京王閣競輪場で開催されている大阪・関西万博協賛・開設75周年記念「ゴールドカップレース(GIII)」は、10月27日に2日目が行われた。二次予選では5人のS級S班が順当に勝ち上がり、平原康多、新田祐大、岩本俊介の実力者たちも準決にコマを進めた。シリーズ3日目の10月28日は、ファイナルをかけて準決の3個レースで熱戦が展開される。
記念シリーズは開催中の毎日、地元選手トークショー、恩田繁雄のピックアップ予想会、オーヴァル予想会、東京支部選手会ブース、キッチンカーの出店などが予定されています。また、10月28日の3日目には、桜井奈津さんらによる「出張YouTubeライブ」特別ステージなどもあります。京王閣競輪場では、様々なイベントでみなさまのご来場をお待ちしております。テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
<6R>

南修二選手
後方から上昇した吉田有希は、いったん3番手の藤井侑吾に併せ込んでから赤板で再び踏み込む。奥村諭志を押さえた吉田を、すかさず巻き返した藤井が打鐘3コーナー過ぎに叩いて主導権。吉澤純平のけん制を乗り越えて、川村晃司まで中近ラインの3人が出切り最終周回へ。単騎の仁藤秀は切り替え切れず外に浮いて、吉田が4番手をキープする。しかしながら、逃げる藤井の掛かりが良く、吉田は車間が詰まらない。盤石の南修二(写真)が、ゴール前で差し切った。
「(藤井は)だいぶ掛かっていたように感じました。(自分は)すごい余裕があるって感じじゃなくて、(藤井の)脚力を感じました。まくりに来られる感じじゃないなと思ってました。(藤井が駆けた)距離が長い分、差せた感じです。今日(2日目)は(ラインで)きれいに決まって良かったです」
人気のラインで上位を独占。レースを支配した藤井侑吾は、内容も伴う走りで2着。
「本当は前を取ってと思ってたけど、畝木(聖)君が早かった。最低でも中団からと思ってたし、順番が来たらカマすだけだなと。(フタをされたが吉田は)どこかでは行くだろうと思ったし、そこをカマそうと。単騎の動きは気になったけど、しっかりカマして(ラインで)ワンツースリーなんで。今日(2日目)は流れる感じがありましたね」
「(藤井は)だいぶ掛かっていたように感じました。(自分は)すごい余裕があるって感じじゃなくて、(藤井の)脚力を感じました。まくりに来られる感じじゃないなと思ってました。(藤井が駆けた)距離が長い分、差せた感じです。今日(2日目)は(ラインで)きれいに決まって良かったです」
人気のラインで上位を独占。レースを支配した藤井侑吾は、内容も伴う走りで2着。
「本当は前を取ってと思ってたけど、畝木(聖)君が早かった。最低でも中団からと思ってたし、順番が来たらカマすだけだなと。(フタをされたが吉田は)どこかでは行くだろうと思ったし、そこをカマそうと。単騎の動きは気になったけど、しっかりカマして(ラインで)ワンツースリーなんで。今日(2日目)は流れる感じがありましたね」
<7R>

犬伏湧也選手
スタートを制した犬伏湧也(写真)が前受け。8番手から上昇した小原佑太が赤板過ぎに押さえて出て、朝倉智仁、伊藤信の3つのラインを犬伏が送り出す。ペースを握った小原が踏み上げる前の打鐘で、犬伏は7番手からスパート。ダッシュを利かせて小原も抵抗するが、最終ホーム過ぎに犬伏が出切る。井上昌己が続いて、原井博斗は朝倉とからんで付け切れない。小原が3番手に飛び付く。原井をさばいて2コーナーでまくった朝倉だったが、内藤宣彦の横まで。3コーナーから小原が踏んで、さらに外を伊藤がまくり上げる。直線で詰め寄る番手の井上昌己を振り切った犬伏が、別線を完封して押し切った。
「突っ張りたかったんですけど、誘導との間合いの感じ的に難しかった。そこは反省点ですね。すぐに詰まったところで、しっかり仕掛けようと思っていた。叩き切れて良かったです。ゴール前の踏み直しもできましたし、良かったと思います」
小原を張り気味に直線の入口で外に持ち出した井上昌己が、タイヤ差の2着で犬伏ラインでワンツー。
「(犬伏は打鐘の)3コーナーの登りで行ったのでキツかったですけど、なんとか付いていけました。(最終バック過ぎは)余裕があったので、小原君が来ていたのが見えて張った分、抜けなかったですね。(犬伏の)踏み直しもすごかったです。(状態としては)可もなく不可もなくです。(セッティングをいじって)若干、上向いた感じです」
