西武園競輪場でナイターシリーズで開催されている開設75周年記念「ゴールド・ウイング賞(GIII)」は、8月29日に2日目が行われた。二次予選では、眞杉匠、新山響平のS級S班の2人が白星で人気に応えた。また、地元のホープ、125期の森田一郎は、一次予選に次ぐ逃げ切りで連勝を遂げた。8月30日のシリーズ3日目には、決勝進出をかけて準決の3個レースで激しいバトルが繰り広げられる。
記念開催中は毎日、“推し勝”うちわを先着でプレゼント。キッチンカーの出店、未確定車券抽選会、平原康多展覧会「栄光の軌跡展」、SPEEDチャンネル専属解説者による予想会、“推し勝”ビューティートークライブ、選手会埼玉支部のチャリティーブース「チャリ氷」などが予定されています。また、8月30日のシリーズ3日目には、「平原康多」引退報告会・スペシャルトークライブ、“推し勝”アイドルライブなどもあります。西武園競輪場では、みなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
<6R>

森田一郎選手
幸田望夢、板垣昴の順番で切って、3車の北日本勢に続いた森田一郎(写真)は赤板2コーナーからスパート。板垣は地元勢を受けて3番手。後方の佐々木豪が打鐘3コーナーで仕掛けると、先行態勢の森田が緩めることなく駆ける。最終ホームで、佐々木は6番手の幸田とからむ。踏み勝った佐々木がまくり、3番手の板垣も車間を詰めてバックから踏み上げる。しかしながら、森田の掛かりが良く、太田龍希が別線をけん制。後続を振り切った森田が、連日の先行策から連勝のゴール。
「1着っていうのはうれしいですけど、副産物なのでまずは先行ができて良かった。(組み立ては)基本に忠実に強い人(中四国勢)を後ろにおいて、あとは自分を信じて先行しました。めちゃくちゃいい感じはしない。このペースで来られたらしょうがないかなと。太田君は悩んで後ろに付いてくれたし、ラインを意識して踏みました。いっぱい、いっぱいで、最後は根性で踏みました。(ラインが)2車の時は緩急をつけないととか、だんだんわかってきました。太田君には高校生の時から県大会で獲られっぱなしで、ライバルだったんでワンツーはうれしいです」
地元の若手コンビが上位を独占。太田龍希は不慣れな番手ながらも冷静に立ち回った。
「もう(森田)一郎がやりやすいようにっていうだけでした。強かったです。(別線が2人とも)出させてくれたんで、あとは一郎が落ち着いていた。自分は気持ちだけで必死でした」
「1着っていうのはうれしいですけど、副産物なのでまずは先行ができて良かった。(組み立ては)基本に忠実に強い人(中四国勢)を後ろにおいて、あとは自分を信じて先行しました。めちゃくちゃいい感じはしない。このペースで来られたらしょうがないかなと。太田君は悩んで後ろに付いてくれたし、ラインを意識して踏みました。いっぱい、いっぱいで、最後は根性で踏みました。(ラインが)2車の時は緩急をつけないととか、だんだんわかってきました。太田君には高校生の時から県大会で獲られっぱなしで、ライバルだったんでワンツーはうれしいです」
地元の若手コンビが上位を独占。太田龍希は不慣れな番手ながらも冷静に立ち回った。
「もう(森田)一郎がやりやすいようにっていうだけでした。強かったです。(別線が2人とも)出させてくれたんで、あとは一郎が落ち着いていた。自分は気持ちだけで必死でした」
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山口拳矢選手
茨栃勢が出て齋木翔多が続くが、山口拳矢(写真)にけん制されて後退。そこを赤板2コーナーから、山口多聞が仕掛ける。山口多が打鐘2センターで主導権を奪い、梁島邦友が3番手をキープ。山口拳は5番手で最終ホームを通過する。2コーナーで外に持ち出した山口拳は、3コーナーで久木原洋に振られる。一度はスピードの鈍った山口拳だったが、直線半ばでまくり切った。
「(赤板2コーナー付近で齋木に)降りられなかったし、梁島君も引かない感じだったので、(位置は)死守しようと。自分の後ろがゴチャついていたので、内を締めて脚にきた。しんどかったけど無理やり行って(最終)3コーナーで合っちゃって外を走りすぎた。でも、当たらなければ外を伸びると。反応自体は悪くないけど、体の感じはもう少し欲しい。初日よりはいいんですけど」
