深谷知広(写真)が見事な逃走劇で他を圧倒。最終ホームで坂本貴史を叩くと、強風をものともしない走りでファンの圧倒的な支持に応えた。 「タイミングはあそこしかなかったですね。とりあえず一生懸命、踏み続けるだけでした。感じは良かったです。疲れを取って、明日に備えます。決勝もしっかり走ります」 追走の山口富生(写真)は直線だけで5車身も離されたが、何とか2着をキープした。 「力不足ですみません。深谷が強かった。出るときにけっこう踏んでいたのに、また2コーナーから加速していった。直線でいつ食われるかと思っていたけど、後ろも離れていたみたいで気配がなかった。何とか2に入れて良かったです。明日はギアを上げて深谷にしっかり付いていきます」 栗田雅也が最終バックから外をまくり上げて3着に入った。 「先行争いを期待していたけど、深谷君があっさり出切ってしまった。兵藤さんが切り替えようとしていたので、それを追ってまくろうと思ったら、戻ってきてしまい、無理やり仕掛ける感じになった」 兵藤一也は中途半端な走りになってしまった。 「坂本はホームで全開で踏んでいたし、離れそうになったから切り替えようとしたけど、合わされましたね」 坂本貴史はまたも深谷に完敗した。 「深谷が強かった。自分が弱いだけです。これで終わりじゃないんで、次は勝ちます」