「突っ張りたかったんですけど、誘導との間合いの感じ的に難しかった。そこは反省点ですね。すぐに詰まったところで、しっかり仕掛けようと思っていた。叩き切れて良かったです。ゴール前の踏み直しもできましたし、良かったと思います」
小原を張り気味に直線の入口で外に持ち出した井上昌己が、タイヤ差の2着で犬伏ラインでワンツー。
「(犬伏は打鐘の)3コーナーの登りで行ったのでキツかったですけど、なんとか付いていけました。(最終バック過ぎは)余裕があったので、小原君が来ていたのが見えて張った分、抜けなかったですね。(犬伏の)踏み直しもすごかったです。(状態としては)可もなく不可もなくです。(セッティングをいじって)若干、上向いた感じです」
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佐藤慎太郎選手
河合佑弥に併せ込んだまま赤板を通過した新田祐大は、1センターから仕掛けて伊藤旭を押さえる。河合は落ち着いて打鐘手前から踏み込んで、4コーナーで余裕をもって主導権を握る。新田が4番手まで下げ切ったところの最終ホームで伊藤が反撃に出る。態勢を整えた新田は伊藤にかぶるが、張りながらまくって出る。逃げる河合との車間を大きく空けた黒沢征治が外に張って、新田は空いた内をバック手前から進出。新田が黒沢をからみながらも前に踏んで、佐藤慎太郎(写真)の追走。直線で逃げる河合と新田の間を鋭く伸びた佐藤が突き抜けた。
「(新田の番手っていうのは)気合が入りますね。(伊藤)旭の動きを見て仕掛けた新田のダッシュはすばらしかった。(そのあと新田が黒沢の内を行った)ここは想定外でした。ああなって最後は外を踏む選択肢はなかった。俺が外からいって、(新田と)ワンツーができていれば良かった。内から間を割る形だったんで、脚がどうこうよりもコースが良かった」
新田に中団に入られながらも、ペースを守り風を切った河合佑弥が逃げ残った。昨年のホーム記念では二次予選敗退だっただけに、自然と笑みがこぼれる。
「出切ってからは、すごく落ち着いて駆けられた。黒沢さんが出たのも確認して、自分のペースで行けました。逃げ残れたのは収穫です。(初日が番手回りで)モヤモヤするレースだったけど、今日(2日目)駆けられたんですごい良かった。状態的にもいいと思います」
「(新田の番手っていうのは)気合が入りますね。(伊藤)旭の動きを見て仕掛けた新田のダッシュはすばらしかった。(そのあと新田が黒沢の内を行った)ここは想定外でした。ああなって最後は外を踏む選択肢はなかった。俺が外からいって、(新田と)ワンツーができていれば良かった。内から間を割る形だったんで、脚がどうこうよりもコースが良かった」
新田に中団に入られながらも、ペースを守り風を切った河合佑弥が逃げ残った。昨年のホーム記念では二次予選敗退だっただけに、自然と笑みがこぼれる。
「出切ってからは、すごく落ち着いて駆けられた。黒沢さんが出たのも確認して、自分のペースで行けました。逃げ残れたのは収穫です。(初日が番手回りで)モヤモヤするレースだったけど、今日(2日目)駆けられたんですごい良かった。状態的にもいいと思います」
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平原康多選手
突っ張りの態勢を整えた新山響平が、片岡迪之の上昇を阻んで踏み上げる。浮いた片岡はラインのアシストもあり、2コーナーで4番手に収まる。そこを今度は脇本勇希が襲い掛かる。それでも新山に迷いはなく、ペースを上げて駆けて主導権を渡さない。出切れなかった脇本は、最終1コーナーで力尽きる。村上博幸が4番手に入り、片岡が5番手。新山がつくり出したピッチに別線は動けない。番手の平原康多(写真)が、直線でじわじわと詰めて差し切った。
「新山は突っ張り先行が代名詞ですし、それができればという感じでした。(脇本を)合わせたところのスピードはすごかったですね。自分も口が空きました。その後もスピードを保ちながらという感じだった。ずっとスピードが上がっていくような錯覚に陥るペース配分で、自分も(脚を)削られました。全然、余裕がなかったです。(状態面は)初日の展開で3着までこられたのがわりと自信になって、今日(2日目)はリラックスして走れました」