3番手を山口拳にさばかれて後退した齋木翔多だったが、中部勢に乗り直線で外を踏み込んで2着に届いた。
「梁島君が突っ張ることも頭にはあったけどキツかった。永澤(剛)さんが位置を取ってくれたおかげです。脚自体はたまっている感じがあったけど、(山口)拳矢さんより先に仕掛ける勇気はなかった。ある程度、練習はしているので、競走だと余裕をもって走れている。連日、番手の選手に助けられているのもある」
「(赤板2コーナー付近で齋木に)降りられなかったし、梁島君も引かない感じだったので、(位置は)死守しようと。自分の後ろがゴチャついていたので、内を締めて脚にきた。しんどかったけど無理やり行って(最終)3コーナーで合っちゃって外を走りすぎた。でも、当たらなければ外を伸びると。反応自体は悪くないけど、体の感じはもう少し欲しい。初日よりはいいんですけど」
3番手を山口拳にさばかれて後退した齋木翔多だったが、中部勢に乗り直線で外を踏み込んで2着に届いた。
「梁島君が突っ張ることも頭にはあったけどキツかった。永澤(剛)さんが位置を取ってくれたおかげです。脚自体はたまっている感じがあったけど、(山口)拳矢さんより先に仕掛ける勇気はなかった。ある程度、練習はしているので、競走だと余裕をもって走れている。連日、番手の選手に助けられているのもある」
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南修二選手
林昌幸が、4番手の南潤にフタをして赤板を迎える。外併走の林は、1センターから踏み込んで主導権。森田優弥は3番手をキープする。南潤も巻き返すが、林がペースを上げる。南潤は森田と併走で打鐘。南修二(写真)は最終ホーム手前で中田健太をキメる。3番手は再三、南潤を張った森田が、1センターで取り切る。2コーナーから森田がまくり、切り替えた南修が続く。その後ろは望月永悟、松田治之になる。前団をとらえた森田を南が追い込んだ。
「林君が強かった。(南)潤が出切りそうなら、そっちにって。どっちにでもいけるようにしていた。(結果的に南潤が森田にさばかれ、中田健太をキメて)理想を言えば森田より先に仕掛けたかった。けど、そこまでの脚がなかった。付いていただけですね。(調子は)いいと思います」
3番手からまくりを打った森田優弥は、厳しい自己ジャッジでこう振り返る。
「(展開としては)最悪でしたね。南(潤)さんに隙を見せてしまった。(2走目から戻した自転車の感覚は)問題ない。気合を入れ直して、(3日目以降)頑張ります」
「林君が強かった。(南)潤が出切りそうなら、そっちにって。どっちにでもいけるようにしていた。(結果的に南潤が森田にさばかれ、中田健太をキメて)理想を言えば森田より先に仕掛けたかった。けど、そこまでの脚がなかった。付いていただけですね。(調子は)いいと思います」
3番手からまくりを打った森田優弥は、厳しい自己ジャッジでこう振り返る。
「(展開としては)最悪でしたね。南(潤)さんに隙を見せてしまった。(2走目から戻した自転車の感覚は)問題ない。気合を入れ直して、(3日目以降)頑張ります」
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成田和也選手
北日本勢が前団。赤板手前で新田祐大は誘導を残して引いて、中近勢を受ける。さらに伊藤颯馬、堀江省吾の順番で動くが、新田の反応が早い。打鐘手前で堀江が押さえるタイミングで踏み込んで、3コーナーでは主導権を握って出る。堀江が3番手でからむが、最終ホーム過ぎに北日本3人が出切る。6番手の伊藤は車間が空いて、4番手の堀江は3コーナーからまくり追い込む。逃げる新田との間合いを取った成田和也(写真)は、堀江をけん制してからゴール前できっちり差し切った。
「(新田が)タイミングを見て、ジャンで行ってくれた。準備はしていたので、しっかり追走できて良かった。堀江もいいスピードで来ていたし、(けん制が)大きい感じになってしまった。脚は変わらずだけど、初日より2日目の方がバンクが重く感じた」
早めの仕掛けで1周半近くを駆けた新田祐大が、成田とのワンツーで抜かりなく二次予選をクリアした。
