松戸競輪場でナイターで開催されている開設75周年記念「燦燦ダイヤモンド・滝澤正光杯(GIII)」は、8月24日に2日目が行われた。二次予選では、地元のS級S班の岩本俊介や近藤保が白星を挙げて、場内の声援に応えた。また、初日特選を制した北津留翼は、ラインの園田匠と1着同着で連勝を遂げた。8月25日のシリーズ3日目には、ファイナルをかけて準決の3個レースで熱戦が展開される。
記念シリーズは開催中の毎日、日本競輪選手養成所の滝澤正光アドバイザーが登場してトークショーを行なうほか、鈴木誠さん、吉井秀仁さんによるレース予想会、未確定車券抽選会、キッチンカー、青森、前橋物産展、縁日、エアーアドベンチャー「ふわふわ」などが予定されています。松戸競輪場では、みなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
<6R>

雨谷一樹選手
前受けの小畑勝広が、中井太祐の上昇を青板バックで突っ張る。三谷政史が、4番手の島川将貴を2センターでキメて中井を迎え入れ、中近勢が中団を確保する。小畑は、島川が7番手に下げ切ったのを確認し、徐々にペースを上げていく。一本棒で最終周回に入り、雨谷一樹(写真)は小畑と車間を空けて別線の反撃に備える。1センターから島川が仕掛けると、中井も4番手から合わせて持ち出す。それを察知した雨谷は、前との車間を詰めて対応する。別線のまくりは苦しくなり、直線で小畑を交わした雨谷が1着だった。
「(小畑は)落ち着いて駆けてたし、いつも頑張ってくれる通りに頑張ってくれました。自分は余裕があったんで、あとはラインで決まるようにと。(小畑の)掛かりが良かったし、自分がどれだけ援護できるかだったんですけど、最後に内に来たのが志村(太賀)さんだと思って、三谷さんだとは思わなかった。昨日(初日)も調子自体は良かった。(前回の)オールスターが良くなくて、その後にしっかり休んだし、今回の方が全然いいと思います」
三谷政史は、中井のまくりが失速したとみると、最終2センターで内に進路をとる。志村をすくい、ゴール前は雨谷に迫った。
「(青板2センターで)島川が引いてくれてラッキーでしたね。(中井を迎え入れてからは)もう、信頼して付いてました。仕掛けてくれたから、自分にチャンスがありました。自分でもびっくりするぐらい伸びましたね。状態は昨日(初日)と変わらないけど、競輪はやっぱり番手ですね。前期のA級で、いつかは忘れたけど岸和田で一発まくれたレースがあった。そこから自然体でレースに臨むことができるようになった。いい意味で開き直れました」
「(小畑は)落ち着いて駆けてたし、いつも頑張ってくれる通りに頑張ってくれました。自分は余裕があったんで、あとはラインで決まるようにと。(小畑の)掛かりが良かったし、自分がどれだけ援護できるかだったんですけど、最後に内に来たのが志村(太賀)さんだと思って、三谷さんだとは思わなかった。昨日(初日)も調子自体は良かった。(前回の)オールスターが良くなくて、その後にしっかり休んだし、今回の方が全然いいと思います」
三谷政史は、中井のまくりが失速したとみると、最終2センターで内に進路をとる。志村をすくい、ゴール前は雨谷に迫った。
「(青板2センターで)島川が引いてくれてラッキーでしたね。(中井を迎え入れてからは)もう、信頼して付いてました。仕掛けてくれたから、自分にチャンスがありました。自分でもびっくりするぐらい伸びましたね。状態は昨日(初日)と変わらないけど、競輪はやっぱり番手ですね。前期のA級で、いつかは忘れたけど岸和田で一発まくれたレースがあった。そこから自然体でレースに臨むことができるようになった。いい意味で開き直れました」
<7R>