片岡、脇本の両ラインに一度も先頭を明け渡すことなく、新山響平が風を切った。
「(スタートで)前を取ってもらったのが大きかったですね。(片岡を)突っ張って、次にワッキー(脇本)が来ると思ったので反応した。もう少し早く反応できれば良かったですし、(最終)3コーナーくらいではいっぱいでしたね。昨日(初日)よりダッシュの感じは良かったです。サドルを少し上げてみたんですけど、明日は戻して別のところを変えてみようかなと思います」
「新山は突っ張り先行が代名詞ですし、それができればという感じでした。(脇本を)合わせたところのスピードはすごかったですね。自分も口が空きました。その後もスピードを保ちながらという感じだった。ずっとスピードが上がっていくような錯覚に陥るペース配分で、自分も(脚を)削られました。全然、余裕がなかったです。(状態面は)初日の展開で3着までこられたのがわりと自信になって、今日(2日目)はリラックスして走れました」
片岡、脇本の両ラインに一度も先頭を明け渡すことなく、新山響平が風を切った。
「(スタートで)前を取ってもらったのが大きかったですね。(片岡を)突っ張って、次にワッキー(脇本)が来ると思ったので反応した。もう少し早く反応できれば良かったですし、(最終)3コーナーくらいではいっぱいでしたね。昨日(初日)よりダッシュの感じは良かったです。サドルを少し上げてみたんですけど、明日は戻して別のところを変えてみようかなと思います」
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松浦悠士選手
前団に構えた関東勢は、寺沼拓摩が岩本俊介を突っ張り出させない。西田優大は赤板1コーナー過ぎから踏んで、打鐘で叩き切って先行策。松浦悠士(写真)が続き、大崎飛雄馬を鈴木竜士が外に張る。それでも前に踏んだ大崎と寺沼で3番手が併走になり、4コーナーからは岩本が仕掛ける。岩本が抜群の加速で前団をとらえるが、遅れ気味の近藤隆司は松浦にさばかれる。番手に入った西田は、3コーナーから踏み上げるが岩本に合わされて失速。後続をギリギリまで引きつけた松浦が、外を追い込んで突き抜けた。
「(西田が)すかさず行ってくれて、叩いてくれて良かった。強かったですね。朝の指定練習で西田君と一緒に乗って、どんな感じか確認していい感じだった。3番手が粘られる感じで、そこを確認しようと思ったら(岩本が)来ていた。でも、(残り)1周なら岩本さんも来るし、それなら番手をさばくことも想定していた。(西田は)心強かったですね。自分も朝の練習のイメージで踏めているし、いい感じで来られている」
突っ張られて一度は脚力を消耗した岩本俊介だったが、好スピードでロングまくりを放ち前団をのみ込んだ。
「切らせてもらって、主導権をと思ったんですけど、(寺沼が)出させてくれなかった。ただ、あそこで踏んでくれたんで、その分詰まったんだと思う。(最終ホーム前の)あそこは西田君も流したいところなんで、強気でいった。もうちょっとうまく主導権を握れればラインで決まったと思う。初日も自分でやるつもりで入ったけど、番手で正直、悔しい気持ちもあった。思った展開じゃなかったけど、バックも取れたし悪くない」
「(西田が)すかさず行ってくれて、叩いてくれて良かった。強かったですね。朝の指定練習で西田君と一緒に乗って、どんな感じか確認していい感じだった。3番手が粘られる感じで、そこを確認しようと思ったら(岩本が)来ていた。でも、(残り)1周なら岩本さんも来るし、それなら番手をさばくことも想定していた。(西田は)心強かったですね。自分も朝の練習のイメージで踏めているし、いい感じで来られている」
突っ張られて一度は脚力を消耗した岩本俊介だったが、好スピードでロングまくりを放ち前団をのみ込んだ。
「切らせてもらって、主導権をと思ったんですけど、(寺沼が)出させてくれなかった。ただ、あそこで踏んでくれたんで、その分詰まったんだと思う。(最終ホーム前の)あそこは西田君も流したいところなんで、強気でいった。もうちょっとうまく主導権を握れればラインで決まったと思う。初日も自分でやるつもりで入ったけど、番手で正直、悔しい気持ちもあった。思った展開じゃなかったけど、バックも取れたし悪くない」
