京王閣競輪場で開催されている開設76周年記念「ゴールドカップレース(GIII)」が、10月4日に3日目が行われた。熾烈なバトルが展開された準決では、和田真久留、菅田壱道、小倉竜二の3人が白星を挙げた。また、S級S班からは脇本雄太、眞杉匠が優出を遂げたが、残念ながら地元の東京勢からの決勝進出はならなかった。シリーズもいよいよ10月5日に最終日を迎える。S級S班2人をはじめとした好メンバーによる決勝で優勝が争われる。
記念シリーズは、10月5日の最終日も様々なイベントでみなさまのご来場をお待ちしております。バドミントンシングルスの五輪メダリストの奥原希望さんによるスペシャルトークショー、未確定車券ガラポン抽選会、縁日、秋のクラフトビール祭り、地元選手によるトークショー、鈴木誠さんらによるオーヴァル予想会、東京支部の選手会ブース、キッチンカーの出店などが予定されています。テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
<10R>

小倉竜二選手

新田祐大選手
3車の千葉勢が、前団に構える。岩本俊介は赤板過ぎに小川賢人を突っ張り出させない。しかしながら、そこを土生敦弘が打鐘過ぎに叩く。大阪勢を追った新田祐大は、外併走から仕掛けて4コーナーで主導権を奪う。土生が3番手に飛び付き、岩本が5番手で最終周回へ。2コーナーからまくった岩本を土生が、3コーナーで合わせて、岩本は不発。4コーナーで土生の内を踏んだ神田紘輔のさらにインを和田健太郎が強襲。押し切り図る新田に、小倉竜二(写真)、直線で小倉の外に持ち出した和田が並んだところがゴール。寸前で新田を差し切った小倉が、僅差の勝負を制した。
「まさか抜けるとは。(新田が)いつも以上に積極的に行ってくれた。(最終)バックでも結構、踏み直していたし、まくられないんじゃないかと。雨なんで前々有利っていうのもあった。バンクコンディション的にも自分に(流れが)回ってきたかなと。グランドスラマーの後ろですごみを感じた。思い出が一つできました」
小倉との2車ラインながらも果敢に風を切った新田祐大(写真)が、別線をシャットアウト。一、二次予選を連勝して準決では先行策と、シリーズを通して力のあるところを見せている。
「土生君がスピードを上げて突っ張り含みだったけど、出切ってそこからは岩本さんの仕掛けかなと。そこに対応できればと。小倉さんが番手ということで、土生君も動きづらかったと思うし、岩本さんもタイミングがズレたのかなと。2車だけど(後ろが)小倉さんで心強かった。残り1周から気持ちを入れて走れた。2日目は着は良かったけど、(菊地)圭尚さんや箱田(優樹)と決められなかったのが心残り。前検日にも言っているんですけど、最近は(開催で)日が経つに連れて万全の状態で戦いづらくなっている。そのなかで準決を突破できたのは良かったし、あと1走なので万全の状態をつくって決勝に臨みたい」
岩本のまくりが止まり、和田健太郎は、最終2センターで内に降りて5番手付近からコースを探す。直線では小倉と神田の間を伸びた。
「準決だし難しいコース取りだったけど、岩本君が仕掛けてくれたおかげ。石毛(克幸)さんのコースはつぶしてしまう形になりましたけど。状態自体は良くないし、前の頑張りにつきます」
「まさか抜けるとは。(新田が)いつも以上に積極的に行ってくれた。(最終)バックでも結構、踏み直していたし、まくられないんじゃないかと。雨なんで前々有利っていうのもあった。バンクコンディション的にも自分に(流れが)回ってきたかなと。グランドスラマーの後ろですごみを感じた。思い出が一つできました」
小倉との2車ラインながらも果敢に風を切った新田祐大(写真)が、別線をシャットアウト。一、二次予選を連勝して準決では先行策と、シリーズを通して力のあるところを見せている。
「土生君がスピードを上げて突っ張り含みだったけど、出切ってそこからは岩本さんの仕掛けかなと。そこに対応できればと。小倉さんが番手ということで、土生君も動きづらかったと思うし、岩本さんもタイミングがズレたのかなと。2車だけど(後ろが)小倉さんで心強かった。残り1周から気持ちを入れて走れた。2日目は着は良かったけど、(菊地)圭尚さんや箱田(優樹)と決められなかったのが心残り。前検日にも言っているんですけど、最近は(開催で)日が経つに連れて万全の状態で戦いづらくなっている。そのなかで準決を突破できたのは良かったし、あと1走なので万全の状態をつくって決勝に臨みたい」
岩本のまくりが止まり、和田健太郎は、最終2センターで内に降りて5番手付近からコースを探す。直線では小倉と神田の間を伸びた。
「準決だし難しいコース取りだったけど、岩本君が仕掛けてくれたおかげ。石毛(克幸)さんのコースはつぶしてしまう形になりましたけど。状態自体は良くないし、前の頑張りにつきます」
<11R>

