『西武園競輪開設76周年記念(GIII)レポート』 3日目編

配信日:4月11日

 西武園競輪場で開催されている開設76周年記念「第1回平原康多カップ(GIII)」は、4月11日に3日目が行われた。準決では、ファイナルをかけて熾烈なバトルが展開された。眞杉匠、金子幸央、浅井康太が白星を挙げて、吉田拓矢、古性優作は3着で優出した。4日間のシリーズも大詰め、4月12日の最終日には、S級S班の眞杉、吉田、古性の3人らを含めた好メンバーによる決勝で優勝が争われる。
 記念シリーズは4月12日の最終日も、様々なイベントでみなさまのご来場をお待ちしております。「EXIT」による吉本お笑いライブ、元バレーボール日本代表「狩野舞子」のトークライブ、「グルメ屋台」、「平原康多~栄光の軌跡展~」、埼玉支部選手のオリジナルグッズ大抽選会などが予定されています。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。

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眞杉匠選手
眞杉匠選手

黒沢征治選手
黒沢征治選手
 齋木翔多、石塚輪太郎の順番で切って、近畿コンビを追うかに思われた伊藤旭は赤板2コーナー手前で5番手でストップ。前受けから下げた眞杉匠(写真)との併走で打鐘を迎える。ペースを握った石塚輪太郎は、2センター付近から徐々に踏み上げる。眞杉は、4コーナーで外の伊藤を張って5番手を確保する。ひと呼吸置いた眞杉は、最終1コーナーからまくり上げる。 逃げる石塚の番手から稲川翔も合わせて出るが、バック過ぎに眞杉がとらえる。黒沢征治、齋木を制して宿口陽一まで続いて直線。地元勢を引き込んだ眞杉が1着。
 「ジャンで(前と)若干、空いたところで(伊藤)旭が降りてきたんで、そこはちょっと油断した。踏んでいる感じは、昨日(2日目)よりはだいぶいいと思う。もうちょっと修正して、明日さらに良くなってくれればなと。今年に入ってずっと記念は決勝すら上がってない。ズタボロだったんでいいキッカケになってくれればなと思います。(このあと)自転車は微調整だけはしたい」
 同期の眞杉の後輪に集中していた黒沢征治(写真)は、1輪差まで詰め寄ってゴール。
 「全体的に流れていたんで、旭が切らなかったら粘るかなと思った。そこだけ(連結を)外さないようにしていた。そしたら全部、眞杉がやってくれてって感じでした。(伊藤が)一撃で飛んでいったんで、そこからは眞杉に付いていくことだけしか考えてなかった。自分も(脚に)アタリがあったんで、あとは稲川(翔)さんを見たり、いろんな人を見ちゃった。でも、稲川さんを乗り越えたら、もう眞杉に付けば大丈夫だなって。そこを気にしすぎたのかもしれないんで、反省ですかね。(ラインの前後の眞杉、宿口)どっちもタイトル獲っていてすごい2人なんで、それに関係なく眞杉が一人でやってくれた。すごいっすね」
 最終3コーナーの入口で齋木に並んだ宿口陽一は、そこを制して直線で稲川との勝負。吸い込まれるように伸びた。
 「僕はもう黒沢君しか見てなかった。眞杉の仕掛けを見ていたら遅れるかもしれないので、目の前の黒沢一本に絞って走っていました。今日(3日目)は内々を回らないで、外々を回れた。そこの追走の判断は良かった。踏み出しもそんなに苦じゃなかった。前2人は行ったんで良かったなって思った。あとはイナショー(稲川)が僕のところに来るのかって感じだった。眞杉のスピードが良かったおかげで、最後(自分も)伸びることができました」

