『宇都宮競輪開設55周年記念(GIII)レポート』いよいよ明日決勝戦!
 
配信日:5月17日
 

記念初登場のスーパールーキー武田豊樹が決勝に駒を進めてきました。
そして競輪界最強の先行選手、村上義弘と対決します!激しいレースが予想されます。
現地から「ケイリンマガジン」のレポートが届きました。明日の車券戦術の参考にお役立て下さい。



『若生武則の宇都宮競輪開設55周年記念(GIII)レポート』 決勝前日編


こんにちは、けいりんマガジンの 若生です。
武田選手は強いですね!! どこまでその強さが通用するのでしょうか。明日対戦する先行日本一の村上選手に勝ったら…。久々のスター登場かもしれませんね。もう釘付けです!
現場からは編集部の橋本がレポートしています。

▼タッグアウトから

8レース準決勝C
○一番人気に応えた小嶋敬二
最後全然伸びなかったから差されるかと思った~危なかった! 今日は新田(康仁)君が駆けてくれたら4番手でいいと思ったけど、6(市川健太)が飛んできたらどうしようと思って。地元を連れて6番手じゃあねぇ。とにかく勝負圏あるところにいないと、と思って。それにしても今日は人気かぶってたね! 2-1で200円台って強烈~って思って。他地区同士のラインなのにネ(笑)」


○ 地元・黒崎直行は初日選抜で1着と好スタートを切ったが…
「小嶋が仕掛けたのは1コーナーぐらい? スローペースになったし、小嶋はダッシュがいいから気をけてたんだけどねぇ……。北沢(勝弘)さんに悪いことしたね」

○ 終始後方に置かれ、7着に終わった市川健太
「先行したかったけど……何もできませんでした……」

(写真・小嶋敬二選手)

9レース準決勝B
丸山啓一の番手から直線抜け出して1着の渡邉晴智
「南関ラインでワンツー決められて、マル(丸山)のおかげです! 小橋(正義)さんともがきあってたけどマルが勝つと思ったから、とりあえず佐々木昭彦さんをどかして。もう必死だったよ。あんな思い切っていくと思わなかったし、本当にマルは強いよ! あー、キツイ!!」

○渡邉マークで2着の會田正一
「よかった! 記念の決勝は久しぶりです。あんまり記念の配分ないですから(苦笑)。明日は村上(義弘)君の3番手。うまく脚をためて走れればチャンスはあると思います。自分の調子は……あんまりよくわかんないですけど。自分のタイミングで踏めればいいんじゃないかな」

○浦川尊明は地元・坂本英一-渡邉藤男に任されるも9着
「今日は先行かイン粘り、抑えにきたポイントでどちらかにしようと考えてました。それできたのがホームだったから飛びつこうと思ったんだけど、粘ってあんなに流されるとは思わなくて……バック踏んじゃいましたよ(苦笑)。晴智さんの3番手で粘ってもよかったんですけど、後ろに(坂本)英一さんたちがついてくれていたんで、一車でも前にいようと思って。まあでも晴智さんに競りにいけたんで、気持ち的に前向きな競走ができたというか、次につながるレースだったと思います」

(写真・會田正一選手)

10レース準決勝A
注目の武田豊樹は一気の捲りで前団をとらえ、1着で記念初優出
「3車並走になって、あそこでやりあってもまだ距離があるから一旦下げて落ち着いていこうと。初日、昨日とホームとバックをとる競走をしていたので、脚が軽かったんです。だからいつもは自信ないんですけど、今日は踏んだ時に届くと思いましたよ。ああいう展開になると(齋藤)登志信さんみたいな強い選手に車間空けられて負けることもあるんですけどね。本当は今日も先行で勝ちたかったんですけど、やっぱり絶対に決勝に乗らないといけないと思って。勝たないといけないというプレッシャーを感じながら走りました」

○武田マークから2着の須田雄一は、地元から唯一の決勝進出を果たす
「武田が直線で止まったら内にいこうと思ったけど、最後伸びてましたねぇ。強かったですよ、本当に!」

○鋭い追い込みで3着の山口富生
「池尻(浩一)さんがふって登志信さんが止まった時点で、もう自分でいくしかないと。3着に残れるか!?と思ったけど、届いてよかった……」

○初日は鋭い捲りで1着、好調さがうかがえた山内卓也は8着敗退
「うーん、岡崎(孝士)もいくだろうとは思ったけど、武田がもっと先行する気だと思ったんですけど……2車でもね」

(写真・武田豊樹選手)

11レース準決勝A
大井啓世は先行した村上義弘を微差で交わして1着
「もうどんどん踏んでくんだから! 本当に村上は強いわ~。明日の決勝はメンバーすごいけど…すごいルーキーいるし。あ、30歳か(笑)。ともかく、伊東温泉の記念とかね、村上の後ろが他の地区だったんで、悔しい思いをしながら見てたんですよ。だから、明日は日本一の先行屋の後ろを他の地区に渡すことなく回れて嬉しいね!」

○村上義弘は連日先行策でファンの声援に応えた
「子供の声とかも聞こえるし、何か今回は声援が多いんですよ。だから本当にがんばらなあかんなと思って。明日も僕はいつも通りの競走です。次の宮杯と同じ500バンクなんでね、そこにつながる走りができるように!」

○鋭い捲り追い込みで3着に食い込んだ石丸寛之
「荒井(崇博)がいった時点で捲れる!と思ったけど、目の前で落車があったんでやべぇって。追いついてきつかったけど、届いてよかった! 記念の決勝は昨年12月の松阪以来です」

(写真・村上義弘選手)



決勝戦展望
小嶋敬二-山口富生、石丸寛之、武田豊樹-須田雄一-渡邉晴智、村上義弘-大井啓世-會田正一。

先行は武田か村上だろう。武田は初記念初優出、かたや村上は“先行日本一”のプライドがあるだけに、両者が譲らず先行争いになる可能性が高い。そうなれば初日に強烈捲りを見せた小嶋の出番だ。「単騎で決めずに」と言う“捲りのスペシャリスト”石丸も、ツボにはまった時の破壊力は強烈なだけに、好機に仕掛けられるならチャンスがある。

 
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