京王閣競輪場で開催の3日制ナイターGIII「シン東京ミリオンナイトレース」が7月14日にスタート。幸いにも天気が大きく崩れることはなかったが、台風の影響もあって終日強風が吹き荒れるタフなコンディションの一日となった。メインの初日特選は、逃げた山崎賢人ライン3番手からゴール前で鋭く伸びた岩津裕介が勝利。予選では若手機動型の活躍が目立つ中、9レースでは大ベテランの新田康仁選手が勝利し、10レースは好目標を得た地元の寺沼拓摩が人気に応えてみせた。また、前半のガールズのトーナメントA、Bは太田りゆ、梅川風子、児玉碧衣、石井寛子と実力者が次々に白星を挙げていった。
シリーズ開催中は毎日、京王閣競輪オリジナルグッズプレゼントキャンペーンがあるほか、恩田繁雄さんのピックアップ予想会、山口幸二さん、高木真備さんによるオーヴァル予想会、東京支部選手会ブース、ビールフェスティバル、キッチンカーなどが予定されています。京王閣競輪場では、みなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
<1R>

太田りゆ選手
打鐘過ぎに是永ゆうきが石井貴子を切る。2センターでアクションを起こした豊岡英子が是永を叩いて、レースは残り1周手前からペースアップ。4コーナーで5番手から踏み出した大浦彩瑛は、ホーム過ぎに4番手に一旦収まる。6番手となった太田りゆ(写真)は、1コーナーからスパート。3番手の石井が、2コーナーから先まくりを打って抵抗するが、太田はその上をスピードの違いで乗り越えていく。最終バック過ぎに先頭に立った太田が、そのまま後続を7車身千切って圧勝した。
「石井さんがスタートで前にいたので、後ろ過ぎるのは怖いなと。後方は嫌だなと思った。怖いなって。結果的に引かなくちゃいけなくても、すぐに引く女と思われないようには気を付けた。包まれるとレースにならないですし。仕掛ける前に落ち着いて冷静に構えようと。石井さんがペースを作るよりも、他の人が前出た瞬間が見えたので、冷静にそこまで難しくないなと。いけるタイミングで大浦さんが進んでくれて、そこを目がけてと。スピードはすごく良い。前回と変わらない状態だけど、前回は暑くて苦しかった。環境に馴染んできたなと」
太田に上を行かれた石井貴子だったが、真後ろからの大浦の仕掛けは合わせ切って2着に入った。
「1番車なので、スタートは取ろうと。そこから(誰かを)出すか突っ張るかはその場の判断でと。強い人が後ろで良かった。豊岡さんのスピードが良くて、是永さんも追ってくれていて、(誰かが)来る前にいけたらなと思っていた。ただ、太田さんのスピードの次元が違った。(2着に)粘っててよかった。まくりをあまりやっていなくて、いつ出るのかタイミングがわからなかったけど、良いタイミングで出れたかなと。踏み応えはないけど、初めて地元で(力の)増しを感じた。いつもは緊張からなのか、3割減なので」
「石井さんがスタートで前にいたので、後ろ過ぎるのは怖いなと。後方は嫌だなと思った。怖いなって。結果的に引かなくちゃいけなくても、すぐに引く女と思われないようには気を付けた。包まれるとレースにならないですし。仕掛ける前に落ち着いて冷静に構えようと。石井さんがペースを作るよりも、他の人が前出た瞬間が見えたので、冷静にそこまで難しくないなと。いけるタイミングで大浦さんが進んでくれて、そこを目がけてと。スピードはすごく良い。前回と変わらない状態だけど、前回は暑くて苦しかった。環境に馴染んできたなと」
太田に上を行かれた石井貴子だったが、真後ろからの大浦の仕掛けは合わせ切って2着に入った。
「1番車なので、スタートは取ろうと。そこから(誰かを)出すか突っ張るかはその場の判断でと。強い人が後ろで良かった。豊岡さんのスピードが良くて、是永さんも追ってくれていて、(誰かが)来る前にいけたらなと思っていた。ただ、太田さんのスピードの次元が違った。(2着に)粘っててよかった。まくりをあまりやっていなくて、いつ出るのかタイミングがわからなかったけど、良いタイミングで出れたかなと。踏み応えはないけど、初めて地元で(力の)増しを感じた。いつもは緊張からなのか、3割減なので」