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古性優作選手
伊藤颯馬は赤板手前から誘導を残したまま下げて、佐藤博紀、小畑勝広の順番で出る。小畑がペースを上げて、中釜章成は2コーナーで切り込んで3番手を確保する。そこを伊藤が巻き返す。最終ホームで九州コンビが主導権を奪い、中釜も反撃に出る。が、中釜は松岡辰泰のけん制で不発。先行策に出た伊藤の番手の松岡にとっては好展開も、4コーナーから追い込んだ古性優作(写真)が外を伸びて1着。
「もう中釜君(の脚力)が売り切れてから、判断しようと思っていた。売り切れるまで待ちました。重かったですね。(疲労が)抜けていない感じです。(初日と比べたら)平行線ですね。日に日に回復することはないと思う。やれることをやって、状態が悪いなら悪いなりに組み立てでカバーしたい」
松岡辰泰は、直線で中割りを試みる小林泰正を阻止して2着に追い込んだ。
「スタートだけ任されていたので、(伊藤は)前を取って力勝負かなって。(中釜を)なるべく引きつけてでした。内を空けると古性さんが突っ込んでくると思った。最後は脚負けですね」
「もう中釜君(の脚力)が売り切れてから、判断しようと思っていた。売り切れるまで待ちました。重かったですね。(疲労が)抜けていない感じです。(初日と比べたら)平行線ですね。日に日に回復することはないと思う。やれることをやって、状態が悪いなら悪いなりに組み立てでカバーしたい」
松岡辰泰は、直線で中割りを試みる小林泰正を阻止して2着に追い込んだ。
「スタートだけ任されていたので、(伊藤は)前を取って力勝負かなって。(中釜を)なるべく引きつけてでした。内を空けると古性さんが突っ込んでくると思った。最後は脚負けですね」
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高橋築選手
人気の関東勢が前団を占めて、眞杉匠は赤板前に並んだ久田裕也を突っ張る気満々。ダッシュ勝負で眞杉が主導権をキープして、北日本勢は周回中のまま中団。出戻った久田は、7番手の一本棒で打鐘を迎える。別線の巻き返しを警戒しながら、眞杉が徐々にピッチを上げていく。久田は最終1センター過ぎから仕掛けて、後藤悠も合わせて出る。が、2人のまくりは3番手付近まで。突っ張り先行から押し切り図る眞杉を、番手で願ってもない展開が訪れた高橋築(写真)が交わした。
「なんとか(1着が)取れました。自分の状態的にどうかなっていうのがあったので、しっかりと1着が取れて良かった。(眞杉が突っ張って先行して、別線は)たぶん、来られないペースだなと。来たところで止まるかなっていうのがあったんで、ちょっと振ってみました。(前々回の落車のあとは)練習でも不安の方が多かった。ただ、(地元記念なんで)気合だけは入れておこうと。1着が取れてレースにはなっているんで、いいと思います」
関東3人での決着。力の違いを見せた眞杉匠だが、逃げて2着の展開をこう振り返る。
「(久田を突っ張ってからは)徐々に上げていく感じで、いいペースでいけたかなと思います。ただ、(突っ張り先行を)最近、やってなかった分、末が甘かった。(高橋)築さんも強いけど、自分が押し切れればもっといい形だと思う。(シリーズを2走して)体の感じはいいかなと思います」
「なんとか(1着が)取れました。自分の状態的にどうかなっていうのがあったので、しっかりと1着が取れて良かった。(眞杉が突っ張って先行して、別線は)たぶん、来られないペースだなと。来たところで止まるかなっていうのがあったんで、ちょっと振ってみました。(前々回の落車のあとは)練習でも不安の方が多かった。ただ、(地元記念なんで)気合だけは入れておこうと。1着が取れてレースにはなっているんで、いいと思います」
関東3人での決着。力の違いを見せた眞杉匠だが、逃げて2着の展開をこう振り返る。
「(久田を突っ張ってからは)徐々に上げていく感じで、いいペースでいけたかなと思います。ただ、(突っ張り先行を)最近、やってなかった分、末が甘かった。(高橋)築さんも強いけど、自分が押し切れればもっといい形だと思う。(シリーズを2走して)体の感じはいいかなと思います」