『
開設57周年千葉記念
(GIII)レポート』 初日編
配信日:10月28日
本日から開設57周年千葉記念「第5回秋桜杯」が開幕した。秋らしい爽やかな晴天の下、特選3個レースを中心に、熱戦が展開された。最終11Rでは地元期待の海老根恵太が敗れる波乱もあったが、明日の優秀戦「千葉マリーンカップ」には好調な選手が勝ち上がり、見応えのあるレースとなりそうだ。
また、今日は6R終了後に知的障害者授産施設「富里福葉苑」自転車競技部のメンバーと、彼らを指導する日本競輪選手会千葉支部の選手によるエキシビションレース「第4回愛の競輪~ぼくたちの千葉記念~」が行われ、素人とは思えぬ迫力のあるレースで場内を大いに沸かせていた。二日目も様々なイベント、ファンサービスが予定されています。是非、本場まで足をお運び下さい。
<1R>
オープニングレースの1Rは
松山桂輔
が後続のもつれを尻目に逃げ切って快勝。
「本命で緊張しました。後ろが競りだったし、落ち着いて自分のペースで踏みました。最後までしっかり粘れたし、感じはよかったです。五百バンクの駆け方も覚えてきました。今回は準決勝進出が目標ですが、明日も小さいレースだけはしないようにしたい」
<5R>
小谷文吾選手
5Rは混戦を
小谷文吾(写真)
が後方から力強くまくって2着。最近の成績からは考えられないような脚色だった。
「ここに来る前に松岡彰洋さんと、同期の中村浩士君、高橋敦史さん達とアメリカのアリゾナ州の方に1週間ほど合宿に行ったんです。その成果が出たみたいで、今日は楽だったし、軽く感じました。明日からも期待して下さい」
<6R>
大森慶一選手
6Rの選抜戦は
大森慶一(写真)
がカマシ先行。別線のまくりを許さず、3着に逃げ粘った。
「最近は勝ちにこだわり過ぎて競走が小さくなっていたので、力を出し切ることだけを考えていました。踏み出した感じは凄くよかったんですが、四コーナーからの粘りがもう一つでしたね。でも、手応えはつかめたし、明日につながると思います」
<7R>
高木竜司選手
7Rは地元の小埜正義を松岡彰洋が強引に叩き切ったが、後方で脚を溜めていた
高木竜司(写真)
がまくり切った。
「一番理想的な展開になってくれました。でも、松岡さんはやっぱり強いですね。突っ張られたと思ったのに、出切ってしまいましたから。前団のもつれを見て3コーナーから仕掛けたんですが、軽く感じたし、車の出もよかったです。最近は先行するようになって大敗するレースが多かったけど、久々に勝てて嬉しい」
<8R>
8Rは
矢口啓一郎
が三番手からまくり、貫禄の違いを見せつけた。
「誰も押さえて来なかったし、先行しようと思ったんですが、一気に出切られてしまいました。三番手で立て直してから仕掛けたんですが、タイミングが狂ってしまい、力ずくでまくっていった感じですね。やっぱり久々の選抜スタートで、硬さが少しあったかもしれません。とりあえず勝ててホッとしました。明日からが本当の勝負です」
先行した植松仁マークの
島野浩司
が切り替え2着に入った。
「植松は作戦通り駆けてくれたんですけどね。かかりも良かったけど、やっぱり矢口君に三番手に入られては苦しい。スピードが違ったので、止められなかったです。でも、後ろが離れていて、すんなり切り替えることができたのはラッキーでした。今回は追加だけど、疲れはないし、調子も少しずつ上がってきていますよ」
<9R>
渡辺晴智
選手
9Rの特選は地元の武井大介がタイミング良く仕掛けて最終的に主導権を奪い、マークの
渡辺晴智(写真)
がゴール寸前で差し切った。
「すごい踏み出しだったので、焦りました。二場所前の高松でも連係していたので、武井君が強いことは知っていたけど、今日も本当に強かった。五百バンクだから何とか差せました。僕の調子は中3日で調整程度なので、前回と変わりないですね」
2着の
武井大介
は上機嫌でレースを振り返った。
「藤原(憲征)さんが斬ってくれたのが大きかったです。ホームが追い風で駆けやすかったし、後ろはしっかり仕事をしてくれる人ですからね。もう少し車が流れてくれるといいけど、調子は全く問題ないです」
<10R>
平沼由充
選手
10Rは栗田雅也が先行。中団を吉岡稔真と小嶋敬二で取り合う展開に。後方から
岡部芳幸
が豪快にまくって完勝した。
「ペースがどこも緩まないし、本当にきつかった。でも、吉岡君と小嶋さんが中団取り合う形になって展開が向きましたね。踏み出しはよかったし、3コーナーからの引っ掛かりがどうかと思っていたけど、それも問題なかった」
平沼由充(写真)
がしぶとく食い下がり、福島ワンツー決着を果たした。
「岡部さんは1コーナーでバックを踏んだけど、すぐに立て直して2コーナーからまくっていきました。最後も全くタレなかったし、本当に強かったです。岡部さんとは今まで相性が悪く、ワンツー決まったのは初めてかもしれません。今回は急な追加なので、ちょっと脚が重たく感じたけど、日に日に軽くなっていくと思います」
小嶋敬二
は何とか3着に入り、明日の優秀競走に駒を進めた。
「吉岡とあの位置を取り合えば、岡部にまくられてしまいますよね。でも、3着に入れたのは大きい」
<11R>
高谷雅彦選手
最終11Rは友定祐己が逃がされる展開になり、本命の海老根恵太はまくり不発。
勝ったのは俊敏な動きで友定後位に割り込んだ
高谷雅彦(写真)
だった。
「初手が後ろになってしまったけど、押さえたら海老根の展開になってしまいますからね。ああいう展開になるとは考えていなかった。10回やって1回決まるかどうかのレースですね。いいレースではなかったけど、1着取れてよかったです」
海老根恵太マークか縫うようにコースを突いた
中村浩士
が2着。
「前回の落車の影響はなかったし、アメリカでの合宿の成果が出ました。レースが良く見えていたし、余裕もありました。伸びも抜群でした」
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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