の清水君に全てお任せでした。清水君はどういう展開になっても付いていこうと。男気あるレースでした」とSS班の清水が南関勢に任されたことで先行勝負でレースを支配した。
「(出切ってから)状況を確認したら、後ろが阿部君でした。大塚さんまで連れていけたらと思っていましたけど、甘くなかった。車間を空けつつ、阿部君の動きを確認して、あの展開で優勝できないのはって思ったし、取りこぼせないですから、最後は早いけど、踏ませてもらいました。他地区がついて、あのレースをしてくれたし、残したかったですけど、余裕がなかった」と追い込み屋として自力選手を残したい気持ちをグッと堪えて、男気を出した清水に優勝という結果で返した。
「4日間、ラインに助けられて勝ち上がれた。これからは(自力選手に)恩返しできる選手になりたい。まだまだ上で戦いたいので頑張りたい。次は全プロですけど、競技の方もあるので、一戦一戦大事に走りたい」と再びGIの舞台で勝ち上がるためにもここで立ち止まるわけにはいかない。
決勝のメンバーが出そろって、他地区の番手を回ることも考慮した阿部拓真だったが、最終的に自ら動くことを決意。それが功を奏した。清水ラインが仕掛けてきたところで3番手に飛び付き、大塚をさばいて小原後位を確保。そのまま続いて2着に入った。
「(初手は)後ろよりは前の方がいいと。(打鐘では)先に切って清水の4番手かなと思ったけど、自分が相手だと駆けないのもわかっていただろうし、清水が冷静だった。そのまま先行すると(伏見と)共倒れに終わってしまうし、合った所で勝負しようと思っていて、(3番手が取れて)ラッキーだった。(飛び付いてからは)小原さんが余裕あったし、着を確保するので一杯になってしまった。本当は嘉永に付きたい気持ちもあったけど、結果的に自分で動いて着を取れて良かった。(記念準Vは)キャリアハイです。オールスターの(出場)権利も懸かっていたし、これで点数も上がりそうで良かった」
坂井洋は前受けから下げたところを清水にカマされて一時は後方になるが、阿部の後位まで潜りこむ。態勢を整えて2センターから外へ車を持ち出して追い込むも前を捕らえ切れず3着までとなった。
「前受けはしようと思っていた。単騎が内に来たのが…。打鐘過ぎ2センターでカマしたかった。ただカマしても、もがき合いになって単騎勢の一発にやられちゃいそうだし。そのあとも(さばかれた)大塚さんがやめるのかおりるのかわからなくて。前の2人(小原、阿部)がけん制していたし、3コーナーののぼりもきつくて。チャンスがあったとしたら(最終バックで)大塚さんの外から早めにいくしかなかった。自分が情けないですね。(シリーズ通して)感触は良かったんですけど。自信をつけてレースで力出し切れればって感じでしたね」






赤板で動きはなく、鐘前で清水が始動すると、合わせて阿部が動き打鐘で先に切る。ペースが一気に緩んで、単騎の小森と嘉永が内へ潜ると踏みやめた清水が外に浮く。嘉永が北日本勢の後ろまで潜ると坂井は外を走って清水を警戒する。それでも鐘4コーナーで清水が3車を生かして一気にスパート。最終1コーナーで清水が先頭に立ち小原は続くが、3番手の大塚は口空き、阿部が飛び付く。阿部が大塚をさばきにいくと同時に1センターから坂井が内へ潜る。それでも最終バック手前で阿部が大塚をさばき切って3番手を奪い、坂井はその後ろで脚を溜める。清水が軽快に最終バックを通過すると、番手の小原は車間を空けて別線をけん制。絶好展開で4コーナーを回った小原が直線で抜け出してV。3番手を奪った阿部が小原に続いて2着となり、2センターから外を踏み込んだ地元の坂井は届かずの3着となった。