<2R>

梅川風子選手
3番手から動いた岡田優歩が、打鐘で切って先頭へ。岡田を追った田中まいが、外併走の2番手から叩きにいくと、岡田もペースアップ。田中を合わせ切った岡田が主導権を守り切ったものの、梅川風子(写真)が、隊列の短くなった5番手の位置から最終2コーナーで発進。バック手前で先頭に立った梅川が、力の違いを見せて圧勝した。
「メンバー的に太田(美穂)さんが一番自力があると思ってたんで、太田さんの位置を確認して、そこからの並びで戦い方を考えていました。運よく太田さんの前に入れましたし、太田さんと、杉浦(菜留)さんに先に行かれるとまずいので、そこの動きは確認していました。スピード差は良かったんですけど、バックも、ホームも風が吹き荒れていて、どっちも向かい風のような感じできつかったです。どっちの風も受けていたので、最後はバテましたね」
太田美穂は、初手から梅川の後ろを確保。まくりに千切れながらも追いかけて2着。自力を貫く普段とは違う戦い方を見せた。
「戦い方は位置取り次第で考えていたけど、風も強かったし、梅川さんの後ろになったので、付いていってみようと思いました。余裕はあったんですけど、(梅川は)加速がすごい。強い人に付いていくようなレースは初めての試みだったんですけど、これも勉強の一つと思ってやってみました。でも、千切れましたね。追いついて良かったです」
「メンバー的に太田(美穂)さんが一番自力があると思ってたんで、太田さんの位置を確認して、そこからの並びで戦い方を考えていました。運よく太田さんの前に入れましたし、太田さんと、杉浦(菜留)さんに先に行かれるとまずいので、そこの動きは確認していました。スピード差は良かったんですけど、バックも、ホームも風が吹き荒れていて、どっちも向かい風のような感じできつかったです。どっちの風も受けていたので、最後はバテましたね」
太田美穂は、初手から梅川の後ろを確保。まくりに千切れながらも追いかけて2着。自力を貫く普段とは違う戦い方を見せた。
「戦い方は位置取り次第で考えていたけど、風も強かったし、梅川さんの後ろになったので、付いていってみようと思いました。余裕はあったんですけど、(梅川は)加速がすごい。強い人に付いていくようなレースは初めての試みだったんですけど、これも勉強の一つと思ってやってみました。でも、千切れましたね。追いついて良かったです」
<3R>

児玉碧衣選手
5番手の永塚祐子が、様子を見ながら打鐘でゆっくりと上昇。スローペースの流れのなかを、6番手の児玉碧衣(写真)は2センターで車を外して、ホーム目掛けてスパートする。永塚や、4番手の藤田まりあも呼応するように踏み上げるが、児玉はその上を叩いて主導権を奪う。2番手には藤田が飛び付くが、最後まで車間は詰まらない。児玉が堂々と逃げ切って、白星スタートを決めた。
「1周は行こうと決めていた。モニターを見て、藤田さんが後ろにいるのは分かった。この風だと持つかなって感じだったけど、2センターから踏み直して最後まで踏み切れた。毎日ワットバイクで練習していて、バンクに入るのはパールカップぶりだったけど、一走して刺激も入った。(これで通算599勝だが)あまり600勝は意識せずに力を出し切って、自分のレースを心掛けたい。体調は問題ないし、脚も問題ないです」
児玉の仕掛けに反応して飛びついた藤田まりあが2着。
「児玉さんよりは前にいないと無理だなって思っていたけど、思ったよりもスローペースだったし、児玉さんの仕掛けが早かったので必死に追い掛けました。もう脚が違い過ぎて全然追い付かなくて、強すぎて話にならなかった。今日(初日)は疲れたのでたくさん寝て明日に備えたい。京王閣はあまり得意じゃないけど、前回走って100勝したので良いと思いたい」
