大宮競輪場で行なわれた東日本発祥77周年「倉茂記念杯(GIII)」は1月18日に決勝戦が行なわれた。寺崎浩平、古性優作の近畿S班コンビが人気を集めたが、コマ切れ戦のもつれたところを単騎の北津留翼が会心のスパートを決め、猛然と迫る寺崎を振り切り優勝。22年6月の久留米記念以来、7回目のGIII制覇を遂げた。
決勝戦 レース経過
号砲が鳴り古性優作と坂井洋が飛び出すが、坂井が譲って寺崎浩平-古性優作-横関裕樹の中近勢が前団を占め、前中団には坂井-神山拓弥の栃木コンビ。その後ろに松浦悠士と北津留翼の単騎勢、最後方に嵯峨昇喜郎-佐藤友和の北日本ラインが構える。
赤板を過ぎたあたりで嵯峨が徐々に踏み上げると、その動きを見た坂井が併せて前々へ踏む。打鐘過ぎに寺崎が後方の動きを確認し、一度は突っ張りの姿勢を見せたが、無理せず一度、車を下げたため2センターは嵯峨昇喜郎が先頭で風を切る。すかさず坂井も位置を上げ中団狙いで寺崎-古性-横関ラインを内に封じ込め様子を伺い、単騎の松浦と北津留は依然、後方に構える。嵯峨が後方を気にしながら最終ホーム過ぎにペースを緩めた瞬間、北津留が単騎でロングスパートに出る。北津留の動きを勘よく坂井が追うも、北津留のかかりは上々で車間を詰めることができない。坂井の踏み出しに遅れた神山が後退し、坂井を寺崎-古性で追う。4コーナー付近でまくる寺崎が坂井を交わし、先頭を走る北津留を捕らえに行くも2分の1車身差で届かず、北津留が約4年ぶりの記念優勝を飾った。2着は寺崎で、3着には古性が流れ込む。

北津留翼選手
寺崎浩平と、古性優作の近畿SSコンビを打ち崩したのは、単騎でもチャンスを逃さず踏み込んだ北津留翼(写真)だった。
正攻法に構えた寺崎を、打鐘で嵯峨昇喜郎が強引に押さえる。一旦下げた寺崎だったが、すぐさま坂井洋に追い上げられて、内に封じ込められてしまう。先頭の嵯峨も、もつれを気にしてペースダウン。一瞬の勝機を、北津留は逃さなかった。最終1コーナーから意を決してペダルを踏み込むと、あっという間に前団をのみ込んだ。
「前団が仕掛けてくれると思ってましたし、まくり追い込みの方が(勝てる)確率があるかなと思ってました。でも、ホームで思ったよりもけん制が入って、スピードが落ちていた。強い選手が内に詰まっていたので、だめかなと思いながらも行きました」
2コーナーの下りでスピードに乗った北津留に対して、外併走から踏み込んだ坂井は引き離されてしまう。外が開けた寺崎が、坂井をとらえたのは2センター。すでに北津留とは、5車身ほどの差が開いてしまっていた。ゴール前で詰め寄ったものの万事休す。北津留が、2分の1車身差で押し切った。
「2コーナーの下りを使って出られたけど、坂井君が(真後ろに)ハマっただろうなと思ってた。2センターくらいまでしかもたないだろうなと思ってたので、最後まで誰もこなくてびっくりでした。昨日(3日目)は、正直6着くらいかなと思って踏んでたけど、アクシデントがあって決勝に上がれた。流れがあったのかな」
ツキもあっての勝ち上がりだったが、決勝はそれだけで勝てるメンバーではなかった。潔いほどの思い切りと、持ち前の爆発力が、単騎の不利を跳ねのけた。22年久留米記念以来、7回目のGIII優勝で勢いを付けて、約1カ月後に行なわれる熊本での全日本選抜へと向かう。九州地区が誇る稀代の天才レーサーも、昨年で不惑を迎えた。今年は九州で2つのGIが開催される。いよいよ初タイトルへの期待が高まるが「いやいや、次は荒井(崇博)さんが…」と、あくまでも北津留は等身大の回答だった。
「(全日本選抜に向けては)もう自分は歳なんで、上積みは厳しいけど、しっかり練習して備えたいです。九州はなかなか厳しいんで、どんどんみんなで強くなれるように。意見交換しながら、一緒に強くなっていきたいです」
自分だけではなく、九州のみんなと。ファンからも、仲間からも愛される北津留が、九州地区を底上げしていく。
急追した寺崎浩平だったが、北津留をとらえ切るまでには至らず。2着の結果も、内容も納得いくものではなかった。
「前からの組み立てで、引いてカマシが理想だった。でも、ジャンで(嵯峨の)押さえ方が甘かったので、突っ張ろうと踏んだ。それでも嵯峨君が切ろうとしてきたので一旦引いたが、ホームで坂井君と被ってしまった。そこで緩めるのも良くないので、変なところで粘る形になってしまった。結果、北津留さんがサラ脚になってしまいました。これでは勝ち負けできるようなスピードではなかった。決勝が一番しょうもないレースになってしまった。切り替えて次に向けて頑張りたい」
寺崎に続いた古性優作が3着。結果的に、今シリーズは未勝利で終わった。
「自分は寺崎君の動きに付いていくことだけでした。考えていた最悪の展開になってしまいましたね。でも、自分の力不足でした。(車輪も含めて)もうちょっと試してみたいこともあるので、次の小松島(高松記念)で試せたら」






