『東日本大震災被災地支援競輪 立川競輪開設60周年記念(GIII)レポート』 3日目編

配信日:1月6日
 本日は「東日本大震災被災地支援 立川開設60周年記念 鳳凰賞典レース」が開催されました。準決勝3レースでは南関勢が大活躍。4人もの選手を決勝に送りこみ、その4人が結束して深谷選手、岡田選手の両好調選手と対決します。果たして2012年最初の記念覇者は誰が手にするのか。この一戦を見逃す訳にはいきませんよね!
  開催を締めくくる最終日のイベントも超豪華! 入場先着2000名様に地元選手からみかん&カイロがプレゼントされる「山口健治氏・地元東京選手お出迎え(正門・裏門、9:45分~11:00※なくなり次第終了)、9R~11Rの未確定車券を合計3000円以上お持ちの先着400名様に、がらポン抽選で電動自転車などの賞品がプレゼントされる「未確定車券がらポン抽選会」、お子様向けイベントとして、「お菓子袋・パターゴルフ・スピードチャレンジ(手荷物前、10:30~12:30)」、「ウルトラマン握手&撮影会(手荷物前、11時30~12:00)」、女性・お子様限定イベントとして、3箇所でスタンプを集めた先着100名様に景品がプレゼントされる「スタンプラリー」もございます。さらに、「山口健治氏予想会(場内特設ステージ、3R・9R終了後)」、「『ニッチェ』お笑いステージ(場内特設ステージ、4R終了後)」、 「『立川真司』ものまねステージ(場内特設ステージ、7R終了後)」、「競輪学校校長・滝澤正光氏トークショー(場内特設ステージ、5R・8R終了後)」、「決勝特別選手紹介(バンク内、6R終了後)」、「表彰式(バンク内、11R終了後)」となっていますので、せっかくの土曜日にご家族、お友達をお誘いあわせの上、立川競輪場へお越し下さい。
<1R>
藤野光吉選手
藤野光吉選手

 小原将通─長野和弘とは別線を選択した藤野光吉(写真)が直線で鋭い差し脚を発揮し1着。
「今日に関してはラインで戦うよりも、1人でやった方が正解でしたね。上手く展開が向いてくれたかなと。もちろん、誰かに任せた方が良かったっていう時もあるかもしれないですけど、1人だと勝っても負けても自分の責任になるので、そっちの方が自分には向いているみたいです」

 2コーナー7番手から捲り追い込んだ佐藤亙が2着に届く。
「ちょうどバック踏んでいる時に小原君に行かれちゃったし、今日みたなローペースのレースはあんまり得意じゃないので、かなりキツかったですけど、何とか届きましたね。昨日、積極的なレースをしたのが生きたのかも。春先から調子が上がる様に準備しているので、明日もしっかり走って、何かしらのきっかけを掴めるといいんですけど」


<2R>
三槻智清選手
三槻智清選手

 若手自力型の叩き合いをひと捲りした三槻智清(写真)が久々の勝利に笑顔を見せる。
「やっと年が明けました(笑)。若い選手がああいう形でやりあってくれれば自分にも出番が来るんだけど、最近の子はやりあうと見せかけて中団だったりっていうパターンがあるからね。いや、それにしても立川の直線は長いですね。最後なんてもう必死でしたよ。抜かれるかと思ってヒヤヒヤした(笑)」

 2着は三槻マークの古閑典昭が続き九州ワンツー。
「三槻君が踏み出した時、付いていけるかどうか、これはヤバいなって感じがしたんですけど(苦笑)、何とか付けきれてホッとしました。ただ、今日はギアで失敗しましたね。4回転のままだったら、もうちょっとは差し込めていたかなという感じがするので」


<3R>
小島雅章選手
小島雅章選手

 3番手をキープした小島雅章(写真)が菊谷の捲りに合わせての捲り発進で1着。
「今日は先行でも捲りでも流れに合わせて何でもやるつもりでした。結果的に3番手といういい位置が取れたのが大きかったですね。今日からの補充参戦ですけど、あと1日あるので、そこもしっかり走っていい流れで終われる様に気を引き締めて頑張ります」