「(仕掛ける)順番が来たので行くタイミングだなと。(最終)ホームで後ろの状況が把握できなくて、自分のペースではなかった。山崎(将幸)が粘られている感じはしたので、山崎が付いてきやすいように踏んだ。そこで(伊藤)颯馬が来ているような感じもしたので、思ったより踏みすぎてしまった。初日はスピード系で、2日目は乳酸系のレースで刺激が入ったので、3日目に向けては準備万端です」
「(新田が)タイミングを見て、ジャンで行ってくれた。準備はしていたので、しっかり追走できて良かった。堀江もいいスピードで来ていたし、(けん制が)大きい感じになってしまった。脚は変わらずだけど、初日より2日目の方がバンクが重く感じた」
早めの仕掛けで1周半近くを駆けた新田祐大が、成田とのワンツーで抜かりなく二次予選をクリアした。
「(仕掛ける)順番が来たので行くタイミングだなと。(最終)ホームで後ろの状況が把握できなくて、自分のペースではなかった。山崎(将幸)が粘られている感じはしたので、山崎が付いてきやすいように踏んだ。そこで(伊藤)颯馬が来ているような感じもしたので、思ったより踏みすぎてしまった。初日はスピード系で、2日目は乳酸系のレースで刺激が入ったので、3日目に向けては準備万端です」
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宿口陽一選手
川口雄太、渡邉雅也の順番で動いて、6番手になった吉田拓矢は赤板2コーナーで前との車間を空ける。仕掛けるタイミングを計っていた吉田は、打鐘を通過して3コーナーから踏み込む。それを察知した先頭の渡邉も、ペースアップ。最終1コーナーで吉田が叩きり駆ける。宿口陽一(写真)が続くも、長井優斗は佐々木龍にさばかれる。3番手に渡邉が飛び付いて、佐々木の追走。渡邉も車間を詰めていっぱいで、前の2人のゴール勝負。地元の宿口が、ゴール寸前で差し切った。
「昨日(初日)、同じような展開で森田(優弥)君の追走が微妙だったので、今日はその辺が修正できた。ただ、抜けると思ってなくてギリギリでした。去年(4月の西武園記念)はせっかく準決までいって、落車してファンのみなさんに貢献できなかった。今年は(その分も)しっかりと返せるようにしたい」
4車のラインだっただけに吉田拓矢は、積極策をこう振り返った。
「詰まったところで(仕掛けて)行こうと思っていた。(仕掛けは)早くも、遅くもなかった。けど、4車(のライン)の分、もっと早く行ければ良かった。道中は余裕もあったし、(宿口に)抜かれているけど感触も良かった。あんまり悲観しないでと思います。(自転車のセッティングを)眞杉(匠)、中田(健太)さん、(武藤)龍生さんとか、みんなにみてもらって、今日(2日目)は気持ち良く走れた」
「昨日(初日)、同じような展開で森田(優弥)君の追走が微妙だったので、今日はその辺が修正できた。ただ、抜けると思ってなくてギリギリでした。去年(4月の西武園記念)はせっかく準決までいって、落車してファンのみなさんに貢献できなかった。今年は(その分も)しっかりと返せるようにしたい」
4車のラインだっただけに吉田拓矢は、積極策をこう振り返った。
「詰まったところで(仕掛けて)行こうと思っていた。(仕掛けは)早くも、遅くもなかった。けど、4車(のライン)の分、もっと早く行ければ良かった。道中は余裕もあったし、(宿口に)抜かれているけど感触も良かった。あんまり悲観しないでと思います。(自転車のセッティングを)眞杉(匠)、中田(健太)さん、(武藤)龍生さんとか、みんなにみてもらって、今日(2日目)は気持ち良く走れた」
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新山響平選手
前受けの新山響平(写真)が上昇した早坂秀悟を突っ張る態勢を整えて、空いたインを青木瑞樹、伊藤旭が進出。赤板過ぎに新山が踏み込んで、3番手付近が大渋滞。そこを早坂が仕掛ける。小林潤二が遅れて、1人になった早坂が出切る。新山、佐藤慎太郎、小林で続く。早坂との距離を大きくとった新山は、詰める勢いで最終1センター過ぎに番手から出る。新山、佐藤で後続をちぎり、2コーナーで伊藤がまくる。伊藤のスピードも良く、直線の入口で前の2人に追いつく。が、再度、踏み込んだ新山が押し切った。
