『千葉競輪開設56周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:9月23日
 
 



『若生武則の千葉競輪開設56周年記念(GIII)レポート』 前検日編


 こんにちは。KEIRINマガジンの佐々木です。

明日から千葉競輪場で開設56周年記念・第4回「秋桜杯」が開催されます。
オールスターが終わったからといってウカウカしていられません!年末の大一番に向けての賞金争いはここから激化。勝負圏内の選手も多く、見逃せない開催です。
ちなみに秋の花として代表的なコスモスですが、この語源となるのはギリシャ語の「秩序」「宇宙」「美しい」という言葉。花びらが綺麗に並んでいることからきているそうです。バンクに咲く秋桜に負けず劣らずの華麗なレースが繰り広げられる、秋の500バンクにぜひお越しください! 
お待ちしております。



■最強関東ラインVS最強南関ライン

 オールスター出場組は中3日となるので、各選手のコンディションには注意が必要だが、今大会一番の注目は神山雄一郎だろう。その名古屋オールスターで見事なレース運びを披露しての5度目の優勝、勝負強さとレース勘ともに健在であることを証明してみせた。近況は徐々に追い込み志向も高くなっているが、今回は全幅の信頼がおける武田豊樹も参戦し、最強の関東ラインを形成する。

 その武田はオールスターで準決勝敗退も、最近は積極的に先行するレースが戻ってきている。記念競輪では確実に決勝戦には乗っており、神山との連係で500バンクでも他を圧倒するようなレースを連日見せてくれそう。昨年の千葉記念決勝でも武田は神山と連係。結果は神山の1着入線も失格で、繰り上がりで武田が記念初優勝と少々後味が悪かっただけに、今回こその気持ちも強いはずだ。

 この関東ラインを迎え撃つのが海老根恵太-鈴木誠の千葉最強タッグだ。鈴木誠はダービー優勝後も安定した成績を残しており、3連対率56%(9月23日現在)と充実。巧みなコース取りとシャープなタテ脚で今回も地元ファンの声援に応えるはず。そして何より急成長を遂げているのが海老根恵太だ。8月ふるさとダービー豊橋でビッグ初優出、そしてオールスターではオリオン賞を捲り快勝。6月の当地FIもきっちりと完全優勝、地元での意気込みが大きく、全開の活躍が期待できる。また海老根と初日連係する53周年、54周年と千葉記念は連覇している會田正一にも要注意だ。

 そしてここに割って入るのが北日本だ。ふるさとダービー豊橋を9番手一気に仕留めた岡部芳幸を中心に、オールスターでは失格となったものの成長著しい山崎芳仁、そしてオールスターで優出と強さを発揮した有坂直樹が結束とくれば、前述の2地区には脅威となること間違いなし。特に岡部は現段階で賞金でのグランプリ出場のボーダーライン上にいる。僅差で武田を追走しているので、一戦一戦負けられない戦いが続く。

 また他地区からもオールスター出場組の有力選手が勢ぞろい。オールスター初日でもワンツーを決めた荒井崇博-大塚健一郎ももちろん優勝圏内であるし、市田佳寿浩-内林久徳の近畿コンビも一発の魅力を秘めている。。


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