「1周は行こうと決めていた。モニターを見て、藤田さんが後ろにいるのは分かった。この風だと持つかなって感じだったけど、2センターから踏み直して最後まで踏み切れた。毎日ワットバイクで練習していて、バンクに入るのはパールカップぶりだったけど、一走して刺激も入った。(これで通算599勝だが)あまり600勝は意識せずに力を出し切って、自分のレースを心掛けたい。体調は問題ないし、脚も問題ないです」
児玉の仕掛けに反応して飛びついた藤田まりあが2着。
「児玉さんよりは前にいないと無理だなって思っていたけど、思ったよりもスローペースだったし、児玉さんの仕掛けが早かったので必死に追い掛けました。もう脚が違い過ぎて全然追い付かなくて、強すぎて話にならなかった。今日(初日)は疲れたのでたくさん寝て明日に備えたい。京王閣はあまり得意じゃないけど、前回走って100勝したので良いと思いたい」
<4R>

石井寛子選手
周回中に最後方の石井寛子(写真)が、赤板過ぎから早めに動き出す。石井が先頭の元砂七夕美に打鐘で並び、伊藤優里が並走の上を押さえる。内の元砂は下げて、伊藤後位は石井が確保。伊藤は、2センターから仕掛けた川原未紀を突っ張って駆ける。伊藤と車間が空いた石井は、川原に入られて3番手の位置取りになると、最終2コーナー過ぎからまくりを放つ。4コーナーで伊藤をねじ伏せた石井が、直線で抜け出して勝利。前回の落車で左肩鎖関節を痛めてからの復帰戦を、1着で飾った。
「発走機から出る練習を前検日の前日にして、(左肩は)発走機から出るのが一番痛かった。無理をしないようにスタートは痛くない出かたで出て、痛くなかった。付いていけるのかなって思ったけど、体が動いて前々にいけた。無理しないようにと思ったけど、体が動いちゃった。元砂さんと並走になったけど、並走しても耐えられる練習はしている。(仕掛けたときは)いっちゃえと思って仕掛けて、3コーナーぐらいで止まってヤバいと思ったけど、1着でゴールできた。声援に押された。1着取れてホッとしている。応援が凄くて自分(の力)が30%としたら、70%は応援のおかげです」
元砂七夕美は、打鐘過ぎに下げて石井後位。そのまま仕掛けに続いた。
「7番車なので、前々のつもりでスタートを取るつもりでと思っていた。伊藤さんの後ろがほしかったけど、石井さんもきて、そこでやり合うよりかはと思って下げた。バックで中島(瞳)さんとぶつかって、脚も使って余裕もなくなった。そこまでは余裕があったんですけど。(誕生日で)30歳の節目なので1着が欲しかった。ウエイトや、練習量を増やして約2年ぐらいですかね。それで少しずつ成績が上がってきた。自転車をかえたことも、しっくりきている」
「発走機から出る練習を前検日の前日にして、(左肩は)発走機から出るのが一番痛かった。無理をしないようにスタートは痛くない出かたで出て、痛くなかった。付いていけるのかなって思ったけど、体が動いて前々にいけた。無理しないようにと思ったけど、体が動いちゃった。元砂さんと並走になったけど、並走しても耐えられる練習はしている。(仕掛けたときは)いっちゃえと思って仕掛けて、3コーナーぐらいで止まってヤバいと思ったけど、1着でゴールできた。声援に押された。1着取れてホッとしている。応援が凄くて自分(の力)が30%としたら、70%は応援のおかげです」
元砂七夕美は、打鐘過ぎに下げて石井後位。そのまま仕掛けに続いた。
「7番車なので、前々のつもりでスタートを取るつもりでと思っていた。伊藤さんの後ろがほしかったけど、石井さんもきて、そこでやり合うよりかはと思って下げた。バックで中島(瞳)さんとぶつかって、脚も使って余裕もなくなった。そこまでは余裕があったんですけど。(誕生日で)30歳の節目なので1着が欲しかった。ウエイトや、練習量を増やして約2年ぐらいですかね。それで少しずつ成績が上がってきた。自転車をかえたことも、しっくりきている」
<5R>
