『立川競輪開設59周年記念(GIII)レポート』 3日目編
 
配信日:1月6日


 立川競輪開設59周年記念「鳳凰賞典レース」は今日が3日目。準決勝3個レースをメーンに開催された。深谷知広は異次元のパワーで圧勝。渡邉一成も世界レベルのスピードを見せ付けるなど、場内は大いに沸いた。明日はベストナインが決勝戦で激突。今年最初の記念を制するのは果たして誰か。
  明日(7日)はいよいよ最終日。ガールズケイリンの決勝戦、出場選手によるトークショー、さらに山口健治氏と伊藤克信氏の予想会&トークショーなど場内イベントは満載。ぜひ、立川競輪場にお越しください。


<9R>
佐久間仙行選手
佐久間仙行選手
牛山貴広選手
牛山貴広選手
   地元の佐久間仙行(写真)がシリーズ初白星で決勝一番乗りを決めた。最終ホームでカマした牛山貴広をゴール前できっちり捕らえた。
  「今日は牛山君の頑張りに尽きます。2車でどう対応するか不安でしたけど、坂本英一さんにアドバイスをもらって、落ち着いて走ることができました。茂木(和臣)さんにはセッティングを見てもらったし、みんなの後押しがあって決勝に乗ることができました。脚の状態も悪くないので、決勝も精一杯頑張ります」
  牛山貴広(写真)はシリーズ3日目にして初の先行勝負。強風の中でしぶとく2着に粘った。
  「2車で不安もあったんですが、出させてもらえたから良かった。ホームはかかっていたけど、バックで向かい風が強くてスピードが落ちましたね。そこは回しながら踏んで、3コーナーからまた踏み上げました。佐久間さんと決まって良かったです。今年は勝負の年だと思っているので、結果を出したい」
  6番手からまくり追い込んだ坂本健太郎が3着に食い込んだ。
  「決勝に乗れて嬉しい。風が強くて周回中から山に登っているような感じでした。まくりはきついと思ったけど、展開上、仕方なかったです。スプリンターなので、こういう重いバンクは向いてないですね」
  坂本マークの牧剛央は惜しくも決勝進出を逃した。
  「もうちょっとでしたね。(坂本)健太郎が強かったし、仕方ありません」


<10R>
渡邉一成選手
渡邉一成選手 菊地圭尚選手
菊地圭尚選手
   屋良朝春の先行を萩原孝之が3番手から先まくり。さらにその外を渡邉一成(写真)が豪快にまくり追い込んだ。
  「今日は車番と位置取りが良かった。馬渕さんと塩川さんがラインを固めてくれて6番手からまくれたのが勝因。落ち着いて走れました。向かい風で前は止まってくるので、外、外を踏んでも届くと思いました。徐々に軽くなってきたし、明日に向けていい内容で勝ち上がれたと思います。まずは今年の賞金王を目指して、しっかり走ります」
  菊地圭尚(写真)が好マークを決めて、人気の北日本コンビでワンツー決着。
  「(渡邉)一成は落ち着いてますね。自分はただ付いていっただけ。初日から不甲斐ないレースが続いていたので、先行するようなら自分にできることをしっかりやろうと思ってました。最後は抜こうとしたけどダメでした」
  先まくりの萩原孝之は3着。思い描いていた通りの流れになった。
  「3番手を取って、待っていると(渡邉)にいかれてしまいますからね。仕掛ければチャンスはあると思っていました。昨日、楽した分、今日は重く感じましたね。決勝に乗れて良かったです」


<11R>
深谷知広選手
深谷知広選手 山口富生選手
山口富生選手
 

 深谷知広(写真)が見事な逃走劇で他を圧倒。最終ホームで坂本貴史を叩くと、強風をものともしない走りでファンの圧倒的な支持に応えた。
  「タイミングはあそこしかなかったですね。とりあえず一生懸命、踏み続けるだけでした。感じは良かったです。疲れを取って、明日に備えます。決勝もしっかり走ります」
  追走の山口富生(写真)は直線だけで5車身も離されたが、何とか2着をキープした。
  「力不足ですみません。深谷が強かった。出るときにけっこう踏んでいたのに、また2コーナーから加速していった。直線でいつ食われるかと思っていたけど、後ろも離れていたみたいで気配がなかった。何とか2に入れて良かったです。明日はギアを上げて深谷にしっかり付いていきます」
  栗田雅也が最終バックから外をまくり上げて3着に入った。
  「先行争いを期待していたけど、深谷君があっさり出切ってしまった。兵藤さんが切り替えようとしていたので、それを追ってまくろうと思ったら、戻ってきてしまい、無理やり仕掛ける感じになった」
  兵藤一也は中途半端な走りになってしまった。
  「坂本はホームで全開で踏んでいたし、離れそうになったから切り替えようとしたけど、合わされましたね」
  坂本貴史はまたも深谷に完敗した。
  「深谷が強かった。自分が弱いだけです。これで終わりじゃないんで、次は勝ちます」


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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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