菅田壱道選手
脇本雄太選手
前受けの脇本雄太を、赤板過ぎで梁島邦友が押さえて先頭に立つ。関東勢の動きに続いた室井蓮太朗は、前との車間を空けて後方の動きを警戒する。梁島は打鐘2センター手前から一気にペースを上げて、先行態勢に入る。最終ホーム付近で3番手の室井が車間を詰めながら仕掛けるも、1センターで一戸康宏のけん制を受ける。室井はバックで再度、一戸のけん制にあって後退。室井が後退するあおりを受けながらも、大外を仕掛けた菅田壱道(写真)が2センター過ぎにまくり切って、脇本の猛追を振り切った。
「あおりがなければ、スパッとまくれたと思う。フェンスのギリギリだったので、避けながらでした。後ろに抜かれていないので上々かなと思います。ワッキー(脇本)はこういう展開でも来るし、自分のタイミングで仕掛けて、いかれたら仕方ないという感じだった。(2日間は)積極さを欠いたが、今日(3日目)が一番いいレースだったと思います」
最終バックで車間が大きく空いた7番手に置かれた脇本雄太(写真)は、すさまじい勢いでまくり上げて、菅田に8分の1車輪差まで迫った。
「打鐘からのけん制でスピードも定まらないままだったので、仕掛けを迷ってしまった。室井君の動きは見えていたが、内か外かで悩んでいるうちに前との距離が遠くなってしまった。本来なら内に行くべきだったと思うけど、その度胸がなかったですね。(準決は)雨だったので、(バンクの)感じがわからなくなってきた。特徴がつかみにくいですね」
菅田のまくりを追った守澤太志は、直線で菅田に迫る。しかし、脇本に伸び負けて3着。
「うまくスピードをもらえたと思います。(金網に)ぶつかりそうな感じで怖かったですけど、ワッキーはその外は来れないので、(菅田が)そこを乗り越えてくれればと。今日(3日目)が一番、感触が良かったけど、2着には入りたかった。あわよくば(菅田)壱道を抜きたかったですね」
「あおりがなければ、スパッとまくれたと思う。フェンスのギリギリだったので、避けながらでした。後ろに抜かれていないので上々かなと思います。ワッキー(脇本)はこういう展開でも来るし、自分のタイミングで仕掛けて、いかれたら仕方ないという感じだった。(2日間は)積極さを欠いたが、今日(3日目)が一番いいレースだったと思います」
最終バックで車間が大きく空いた7番手に置かれた脇本雄太(写真)は、すさまじい勢いでまくり上げて、菅田に8分の1車輪差まで迫った。
「打鐘からのけん制でスピードも定まらないままだったので、仕掛けを迷ってしまった。室井君の動きは見えていたが、内か外かで悩んでいるうちに前との距離が遠くなってしまった。本来なら内に行くべきだったと思うけど、その度胸がなかったですね。(準決は)雨だったので、(バンクの)感じがわからなくなってきた。特徴がつかみにくいですね」
菅田のまくりを追った守澤太志は、直線で菅田に迫る。しかし、脇本に伸び負けて3着。
「うまくスピードをもらえたと思います。(金網に)ぶつかりそうな感じで怖かったですけど、ワッキーはその外は来れないので、(菅田が)そこを乗り越えてくれればと。今日(3日目)が一番、感触が良かったけど、2着には入りたかった。あわよくば(菅田)壱道を抜きたかったですね」
<12R>