 その菊谷信一は小島マークにはまって、そのまま2着入線を果たす。
「まさか、1番点数のある小島さんが中団になると思わなかったし、その小島さんに合わされた時はヒヤッとしましたけど、その後は上手く小島さんの番手にも入れたし、落ち着いてレースできたと思います。初日・2日目と自分の戦法に迷いがあったんですけど、これからも自力自在でいい位置を取っていける様にしたいですね。残り1日あるので、明日もメンバーと展開をしっかり見極めていきます」


<4R>
高木和仁選手
高木和仁選手
 1着は立川バンクの長い直線を大外から突っ込んできた高木和仁(写真)
「いやぁ、上手く伸びてくれましたね。展開が向いてくれたのが大きかったかなと。昨日は9着だったので、この1着で少しは取り返せたかなと思いますし、気持ち的にも1着取るのとそうでないのとでは全然違いますから」

<5R>
宿口陽一選手
宿口陽一選手

 番手が競りになった宿口陽一(写真)がマイペース先行でそのまま逃げ切り勝ち。
「顔見せからドン競りだったので、ちょっとビックリしましたね。あれはちょっと頭になかったんで。競りは柴田(洋輔)が取り切ったっていうのは分かっていたんですけど、どうせならワンツーを決めたかったですね。もちろん、逃げ切れたことに関しては嬉しいんですけどね」

 宿口後位で柴田との番手戦に敗れた吉村和之だったが、自力発進で2着に突っ込む。
「周りから見れば強くみえたかもしれないですけど、たまたまですよ(苦笑)。競りに関しては昨日メンバーが出た時点ではまだ迷っていたんですけど、やっぱりこのメンバーではさすがにね。正直、地元に競りに行くのはあんまり気持ちのいいものではないんですけど、勝負権を考えると。まあ、結果的に柴田君の地元の意地に負けてしまいましたけど、僕もまだ脚が残っていた分、伸びたのかなと。今まで外競りはしたことがなかったので、タイミングとか難しかったんですけど、いい勉強になりました」


<6R>
松岡健介選手
松岡健介選手

 主導権奪った松岡健介(写真)が山内の猛追を振り切っての押し切り勝ち。
「卓也さん相手にこの立川で逃げ切れたのは良かったかなと。でも、昨日の二次予選8着で色々と失ってしまったものもあったので、今日の1着でトントンっていう感じじゃないですかね」

 2着に続いた山内卓也は松岡の強さに脱帽といった様子。
「もう、松岡が強かったとしか…。参りましたね(苦笑)。かなりいい掛かりだったし、しっかりと踏み直されてしまって。あとちょっとで抜けそうな感じはあったんですけど、こればっかりは仕方ないかなと」


<7R>
山本健也選手
山本健也選手

 佐藤朋也の先行を捲った山本健也(写真)が久々の白星に安堵の表情。
「恵まれましたね。それでも、正直なところ、余裕はなかったですよ。でも、やっぱりどういう形であれ1着は嬉しいもんですね。本当に久しぶりの1着だったし、落車以降なかなか成績が上がってこなかったんですけど、勝つことが1番の薬になるって言いますからね」

 その山本との連係が崩れた佐々木龍也だが、鋭い差し脚で2着入線し、結果的には南関ワンツー。
「(渡辺)航平君に内から来られて、そこを締めているときに山本君が捲っていったので、離れてしまいましたね。それで後ろの山田(敦也)君には迷惑をかけてしまったので、そこは反省しないといけないですよね。それでも、何とか2着までには突っ込めたので、状態としては悪くはないんじゃないかなと」


<8R>
幸田光博選手
幸田光博選手

 積極果敢に主導権を奪った鈴木裕ライン3番手の幸田光博(写真)が突き抜ける。
「7ヶ月ぶりの1着ですよ。本当にいい薬になります。それもこれも前2人のおかげですね。ただ、最後は自分の踏むコースがなくて、(番手の)慎太郎君に当たる形になってしまったのは悪かったかなと思いますけど、とりあえずホッとしました」

