『東日本大震災被災地支援競輪 京王閣競輪開設62周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:10月21日


 明日(22日)から東京都・オーヴァル京王閣競輪場で、東日本大震災被災地支援競輪・開設62周年記念「ゴールドカップレース」(GIII)が開幕します。武田豊樹、平原康多、後閑信一と強力な関東勢を中心に、他地区からも競合が集結して豪華メンバーで争われるシリーズ、4日間の激戦にご注目下さい。毎回ドラマチックな結末となる京王閣記念、今年も楽しみですね。
 初日のファンサービス情報です。今開催は毎日、先着3000名様に抽選で豪華賞品が当たるスクラッチカードを配布します。初日の特賞は電動アシスト自転車です。またロイヤル入り口横では震災復興支援の東北物産展、本館前では昔懐かし縁日コーナーを設置しています。イベントも盛りだくさんで、3R終了後にガーデンシアターでスピーチーズによるミニライブ、アフィリア・サーガ・イースト(セレクトメンバー)によるミニライブ(5・7終了後)とオリジナルグッズ販売(8R終了後)、8R~10R後には久保千代志氏によるオーヴァル予想会が予定されています。さらに!明日は10時05分よりゴール前の特設ステージで特選出場選手27名参加の開会式が行われるので、ぜひ早朝より京王閣競輪場にご来場下さい。
曇り空の今日の京王閣競輪場
曇り空の今日の京王閣競輪場


<1R>
中野彰人選手
中野彰人選手
   オープニングレースの1番車は中野彰人(写真)。前走は案外の成績も主導権取りからの勝ち上がりを狙う。
「僕は下半身が弱いとのことで、ずっとバランスが悪かったんですよ。それで最近は師匠の池田智毅さんにも見てもらって、ちょっとウエイトを増やしているんです。すぐに結果が出るものではないですけど、以前よりはマシになってきていると思います。戻ってきていますね。前回よりは良いし、主導権を取って粘ります。1レースなので早く寝ます!」
 中野マークの渡辺航平は「調子は悪くなかったけど弥彦で足首を痛めてしまって。ケアをしたし、良い感じにはなったと思います」
 林巨人は「調子は引き続き良いと思います。維持できていますね。でも僕の場合は走ってみないと分からないですけど。前回の静岡は恵まれました(笑)。観音寺記念があったから、そこに向けて練習をしていたので疲れは心配ですけど、1レースだししっかり頑張ります」。


<2R>
佐藤朋也選手
佐藤朋也選手
   前回の別府FIを優勝した佐藤朋也(写真)。ここでも大ギアパワー発揮となるか。
「でも前回は優勝といっても展開が良かっただけですよ。フレームは優勝したものではなく、換えていきます。前回から届いていたんですけど、サイズが少し違います。(乗り替わりは)まったく気にしないんですよ。京王閣は悪くないし、相手は強いですけど、頑張ります」
 気になるのは中国勢の動向だ。近畿からを選択した三ツ石康洋は「前回は調整の失敗です。疲れもあったので、疲れを取ってきたし、今回はそこそこの調子だと思います。細切れになって8番手9番手ではダメだし、変に中団を取り合ってもね」。
 石山直哉は「腰痛が出てしまって、ケアはしてきたんですけど何とも言えないです。京王閣は普通で、これといったイメージはないです。初日は三ツ石さんに任せていきます」


<3R>
渡部哲男選手
渡部哲男選手
   玉野FIで久々の優勝を果たした渡部哲男(写真)。復調の足がかりを掴んだ実力者の走りに注目が集まる。
「前回は(山形一気が)行ってくれたけど、ちょっと最後は垂れてきた感じだったのでね。1年5カ月ぶりで、前橋以来の優勝でした。これでだいぶ気持ちも戻ってきましたね。ただ前回は久しぶりの予選スタートだったので、ビビッていましたよ(笑)。今回も予選スタートは初めて。体はもう大丈夫だし、下から這い上がっていくしかないです」
 地元の屋良朝春は「玉野の後は沖縄に戻っていました。練習の感じは良かったです。でも師匠(高橋大作)が落車してケガしてしまって…。主導権を取れるように、師匠の分までしっかり走りたいです」と気合いを入れ直す。
 屋良マークの廣川貞治は「哲男も(同じレースに)いるんですね。前回の玉野も一緒だったし、優勝してましたから。僕は屋良君に任せて、なんとか食らい付いて残りたいです」