「前を取ってから、突っ張って先行態勢に入ろうと思っていた。けど、(早坂に)勢い良く来られて出られてしまった。(赤板前に内から来られたのは)想定外だったし、自分にも油断があったのかなと。体もだけど自転車も良くないので、いじるかもう1台の自転車に換えようと思います」
一次予選での新田祐大に続いて、佐藤慎太郎が新山とのワンツーで人気の決着。
「(伊藤に)外から食われたと思ったし(2着で)良かった。自分で風を切っても強い選手が、(早坂を)目標にしていたしキツかった。(赤板前に別線が内から攻めてきて)現代競輪はなにが起きても不思議じゃないですね。いろいろなことを想定して対応していかないと。(状態は)最後も迫れていないんで…」
「前を取ってから、突っ張って先行態勢に入ろうと思っていた。けど、(早坂に)勢い良く来られて出られてしまった。(赤板前に内から来られたのは)想定外だったし、自分にも油断があったのかなと。体もだけど自転車も良くないので、いじるかもう1台の自転車に換えようと思います」
一次予選での新田祐大に続いて、佐藤慎太郎が新山とのワンツーで人気の決着。
「(伊藤に)外から食われたと思ったし(2着で)良かった。自分で風を切っても強い選手が、(早坂を)目標にしていたしキツかった。(赤板前に別線が内から攻めてきて)現代競輪はなにが起きても不思議じゃないですね。いろいろなことを想定して対応していかないと。(状態は)最後も迫れていないんで…」
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眞杉匠選手
赤板過ぎに佐々木堅次が、兼本将太を突っ張る。周回中は中団にいた眞杉匠(写真)は、そのポジションに固執することなく、一本棒の7番手に下げる。佐々木がペースを握り、眞杉は2コーナーで仕掛ける。合わせて踏み込む佐々木を眞杉が打鐘4コーナーで叩いて先行策。3番手の高橋広大が遅れ気味で大槻寛徳に波をつくられて、3番手に佐々木が飛び付く。最終ホーム手前から反撃に出た兼本は不発。武藤龍生が、番手で後続との間合いを計り直線へ。眞杉、武藤が並んだところがゴールも、軍配は眞杉。
「誰か(別線が前を)取れば、自分たちは中団から組み立てた方が動きを見てできるので。(突っ張られた九州勢を中団に入れ引いたところは、佐々木堅次に)ダラ流しされて、バックを踏んで後手になってもつまらない。乗り方を変えてというか、良かったころを見て、どこが違うかを意識しながらでした。前からどこか違うなって、(悪い)クセがついちゃって、わからなくなっていた。その辺りを残り1周では、なんとなく思い出してきた。ただ、まだカマす時とかはマッチしてない」
ラインの3番手がいないのを確認した武藤龍生は、ソツなく続いて2着。
「自分は(状態的には)問題ない。でも、眞杉君が強かった。(最終)ホームで出切って、後ろを確認したら(高橋)広大さんが遅れていて、(眞杉と)2人になっていた。それで(ラインが)2人用の追走にしました。(眞杉は)要所、要所で踏んで、いい先行でした。自分は(3日目以降に)さらに上積みができるように、体をメインに(ケアなどを)やっていきたい」
「誰か(別線が前を)取れば、自分たちは中団から組み立てた方が動きを見てできるので。(突っ張られた九州勢を中団に入れ引いたところは、佐々木堅次に)ダラ流しされて、バックを踏んで後手になってもつまらない。乗り方を変えてというか、良かったころを見て、どこが違うかを意識しながらでした。前からどこか違うなって、(悪い)クセがついちゃって、わからなくなっていた。その辺りを残り1周では、なんとなく思い出してきた。ただ、まだカマす時とかはマッチしてない」
ラインの3番手がいないのを確認した武藤龍生は、ソツなく続いて2着。
「自分は(状態的には)問題ない。でも、眞杉君が強かった。(最終)ホームで出切って、後ろを確認したら(高橋)広大さんが遅れていて、(眞杉と)2人になっていた。それで(ラインが)2人用の追走にしました。(眞杉は)要所、要所で踏んで、いい先行でした。自分は(3日目以降に)さらに上積みができるように、体をメインに(ケアなどを)やっていきたい」