 絶好の展開となった佐藤慎太郎だが、2着に甘んじてしまい首を傾げる。
「ファンの人が自分からの車券を支持してくれた以上、それには応えたかったんですけどね…。絶不調(苦笑)。とりあえず、明日はギアを上げてみようかなと。回転が出ないから、練習のつもりくらいで踏んでみようかなと思って」


<9R>
岡田征陽選手
岡田征陽選手
関貴之選手
関貴之選手

 準決勝最初のレースは逃げた井上マークの岡田征陽(写真)が満を持しての番手捲りで快勝。
「井上君が気持ちよく行ってくれたんでね、いい後輩を持ちました(笑)。後ろの関君も連れ込めたし、ホッとしました。まあ、今日は前のおかげではあったんですけど、ここまで3走してみて、体調的にはベストだと思うし、決勝もしっかりと頑張りたいと思います」

 岡田マークの関貴之(写真)が2着に続き、記念初優出を決める。
「僕は付いていただけですから。井上君が目いっぱい行ってくれて、それに岡田さんが応えて、僕はラインに迷惑かけずに済んだので本当に良かったです。記念の準決勝すら初めてだったのに、まさか決勝に乗れるなんて、夢の様ですよ。それにしても、ゴールまで長かったなぁ(笑)」

 この両者のワンツーに大きく貢献した井上嵩は、疲労困憊ながらも充実感たっぷり。
「1回緩めて、ホームから全開で踏みました。絶対に誰にも出させないっていうつもりでしたから! 自分に出来ることはあれしかないですしね。その結果、後ろの2人がワンツーを決めてくれたのは本当に良かった。粘れるか粘れないかは自分の力次第なので、粘れなかったということはまだまだということ」


<10R>
勝瀬卓也選手
勝瀬卓也選手
佐久間仙行選手
佐久間仙行選手

 平原を叩いて逃げた片寄雄己ライン3番手の勝瀬卓也(写真)の強襲が決まる。
「片寄さんがよく逃げてくれましたし、本当にそのおかげですよ。僕は余裕があったので、平原とかぶる前に軽く牽制しておこうと思って。踏み込んだ時は3着までに入る手応えがあったし、タテもヨコも出来ているので、状態としては全く問題ないんじゃないかなと思います」

 2着は地元バンクの意地を見せた佐久間仙行(写真)
「後閑(信一)のスピードが良すぎちゃって、展開的に危ないなとは思ったんだけどね…。ここは後閑にとっても地元なんだけど、『純地元』の俺のことまで考えたレースを前2人がしてくれて本当に嬉しかったですね。新聞とかには『平原─後閑』ばっかりで俺の名前なんて出てなかったけど(笑)、とりあえず決勝に乗れてよかった」

 片寄マークの望月永悟が3着で決勝へ。
「よく落車せずに凌げましたね。ゴール前はもう前に踏んじゃうしかないと思って。片寄さんは平原が流したところを見逃さずによく叩いてくれたと思います。すごく落ち着いてましたね。片寄さんとは10年前に連係して以来2度目だったんですけど、気持ちが嬉かった」


<11R>
岡村潤選手
岡村潤選手
深谷知広選手
深谷知広選手

 主導権奪った坂本マークの岡村潤(写真)が抜け出し1着。
「坂本君があれだけ頑張ってくれたので、ちょっと早いかなと思ったんだけど、変にラインをかばって共倒れで終わるよりもその気持ちに応えたいと思って。後ろを連れ込めなかったのは残念ですけど、優出できたことに関しては、やっぱり嬉しいですね」

 後方に置かれた深谷知広(写真)だったが、意地の捲り追い込みで3着入線。
「ラインに迷惑かけてしまったのは申し訳ない気持ちでいっぱいです。3コーナーから余力がまったくなくて。それでも、3走してみた感じとして、体の反応自体は悪くはないんじゃないかなと」

 残り2周半から深谷を抑えてまで主導権を奪いにいった坂本貴史だったが、9着に沈む。
「前に深谷君にホームから行かれてしまったことがあったので、今日も焦ってホームから踏んでしまったんですよね。もうちょっと落ち着いて駆けていれば違った結果になったかもしれないのに。その辺はまだまだ経験不足なところがあると思うので、今日のレースをいい経験にしてこの先に繋げていける様にしたいです」

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