ナイターで実施される開設75周年記念「燦燦ダイヤモンド・滝澤正光杯(GIII)」が、8月23日に松戸競輪場で始まった。初日のメインの特選レースでは単騎最後方から強烈まくりを放った北津留翼が南関勢を粉砕。勝利者インタビューに集まったファンから大喝さいを浴びていた。また、一次予選では、特進3場所目で初の記念参戦だった塩島嵩一朗が北津留と同タイムの上がり9秒2でまくって圧勝。後藤大輝、鈴木竜士は逃げ切りで力を示し、地元からは鈴木浩太が白星スタートを決めた。24日は大会2日目。二次予選7個レースで準決への勝ち上がりを競う。
記念シリーズは開催中の毎日、日本競輪選手養成所の滝澤正光アドバイザーが登場してトークショーを行なうほか、鈴木誠さん、吉井秀仁さんによるレース予想会、未確定車券抽選会、キッチンカー、青森、前橋物産展、縁日、エアーアドベンチャー「ふわふわ」などが予定されています。また、24日には、日野未来さんと當銘直美選手のトークショー、インポッシブルのお笑いステージ、ふれあい昆虫館もあります。松戸競輪場では、みなさまのご来場をお待ちしております。テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
<1R>

中井太祐選手
残り2周半で仲野結音が押さえる。中近勢に続いた近藤翔馬は前を切らず、前受けから中近勢を出させた日高裕太と、4番手外で併走する。隊列が短くなった上を、堀川敬太郎が赤板目掛けて仕掛けて前に出る。2コーナーで出切った堀川がハイペースで駆けて、8番手に下げ切って巻き返しを狙った日高は、打鐘3コーナーで浮いてしまう。最終ホームで3番手から仲野が踏み出し、近藤も6番手から仕掛けて前に迫っていく。堀川の余力と、別線のスピード差を見極めて、松川高大は2コーナーから番手まくり。仲野のスピードが鈍ったと見た中井太祐(写真)も、バック手前で自らまくり上げて松川に迫っていく。直線で松川をとらえた中井が、オープニングレースを制した。
「初手は失敗ですね。6番(堀川)のスタートが早かった。仲野も余裕がありそうだったので、まくれるかなと思って(後ろで)見ていたけど、(最終2コーナー付近では)仲野が苦しそうだったので、自力を出させてもらった。(松川を)追い掛けている感じはとらえられるかなと。状態も問題ない。1着を取れたし、あと3日間頑張ります」
難しい判断を迫られた松川高大は、自らタテに踏んで2着。
「外枠で後ろ攻めはきついと思っていたけど、(堀川)敬太郎がスタートが早くて(前中団を)取ってくれた。近藤翔馬君が切ってくれればその上を行きやすかったと思うけど、(堀川は)切る時に脚を使ったのかなと。でも行ってくれて良かったです。(最終ホーム付近では)敬太郎がきつそうだったし、自分も出るしかなかった。後ろに中井がいるのはわかったし、振り切るのはきついと思ったけど、やっぱり抜かれた。感触は悪かったです。33も松戸も好きなんで、しっかり疲れを抜いて2日目も頑張ります」
「初手は失敗ですね。6番(堀川)のスタートが早かった。仲野も余裕がありそうだったので、まくれるかなと思って(後ろで)見ていたけど、(最終2コーナー付近では)仲野が苦しそうだったので、自力を出させてもらった。(松川を)追い掛けている感じはとらえられるかなと。状態も問題ない。1着を取れたし、あと3日間頑張ります」
難しい判断を迫られた松川高大は、自らタテに踏んで2着。
「外枠で後ろ攻めはきついと思っていたけど、(堀川)敬太郎がスタートが早くて(前中団を)取ってくれた。近藤翔馬君が切ってくれればその上を行きやすかったと思うけど、(堀川は)切る時に脚を使ったのかなと。でも行ってくれて良かったです。(最終ホーム付近では)敬太郎がきつそうだったし、自分も出るしかなかった。後ろに中井がいるのはわかったし、振り切るのはきついと思ったけど、やっぱり抜かれた。感触は悪かったです。33も松戸も好きなんで、しっかり疲れを抜いて2日目も頑張ります」
<2R>
