『西武園競輪開設57周年記念(GIII)レポート』 初日編
配信日:4月26日
西武園競輪開設57周年記念「ゴールド・ウイング賞」が今日から開幕した。昨日の小雨模様から一転、快晴に恵まれたポカポカ陽気で競輪日和となった。初日はメインの特選3個レースと、一次予選、選抜戦で熱戦が繰り広げられた。
明日27日も入場門付近で西武園所属選手によるお出迎え、電光掲示板下で同所属選手によるチャリティーオークション、サイクルシアターでトークショーなどが行われます。是非西武園競輪場にお越し下さい。
<1R>
鷲田佳史選手
オープニングレースの1レースは記念初参戦の
鷲田佳史(写真)
が堂々の逃げ切り勝ちを収めた。
「1レース1番車で1着とは幸先がいいですね。田中君が粘るのはある程度予想していました。先行してバックを取る事を条件に、今回は4日間すべて主導権を取るつもりで来ました。まだまだGクラスの同型とは大きな差があるし、今回は村上(義弘)さんが一緒なので、色々と勉強したいです」
<3R>
3レースは加藤寛冶の先行で番手の絶好態勢となった
水谷良和
が直線鋭く抜け出した。
「配分続きで練習不足気味だったが、展開に恵まれました。記念は初日に飛んじゃうと後が長いからね。点数もギリギリで尻に火が付いた感じだから、今回辺りから気合を入れて頑張らないとね」
一方、
加藤寛冶
は「バックは向かい風が結構強かった。村上義弘さんや、平原康多君なら何ともないんだろうけどね。すんなり駆けて粘れないようでは情けないね。でも、後ろがワン・ツーだから良かったよ」
<4R>
4レースは終始中団をキープした
成田直喜
が4角手前から内を掬い直線で鋭く抜け出した。
「細切れ戦だから3番手以内に居れば何とかなるかなと。ハコ勝負も少しは考えたけど、内に斬り込んだ時に巧く空いてくれたね。追加でこの1勝は大きい」と笑顔。
<6R>
選抜戦最初の6レースは、ホームから一気にスパートした赤井学を番手の
藤田和彦
が差し切る。
「今日は赤井君の行く気がヒシヒシと伝わってきたし、改めてラインの大切さを感じました。今までやってきた事が間違いではなかったと。追加なのに番手を回らせて貰って感謝しています。これからも南関の先行型を大切にしたい」
同型を封じて藤田とワン・ツーを決めた
赤井学
は「前回、前々回と自分の競走ができなかったので、久し振りにすっきりしました。まだ多少、落車の影響で首筋に違和感はあるが、今日の感じなら大丈夫そうです」
<7R>
会田正一選手
7レースは同県の岡本英之を好リードした
会田正一(写真)
が、番手の仕事をしっかりこなしてG前抜け出した。
「審議がセーフでホッとした。腐らずに練習をしてきた甲斐があって、最近は徐々に1着の回数が増えてきて、調子は上がっていると思います。まだ3日間あるので、気を引き締めて頑張ります」と、差し脚にも手応えを感じている様子。
果敢に岡本英之の番手勝負に出て会田と競り合った
伊藤大志
は「誰も出なかったので前を取ったが、その時点で番手勝負と決めていました。自分の力は出し切れたし、後ろの関戸さんが3着に入ったので良かったです」
<8R>
菅原晃選手
8レースはホームからスパートした峠祐介―坂本英一―戸辺裕将を、バックで
菅原晃(写真)
が鮮やかにまくって1着。
「勝負どころでの位置が悪かったので早めに仕掛けたが、踏み出した瞬間に行けると思いました。峠さんとは何度も対戦しているが、まくり不発のケースが多かったので嬉しい。脚は仕上がっていると思います」
絶好位も4着の
坂本英一
は「菅原君のスピードが違っていたので、その後ろを止めるので精一杯。峠君が完全に掛かり切らないうちに来たからね。でも、脚的にはアタマ勝負できるだけのデキに近いと思う。また明日から頑張るよ」
<9R>
村上義弘選手
9レース特選は新田康仁の先行を、
村上義弘(写真)
が力強いまくりでネジ伏せた。
「新田さんと白戸さんの車間が少し空いたので、追い付くまでに脚を使い、長い距離を踏みましたね。予想外の展開になり少し重く感じたが、自分で思ったより車が出ていた。今日はまくりだったが、新車の感触は悪くない。あとは逃げてどこまで粘れるかですね」
動向が注目された
手島慶介
は「今日はアタマ勝負と思っていたので、何でもやるつもりだったが、踏み出しに遅れて巧くレースの流れに乗れなかった。村上さんの番手も考えたが、まくりに回ったのが分かったからね」
果敢に村上の番手を狙って出た
宗景祐樹
は「さすがに一流の先行選手ですね。狙って正解でしたよ。良い勉強になりました」とトップクラスの走りを肌で感じた様子。
<10R>
園田匠選手
10レースは石丸寛之が果敢に先行策を披露。最後は紫原のまくり上げに乗る形となった
園田匠(写真)
が直線で鋭く伸びた。
「バックで後ろに谷津田さんが居たので被る前に踏み出したら、丁度、紫原さんが仕掛けていたので展開に恵まれました。単騎だったので作戦は考えず、流れの中で脚を溜めようと思っていました。記念の特選シードも初めてだし、優秀戦進出ももちろん初めてで嬉しい」
栗田雅也を叩いて主導権を奪った
石丸寛之
は「逃げて3着以内は久し振り。このバンクはまくりが効かないからね。紫原さんを止めれば小川巧さんとワン・ツーが決まっていたかも」
<11R>
岩見潤選手
最終11レースは平原康多の先行を志智俊夫がバックからまくり上げ、乗った
岩見潤(写真)
がゴール前で中を割り抜け出した。
「前回の落車は問題ないね。志智君は後から掛かるタイプだが、平原君も4角から踏みなおしたね。無意識に二人の間に車輪が入ってビックリしたよ(笑)」
平原康多
は「出てからは踏みっ切りでした。前回の準決9着が発奮材料になり、地元戦で気合が入っています。気持ちの問題ですね。自信を持って行けてるので問題ないでしょう」
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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