小原太樹選手
「格上の清水君に全てお任せでした。清水君はどういう展開になっても付いていこうと。男気あるレースでした」とSS班の清水が南関勢に任されたことで先行勝負でレースを支配した。
「(出切ってから)状況を確認したら、後ろが阿部君でした。大塚さんまで連れていけたらと思っていましたけど、甘くなかった。車間を空けつつ、阿部君の動きを確認して、あの展開で優勝できないのはって思ったし、取りこぼせないですから、最後は早いけど、踏ませてもらいました。他地区がついて、あのレースをしてくれたし、残したかったですけど、余裕がなかった」と追い込み屋として自力選手を残したい気持ちをグッと堪えて、男気を出した清水に優勝という結果で返した。
「4日間、ラインに助けられて勝ち上がれた。これからは(自力選手に)恩返しできる選手になりたい。まだまだ上で戦いたいので頑張りたい。次は全プロですけど、競技の方もあるので、一戦一戦大事に走りたい」と再びGIの舞台で勝ち上がるためにもここで立ち止まるわけにはいかない。
決勝のメンバーが出そろって、他地区の番手を回ることも考慮した阿部拓真だったが、最終的に自ら動くことを決意。それが功を奏した。清水ラインが仕掛けてきたところで3番手に飛び付き、大塚をさばいて小原後位を確保。そのまま続いて2着に入った。
「(初手は)後ろよりは前の方がいいと。(打鐘では)先に切って清水の4番手かなと思ったけど、自分が相手だと駆けないのもわかっていただろうし、清水が冷静だった。そのまま先行すると(伏見と)共倒れに終わってしまうし、合った所で勝負しようと思っていて、(3番手が取れて)ラッキーだった。(飛び付いてからは)小原さんが余裕あったし、着を確保するので一杯になってしまった。本当は嘉永に付きたい気持ちもあったけど、結果的に自分で動いて着を取れて良かった。(記念準Vは)キャリアハイです。オールスターの(出場)権利も懸かっていたし、これで点数も上がりそうで良かった」
坂井洋は前受けから下げたところを清水にカマされて一時は後方になるが、阿部の後位まで潜りこむ。態勢を整えて2センターから外へ車を持ち出して追い込むも前を捕らえ切れず3着までとなった。
「前受けはしようと思っていた。単騎が内に来たのが…。打鐘過ぎ2センターでカマしたかった。ただカマしても、もがき合いになって単騎勢の一発にやられちゃいそうだし。そのあとも(さばかれた)大塚さんがやめるのかおりるのかわからなくて。前の2人(小原、阿部)がけん制していたし、3コーナーののぼりもきつくて。チャンスがあったとしたら(最終バックで)大塚さんの外から早めにいくしかなかった。自分が情けないですね。(シリーズ通して)感触は良かったんですけど。自信をつけてレースで力出し切れればって感じでしたね」







次回のグレードレースはミッドナイト競輪GIII in武雄「日本名輪会カップ・オッズパーク杯」が5月20日~22日の日程で実施されます。
今シリーズは九州勢が圧倒的な戦力を誇っています。地元の山田庸平、山口敦也をはじめとして北津留翼、井上昌己、阿部将大、渡邉豪大と実力者がそろいますが、2月小松島で開催されたミッドナイト競輪GIII第2弾で優勝している鈴木竜士も参戦するため、波乱の余地もありそうです。また、ガールズケイリンもあわせて行われ、ガールズグランプリ2024クイーン・石井寛子が参戦するのでこちらも目が離せません。
5月12日時点の出場予定選手データを分析した、武雄競輪「日本名輪会カップ・オッズパーク杯」の主力メンバー及び狙い目選手を紹介する「プロスポーツ号外版」は以下をクリックしてください。
プロスポーツ号外版は"こちら"
今シリーズは九州勢が圧倒的な戦力を誇っています。地元の山田庸平、山口敦也をはじめとして北津留翼、井上昌己、阿部将大、渡邉豪大と実力者がそろいますが、2月小松島で開催されたミッドナイト競輪GIII第2弾で優勝している鈴木竜士も参戦するため、波乱の余地もありそうです。また、ガールズケイリンもあわせて行われ、ガールズグランプリ2024クイーン・石井寛子が参戦するのでこちらも目が離せません。
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