誘導と車間を取った島川将貴は、坂本周輝の上昇に合わせて青板バックで踏み上げる。坂本を退けた島川が一旦ペースを緩めると、荒川達郎がすかさず仕掛けて赤板から主導権を握る。関東勢を受けた島川は、単騎の西田将士に内をすくわれたものの、落ち着いて5番手で態勢を整える。島川は、最終2コーナー過ぎから仕掛けて迫っていき、武田豊樹のけん制を3コーナーで避けて再加速。そのまま関東勢をまくり切って白星発進を決めた。
「前が取れたら一個突っ張って。次に荒川君が来ると思うので、そこは作戦通りでした。ビジョンで(後ろの)併走はわかったんですけど、誰かはわからなくて。あそこなら引いても(大丈夫)と思って引きました。松岡(孔明)さんまで付いていたので、(車間が)詰まったら行こうと思っていたんですけど。(3コーナーの)武田さんのひと振りで止まってしまいました。ふわふわしていてあんまりいい感じじゃなかったですね」
島川を追った大川龍二は、武田との2着争いをタイヤ差で制した。
「(赤板付近は)荒川君も上を走っていましたし、島川君も仕掛けるかもしれないので内を締めて回っているのは難しかったですね。付いて行かないといけないので。(島川は)しっかり仕掛ける気持ちっていうのは高いレベルを持っているので。あとは武田さんのブロックもあって、前に踏むのかとかを考えてのコース取りの判断でした」
「前が取れたら一個突っ張って。次に荒川君が来ると思うので、そこは作戦通りでした。ビジョンで(後ろの)併走はわかったんですけど、誰かはわからなくて。あそこなら引いても(大丈夫)と思って引きました。松岡(孔明)さんまで付いていたので、(車間が)詰まったら行こうと思っていたんですけど。(3コーナーの)武田さんのひと振りで止まってしまいました。ふわふわしていてあんまりいい感じじゃなかったですね」
島川を追った大川龍二は、武田との2着争いをタイヤ差で制した。
「(赤板付近は)荒川君も上を走っていましたし、島川君も仕掛けるかもしれないので内を締めて回っているのは難しかったですね。付いて行かないといけないので。(島川は)しっかり仕掛ける気持ちっていうのは高いレベルを持っているので。あとは武田さんのブロックもあって、前に踏むのかとかを考えてのコース取りの判断でした」
<3R>

鈴木浩太選手
前受けの鈴木浩太(写真)は、早めに車を下げて誘導を残したまま後方へ。青板バックで切った奥村諭志を、内藤久文が押さえて、上遠野拓馬は赤板1コーナーから反撃する。が、内藤は上遠野を出させない。上遠野が抵抗して前団が踏み合いとなり、8番手の鈴木は打鐘から仕掛けていく。鈴木は、踏み合いをまとめてのみ込んで最終2コーナーで先頭に立つ。出切ってからもさらに伸びていった鈴木が、押し切りで地元勢初勝利を決めた。
「番組も(自分達のラインが)本線みたいに組んでくれましたし、より緊張したんですけど、良かったです。前中団から先行したいって思ってたんですけど、2個目の作戦は前からだったんで。上遠野さんが出切ってたらもうちょっときつい流れになったんで、内藤さんも強い選手だなと思った。僕は山おろしでスピードに乗れましたね。前回が良くなかったので、ここに向けて練習はしてました。前の掛かり具合もあるけど、(練習では)もうちょっと短い時間で前をのみ込めてるんで、それは出なかったですね。状態はここ数年で一番良いですし、記念は二次予選が壁になってるんで、相手は厳しいけどそこをクリアしたい」
鈴木マークの岡村潤は、わずかに車間が空いたものの、バックでは追いついて続いた。
「理想は前中団からで、スタートは我慢したけど誰も来なかった。(追走は)結構きつかったですね。(鈴木は)乗り越えてから想像以上に伸びて行ったんで。(追走で)脚を100%使っちゃった。前回ぐらいからトレーナーを付けて練習してて、今回も多めに練習をやってきたんで、疲れがありますね」
「番組も(自分達のラインが)本線みたいに組んでくれましたし、より緊張したんですけど、良かったです。前中団から先行したいって思ってたんですけど、2個目の作戦は前からだったんで。上遠野さんが出切ってたらもうちょっときつい流れになったんで、内藤さんも強い選手だなと思った。僕は山おろしでスピードに乗れましたね。前回が良くなかったので、ここに向けて練習はしてました。前の掛かり具合もあるけど、(練習では)もうちょっと短い時間で前をのみ込めてるんで、それは出なかったですね。状態はここ数年で一番良いですし、記念は二次予選が壁になってるんで、相手は厳しいけどそこをクリアしたい」