北津留翼選手
前受けの北津留翼(写真)は、残り2周半で近藤翔馬を突っ張る。近藤は、赤板で4番手に入り直して、長田龍拳は6番手に下げる。長田が2コーナー手前から仕掛けると、反応した北津留がペースを上げて先行態勢に入る。長田が出切れずに失速すると、鈴木浩太が最終ホーム手前で自力に転じてまくり上げる。だが、園田匠のけん制もあって鈴木は3コーナーで外に浮いて後退。あとは福岡両者の争いで、並んだところがゴールだった。写真判定の結果、1着は北津留と、園田で同着。突っ張って逃げ切った北津留は、にこやかにレースを振り返った。
「松川(高大)君が前を取ってくれたし、相手(の南関勢)が番手まくりなのか怪しかったので突っ張った方がいいかなと。あとは自分のペースに入れて逃げればと。後ろが園田さんだったので心強かったです。(最後は)自分的には(園田に)行かれたと思っていたので、同着で良かったです。初日はたまたまだし、2日目はラインのおかげです」
園田匠は、同県の北津留と1着同着で準決へと勝ち進んだ。
「(北津留)翼のレースは絶対失敗できないと思っていた。どのくらい掛かるかもわかっていたし、松川も後ろで締めてくれていると思ったので、あとは(別線が来たら)仕事をするだけだなと。初日に失敗したぶん気持ちは入っていたし、それがあったからこそ今日(2日目)で感じも戻ったかなと。準決もどんな番組になるかわかんないけど、ラインの役割を果たしたい」
「松川(高大)君が前を取ってくれたし、相手(の南関勢)が番手まくりなのか怪しかったので突っ張った方がいいかなと。あとは自分のペースに入れて逃げればと。後ろが園田さんだったので心強かったです。(最後は)自分的には(園田に)行かれたと思っていたので、同着で良かったです。初日はたまたまだし、2日目はラインのおかげです」
園田匠は、同県の北津留と1着同着で準決へと勝ち進んだ。
「(北津留)翼のレースは絶対失敗できないと思っていた。どのくらい掛かるかもわかっていたし、松川も後ろで締めてくれていると思ったので、あとは(別線が来たら)仕事をするだけだなと。初日に失敗したぶん気持ちは入っていたし、それがあったからこそ今日(2日目)で感じも戻ったかなと。準決もどんな番組になるかわかんないけど、ラインの役割を果たしたい」
<8R>

和田圭選手
塩島嵩一朗が7番手から動き出すと、3番手の後藤大輝も外に持ち出してけん制する。誘導と車間を取った木村佑来が、青板バック目がけて踏み上げ、突っ張られた塩島は7番手に戻る。3番手の後藤は、前と車間を取って塩島を警戒し、詰めた勢いで赤板2コーナーから仕掛ける。が、木村が全開で突っ張って抵抗する。後藤は最終ホームで苦しくなり後退。7番手から仕掛けた塩島の進みも悪く、木村マークの和田圭(写真)には好展開。車間を取って備えた和田が、4コーナーから追い込んで、1着をつかんだ。
「木村が頑張ってくれました。(阿部)拓真の弟子なんで、ずっと一緒に練習してきた。自分もできることを精いっぱいやろうと思っていました。車番が悪かったですけど、後ろから押さえるより、前から突っ張った方がっていう感じで。たぶん、やることは変わらなかったと思うんですけど。(木村は)後藤君のカマシを合わせ切っていましたし、非常に強かったです。正直、重い感じはしますけど、いつも以上に気持ちが入った」
後藤が出切れず、小川勇介は3番手に切り替える。和田に続く形で2着に入った。
「後藤君が頑張ってくれました。全部任せていた。信頼していましたし、後輪だけに集中してました。小回りバンクのわりに伸びていると思います。昨日(初日)よりも感じはいいですね。33(バンク)仕様のセッティングに微調整しました」
「木村が頑張ってくれました。(阿部)拓真の弟子なんで、ずっと一緒に練習してきた。自分もできることを精いっぱいやろうと思っていました。車番が悪かったですけど、後ろから押さえるより、前から突っ張った方がっていう感じで。たぶん、やることは変わらなかったと思うんですけど。(木村は)後藤君のカマシを合わせ切っていましたし、非常に強かったです。正直、重い感じはしますけど、いつも以上に気持ちが入った」
後藤が出切れず、小川勇介は3番手に切り替える。和田に続く形で2着に入った。
「後藤君が頑張ってくれました。全部任せていた。信頼していましたし、後輪だけに集中してました。小回りバンクのわりに伸びていると思います。昨日(初日)よりも感じはいいですね。33(バンク)仕様のセッティングに微調整しました」
<9R>