<4R>
坂口晃輔選手
坂口晃輔選手
   坂口晃輔(写真)は前場所の弥彦FIでS級初優勝、良い流れをキープできるか。
「初優勝は嬉しかったですね。デビューしてまだまだですけど、3年以内にいろいろ出来たら良いなと思っていたんですよ。最近は落車したこともあってバランスが悪くなっていたんですけど、前回からフレームのメーカーも変えて新車でいったら、優勝できました。初日は同期の村上(直久)さんが相手だし、位置取りはちゃんとしてコソコソッと頑張ります」
 村上直久は千葉記念の3日目から補充参戦で1着3着。
「流れを変えたいと思って4回転にしたのが良かったです。でも500バンクでは4回転が合っていましたけど、これが400バンクではどうなるかですね」


<5R>
根田空史選手
根田空史選手
   4レースに続き、ここも同期対決が注目を集めそう。千葉記念から中2日での参戦となる根田空史(写真)は「千葉の2日目と3日目はいつもあんなに風が吹かないのに吹いていたし、しかも逆の風向きで…。でも最終日はいつもの風で先行しやすかったです。中2日だし、疲れは多少ありますよ。でも戻ってきた感じもあるし、いまのところは大丈夫ですけどダービーもありますしね。(阿部大樹とは)A級とチャレンジ時代に対戦はしています。いつも通り頑張ります」
 対する同期の阿部大樹も千葉記念からの参戦組。
「調子が良くなかったから練習して、マッサージもしてきました。ギア(4.08)は前回から上げました。感じは良かったですね。バックも取れるようになってきたし、一時期より良くなってきました。あとは前回500バンクだったので、大ギアで400のスピードレースに対応できるかどうかだと思います。挑戦です」


<6R>
水谷好宏選手
水谷好宏選手
   前走の共同通信社杯秋本番は9392着と波が激しかった水谷好宏(写真)だが、それまでの予選は堅実な走りを見せており、ここも勝ち上がりに期待がかかる。
「一生懸命なレースをした結果だし、ビッグレースではレースを走ることもそうですけど、見たり聞いたりすることも本当に勉強になります。ギアもフレームも落ち着いてきましたが、これは答えがないものですし、周りの選手がどうしているのかはけっこう気にしています(笑)。(前回の後は)3日間休んで、あとは軽めに練習してきました。脚はよく回っていたと思うので、あとはレースギアでどうなるか。京王閣はチャレンジの時に1回走っただけですね」
 静岡で落車棄権、途中欠場した片寄雄己は「スネの擦過傷でした。でも思ったより深くて、すぐには自転車に乗れなかったし、8日間は休んだ方が良いと言われたので休んで(玉野FI欠場)。それから皮膚科にいったら大丈夫ということだったので、1週間くらい練習できました。1走休めたせいなのか、楽だったし調子は良いと思います」。
 その片寄をマークする吉原友彦は「(片寄の)番手は初めてですよ。信頼して付いていくし、頑張ります!」


<7R>
池田勇人選手
池田勇人選手
   共同通信社杯秋本番の最終日に4回転に上げて1着の池田勇人(写真)。今回はどこまで勝ち上がるか楽しみな存在だ。
「共同通信社杯は課題がいっぱい見つかりましたね。自分の走りには隙がたくさんあることが分かったし、あとはトップスピードがまだまだということ。それと松坂(洋平)さんや川村(晃司)さんのように4回転でブレイクした人をマネするのもいいかなと。初日は後ろに地元が付いていますし、失敗しないようにする、そこだけです」
 池田を追走する地元の山崎充央は「池田君の後ろは3番手もあるし、番手は2回目かな。ここは地元だし、気合いも入っているので頑張る、それだけです」


<8R>
早坂秀悟選手
早坂秀悟選手
   S級初優勝を含むFI連続優出中と波に乗っている早坂秀悟(写真)だが、近況の好成績は冷静に分析する。
「好調理由を聞かれて、コレです!と新聞にも載るようなものがあれば良いんですけど(苦笑)。デビューして7年くらいかかっていますし、競輪選手の場合は変わるのも人それぞれですしね。でもいろんな面で良くなってきているとは思います。調子自体は優勝した前から良いんですよ。今も変わらずに良いと思います。京王閣は良くも悪くもない感じですけど、A級の時に初めて決勝に乗れたのも京王閣でしたね。今回は同期でライバルの池田勇人君と一緒の開催。学校時代から負けたくないと思ってやっていましたし、今は向こうが格上ですけど頑張りますよ」
 早坂マークの佐藤真一は「(早坂との)連係はありますし、頑張ります」。
 坂本英一は「(佐藤の)レースはずっと見てきているし、3番手で。あとはそこから踏むところがなくならないように、コース取りだけは気をつけていきたいね」