後ろ攻めの山口多聞が赤板前に動きだし、中団の谷口力也にフタをする。山口は、2コーナー過ぎに黒瀬浩太郎を叩いて先頭へ。谷口が中団に追い上げて、黒瀬は7番手に下げ切って最終ホームを迎える。うまく主導権を握った山口が、強風のなかを力強く駆けていく。黒瀬が2コーナーからまくり上げるが、3コーナーの山登りで若干失速。抜群の掛かりで逃げた山口が、逃げ切りを決めた。
「(周回中は)多分後ろになるなと思ってたんで、切って切ってで黒瀬さんにカマされるときついと思った。それならタイミングをずらして、自分の持つ距離から行こうと。脚見せの時よりも風が強かったんで、仕掛け所は気を付けてました。中団がもつれたのが良かったですね。黒瀬さんの出が良くて、飛んできてたんで、もっとペースを上げられるようになりたいです。前期の後半は調子を崩したんですけど、セッティングをいじってだんだん良くなってきた。武藤龍生さんにセッティングを見てもらってから良いです」
7番手からまくり上げた黒瀬浩太郎は2着まで。初対戦の山口に「完敗」と語った。
「いつもの感じでカマしていこうと思ったんですけど、ちょっと予想していない展開になった。山口君の掛かりがすごかった。強いとは聞いていたけど、点数以上の脚ですね。脚見せで踏んだ感じが結構良かったし、そのおかげで2着までいけた。調子が良くなきゃ飛んでたと思う」
「(周回中は)多分後ろになるなと思ってたんで、切って切ってで黒瀬さんにカマされるときついと思った。それならタイミングをずらして、自分の持つ距離から行こうと。脚見せの時よりも風が強かったんで、仕掛け所は気を付けてました。中団がもつれたのが良かったですね。黒瀬さんの出が良くて、飛んできてたんで、もっとペースを上げられるようになりたいです。前期の後半は調子を崩したんですけど、セッティングをいじってだんだん良くなってきた。武藤龍生さんにセッティングを見てもらってから良いです」
7番手からまくり上げた黒瀬浩太郎は2着まで。初対戦の山口に「完敗」と語った。
「いつもの感じでカマしていこうと思ったんですけど、ちょっと予想していない展開になった。山口君の掛かりがすごかった。強いとは聞いていたけど、点数以上の脚ですね。脚見せで踏んだ感じが結構良かったし、そのおかげで2着までいけた。調子が良くなきゃ飛んでたと思う」
<6R>

晝田宗一郎選手
田口勇介、河崎正晴の順で切って、晝田宗一郎(写真)が九州勢を追う。前受けから7番手に下げ切った松崎広太が、2コーナー過ぎから踏み出すと、晝田も打鐘で合わせて動いて前に出る。山本拳也は、外の松崎と絡んで晝田と連結を外してしまい、真後ろから晝田を叩いた松崎が、最終ホーム前に主導権を握る。天田裕輝が離れて、松崎-岡本大嗣を送り出した晝田は3番手の位置取り。ホームからは田口がまくるが、松崎に合わされて3コーナーで失速。態勢を整えた晝田は、2センターから外に持ち出して、ゴール前で抜け出した。
「特に作戦はなかったので運次第だなって思っていた。すぐに(河崎を)切れれば良かったけど、ペースが早くてビビりました。風はあったけど、軽く感じた。周りも見えていました。直前の練習はすごく悪かったけど、一走したので大丈夫だと思います」
晝田に離れた山本は、追い上げにいったものの河崎にさばかれて後退してしまう。バックでまくり出た河崎は失速したが、切り替えるようにしてコースを突いた田中陽平が2着に食い込んだ。
「(スタートは)前か後ろにはならないようにって思っていました。ごちゃつくとは思っていなかった。晝田君の後ろを取れたけど、脚を使っている分、河崎君もきついかなって感じだった。脚の感じは日に日に良くなるタイプなので、大丈夫だと思う」
「特に作戦はなかったので運次第だなって思っていた。すぐに(河崎を)切れれば良かったけど、ペースが早くてビビりました。風はあったけど、軽く感じた。周りも見えていました。直前の練習はすごく悪かったけど、一走したので大丈夫だと思います」
晝田に離れた山本は、追い上げにいったものの河崎にさばかれて後退してしまう。バックでまくり出た河崎は失速したが、切り替えるようにしてコースを突いた田中陽平が2着に食い込んだ。
