『 東日本大震災被災地支援競輪 がんばろう日本(GIII) in 西武園レポート』 前検日編
 
配信日:4月22日


 明日4月23日から西武園競輪場で「がんばろう日本(GIII)in西武園」が開催されます。地元記念と抜群の相性を誇る平原康多選手を筆頭に磐石の布陣を敷く関東勢、一方の遠征勢も強力選手多数でとにかく見どころ満載の4日間。もちろん、イベントももり沢山! 未確定車券2000円で1回参加できるガラポン抽選会(賞品無くなり次第終了)や、日本競輪選手会埼玉支部、西武園クラブ所属選手によるチャリティーブースなど、レース以外でも十分に楽しめる内容となっております。


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川崎健次選手
川崎健次選手
   川崎健次(写真)は近況イマイチ波に乗り切れないが、オープニングレースで南関ラインの先導役を任され意気揚々。
「調子は一時期の悪かった頃に比べればだいぶ戻ってきましたね。自力で動こうという気持ちになっているということはそれだけ、脚の状態も良くなっているということですから。この西武園では成績的にはイマイチですけど、明日は思い切ったレースをして、復調へのきっかけを掴みたいと思います」
 目標不在となった増田鉄男は「位置がないねぇ」と頭をかきつつも、「(位置が)無いなら無いなりに切れ目から一発狙います」と鋭い眼光を放つ


<2R>
山賀雅仁選手
山賀雅仁選手
   村上兄弟の活躍で大きな盛り上がりを見せる京都の中でも、将来を有望視されているのが山田久徳だ。
「西武園で走るのは初めてなんですけど、先行有利なバンクだと聞いているので、もしかしたら僕には合っているかも知れないですね。とにかく、自分の持ち味をしっかり出してファンの方に喜んで貰える様に頑張ります」
 一方、ここ最近は怪我の影響もあってなかなか結果に恵まれない山賀雅仁(写真)
「怪我をした脚に関しては痛みもないので問題ないと思います。この休みの間に上半身のトレーニングもしっかり出来ましたし、その効果が出てくれれば結果はいいはずです。しかも、流行の硬いレーサーシューズ(ボント)にも変えましたしね」


<3R>
芦澤辰弘選手
芦澤辰弘選手
   前期A級1位の競走得点を引っさげ、S級入りした芦澤辰弘(写真)だが、ここまでは苦戦が続いている。
「正直、S級でももうちょっとはやれるかなと思っていたんですけど、脚の違いをまざまざと見せつけられてしまっている様な感じですね。もっともっと全体的にレベルアップしていかないといけないなというのは本当に痛感しています。今回の東日本大震災で地元の取手競輪場は大きな被害を受けましたけど、バンク練習はできるレベルですし、今回もしっかり練習してきたつもりです。あとは気持ちで走るだけですね」


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 東日本大震災で大きな被害を受けた福島県。4レースには小谷田公則が参戦する。
「家は白河なんですけど、無事でした。ただ、精神的に3月は練習できる様な状態ではなくて、レース再開が決まって、4月からいわきで練習できる様になったのをきっかけに動き出した感じですね。それで、函館FⅠに無理やり合わせて参加したんですけど、開き直ったのが良かったのか、好結果が出たので、今回もそこまで深く考えずに自分のできることをしっかりやりたいと思います」
 兄弟子である坂本健太郎が好調をキープする中、稲吉悠大も「負けない様に頑張ります」と闘志を燃やす。


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相川永伍選手
相川永伍選手
   地元・埼玉勢の先陣を切って登場するのが相川永伍(写真)
「成績だけ見ればS級でも何とかまとめられていますけど、ビッグレースの裏開催のFⅠに参加したりとかがありましたからね。こういう大きな舞台で結果を残してこそホンモノだと思うので、地元記念ということもありますし、是が非でも結果を残したいです。なので、ここに向けてしっかり調整してきましたし、1つ1つを大事に戦って勝ち上がって、先輩方を引っ張れる様に全力を尽くします」


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内村竜也選手
内村竜也選手
   6レースでは追い込み型の内村竜也(写真)が、柏野智典の前を回る。
「自力の練習は全くしてない訳ではないので、それに関してそんなに不安はないですね。ただ、あんまり調子が良くないのがね…。でも、この西武園のバンクは思い切ったレースをすれば、残れちゃったりするバンクでもあるので、密かに一発狙って頑張りたいですね」