鈴木マークの岡村潤は、わずかに車間が空いたものの、バックでは追いついて続いた。
「理想は前中団からで、スタートは我慢したけど誰も来なかった。(追走は)結構きつかったですね。(鈴木は)乗り越えてから想像以上に伸びて行ったんで。(追走で)脚を100%使っちゃった。前回ぐらいからトレーナーを付けて練習してて、今回も多めに練習をやってきたんで、疲れがありますね」
<4R>
蒋野翔太が7番手から動きだすと、4番手から川口聖二が合わせるように動いて、青板バックで先に切る。蒋野は、4番手に下げた菅原大也と併走してから、赤板1センターで川口を押さえる。菅原は7番手で構えて、菰野がそのまま駆ける流れに。川口が、4番手から最終1コーナーで先まくりに出ると、藤岡隆治は2コーナーで番手から出て応戦する。2コーナーで持ち出した菅原は、両者で踏み合う上をまくり上げる。菅原が岡本総のけん制をこらえてまくり切り、1着でゴールした。
「本当は中団からで、蒋野君が切った上を行こうと、基本は長い距離を(踏むことを)考えていた。(ジャンで)行くか悩んだけど、蒋野君が踏んでいたので。(長い距離を踏むなら)行くタイミングはそこしかなかったですね。結果は1着だけど、内容はへっぽこです。記念の9車で7番手に置かれてしまった。変に落ち着きすぎてしまっていた。2日目は後方にならないように前々にいないと」
川口の中団先まくりに乗った岡本総が、2センターから前に踏んで2着に食い込んだ。
「基本は中団からだったけど、後ろでも前でもって感じでしたね。蒋野君が切った時に(守谷陽介と川口が)被ってタイミングがズレたのかなと。自分は比較的に余裕があったけど、菅原君もまくってきていたし、突っ込んで来る選手が多かったので、タテに踏ませてもらった。腰の状態はあまり良くないけど、レースでは関係ない。踏んだ感じも悪くはないです」
「本当は中団からで、蒋野君が切った上を行こうと、基本は長い距離を(踏むことを)考えていた。(ジャンで)行くか悩んだけど、蒋野君が踏んでいたので。(長い距離を踏むなら)行くタイミングはそこしかなかったですね。結果は1着だけど、内容はへっぽこです。記念の9車で7番手に置かれてしまった。変に落ち着きすぎてしまっていた。2日目は後方にならないように前々にいないと」
川口の中団先まくりに乗った岡本総が、2センターから前に踏んで2着に食い込んだ。
「基本は中団からだったけど、後ろでも前でもって感じでしたね。蒋野君が切った時に(守谷陽介と川口が)被ってタイミングがズレたのかなと。自分は比較的に余裕があったけど、菅原君もまくってきていたし、突っ込んで来る選手が多かったので、タテに踏ませてもらった。腰の状態はあまり良くないけど、レースでは関係ない。踏んだ感じも悪くはないです」
<5R>

長田龍拳選手
5番手から先に動いた松本秀之慎が青板バックで切って、追った長田龍拳(写真)が、赤板手前で松本を押さえる。長田が出切ったタイミングで、荒木貴大がすかさず巻き返し、打鐘で前に出た関東勢の主導権。6番手の松本が最終ホームから仕掛けるが、長田も2コーナーからまくって出る。バックで先頭に立った長田の後ろはもつれて、セーフティーリードを保ったまま長田が押し切った。
「後ろ中団からがベストだったんですけど、内を空けてしまって(後ろ攻めになったのは)失敗ですね。(荒木を)突っ張れれば理想でしたけど、いい勢いで下ってきていたので。前に出たら引かないつもりだったので、若干、弱気だったかなって。脚を使っていたので、(まくりの)出は良くなかったんですけど。いつもよりは脚に余裕があるかなって思います」
長田に上を行かれた木暮安由は、後続の中村浩士をブロック。そのあおりで松本の勢いも鈍り、木暮が長田を追いかけるようにして追い込んで、2着。