<9R>
浅井康太選手
浅井康太選手
   ここからメインの特選がスタート。まずは今年2冠の浅井康太(写真)が登場、地元の共同通信社杯秋本番は準優勝だった。
「前回のあとは風邪で5日間くらい寝込んでしまいました。それから乗ったくらいです。前回の共同通信社杯は自力じゃなくて番手の番組が多かったから、今回は感覚を戻していきたいと思いますね」
 浅井マークの服部竜二は「調子は普通です。浅井の後ろはまだSSだった時の武雄記念以来。信頼できるし、付ききればチャンスがある」
 北日本勢は菅田和宏と伏見俊昭が初連係。菅田和宏は「記念の特選も初めてです。前走の静岡の時も調子は良かったし、自力で頑張ります」。
 伏見俊昭は「松阪のあとは普通に5日くらい練習して、そのあとは地元の福島に戻って5日間また練習してきました。松阪は気持ちで走っていましたよ。ケガをすると戻すのに時間がかかってしまいますし、寒いと筋肉も固くなります。それに自転車は特にバランスが一番大事ですから。初日は菅田君の後ろ、連係は初めてですね」
 共同通信社杯秋本番でビッグ初出場を果たした山田英明
「ビッグは勝ち上がれなかったけど、楽しかったです。FIどまりなんて言われたくないし、勝つつもりで今回も来ているし、グレードレースで結果を残したいですね。初日は今一番強い人と当たるし、チャレンジャーなので、やってみないと分からないし頑張ります。京王閣は決勝にも乗れているので悪くはないです。少しでも上に上がりたいですね」


<10R>
市田佳寿浩選手
市田佳寿浩選手
   共同通信社杯秋本番で3日目落車途欠した市田佳寿浩(写真)。巻き返しなるか。
「(ケガは)大丈夫です。申し訳なかったですね。ケアして乗り込んで、ここへは切り替えてやってきました。フルパワーでもがいてきたわけではないけど大丈夫だし、あとは一走してファンの方々がどう評価してくれるかです。チャンスはまだあるし、一戦一戦頑張りますよ。明日は晃司君の後ろへ」。
 川村晃司は「調子は変わらず。疲れもないし、大丈夫だと思います。自力で頑張ります」
 近況は積極的な動きが目立つ阿竹智史。千葉記念から中2日での参戦だ。
「千葉記念のあとは一度家に帰って、疲れを取る程度に。京王閣はけっこう相性も良いと思うし、いつも通りに頑張ります」。
 小岩大介は「阿竹さんとの連係は初めて。番手は初めてですけど、敵だったら対戦したことあります。強いですね」
 南関両者。岡村潤は「今はその時、その時でカマシや捲りなどいろいろやっていますね。記念は久しぶりだし、相手は強いですけどもうワンランク上にいきたいです」。
 勝瀬卓也は「調子は良いですよ。岡村君とは8月の岐阜で連係しました。その時は捲ってくれて、優勝しました。初日も何とか突っ込んでいきたいですね」


<11R>
後閑信一選手
後閑信一選手
   地元の後閑信一(写真)がメインで登場する。気合い満点、当地記念3連覇、5度目の優勝なるか。
「(玉野で逃げ切り優勝を果たして)調子も上がってきていたし、逃げてみたんですけどね。若い時はけっこう逃げ切りもやってきたけどね、またその元気が出てきましたよ。もちろん、ここに向けてやることをやってきました。練習もずっとやってきましたよ。初日は平原(康多)君の番手。いつも頑張ってくれるのでね。頑張ります!」
 平原康多は共同通信社杯秋本番の準決勝で落車。
「落車あけですからね、ケアだけはいろんなところにいってしっかりやってきましたよ。走れる状態です。初日から後閑さん、昨年は4回連係でしたね。精一杯、頑張ります」
 関東3番手の朝倉佳弘は「前回は踏み出しで終わってしまって悔しかったです。初日はすごい選手2人の後ろを回れるので、しっかり得られるものを得られるように頑張ります」
 連続優勝で完全復調の渡邉一成は「ケガはもう大丈夫です。京王閣は良かったり悪かったり、昨年は宮杯の前に走ったけど、その時は良かったと思います。流れと展開を見て仕掛けていきたいです」
 落車が続いていた村上博幸は「オールスターもダメだったし、松阪で取り戻そうと思ったのにダメでした。でもようやく状態良く練習出来るようにはなりました。大丈夫です。展開が向けば何とかなると思いますね」

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