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金子幸央選手
金子幸央選手

佐々木豪選手
佐々木豪選手
 単騎の4人は阿部拓真が6番手になり、7、8、9番手を占める。前受けの古性優作が誘導との車間を空けて、動きがないまま打鐘を迎える。3番手にいた森田優弥は、3コーナー過ぎから空いたインを進出。が、東口善朋と接触して、東口、森田、荒川達郎の3人が落車に見舞われる。アクシデントを避けた伊藤颯馬が、4コーナー手前から仕掛ける。関東3番手だった金子幸央(写真)は前の2人が落車して目標を失い、自ら踏み上げる。伊藤が先行策に出て、金子と伊藤に続いた佐々木豪が番手で重なる。金子が番手を取り切って、佐々木は3番手に降りる。5番手になった古性は、最終2コーナーでまくる。金子が古性に合わせて3コーナー過ぎから踏み上げる。外をこらえた古性、内から佐々木、さらに阿部も追い込むが、金子が勝ち切った。
 「僕は前に集中していた。思いのほか動きがなくて、内だけ空けないように締め気味に走ってダッシュに集中していた。森田君はそっちのコースか、と思いながらも、森田君ならどうにかすると思ったら落車があった。僕は3番手なので落車を見る時間があり、落ち着いて見られた。古性さん目がけて1周先行しようと思ったら、(伊藤)颯馬君が来たので切り替えて番手にした。1周モガキのような形で脚には余裕があった。連勝はデキすぎ。1着が取れてうれしいが、アクシデントもあったので」
 金子に伊藤後位をさばかれた佐々木豪(写真)は、3番手で立て直す。直線では内よりのコースをしぶとく追い込んだ。
 「スタートは出てみて、一番後ろだと誘導を降ろす立場になるので、なるべく前でと思ったが8番手になった。先頭が2車ラインで森田君が3番手で、なかなか展開が生まれないレースになると思った。落車のタイミングで颯馬君が外に外したので、それに反応して付いていった。スピード的に冷静に1車下げてレースを見てた。横に古性さんが来たのはわかった。(直線は)あそこで中を割れないようなら自在や追い込みになれないので、中へ入って行った。急な追加で1年以上前のフレームに乗っているが使う筋肉が違う。昔の乗り方を思い出したら回しやすくて、キッカケになりましたね」
 結果的には5番手まくりを合わされた古性優作は、辛くも3着でなんとか決勝にこぎつけた。
 「(初手の隊列で)十中八九ああなると思った。前を取ればああなる。落車があって東口さんを確認してたら単騎勢が来て、東口さんを確認できず踏み出した形になった。東口さんが落車したのはわからなくて、後ろにいると思って思い切り踏んで行ければと思った。(状態は)見ての通りです。練習ができていないし脚力が落ちている。疲れがたまっているし、シビアなレースをして優勝するしかない」

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浅井康太選手
浅井康太選手

皿屋豊選手
皿屋豊選手
 赤板過ぎに橋本優己が飛び出して、前受けの吉田拓矢は中部3車を送り出す。吉田が4番手をキープし、松浦悠士は一本棒の7番手で打鐘を迎える。先行態勢の橋本は、線の動きを警戒しながら、落ち着いて2センターからペースを上げて風を切る。ほぼ同じタイミングで外に持ち出した松浦が反撃。最終1コーナー過ぎに吉田を通過した松浦が前団に迫り、皿屋豊が2コーナー手前で番手発進。浅井康太(写真)をキメにかかった松浦だったが、浅井がしなやかにいなして皿屋を追走。バックからは松浦と吉田でもつれて、三重両者のゴール勝負。浅井が皿屋を差し切った。
 「スタートが取れなくて、後ろからになった。2段駆けっていうよりも、(橋本が)落ち着いてしっかりと走ってくれたらいいよっていう感じだった。橋本君は昨日(2日目)、一昨日と気持ちも入っていたし、今日もいいレースをしてくれた。皿屋さん、僕がしっかりとしっかりと内を締めて来られないようにだったけど、(最終)ホーム手前で浮いてしまった。そこをヨシタク(吉田)が来たらキツいなって。来なかった分、(今度は)松浦君が外を来たんで、そこをしのげたっていうところです。そこ勝負で(松浦に)踏み負けなかったのは良かった。(自分の)体調面は、まだしっくりとこない。まだ気持ちが先行している分、しっかりと踏めているってのがありますね。(初日から)体調は一緒でペダリングなり、踏み方を変えながらっていうところです。今日のウォーミングアップですごくいい感触を見つけたんで、準決でやってみたら結構、いい感じだった」
 松浦のスピードを見極めた皿屋豊(写真)が、自力に転じて前に踏み込む。番手まくりで皿屋が、吉田、松浦らを退けた。
 「(橋本が)積極的に行くってことで、しっかりと援護できるようにと思っていた。でも、後ろの勢いが良かった。(橋本は)切る時もそこまで抵抗されなかったんで、すんなりいけたのが大きかったですね。ずっと(最終)ホームから(松浦が)見えていたんで、止まればもうちょっと待てた。ただ、どんどん進んでいたんで、2コーナーで(自分が)出ないと浅井もかぶると思った。実際、(浅井は)かぶっちゃったんで、浅井には迷惑を掛けちゃいましたけど2人で決まって良かったです。強いて言うなら浅井に抜かれたらダメですね。サラ脚の吉田君も振り切れているんで、(脚の状態は)すごく良かったんじゃないかと思います」
 中団を確保した吉田拓矢だったが、松浦の仕掛けに反応できず、踏み場がない。松浦に踏み勝ち、直線で強襲も3着まで。
 「(橋本が来たところは)想定通りだった。あとはどこで仕掛けるかだったんですけど。(松浦の仕掛けに)合わせて出ていかないといけない場面だった。でも、反応が遅れました。自分だけのレースになったんで情けないですね。今日(3日目)は感じ良かったんですけど、気持ちで負けました。内容が良くないんで、明日優勝目指して頑張ります」