「(荒木は打鐘で出るときに)脚を使っていたので、あと一周くらいでいっぱいそうな感じでした。(最終バックからは)どこか引っ掛けないとなって思って、中村さんには申し訳なかったですけど、勝負所なので行かせてもらいました。一歩、一歩ちょっとずつ上がってきているので、一日、一日を大事にコンディションを作っていきたい」
「後ろ中団からがベストだったんですけど、内を空けてしまって(後ろ攻めになったのは)失敗ですね。(荒木を)突っ張れれば理想でしたけど、いい勢いで下ってきていたので。前に出たら引かないつもりだったので、若干、弱気だったかなって。脚を使っていたので、(まくりの)出は良くなかったんですけど。いつもよりは脚に余裕があるかなって思います」
長田に上を行かれた木暮安由は、後続の中村浩士をブロック。そのあおりで松本の勢いも鈍り、木暮が長田を追いかけるようにして追い込んで、2着。
「(荒木は打鐘で出るときに)脚を使っていたので、あと一周くらいでいっぱいそうな感じでした。(最終バックからは)どこか引っ掛けないとなって思って、中村さんには申し訳なかったですけど、勝負所なので行かせてもらいました。一歩、一歩ちょっとずつ上がってきているので、一日、一日を大事にコンディションを作っていきたい」
<6R>

塩島嵩一朗選手
青板バックで村上竜馬が押さえて、中国勢を追った角令央奈が赤板で切る。すかさず仕掛けた小畑勝広は、角を叩いて1センターで前に出る。前受けから下げ切った塩島嵩一朗(写真)は、打鐘で8番手。2センターから巻き返した塩島は、持ち前のダッシュを生かして一気に加速。神山拓弥の再三けん制を乗り越えた塩島は、最終3コーナーで小畑をまくり切り、そのまま2着に4車身差を付けて快勝した。
「詰まったところで自分から行こうと思ってました。前が掛かっていたんで、もう、行けるところまで行くしかなかった。(神山に)良いブロックを2発もらったし、もう頑張って踏むだけでした。練習はいつも通りやれたし、いいメンバーで稽古を付けてもらっています。9車は初めてですけど、やっぱり前までが遠いんで、後手を踏むときついと感じました。一緒に練習している郡司(浩平)さんや、兄デシの青野(将大)さんと一緒に走って、前を回らせてもらえるように頑張りたい」
山本紳貴は、塩島の加速に離れてしまう。まくられた小畑勝広が2着に逃げ粘った。
「初手は想定と違ったけど、一番理想的な並びになりました。切って、切っての展開になったんで、主導権を握れればと。塩島君が強いのは分かってたけど、あんなにいかれるとは思わなかった。悔しいですね。前回みたいな軽さがなかったし、ポジションをいじってみます」
「詰まったところで自分から行こうと思ってました。前が掛かっていたんで、もう、行けるところまで行くしかなかった。(神山に)良いブロックを2発もらったし、もう頑張って踏むだけでした。練習はいつも通りやれたし、いいメンバーで稽古を付けてもらっています。9車は初めてですけど、やっぱり前までが遠いんで、後手を踏むときついと感じました。一緒に練習している郡司(浩平)さんや、兄デシの青野(将大)さんと一緒に走って、前を回らせてもらえるように頑張りたい」
山本紳貴は、塩島の加速に離れてしまう。まくられた小畑勝広が2着に逃げ粘った。
「初手は想定と違ったけど、一番理想的な並びになりました。切って、切っての展開になったんで、主導権を握れればと。塩島君が強いのは分かってたけど、あんなにいかれるとは思わなかった。悔しいですね。前回みたいな軽さがなかったし、ポジションをいじってみます」
<7R>
6番手から動いた木村佑来が、青板バックで鈴木竜士を切る。才迫開は、青板2センターから仕掛けて木村を叩き、そのまま先行態勢へ。鈴木は8番手まで下げ切ってタイミングを計ると、打鐘2センターから持ち出す。鋭く加速した鈴木は、あっさりと才迫を叩き切って最終1センターで先頭へ。そのまま別線を引き離していった鈴木が、力の違いを示す逃げ切り勝ち。同地区の篠田幸希には任せず、自力を貫いて結果を残した。