深谷知広選手
8番手から室井蓮太朗が動き出すと、3番手の深谷知広(写真)が合わせるように外に持ち出す。青板バックで踏み上げた深谷に対して、先頭の秋本耀太郎も踏んで抵抗。深谷が前に出切るが、秋本は車を下げ切らずに、番手の和田健太郎の内で粘る。もつれを確認した深谷は、ペースに入れて先行する。和田は、打鐘4コーナーで秋本に踏み勝って番手を死守。最終ホームで6番手から仕掛けた松本秀之慎だったが、本格的にペースを上げた深谷を前にしては、まくりは進まない。レースを支配した深谷が、別線を完封して逃げ切った。
「前の方からと思ってたけど、4番(桑名僚也)が早かったんで、2番目からだった。(番手に飛び付かれたのは)わかってたんで、自分のペースで踏んで、後ろの事は和田さんに任せていました。昨日(初日)のペースから考えて、(2日目は)いいペースだった。(初日は)感覚よりもタイムが早かったんで、それを踏まえて調整した感じです。(状態は)思ったよりも悪くないなって感じました」
和田健太郎は併走をこらえて2着。番手を守り切って地元の意地を見せた。
「(秋本は)深谷を突っ張りたいんだろうなっていうのと、突っ張れなかったら、一番強い選手が駆けるわけだし、引いてもチャンスがないっていうのはわかる。もう、俺のところは引かないっていうのはわかったし、覚悟決めて、あとは深谷の掛かりに期待した。昨日(初日)は岩本(俊介)をしゃくる形になっちゃったし、お客さんはそういうのは見たくないと思う。自分のなかで焦りがあったし、今日は粘られたけど、自分の位置を守ってラインで決められて良かった」
「前の方からと思ってたけど、4番(桑名僚也)が早かったんで、2番目からだった。(番手に飛び付かれたのは)わかってたんで、自分のペースで踏んで、後ろの事は和田さんに任せていました。昨日(初日)のペースから考えて、(2日目は)いいペースだった。(初日は)感覚よりもタイムが早かったんで、それを踏まえて調整した感じです。(状態は)思ったよりも悪くないなって感じました」
和田健太郎は併走をこらえて2着。番手を守り切って地元の意地を見せた。
「(秋本は)深谷を突っ張りたいんだろうなっていうのと、突っ張れなかったら、一番強い選手が駆けるわけだし、引いてもチャンスがないっていうのはわかる。もう、俺のところは引かないっていうのはわかったし、覚悟決めて、あとは深谷の掛かりに期待した。昨日(初日)は岩本(俊介)をしゃくる形になっちゃったし、お客さんはそういうのは見たくないと思う。自分のなかで焦りがあったし、今日は粘られたけど、自分の位置を守ってラインで決められて良かった」
<10R>

清水裕友選手
周回中に4番手の鈴木竜士が、先に動いて青板バックで清水裕友(写真)を切る。その上を内藤久文が叩いて、4コーナーから主導権を握る。関東勢を追った松本京太は、5番手外で清水と併走してから赤板2コーナーで仕掛ける。鈴木は、松本の仕掛けに合わせて打鐘4コーナーから発進。最終ホームで内藤を叩いて主導権を奪う。松本にかぶって仕掛けが遅れた清水であったが、2コーナーでは外に持ち出すと力強く加速していく。清水は、2センターで関東勢に追いついた勢いのままに外を踏んで、まくりでのみ込んだ。
「波とかがあって、内に差し込んでしまいムダ脚を使ってしまった。早いところの赤板過ぎぐらいには(松本を)ドカしておけば良かった。邪魔になりましたね。(鈴木が)踏んでくれて良かったし、それがなかったら動けなかったかもしれない。みんなが消耗していたんで、自分がゴール線で一番前にいた感じですね。しっかり体を整えていきたい」
三宅達也が、清水を追いかけて2着。
「(清水)裕友にお任せでした。(鈴木が)先に動いたのは意外でした。6番(松本)が邪魔になっていたけど、裕友の動きは良かった。初日は重かったけど、今日(2日目)は楽になりました。疲れが取れたんだと思う。本来ならちぎれて当然の選手だし、付いていけただけでオーケーです」
「波とかがあって、内に差し込んでしまいムダ脚を使ってしまった。早いところの赤板過ぎぐらいには(松本を)ドカしておけば良かった。邪魔になりましたね。(鈴木が)踏んでくれて良かったし、それがなかったら動けなかったかもしれない。みんなが消耗していたんで、自分がゴール線で一番前にいた感じですね。しっかり体を整えていきたい」
三宅達也が、清水を追いかけて2着。
「(清水)裕友にお任せでした。(鈴木が)先に動いたのは意外でした。6番(松本)が邪魔になっていたけど、裕友の動きは良かった。初日は重かったけど、今日(2日目)は楽になりました。疲れが取れたんだと思う。本来ならちぎれて当然の選手だし、付いていけただけでオーケーです」
<11R>

