『川崎競輪 アーバンナイトカーニバル(GIII)レポート』 2日目編

配信日:8月7日

 川崎競輪場で開催されている「アーバンナイトカーニバル(GIII)」は、8月6日に2日目を迎えた。ガールズケイリン「アーバンナイトヴィーナス(FII)」の予選2では、奥井迪、鈴木美教、尾方真生の3人が連勝。S級の二次予選では、吉澤純平が怪我からの復帰後、初めての白星で人気に応えた。7日の3日目にはガールズケイリン、S級ともどもファイナルをかけた準決で熾烈なバトルが繰り広げられる。
 川崎競輪場では緊急事態宣言の発出に伴い、今シリーズは無観客での開催となりますので、ご理解をお願いいたします。テレビ、インターネット中継などでの観戦をお楽しみください。

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奥井迪選手
奥井迪選手
 渡口まりあに併せ込まれた奥井迪(写真)は、打鐘で1車下げて4番手で反撃のタイミングをうかがう。3番手の渡口が4コーナーから仕掛けて、奥井が続く。出切った渡口の上をすかさずまくった奥井が、直線で藤田まりあ、山口真未の追撃を振り切った。
 「フタをされて毎回すんなり引いていたら、これから先キツくなる場面もあると思う。だから、今日(2日目)は突っ張って、そういうところも見せておかないとと思っていました。渡口さんが出てからは、付いて行ってすかさず前に出ようと決めていました。ちょっとアクシデントもあったので、焦って踏んじゃいました。(テーマにしている)力みなくとはいかなかったです」
 奥井のまくりにスイッチした山口を追いかけた藤田まりあは、直線で前団との差を詰めて山口を交わして2着に上がった。
 「初手は取れた位置から考えようと思ってました。流れに乗れたし、最後も伸びたので良かったと思う。渡口さんに付いていたけど、奥井さんが行きそうだったのですぐに切り替えた。ちょっと踏み出しは遅れたけど、修正できる範囲です。前回から空いて、しっかり練習できたのが大きい」


<2R>

鈴木美教選手
鈴木美教選手
 打鐘で7番手の佐藤亜貴子が巻き返して主導権を奪いにいくも、前受けの飯田風音が突っ張り踏み合いで最終回。ソツなく3番手に追い上げた鈴木美教(写真)は、2コーナー過ぎからまくりを打つ。スピードの違いで楽に前団を仕留めた鈴木が、後続の追撃を退けた。
 「危うく内にいくところで、流れを殺しかけた。けど、まくった時の自転車の出は良かった。ムダ脚を使わなければ、もっと出たかなっていうのはあります。しっかり勝てているけど、あと2日残っているので、気持ちを切らさずにいきたい。」
 森内愛香との併走から鈴木を追った田中まいは、鈴木の加速力に1車身半、離されての2着。
 「ここのところ成績が悪くて、体も悪い状態。いいイメージができていなかったので、確定板に入るために鈴木さんの後ろをと思っていた。いいところが取れました」


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尾方真生選手
尾方真生選手
 圧倒的人気に支持された尾方真生(写真)は打鐘の2センターから追い上げると、その動きを察知した先頭の中嶋里美は最終ホームめがけてペースを上げる。すると、その後ろにいた佐藤友香が落車して、三宅玲奈も乗り上げる。2番手に収まった尾方は、最終2コーナーから仕掛けて、バックで中嶋をまくり切ってゴールを先頭で駆け抜けた。
 「初日の(中嶋)里美さんのレースを見ていて、先行は強いので先に(中嶋を)行かせて流れを見ていけたらいいなって思いました。前に里美さんがいたので、まくりでいいかなって思って落ち着いて仕掛けられました。初日より踏み出しも軽くて良いと思う」
 那須萌美は打鐘で尾方の後ろに切り替えると、そのままピタリと追走。4分の3車身差の2着に入った。
 「尾方さんがずば抜けて強いので、そこは意識していました。中嶋さんも前にいたので2人の動きを見ながらでした。ちょっと落車があったので委縮しちゃって展開がわからなくなったのもありますが、今の脚力では差し切るのは難しい。今日(2日目)みたいな展開では差し込めたら良かったかなと思います。脚は悪くないので、セッティングを微調整していきたい」


<7R>

 藤井栄二が主導権を握り、南関勢が中団で打鐘を通過する。一本棒の7番手に置かれた坂本貴史は、4コーナーからスパート。坂本は空いた4番手で一息入れて、再度2コーナー手前からまくりを打つ。逃げる藤井を坂本がとらえて、村田雅一は佐藤和也を張って切り替える。村田がゴール前で楽に坂本を交わした。
 「坂本君の巻き返しが早くて、もっていきづらかった。一番いいタイミングで来られた。それなら(坂本ラインの)番手だと思ってさばきに行きました。(藤井)栄二がタレてきていたので、前に踏ませてもらった。状態はすごくいい」
 近畿ライン3番手の中川勝貴は、ゴチャついた最終バック過ぎで別線に割り込まれることなく流れ込んで2着。村田の俊敏な動きに感嘆する。
 「付いていて余裕はあったんですけど、村田さんが踏んだ時に少し口が空いた。でも、悪くはないかな。村田さんの動きは勉強になります。流れもいいし、脚も悪くない」