「今は自力で頑張りたいと思っている。去年の7月に自力に戻してからずっとその(自力でやりたい)気持ちで、最近は若い子が頑張ってくれることもある。関東勢で回していかないといけないし、自分もその中に入らないと、と思っている。(レースは)オールスターの時の疲労もあるし、行ける所で行こうと思っていたけど、乗り方が乱れてその分タレている感じがあった。このあとのクールダウンで意識していきたい。もちろん優勝を狙っているし、2日目も頑張ります」
長井妙樹は、鈴木の踏み出しに車間が空いたものの、2センターで追いついて、最後は2分の1車輪差まで迫った。
「(鈴木は)本当に強かったし、今まで付いた中で一番強かった。(鈴木は)踏み出しがいいし準備はしていた。口が空いてしまうのも想定内です。8月は4本目になるけど、オールスターで結構落車があって、(追加が)来るだろうなと、いつも通り練習はしていた。今日(初日)で出し切りました」
「今は自力で頑張りたいと思っている。去年の7月に自力に戻してからずっとその(自力でやりたい)気持ちで、最近は若い子が頑張ってくれることもある。関東勢で回していかないといけないし、自分もその中に入らないと、と思っている。(レースは)オールスターの時の疲労もあるし、行ける所で行こうと思っていたけど、乗り方が乱れてその分タレている感じがあった。このあとのクールダウンで意識していきたい。もちろん優勝を狙っているし、2日目も頑張ります」
長井妙樹は、鈴木の踏み出しに車間が空いたものの、2センターで追いついて、最後は2分の1車輪差まで迫った。
「(鈴木は)本当に強かったし、今まで付いた中で一番強かった。(鈴木は)踏み出しがいいし準備はしていた。口が空いてしまうのも想定内です。8月は4本目になるけど、オールスターで結構落車があって、(追加が)来るだろうなと、いつも通り練習はしていた。今日(初日)で出し切りました」
<8R>

不破将登選手
鈴木涼介が残り2周半で切って、松本京太が赤板で叩く。南関勢を追った常次勇人は、松本が出切るとほぼ同時に仕掛けて、強引に松本を叩く。叩かれた松本は打鐘4コーナーで一旦3番手に入り直すが、追い上げた長島大介に最終ホームでキメられてしまう。長島が、返す刀で2コーナーから持ち出すと、不破将登(写真)が合わせて番手からタテに踏み込む。長島は苦しくなって後退し、合わせ切った不破が勝利した。
「(スタートは別線が)どの並びでも中団っていう感じで出ました。前(の松本)も踏んでいましたけど、その上を行くだろうと思って構えていたので。越えていくので強いですよね。長島君が来ていたのも見えましたし、自分も(染谷幸喜に)内を来られてしまって。踏まないと3コーナーできつくなると思って踏ませてもらいました。前回まで良くなかったですけど、周りを見る余裕はあったので」
最終2センターでは接触があって、青森伸也と、佐藤礼文の2車が落車。白戸淳太郎は、1センターから内を行った染谷幸喜を追いかけて、直線は外を追い込み2着。
「(松本が常次に叩かれてしまったのは)仕方ないですよね。早めに出る感じになりましたし、常次君も絶対に出ようっていう感じできたので。(松本は)頑張ってくれました。自分はちょっと迷っちゃったんですけど。(染谷を追わずに)外(を行くの)は厳しいなと思って。内も厳しいんですけど。自分は一番楽な位置に入れたと思うので。踏み出しの不安が少し拭えて道中が楽になりました」
「(スタートは別線が)どの並びでも中団っていう感じで出ました。前(の松本)も踏んでいましたけど、その上を行くだろうと思って構えていたので。越えていくので強いですよね。長島君が来ていたのも見えましたし、自分も(染谷幸喜に)内を来られてしまって。踏まないと3コーナーできつくなると思って踏ませてもらいました。前回まで良くなかったですけど、周りを見る余裕はあったので」
最終2センターでは接触があって、青森伸也と、佐藤礼文の2車が落車。白戸淳太郎は、1センターから内を行った染谷幸喜を追いかけて、直線は外を追い込み2着。