「(スタートは)前か後ろにはならないようにって思っていました。ごちゃつくとは思っていなかった。晝田君の後ろを取れたけど、脚を使っている分、河崎君もきついかなって感じだった。脚の感じは日に日に良くなるタイプなので、大丈夫だと思う」
<7R>
本多哲也が、赤板過ぎに栗山和樹を切るが、後続は南関勢を追わず、栗山が3番手に入る。6番手となった小原丈一郎は、打鐘で内に進路を取り、それと同時に栗山は3番手から叩いて出る。最終ホームで3車出切った中部勢の主導権。南関勢をすくった小原が4番手を確保するが、栗山の掛かりが良く空いた車間が詰まらない。番手の笠松信幸が直線で追い込むが、最後もしっかりと踏み直した栗山が押し切った。
「スタートけん制で前からになった。別線がもっと動くと思ったけど、動くことなくて、笠松さんが中団を取ってくれた。動きを見て仕掛けたって感じです。ホームのビジョンで3人出切ったことがわかった。風が強くて最後は一杯でした。京王閣は相性がいい。調子が悪い中でも残れているし、まくりも出る。腰に不安はあるけど、日に日に良くなっている。準決勝は強い人とあたるので、作戦面で上回りたい」
笠松信幸が続いて中部ワンツーが決まった。
「ジャン前に別線をけん制して、詰まる感じのところで栗山君がいってくれて、そこで脚を使った。別線を邪魔できたらと思ったけど、(栗山が仕掛けたところで)余裕がなかったし、しっかりと追走に専念するべきだった。栗山君はたれてこなかった。いまいち噛み合っていない」
「スタートけん制で前からになった。別線がもっと動くと思ったけど、動くことなくて、笠松さんが中団を取ってくれた。動きを見て仕掛けたって感じです。ホームのビジョンで3人出切ったことがわかった。風が強くて最後は一杯でした。京王閣は相性がいい。調子が悪い中でも残れているし、まくりも出る。腰に不安はあるけど、日に日に良くなっている。準決勝は強い人とあたるので、作戦面で上回りたい」
笠松信幸が続いて中部ワンツーが決まった。
「ジャン前に別線をけん制して、詰まる感じのところで栗山君がいってくれて、そこで脚を使った。別線を邪魔できたらと思ったけど、(栗山が仕掛けたところで)余裕がなかったし、しっかりと追走に専念するべきだった。栗山君はたれてこなかった。いまいち噛み合っていない」
<8R>
浅見隼は、3番手の橋本壮史にフタをしてから、打鐘で小玉拓真を押さえる。福岡勢に続いた池野健太が、打鐘過ぎから踏み上げて浅見を叩き、橋本は後方で構えて、そのまま池野が駆ける流れ。橋本は、1コーナーから仕掛けたものの、浮いた小玉の外を迂回したロスで進みが悪い。後続をしり目に力強く駆けて行った池野が、そのまま押し切り勝ち。近況の不調を払拭する走りを見せた。
「すかさず橋本君が来てくれればと思って(浅見を)叩いたんですけど、意外と来なかったですね。逃げる感じではあんまり考えてなかったんですけど。出切ってから結構流したけど来なくて、それならと思って踏んだタイミングで追い風をもらえた。自力の1着はかなり久々。5、6月は状態も悪くて、トレーニングもまともにできなかった。6月に一本休んで、そこからトレーニングしたら良くなりました。谷底は抜けたと思います」
池野マークの元砂勇雪は、追走でいっぱい。3番手を取った浅見に乗って、直線で伸びた田中誠が2着に食い込んだ。
「小玉ラインが前を取るだろうと思ってて、理想は橋本ラインの後ろが良かったけど、流れ的にあの並びでも良かった。切って、池野を出させるかは、浅見の脚のたまり具合次第。理想は突っ張ってほしかったけど、風も強かったしね。小玉が橋本の邪魔になってくれてちょうどよかった。最後は、最内のコースを行ってれば1着だったと思う」