和田真久留選手

眞杉匠選手
赤板1コーナーで和田真久留(写真)が、切って出る。松浦悠士は順番通りに動いて、2コーナー手前で先頭に立つと、そのままペースを落とさずに駆ける。眞杉匠が7番手に置かれて打鐘を迎える。眞杉は詰める勢いで、2センターからスパート。眞杉がスピードの違いで出切るが、最終2コーナー手前で松浦が番手の寺沼拓摩を大きく外に張る。空いたインを稲吉悠大、大川龍二も踏むが、最内を和田が抜け出す。バックでは眞杉との車間が大きく空いた和田が詰めて、後ろは大川。直線で失速した眞杉を、和田がとらえて1着。
「(周回中は)車番的に中団からと思ったけど、スタートでスリップしてしまった。それで順番としては、松浦君が踏んで、関東分断か踏みながら3車出しちゃうのかだった。本当は最悪の展開だった。(松浦が飛び付いて寺沼拓摩を大きく外に張って)詰まっちゃったんで、(内の)そこしかないって感じだった。コンディションとしては昨日(2日目)の方が軽く感じたけど、(体調的には)平行線だと思います」
最終バックではセーフティーリードに思えた眞杉匠(写真)だったが、和田につかまっての2着。試行錯誤の日々が続いて、こう口を開く。
「(松浦が)思いのほか踏んだんで、追いついた勢いで行こうと思っていた。けど、自転車が出なかったです。自分の頭の中ではもっと早く出切れるイメージだった。実際はモコついてたんでダメでした。体の感じというか、自転車とマッチしていない。重さがあるので修正したい。毎日、(セッティングを)いじっています。乗り方も意識しながらゆっくり乗っているけど、まだかみ合わない感じです」
同県の松浦は押し上げでの失格。3着で決勝に進んだ大川龍二は、要所、要所での判断をふまえて決勝を見据える。
「眞杉君は、止まりそうもないスピードだった。僕も(眞杉ラインの)ハコか3番手かと思ったら、松浦が(アクションを起こしているのが)見えた。ああなったら内を追いかけながら、しっかりと判断ができたらなって反省ですね。僕より松浦は(気持ちが)入っていて、SSで次元の違うプレッシャーを感じていたと思う。自分の体調自体は(問題なく)、とくに言うことがない。ただ、ああやってイレギュラーなことが起きた時に、落ち着いてっていうメンタルがまだまだ負けている」
「(周回中は)車番的に中団からと思ったけど、スタートでスリップしてしまった。それで順番としては、松浦君が踏んで、関東分断か踏みながら3車出しちゃうのかだった。本当は最悪の展開だった。(松浦が飛び付いて寺沼拓摩を大きく外に張って)詰まっちゃったんで、(内の)そこしかないって感じだった。コンディションとしては昨日(2日目)の方が軽く感じたけど、(体調的には)平行線だと思います」
最終バックではセーフティーリードに思えた眞杉匠(写真)だったが、和田につかまっての2着。試行錯誤の日々が続いて、こう口を開く。
「(松浦が)思いのほか踏んだんで、追いついた勢いで行こうと思っていた。けど、自転車が出なかったです。自分の頭の中ではもっと早く出切れるイメージだった。実際はモコついてたんでダメでした。体の感じというか、自転車とマッチしていない。重さがあるので修正したい。毎日、(セッティングを)いじっています。乗り方も意識しながらゆっくり乗っているけど、まだかみ合わない感じです」
同県の松浦は押し上げでの失格。3着で決勝に進んだ大川龍二は、要所、要所での判断をふまえて決勝を見据える。
「眞杉君は、止まりそうもないスピードだった。僕も(眞杉ラインの)ハコか3番手かと思ったら、松浦が(アクションを起こしているのが)見えた。ああなったら内を追いかけながら、しっかりと判断ができたらなって反省ですね。僕より松浦は(気持ちが)入っていて、SSで次元の違うプレッシャーを感じていたと思う。自分の体調自体は(問題なく)、とくに言うことがない。ただ、ああやってイレギュラーなことが起きた時に、落ち着いてっていうメンタルがまだまだ負けている」