『西武園競輪開設57周年記念(GIII)レポート』 2日目編
 
配信日:4月27日


 

 西武園競輪開設57周年記念「ゴールド・ウイング賞」は二日目を迎えた。メインの「ギャンブルレーサー関優勝牌」では、平塚ダービー決勝の再現を思わせるような、平原康多と、村上義弘の激しいバトルが繰り広げられた。

 明日も入場門付近では西武園所属の選手によるお出迎え、場内ではすぴRitsサイン会、さい・ボーグ、昇竜くん写真撮影会などたくさんの催しが行われる。是非西武園競輪場にお越し下さい。

 



<5R>
和田誠吾選手
和田誠吾選手
   5レース二次予選Bは松島伸安のカマシを冷静に見極めた鷲田佳史が、鮮やかなまくりを決めて無傷で準決Aに駒を進めた。
  「5番(松島)が横に来たので少し慌てたが、冷静に対処できました。明日からトップクラスと対戦するので本当の勉強ですね。内容は反省点あるが結果的に勝てて良かったです」
  直線鋭い伸び脚を見せて2着に食い込んだのはベテランの和田誠吾(写真)
  「目標もなく正直どうしていいか分からなかったメンバーでした。バックでは9番手になってしまったが、脚を使っていなかったので外を踏めました。直線は中を割りに行ったら多分伊藤(大志)君に締められていたね。年の功ですよ(笑)」


<6R>
大塚玲選手
大塚玲選手
   6レース二次予選Bではホーム手前から仕掛けた大塚玲(写真)が快調なペースで逃げ切った。
  「後ろで仕事をしてくれた岡嵜(浩一)さんのお陰です。昨日は少し重かったが、今日は作戦通りに組み立てられました。最後はキツかったけど、3着迄で良いと思っていたので1着は嬉しい。準決A進出は初めてです」
  2着にはバックから2センターで内を踏んで斬り込んだ川口秀人が入った。
  「バックでは冷静に身体が反応したが、重くて自分でまくっている感じでした。普通なら軽く車が進むのにここのバンクは特殊だね。昨日は5着で帰ろうかともと思ったが、走って良かったよ。(苦笑)」


<8R>
峠祐介選手
峠祐介選手
   ここからは二次予選Aと取り上げたい。8レースは栗田雅也の前受けを、打鐘過ぎから叩いた峠祐介―伊藤公人―川口満宏の埼玉京ラインが上位を独占した。
  1着で準決進出を決めた地元のドン伊藤公人は「峠君には地元なのだから力を出し切る競走をしろとだけ。でも駆け方が巧いしラインで決められて最高の結果だね」。
  峠祐介(写真)が主導権を取り切って2着に粘る。
  「大先輩の伊藤さんが付いているし、まくりに回る訳にはいかないでしょう。昨日よりは多少重く感じたし、掛かりは今イチだったけどゴール前タレている割には踏み直せました。ラインで上位を独占出来たのでホッとしました」
 前受けに出た栗田雅也は「2日間周回中の延長みたいなので…。先行していないので調子の方は何とも言えないが、身体的は大丈夫なので明日から頑張ります」と、レース内容に不満の様子。


<9R>
太田真一選手
太田真一選手
   9レースはホームカマシの湊聖二に乗った太田真一(写真)が、番手まくりを決めて1着。
  「湊君とは初めての連係だったけど気持ち良く行ってくれたね。昨日平原君のダッシュに付け切れたので多少は余力が残っていたかな(苦笑)。前のレースで地元勢が決めていたので走る前はドキドキして少し緊張した」
  2着の志智俊夫は「湊君のダッシュは凄いね。金子真也さんが離れ、三番手に入れたので助かりましたね。あの展開では番手に飛び付こうかとも考えたが無理だった。昨日湊君の番手とコメントしていれば良かったかな(苦笑)。でも調子は悪くないと思うし明日も頑張ります。何とか決勝に乗りたいからね」。
  3着を確保した佐藤慎太郎は「将吾(谷津田)は頑張ってくれました。もう少し早めに踏んでも良かったが、何とか6着迄には残さないといけないから」。


<10R>
新田康仁選手
新田康仁選手
   10レースは岡本英之―会田正一の千葉勢が主導権を握るが、最終ホームで新田康仁(写真)が内を突いて3番手をキープ。新田は2センターで鮮やかなまくりを決めて後続を千切り快勝した。
  「失格審議がセーフでホッとしました。アウトかも…と思ったが、あそこは引けない所だからね。結構、重たかったけど早い段階で中団を確保できたのが勝因ですね。佐々木(則幸)君が早めに押さえれば、一旦斬って千葉勢を出させるつもりでした」
  果敢に新田の番手を狙った宗景祐樹が2着。
  「昨日は村上義弘さん、今日は新田さんと一流の自力型に付けて勉強になりますね」
  会田正一も3着確保で準決Aに進出を決めた。
  「連日、岡本君が頑張ってくれたお陰です。まだ余力が残っている感じでしたよ。今回は自分の調子も上向いているし何とか決勝を目指して頑張りたい」と気を引き締める。


<11R>
村上義弘選手
村上義弘選手
   最終11レースの優秀「ギャンブルレーサー関優勝牌」は平原康多と村上義弘の激しい攻防が繰り広げられた。平原が主導権を取り切ると、村上が番手の手島慶介をさばいて番手まくりを放つ。最後は石丸寛之が抜け出すも、更に園田匠が大外を突き抜けた。
  村上義弘(写真)は「あのまま直線勝負で出なくても良かったが、前を任された以上はフアンの納得するレースを見せないと。脚は日に日に軽くなってくれるのを期待したい」。
  平原康多は「村上さんは完全に戻っていますね。合わせ切ったと思ったが、出てからは流せなかった」と振り返る。
  手島慶介は「一瞬の油断でしたね。村上君の肩が入ってしまい一発で飛んでしまったね」。レース後は『悔しい』を連発して明日からの雪辱を誓った。
  最後に、初の優秀戦を制した園田匠
  「巧く流れに乗れただけですよ。でも、こんなレースでは師匠(吉岡稔真)に怒られるかな。脚の感じは悪くないし、このバンクは相性がいいですね」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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