「(松本が常次に叩かれてしまったのは)仕方ないですよね。早めに出る感じになりましたし、常次君も絶対に出ようっていう感じできたので。(松本は)頑張ってくれました。自分はちょっと迷っちゃったんですけど。(染谷を追わずに)外(を行くの)は厳しいなと思って。内も厳しいんですけど。自分は一番楽な位置に入れたと思うので。踏み出しの不安が少し拭えて道中が楽になりました」
<9R>
九州勢が上昇するが、秋本耀太郎が青板バックで突っ張って出させない。出られなかった松岡辰泰が踏みやめると、後藤悠は青板4コーナーから持ち出して関東勢に襲い掛かる。だが、保科千春が内に降りようとして鈴木謙二を押圧してしまい落車。後ろも乗り上げて、5車が落車してしまう。落車を避けた山口貴嗣は大きく遅れて後方。叩き切った後藤の後ろに秋本がハマって、その後ろに続いた志村太賀の3車での争いになる。後藤を車間を取って追いかけた秋本は、最終2コーナーで追いついた勢いのままにまくる。まくった秋本を、志村がゴール前で交わした。
「前を取られたら、突っ張られる展開になっちゃうし、秋本君はそれでもやめないで踏むだろうから、それならS取りくらいは俺が頑張って、前からがいいかなって。あとはお任せ。九州だけは出させないで、合った所で飛び付いたり、さばいたりもありだった。自分なりのコンディションの出し方が良い感じに分かってきた。そのなかで今回はちょっと疲れてるかな」
秋本耀太郎が2着。番手にハマってからも、しっかりと自力を発動した。
「志村さんにSを取ってもらったんで、一発突っ張ってからと考えてました。突っ張って、後藤さんがどこから来るかなと思ってて、意外と上りのタイミングで来たんで、余裕はありました。そこで踏んどけば、併走になってもさばけるし、冷静でした。落車の音が聞こえて、どうなってるかは分からなかったけど、後藤さんが一車なのは分かった。出させて、詰まったところで行ければと。もう、持ち出して、後藤さんに並んだくらいでいっぱいだった。あとは気持ちでした」
「前を取られたら、突っ張られる展開になっちゃうし、秋本君はそれでもやめないで踏むだろうから、それならS取りくらいは俺が頑張って、前からがいいかなって。あとはお任せ。九州だけは出させないで、合った所で飛び付いたり、さばいたりもありだった。自分なりのコンディションの出し方が良い感じに分かってきた。そのなかで今回はちょっと疲れてるかな」
秋本耀太郎が2着。番手にハマってからも、しっかりと自力を発動した。
「志村さんにSを取ってもらったんで、一発突っ張ってからと考えてました。突っ張って、後藤さんがどこから来るかなと思ってて、意外と上りのタイミングで来たんで、余裕はありました。そこで踏んどけば、併走になってもさばけるし、冷静でした。落車の音が聞こえて、どうなってるかは分からなかったけど、後藤さんが一車なのは分かった。出させて、詰まったところで行ければと。もう、持ち出して、後藤さんに並んだくらいでいっぱいだった。あとは気持ちでした」
<10R>
前受けの青野将大が、河崎正晴を青板バックで突っ張る。一旦7番手に戻った河崎は、4コーナーからもう一度仕掛ける。反応した青野がもう一度突っ張ってペースを上げると、4番手の室井蓮太朗は、空いた内をすくって近藤保から番手を奪い取る。河崎を突っ張り切った青野の先行で最終ホームを通過。2センターから早めに追い込んだ室井が、ゴール前で抜け出した。
「(南関勢をすくって)前まで出ようと思ったけど、出られなかっただけです。どうしても勝ち上がりたかったし、後ろが誰かもわからなかったので、(車を)外せなかった。脚には余裕があったし、本当はもう少し早めに(外して)行ければ内容も良かったと思うけど、瞬時に内に行けているし悪くはないと思う。練習環境もいいし、(徳島は)目指すべき選手も多い。自分は考えて走るより、大雑把に走った方がいい。まずは二次予選を突破できるように頑張りたい」
室井にすくわれた近藤保は、3番手外で佐々木則幸と併走。佐々木には踏み勝ち、室井を追いかけての2着だが、心中穏やかではないだろう。