「すかさず橋本君が来てくれればと思って(浅見を)叩いたんですけど、意外と来なかったですね。逃げる感じではあんまり考えてなかったんですけど。出切ってから結構流したけど来なくて、それならと思って踏んだタイミングで追い風をもらえた。自力の1着はかなり久々。5、6月は状態も悪くて、トレーニングもまともにできなかった。6月に一本休んで、そこからトレーニングしたら良くなりました。谷底は抜けたと思います」
池野マークの元砂勇雪は、追走でいっぱい。3番手を取った浅見に乗って、直線で伸びた田中誠が2着に食い込んだ。
「小玉ラインが前を取るだろうと思ってて、理想は橋本ラインの後ろが良かったけど、流れ的にあの並びでも良かった。切って、池野を出させるかは、浅見の脚のたまり具合次第。理想は突っ張ってほしかったけど、風も強かったしね。小玉が橋本の邪魔になってくれてちょうどよかった。最後は、最内のコースを行ってれば1着だったと思う」
<9R>

新田康仁選手
仲野結音が、赤板過ぎに嵯峨昇喜郎を押さえる。近畿勢を追った久米康平が、嵯峨を内に封じてから打鐘で前に出て、その上を藤田周磨が叩いて先行する。嵯峨は3コーナーから巻き返すが、最終2コーナーで新田康仁(写真)のブロックを受けて失速。藤田が懸命に逃げて、新田はギリギリまで別線を引きつけてから直線で追い込む。ゴール寸前で抜け出した新田が1着を手にした。
「ここっていうタイミングで藤田君が仕掛けてくれた。嵯峨君をけん制したけど、まだ外に影が見えて、そこで久米君に内に行かれたけど、あとは前に踏むだけだった。ワンツーは決まらなかったけど、前回の宇都宮で藤田君と連係して脚質とかは把握していた。何とか勝ち上がれて良かったです。連戦続きで練習不足はあるけど、準決もしっかり車券に絡めるように」
ブロックされた嵯峨は、3番手外でへばりつくように併走。直線でいっぱいになって浮くと、空いたコースを保科千春が突っ込んで2着に入った。
「(嵯峨は)前からが良いんだろうなと。9車立てなので、ワンテンポ遅れるとは思っていたけど、嵯峨君も反応していたから行けると思った。でも、藤田君が強かったですね。久米君が内へ行ったので、コースに入っていかないとって。最後は悩んだけど、正解のコースで良かった。基本的に自力選手に付いていけているし、気持ちだけで走っています」
「ここっていうタイミングで藤田君が仕掛けてくれた。嵯峨君をけん制したけど、まだ外に影が見えて、そこで久米君に内に行かれたけど、あとは前に踏むだけだった。ワンツーは決まらなかったけど、前回の宇都宮で藤田君と連係して脚質とかは把握していた。何とか勝ち上がれて良かったです。連戦続きで練習不足はあるけど、準決もしっかり車券に絡めるように」
ブロックされた嵯峨は、3番手外でへばりつくように併走。直線でいっぱいになって浮くと、空いたコースを保科千春が突っ込んで2着に入った。
「(嵯峨は)前からが良いんだろうなと。9車立てなので、ワンテンポ遅れるとは思っていたけど、嵯峨君も反応していたから行けると思った。でも、藤田君が強かったですね。久米君が内へ行ったので、コースに入っていかないとって。最後は悩んだけど、正解のコースで良かった。基本的に自力選手に付いていけているし、気持ちだけで走っています」
<10R>
内山雅貴が赤板で押さえに動くと、前受けの橋本宇宙は突っ張り気味に踏み上げる。それでも内山が強引に押さえたが、番手の伊勢崎彰大が離れてしまう。内山がペースを落とすと、吉田有希は打鍾目掛けて叩きにいく。最終ホームでは関東ライン3車で出切って、吉田のペース。4コーナーを無風で回った寺沼拓摩が、絶好展開を生かして差し切った。
「(吉田は)バックを踏まずに行ってくれて付きやすかった。詰まったところというか、流れた所でスーッといってくれた感じですね。良いペースだったので、誰も仕掛けてこないだろうなと。(吉田を)抜けて良かった。しっかりと練習してきて、抜けているので脚は悪くないかなと。気持ち入れて残りも走りたい」
吉田有希は、持ち味の先行策で、ラインを上位独占に導いた。