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嶋貫高大選手
嶋貫高大選手
   宮城の嶋貫高大(写真)は久々の実戦レースに不安を覗かせる。
「僕は宮城でも山の方なので、震災被害は幸いなことにほとんど無かったんですよ。だから、練習もしっかり出来ましたし。もう、ここぞとばかりにみっちりやった感じで。まあ、唯一の不安はレース勘だけですけど。前を任せる安部(貴之)君もほとんど被害がなかった1人なので、僕たち元気な人間がいいレースをして、被災者の方たちを少しでも勇気づけられればいいんですけど」


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 このレースの中心はやはり、地元の岸澤賢太だろう。
「前回の高松FⅠは準決勝4着でしたけど、初日に1着も取れてますし、状態は悪くないと思います。多少、展開に助けられた部分はありましたけど(笑)。そこから10日くらい空いての地元記念ですけど、しっかり照準を合わせて調整してきたので、いい結果を残せる様に頑張ります」


<9R>
山崎芳仁選手
山崎芳仁選手
   初日特選最初のレースには山崎芳仁(写真)成田和也のコンビが登場。
「5日くらい前に宮古島から身辺整理の為に地元に帰っていわきで練習してきました。ただ、環境的にもメンタル的にも集中しにくい状態ではありますよね。そうは言っても頑張るしかないんでね。昨日は東京で髪の毛をカットしてもらってゲン担ぎもしてきましたし。カリスマ美容師にお願いしてね(笑)」
 一方の成田は、「春一番は自分の中で、もうちょっといい成績を残せるかなと思ってたんですけど、ゴール前の伸びが足りなかったですね。調子・状態は今の着順を見てもらったまんまですけど、何とか1日でも早く元に戻したいですね」
 そんな地元勢に牙を剥く長塚智広は、「ダービーが100%なら、春一番は90%のデキ、今回も90%」と引き続き好調をアピール。


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佐藤慎太郎選手
佐藤慎太郎選手
   春一番では大きな着が目立った新田祐大、そこからの修正はできたのだろうか。
「武雄の後は東京で練習した後、地元に帰って練習してきました。そこまで仕上がっている感じはしないですけど、悪くはないと思いますよ。先行でも捲りでも十分戦えるレベルかなと。あとは疲れだけですかね。西武園は相性も悪くないですし」
 その新田に前を任せるのは佐藤慎太郎(写真)
「武雄を走ってからは1回福島に戻って、そこからすぐ宮古島に。宮古島では1人で練習してました。昔は1人で練習していましたし、いい意味で初心に帰れたかな。ある程度リズムを取り戻すまでは大変かも知れないけど、こうやってレースがあれば気合いも入るし、一戦一戦全力で頑張るだけですよ」
 また、このレースには昨年のGP覇者・村上博幸も参戦。「今回はスピード練習もして追い込んできただけに結果が欲しい」とのコメントを残し激戦ムードが漂う。


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平原康多選手
平原康多選手
   地元エース・平原康多(写真)が検車場に現れると、一瞬で大勢の記者が取り囲む。
「正直、春一番は状態的によく決勝に乗れたなという感じでしたね。ただ、その中でも自分の役割は果たせて、納得して終われたのは大きかったですね。今回は春一番の時と比べたら全然いいですよ。1回は中止が決まって、再度開催されることになった記念ですけど、ずっと気持ちは切れていなかったですし、目の前の一戦一戦に集中して頑張ります」
 その平原マークという「VIP席」を射止めたのは小島雅章
「まさか特選に乗れるとは思ってなかったし、まさか平原の番手とはね。嬉しい誤算ですよ(笑)。平原とは前に1回連係したことがあるんですけど、その時は僕が競られて連係が崩れてしまったので、今回は何としても付いていきますよ。まずは、そこだけに集中して、ワンツーを決められる様に全力を尽くします」
 西王座戦での落車以降、スランプ気味の大塚健一郎だが、「怪我は言い訳にできない。調子はあんまり良くないけど、西武園はイメージ悪くないですから」と虎視眈々と復活を狙う。

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