「3番(室井)もすんなり(中団)だったのに、(内からすくわれて)舐められてますね。しゃくられたので締めて遅れてしまった。(田中)晴基にも青野にも迷惑をかけてしまった。気持ちを入れていたので諦めないで良かった。3日目も気持ちを入れて頑張りたい」
「(南関勢をすくって)前まで出ようと思ったけど、出られなかっただけです。どうしても勝ち上がりたかったし、後ろが誰かもわからなかったので、(車を)外せなかった。脚には余裕があったし、本当はもう少し早めに(外して)行ければ内容も良かったと思うけど、瞬時に内に行けているし悪くはないと思う。練習環境もいいし、(徳島は)目指すべき選手も多い。自分は考えて走るより、大雑把に走った方がいい。まずは二次予選を突破できるように頑張りたい」
室井にすくわれた近藤保は、3番手外で佐々木則幸と併走。佐々木には踏み勝ち、室井を追いかけての2着だが、心中穏やかではないだろう。
「3番(室井)もすんなり(中団)だったのに、(内からすくわれて)舐められてますね。しゃくられたので締めて遅れてしまった。(田中)晴基にも青野にも迷惑をかけてしまった。気持ちを入れていたので諦めないで良かった。3日目も気持ちを入れて頑張りたい」
<11R>

後藤大輝選手
後ろ攻めの後藤大輝(写真)が早めに動いて青板バックで前を押さえ、中団から合わせて動いた長谷川飛向は、外の園田匠をすくうようにして、外から後藤を切りにいく。後藤が突っ張るが、園田は連結を外してしまい長谷川が2番手に収まる。園田が赤板で追い上げて、番手は併走。後藤が2コーナーから徐々にペースを上げて、番手の併走は園田が踏み勝つ。快調に飛ばす後藤を前にして、別線はなかなか反撃できない。6番手の池野健太が2コーナー過ぎからまくって徐々に迫っていくが、後藤が力強く押し切った。
「警戒されるのはわかっていたので。(残り)2周半での誘導妨害(が気になったの)もあって、怖くてバックを踏んだ感じですね。園田さんが追い上げてきているのがわかったので、待ってから駆けました。ペース配分としては良かったんですけど、ラインがバラバラになってしまったので。もう少し落ち着いて走れれば。33なので遅れやすいので、そこを気を付けて残り3日間を走りたい。オールスターのダメージがきているので、ケアに重点を置いてしっかり戦いたい」
追い上げた園田匠が番手を守ったものの、脚を使ってゴール前は伸びがない。まくった池野健太が2着に入った。
「(スタートは)後ろ以外からっていう感じで。6番(長谷川)と、3番(岡本大嗣)が早いので出ないと負けちゃうなって。九州が出遅れたんですけど、想定はしていました。6番に先に切られないようにと思っていたんですけど、イレギュラーな感じになったので。園田さんが遅れて併走にもなっていたので、(仕掛ける)ポイントかなと思ったんですけど(見送ってしまった)。(最終2コーナーで)中部勢も付いていたので、ラストチャンスかなと思って踏み込みました。(伊藤裕貴と)初連係だったので、強敵を相手に連にからめて良かったです」
「警戒されるのはわかっていたので。(残り)2周半での誘導妨害(が気になったの)もあって、怖くてバックを踏んだ感じですね。園田さんが追い上げてきているのがわかったので、待ってから駆けました。ペース配分としては良かったんですけど、ラインがバラバラになってしまったので。もう少し落ち着いて走れれば。33なので遅れやすいので、そこを気を付けて残り3日間を走りたい。オールスターのダメージがきているので、ケアに重点を置いてしっかり戦いたい」
追い上げた園田匠が番手を守ったものの、脚を使ってゴール前は伸びがない。まくった池野健太が2着に入った。
「(スタートは)後ろ以外からっていう感じで。6番(長谷川)と、3番(岡本大嗣)が早いので出ないと負けちゃうなって。九州が出遅れたんですけど、想定はしていました。6番に先に切られないようにと思っていたんですけど、イレギュラーな感じになったので。園田さんが遅れて併走にもなっていたので、(仕掛ける)ポイントかなと思ったんですけど(見送ってしまった)。(最終2コーナーで)中部勢も付いていたので、ラストチャンスかなと思って踏み込みました。(伊藤裕貴と)初連係だったので、強敵を相手に連にからめて良かったです」