近藤保選手
前受けの常次勇人が青板周回で早めに下げて、上昇した佐伯亮輔がバックで誘導後位に収まる。飯野祐太が中四国勢に続き、スローな流れ。2センターから仕掛けた郡司浩平は、いい勢いで佐伯を叩く。赤板2コーナーでは郡司ラインが3車で出切って、郡司はそのまま先行態勢に。打鐘で4番手に追い上げた飯野だったが、そこからはなかなか仕掛け切れず、完全に郡司のペース。番手で好展開を迎えた近藤保(写真)が、チャンスを逃さずに郡司を差し切った。
「(郡司が)あれだけ行ってくれたので。何もすることなく付いて行っただけ。(打鐘で)ペースに入れたので、このまま行っちゃうなって。後ろもゴチャついている感じだったので、すぐには誰も来られないなって。あれだけ行ってくれたので、郡司君もキツかったと思います。うれしいですね。昨日(初日)がキツくて疲れが残っている感じだったんですけど」
郡司浩平は、地元を背に気迫の先行策。別線に手も足も出させず、近藤と決めた。
「常次君が前を取りたそうだったので、それなら中団前の方がやりやすいなって。(赤板で)外で併走してもあれなので、1回切ってみて、相手の勢いとかを見ながらっていう感じでした。自分のなかではハイペースになったんで、距離的には長いかなって思ったんですけど。最後まで踏み切れるかなって感じでした。最後はいっぱいでしたけど。反応はできていると思います」
「(郡司が)あれだけ行ってくれたので。何もすることなく付いて行っただけ。(打鐘で)ペースに入れたので、このまま行っちゃうなって。後ろもゴチャついている感じだったので、すぐには誰も来られないなって。あれだけ行ってくれたので、郡司君もキツかったと思います。うれしいですね。昨日(初日)がキツくて疲れが残っている感じだったんですけど」
郡司浩平は、地元を背に気迫の先行策。別線に手も足も出させず、近藤と決めた。
「常次君が前を取りたそうだったので、それなら中団前の方がやりやすいなって。(赤板で)外で併走してもあれなので、1回切ってみて、相手の勢いとかを見ながらっていう感じでした。自分のなかではハイペースになったんで、距離的には長いかなって思ったんですけど。最後まで踏み切れるかなって感じでした。最後はいっぱいでしたけど。反応はできていると思います」
<12R>

岩本俊介選手
後藤悠が7番手から上昇すると、4番手の青野将大も合わせるように動きだす。後続の動きを察知した池野健太は、誘導と車間を取って青板バック目がけて踏み上げる。後藤は7番手に下がったが、青野は2センターからもう一度踏んで、赤板過ぎに池野を叩く。叩かれた池野は、番手の岩本俊介(写真)に飛び付く。併走は長引いたが、最終ホームでキメた岩本が番手を守り切る。もつれを目がけて赤板2コーナーから仕掛けていた後藤は、青野が突っ張り切って出られず、2コーナーで後退。力強く逃げた青野を、最後は岩本が差し切った。
「岡本(総)君のスタートが早かったんですけど、それも想定してのレースだった。そのなかで、青野が普通に強かったですね。僕は(併走を)しのげたのが、個人的には良かった。青野がヤル気満々なのはみんながわかっているし、それ(飛び付き)も頭には入っていた。青野のおかげですね。ちょっと連日、千葉勢が狙われてるんですけど、和田(健太郎)さんと、自分はしのげて、気合を見せられていると思う。この気合に乗ったままいきたい。(オールスターから中4日で)疲れていないと言えば嘘になるんですけど、そのなかでやれることをやれていると思う」
青野将大が2着に逃げ粘った。道中で岩本が粘られてしまったが、南関ワンツーの結果にひとまず胸をなで下ろした。
「取れれば前受けから全ツッパが理想だった。でも、岡本(総)さんのスタートが早かった。先行争いになるのは後藤君とだろうなと思ってたし、そこの動きを見ながらだったんですけど、池野さんの動きがキツかった。前を取れていれば飛び付かれることもなかったし、自分のダッシュがなくて粘られたんで申し訳ない。後藤君が来たのがわかったけど、そこからは後ろを気にする余裕はなかった。(岩本と)決まって良かったです」
「岡本(総)君のスタートが早かったんですけど、それも想定してのレースだった。そのなかで、青野が普通に強かったですね。僕は(併走を)しのげたのが、個人的には良かった。青野がヤル気満々なのはみんながわかっているし、それ(飛び付き)も頭には入っていた。青野のおかげですね。ちょっと連日、千葉勢が狙われてるんですけど、和田(健太郎)さんと、自分はしのげて、気合を見せられていると思う。この気合に乗ったままいきたい。(オールスターから中4日で)疲れていないと言えば嘘になるんですけど、そのなかでやれることをやれていると思う」
青野将大が2着に逃げ粘った。道中で岩本が粘られてしまったが、南関ワンツーの結果にひとまず胸をなで下ろした。
「取れれば前受けから全ツッパが理想だった。でも、岡本(総)さんのスタートが早かった。先行争いになるのは後藤君とだろうなと思ってたし、そこの動きを見ながらだったんですけど、池野さんの動きがキツかった。前を取れていれば飛び付かれることもなかったし、自分のダッシュがなくて粘られたんで申し訳ない。後藤君が来たのがわかったけど、そこからは後ろを気にする余裕はなかった。(岩本と)決まって良かったです」