「誰も前を取らないなら、前を取っての突っ張りを考えていた。でも橋本さんが前を取ったので、内山さんと踏み合うかもなって思っていた。長い距離をいってタイムは出ていないと思うけど、(ラインで)ワンツースリーなので。風もあって流れるところがなかった。タイミング良く出られた。展開が向いたのが良かった。今日(初日)で良い当たりが付いた」
「(吉田は)バックを踏まずに行ってくれて付きやすかった。詰まったところというか、流れた所でスーッといってくれた感じですね。良いペースだったので、誰も仕掛けてこないだろうなと。(吉田を)抜けて良かった。しっかりと練習してきて、抜けているので脚は悪くないかなと。気持ち入れて残りも走りたい」
吉田有希は、持ち味の先行策で、ラインを上位独占に導いた。
「誰も前を取らないなら、前を取っての突っ張りを考えていた。でも橋本さんが前を取ったので、内山さんと踏み合うかもなって思っていた。長い距離をいってタイムは出ていないと思うけど、(ラインで)ワンツースリーなので。風もあって流れるところがなかった。タイミング良く出られた。展開が向いたのが良かった。今日(初日)で良い当たりが付いた」
<11R>

岩津裕介選手
赤板過ぎにに鈴木玄人が切って、その上を阿部拓真が押さえる。北日本勢の仕掛けを追った山崎賢人は、すかさず阿部を叩いて打鐘で主導権を握る。2センターではライン3車ですんなりと出切って、軽快に駆けて行く。最終バックから踏み出した鈴木だが進みは悪く、山崎ライン3車の争い。前と車間を取ってから踏み込んだ岩津裕介(写真)が、直線で大外を突き抜けた。
「(山崎)賢人は世界チャンプなんで、どうやっても勝てる。あとは、(松岡)貴久と決まるように走ってくれれば、僕にもチャンスがあるかなと思ってました。ホームがすごい向かい風で、本当なら(ジャン過ぎの)ここでスピードを出していればもっと流れるんですけど、賢人は向かい風のところで上げていく感じだった。それでだいぶ脚を使ったんだと思う。貴久がピッタリ付いていたんで、僕は(車間を切る)ああいう形をとってみた。賢人も踏んでいたし、アタマまではどうかなと思ったけど、ホームの向かい風がもう一回来たから、僕が余裕があったぶん伸び勝てた」
松岡貴久は、外から岩津に行かれたものの、山崎は交わして2着。
「余裕はなかったですよ。一切後ろは確認してない。風の影響だと思うんですけど。賢人を抜けるとは思ったけど、3番手(の岩津に抜かれるの)はしょうがない。状態は前回と変わらないです」
山崎賢人は、1周半を逃げて別線を完全に封じた。
「(周回中は)どこからでも仕掛けられるように考えてました。横風がすごくて、脇腹をパンチされているような感じだった。中釜君が構えたので、それを見て先行しました。感じはあんまり良くないです。もうちょっと踏み方を考えていかないと。修正はできます」
「(山崎)賢人は世界チャンプなんで、どうやっても勝てる。あとは、(松岡)貴久と決まるように走ってくれれば、僕にもチャンスがあるかなと思ってました。ホームがすごい向かい風で、本当なら(ジャン過ぎの)ここでスピードを出していればもっと流れるんですけど、賢人は向かい風のところで上げていく感じだった。それでだいぶ脚を使ったんだと思う。貴久がピッタリ付いていたんで、僕は(車間を切る)ああいう形をとってみた。賢人も踏んでいたし、アタマまではどうかなと思ったけど、ホームの向かい風がもう一回来たから、僕が余裕があったぶん伸び勝てた」
松岡貴久は、外から岩津に行かれたものの、山崎は交わして2着。
「余裕はなかったですよ。一切後ろは確認してない。風の影響だと思うんですけど。賢人を抜けるとは思ったけど、3番手(の岩津に抜かれるの)はしょうがない。状態は前回と変わらないです」
山崎賢人は、1周半を逃げて別線を完全に封じた。
「(周回中は)どこからでも仕掛けられるように考えてました。横風がすごくて、脇腹をパンチされているような感じだった。中釜君が構えたので、それを見て先行しました。感じはあんまり良くないです。もうちょっと踏み方を考えていかないと。修正はできます」