<12R>

北津留翼選手
青板で8番手から清水裕友が動き出すと、3番手から深谷知広が持ち出して清水をけん制する。清水は8番手に戻り、深谷は青板バックで雨谷一樹を叩く。合わせて踏んだ雨谷は、3番手の岩本俊介に飛び付く。岩本は外に浮いてしまい、雨谷を内からすくった和田健太郎が3番手に入る。ハイペースで駆けていった深谷を、郡司浩平が追走。清水は最終ホームから仕掛けるが、深谷の掛かりが良くなかなか進まない。最後方で脚をためていた北津留翼(写真)が1センターから仕掛けると、これが高回転。スピードが違う北津留は、3コーナーであっさりと南関勢をまくり切って、激戦を断った。
「とりあえず千切れないように、早めに踏めるようにと思っていました。本当は(清水が仕掛けた直後の)このタイミングで行かないといけないんですけど、脚の入りがイマイチだったんで、見送っちゃいました。清水君を目標にして踏んでいった感じです。正直周りがみんな格上なんで、行けるかどうか分からなかった。3コーナー手前くらいでやっと出切れるかなって思った。直前の練習が弱すぎて、不安しかなかったんですけど、勝負はギリギリできる状態かな」
深谷のハイペースな先行に乗った郡司浩平は、清水のまくりには反応できたが、さすがに北津留には対処できず。最後は番手から出て2着だった。
「スタートは出てみてでした。関東勢が出れば中団になりますし、清水君の押さえ方次第だった。でも、(清水が)早めに来ても(深谷は)外に外しながら突っ張る感じだったんで、僕も腹をくくって。(深谷は)4車で粘られないように、出切ってペースを上げてくれた。それで僕はなんとか絡まれなかった。後ろの状況も分かってましたし、あとは清水君も見えてて、そこにどう対処するかだった。でも、その後ろ(の北津留)までは対処できなかった。余裕がなくて、前回とは違う感覚だった。疲れなのか、感じは良くなかった」
和田健太郎が郡司に続いて3着。ただ、道中でラインの並びが入れ替わってしまったこともあり、反省の弁を述べた。
「和田圭君が遅れてたんで、そこをキメて雨谷君をしゃくって、岩本を待っていた。そしたら、岩本が来なくて、さすがに郡司を追いかけないとと思ってあの形になっちゃった。(岩本を)迎え入れるつもりだったけど、(ラインの)形が変わってしまったんで、申し訳ない。意思疎通がちゃんと計れず失敗した」
「とりあえず千切れないように、早めに踏めるようにと思っていました。本当は(清水が仕掛けた直後の)このタイミングで行かないといけないんですけど、脚の入りがイマイチだったんで、見送っちゃいました。清水君を目標にして踏んでいった感じです。正直周りがみんな格上なんで、行けるかどうか分からなかった。3コーナー手前くらいでやっと出切れるかなって思った。直前の練習が弱すぎて、不安しかなかったんですけど、勝負はギリギリできる状態かな」
深谷のハイペースな先行に乗った郡司浩平は、清水のまくりには反応できたが、さすがに北津留には対処できず。最後は番手から出て2着だった。
「スタートは出てみてでした。関東勢が出れば中団になりますし、清水君の押さえ方次第だった。でも、(清水が)早めに来ても(深谷は)外に外しながら突っ張る感じだったんで、僕も腹をくくって。(深谷は)4車で粘られないように、出切ってペースを上げてくれた。それで僕はなんとか絡まれなかった。後ろの状況も分かってましたし、あとは清水君も見えてて、そこにどう対処するかだった。でも、その後ろ(の北津留)までは対処できなかった。余裕がなくて、前回とは違う感覚だった。疲れなのか、感じは良くなかった」
和田健太郎が郡司に続いて3着。ただ、道中でラインの並びが入れ替わってしまったこともあり、反省の弁を述べた。
「和田圭君が遅れてたんで、そこをキメて雨谷君をしゃくって、岩本を待っていた。そしたら、岩本が来なくて、さすがに郡司を追いかけないとと思ってあの形になっちゃった。(岩本を)迎え入れるつもりだったけど、(ラインの)形が変わってしまったんで、申し訳ない。意思疎通がちゃんと計れず失敗した」