<8R>

内山雅貴選手
内山雅貴選手
 松岡辰泰が打鐘の3コーナー過ぎに主導権を奪うと、叩かれた内山雅貴(写真)が番手に飛び付く。逃げる松岡後位が併走になり、6番手に小林泰正で最終ホームを迎える。小林がロングまくりで前団に迫り、番手を奪取した内山が小林に合わせて踏む。小林を合わせ切った内山が、番手まくりで113期の同期対決を制した。
 「先行しようと思ったけど、松岡君が3車だったので粘ろうというのも思った。引いたら勝てないと思った。森田(優弥)君と練習をしていて、ヨコの動きもやっている。やってみてヘタクソでしたね。基本は自力なので、落ち着かずに風は切ろうと。点数もないし、人気にもなってなかったので、勝てて自信になります」
 最終バックで内山に合わされた小林泰正だったが、同県の三好恵一郎の援護もあり、内山を追うように2着に入った。
 「2人(松岡、内山)を出させてやり合ったところを(まくりで)と思ったが、内山が飛び付きだったのは予想外でした。あそこでアンコになってしまって脚を使ってしまった。内山が出ていってへばりついて行こうと思ったが、内山が強かった。初日、2日目と動けてはいるが、逃げることができていない。勝ち上がれているけど、納得はいっていない」


<9R>

白戸淳太郎選手
白戸淳太郎選手
 赤板の1コーナーで市橋司優人がインを切ると、武田亮がすかさず動いて打鐘前で先頭に立つ。後方から酒井雄多も巻き返し、武田もペースを上げる。最終ホームで酒井を合わせ切った武田が最終バックを先頭で通過。4コーナーを絶好の番手回りで迎えた白戸淳太郎(写真)は、まくり上げてきた市橋をけん制して直線でシャープに抜け出した。
 「番組と武田君のおかげです。今回は不安で仕方なかった。周回中は中団が一番だったけど、後ろからなら押さえていくだろうし、あとは(武田に)任せようと。本当に頼もしいですね。もうちょっとうまく走れば武田君も残れたと思うけど、自分に余裕がなかった。正直良いとは言えないが戦える状態かな。あとはカマシとかまくりの時の踏み出しですね」
 最終バックで最後方の柴崎俊光だったが、2センターから内へ入ると、最後は外へ持ち出してイエローライン付近を伸びて2着に食い込んだ。
 「武田君は何が何でも先行したかったでしょうね。長尾(拳太)君も我慢して一発狙いって感じだったので、あとは僕がどこを突っ込むか。市橋君と紫原(政文)さんの間でしたね。空いているところをめがけて突っ込んでいった感じでした。アタマ(1着)までいったと思ったけど、届かなかった。道中の余裕がなかったので修正したい」


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 赤板の2コーナーで先頭に立った門田凌は、先行意欲満々の藤根俊貴ラインを受けて中団をキープする。門田に絶好の展開かに思われたが、逃げる藤根の掛かりが良くなかなか仕掛けられない。一本棒のまま最終バックを通過して、4番手の門田は2センター手前でようやく外に持ち出す。ゴール前でなんとか前団をとらえた門田が1着。
 「伊原(克彦)さんの上を叩いたらすかさず藤根君が来たので、これはやる気だなと思って出させてから考えようと思った。うまいことペースにはめられてしまったし、1回イエローくらいまで上がられて仕掛けるタイミングを失った。いつものまくり追い込みよりは早く仕掛けたけど、まくり追い込みなので状態はわからない」
 7番手から外を強襲した伊原克彦は、シャープな伸びで2着に届いた。
 「車番が悪いので前か後ろからと思っていたけど、スタートで中団が取れそうだったのに後ろになってしまって失敗した。(最終バックで)後方になってしまったし反省が残る。外を踏めば伸びる感覚はあるので、自分の力とスピードを出せるように組み立てたい」


<11R>

櫻井正孝選手
櫻井正孝選手
 打鐘を目がけて勢い良く出た金子哲大が、そのまま駆けて先行策。嵯峨昇喜郎が3番手の好位を確保する。5番手の橋本瑠偉、7番手の久米康平は不発で、車間を詰める勢いで最終バックから嵯峨が踏み上げる。中を突っ込んだ堤洋にからまれた櫻井正孝(写真)だったが、直線で堤を制して嵯峨を差し切った。
 「初日が(久々のレースで)緊張していて不甲斐なくて反省だらけだった。今日(2日目)は後ろだし初日とは違う。嵯峨君を援護してワンツーを決めたかった。今回から新車だけど、ちょっとやわらかいですね」
 3番手からまくり気味に追い込んだ嵯峨昇喜郎が2着。落車明けで不安もあった今シリーズで準決にコマを進めた。
 「思っていたのと違う展開になった。金子さんがヤル気だったので、展開が向きましたね。前回の落車であばらの骨が痛いけど、レースでは気にならないし競走では大丈夫。(前回より)自信はなくなっているが、初日に長い距離を踏んで今日は気楽に行けた」


<12R>

吉澤純平選手
吉澤純平選手
 打鐘で櫻井祐太郎が後方から巻き返すと、中団の雨谷一樹は反応して成松春樹を押さえて3番手をキープする。櫻井がそのままペースを上げて最終ホームは一本棒。バックも櫻井が先頭で通過。雨谷は3コーナーから仕掛けると、最後はマークした吉澤純平(写真)がきっちり差し切った。
 「(雨谷が)脚を使っていい位置を取ってくれたので、あとはどこから仕掛けていくかだった。自分の中では(状態が)良くなっているけど、ダッシュが心配だった。1着でちょっとホッとしました」
 雨谷一樹は俊敏な立ち回りから、きっちり前団をのみ込んでライン上位独占に導いた。
 「初手の並びを見て組み立てを決めた。踏むところを踏んで位置を取ってからの勝負は、今の自分の競走スタイルなので。脚の感じも良くて、周りも見えていました。ワンテンポ遅くなったけど、ラインで決まって良かった。初日より2日目の方が良かったので3日目もやれると思う。しっかりここに向けて練習をやってきていたので頑張りたい」