赤板を過ぎたあたりで嵯峨が徐々に踏み上げると、その動きを見た坂井が併せて前々へ踏む。打鐘過ぎに寺崎が後方の動きを確認し、一度は突っ張りの姿勢を見せたが、無理せず一度、車を下げたため2センターは嵯峨昇喜郎が先頭で風を切る。すかさず坂井も位置を上げ中団狙いで寺崎-古性-横関ラインを内に封じ込め様子を伺い、単騎の松浦と北津留は依然、後方に構える。嵯峨が後方を気にしながら最終ホーム過ぎにペースを緩めた瞬間、北津留が単騎でロングスパートに出る。北津留の動きを勘よく坂井が追うも、北津留のかかりは上々で車間を詰めることができない。坂井の踏み出しに遅れた神山が後退し、坂井を寺崎-古性で追う。4コーナー付近でまくる寺崎が坂井を交わし、先頭を走る北津留を捕らえに行くも2分の1車身差で届かず、北津留が約4年ぶりの記念優勝を飾った。2着は寺崎で、3着には古性が流れ込む。

北津留翼選手
正攻法に構えた寺崎を、打鐘で嵯峨昇喜郎が強引に押さえる。一旦下げた寺崎だったが、すぐさま坂井洋に追い上げられて、内に封じ込められてしまう。先頭の嵯峨も、もつれを気にしてペースダウン。一瞬の勝機を、北津留は逃さなかった。最終1コーナーから意を決してペダルを踏み込むと、あっという間に前団をのみ込んだ。
「前団が仕掛けてくれると思ってましたし、まくり追い込みの方が(勝てる)確率があるかなと思ってました。でも、ホームで思ったよりもけん制が入って、スピードが落ちていた。強い選手が内に詰まっていたので、だめかなと思いながらも行きました」
2コーナーの下りでスピードに乗った北津留に対して、外併走から踏み込んだ坂井は引き離されてしまう。外が開けた寺崎が、坂井をとらえたのは2センター。すでに北津留とは、5車身ほどの差が開いてしまっていた。ゴール前で詰め寄ったものの万事休す。北津留が、2分の1車身差で押し切った。
「2コーナーの下りを使って出られたけど、坂井君が(真後ろに)ハマっただろうなと思ってた。2センターくらいまでしかもたないだろうなと思ってたので、最後まで誰もこなくてびっくりでした。昨日(3日目)は、正直6着くらいかなと思って踏んでたけど、アクシデントがあって決勝に上がれた。流れがあったのかな」
ツキもあっての勝ち上がりだったが、決勝はそれだけで勝てるメンバーではなかった。潔いほどの思い切りと、持ち前の爆発力が、単騎の不利を跳ねのけた。22年久留米記念以来、7回目のGIII優勝で勢いを付けて、約1カ月後に行なわれる熊本での全日本選抜へと向かう。九州地区が誇る稀代の天才レーサーも、昨年で不惑を迎えた。今年は九州で2つのGIが開催される。いよいよ初タイトルへの期待が高まるが「いやいや、次は荒井(崇博)さんが…」と、あくまでも北津留は等身大の回答だった。
「(全日本選抜に向けては)もう自分は歳なんで、上積みは厳しいけど、しっかり練習して備えたいです。九州はなかなか厳しいんで、どんどんみんなで強くなれるように。意見交換しながら、一緒に強くなっていきたいです」
自分だけではなく、九州のみんなと。ファンからも、仲間からも愛される北津留が、九州地区を底上げしていく。
急追した寺崎浩平だったが、北津留をとらえ切るまでには至らず。2着の結果も、内容も納得いくものではなかった。
「前からの組み立てで、引いてカマシが理想だった。でも、ジャンで(嵯峨の)押さえ方が甘かったので、突っ張ろうと踏んだ。それでも嵯峨君が切ろうとしてきたので一旦引いたが、ホームで坂井君と被ってしまった。そこで緩めるのも良くないので、変なところで粘る形になってしまった。結果、北津留さんがサラ脚になってしまいました。これでは勝ち負けできるようなスピードではなかった。決勝が一番しょうもないレースになってしまった。切り替えて次に向けて頑張りたい」
寺崎に続いた古性優作が3着。結果的に、今シリーズは未勝利で終わった。
「自分は寺崎君の動きに付いていくことだけでした。考えていた最悪の展開になってしまいましたね。でも、自分の力不足でした。(車輪も含めて)もうちょっと試してみたいこともあるので、次の小松島(高松記念)で試せたら」






次回のグレードレースは、「いわき金杯争奪戦」が1月22日~25日、いわき平競輪場において開催されます。
脇本雄太、南修二、嘉永泰斗のSS班3名がV争いをリードしそうですが、迎え撃つ地元勢は新田祐大、山崎芳仁、成田和也とビッグネームがズラリと揃っています。
新山響平の存在も心強く、Vのゆくえは混とんとしています。「空中バンク」で覇を握るのは誰なのでしょうか。目が離せない4日間です。
1月13日時点の出場予定選手データを分析した、いわき平競輪「いわき金杯争奪戦」(GIII)」の主力メンバー及び狙い目選手を紹介する「プロスポーツ号外版」は以下をクリックしてください。
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脇本雄太、南修二、嘉永泰斗のSS班3名がV争いをリードしそうですが、迎え撃つ地元勢は新田祐大、山崎芳仁、成田和也とビッグネームがズラリと揃っています。
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