川崎競輪場で川崎市制100周年・開設74周年記念「桜花賞・海老澤清杯(GIII)」が、1月18日にスタートした。初日のメイン、特選では、地元トリオとは別線の深谷知広がまくりで横一線のゴール勝負を制した。また、一次予選からは佐々木龍、福田知也、堀内俊介の3人がホームバンクの川崎で勝ち星を挙げた。シリーズ2日目の1月19日には、初日特選を制した深谷らも加わり、二次予選で勝ち上がりが争われる。
記念シリーズは開催中の毎日、先着で開門プレゼント、伊藤勝也さん、江藤みきさんによる予想会、バンク内観戦ツアー(HP事前予約制)、キッチンカーの出店などが予定されています。また、1月19日の2日目には、「桜井奈津、野々原さやね」によるトークショーもあります。川崎競輪場では、みなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
<1R>
押さえて出た上川直紀が嵯峨昇喜郎を突っ張り、そこを打鐘過ぎに5番手の橋本優己が踏み込む。橋本が叩いて主導権を奪う。東矢圭吾が中部勢を追いかけるが、最終ホーム手前で嵯峨と東矢の接触で松岡貴久が落車。熊本ライン3番手の島田竜二は落車に巻き込まれずに東矢を追う。中部勢の上をまくった東矢が最終3コーナーで先頭に立ち、島田が続く。柴崎淳は嵯峨を張って切り替える。島田がゴール寸前で東矢を差し切った。
「橋本君は掛かってたけど、(東矢が)もういっちょ掛かってなくて、(松岡)貴久が引っ掛かっちゃったね。俺は余裕があったから追い上げて付け直せた。状態は悪くはない」
打鐘4コーナーで東矢圭吾自身も外に振られてあおりを受けたが、逃げる橋本をまくり切ってライン3番手の島田とワンツー。番手の松岡の落車もあっただけに手放しでは喜べないが、感触は悪くなさそうだ。
「(別線が)ゆっくり来るなら突っ張りも考えてたけど、橋本君がすぐ後ろにいたのもあった。あそこ(最終ホーム前)には出切りたかったけど、柴崎さんにめっちゃ見られていたんで、なるべくストレートで行きたかった。今回はいつも以上に練習してきたんで、感じも悪くない。理想は橋本君が出切った時に仕掛けられれば良かった」
「橋本君は掛かってたけど、(東矢が)もういっちょ掛かってなくて、(松岡)貴久が引っ掛かっちゃったね。俺は余裕があったから追い上げて付け直せた。状態は悪くはない」
打鐘4コーナーで東矢圭吾自身も外に振られてあおりを受けたが、逃げる橋本をまくり切ってライン3番手の島田とワンツー。番手の松岡の落車もあっただけに手放しでは喜べないが、感触は悪くなさそうだ。
「(別線が)ゆっくり来るなら突っ張りも考えてたけど、橋本君がすぐ後ろにいたのもあった。あそこ(最終ホーム前)には出切りたかったけど、柴崎さんにめっちゃ見られていたんで、なるべくストレートで行きたかった。今回はいつも以上に練習してきたんで、感じも悪くない。理想は橋本君が出切った時に仕掛けられれば良かった」
<2R>

香川雄介選手
赤板1センターで吉田昌司がじわりと先頭に立ちペースを握る。前受けから下げた星野洋輝が4番手に入り、晝田宗一郎は一本棒の7番手で打鐘を迎える。先行態勢の吉田が徐々に踏み込んでいくが、2センターから晝田が反撃に出る。伊藤大彦は付いていけないが、好スピードでまくった晝田に香川雄介(写真)は危なげなく追走。最終2コーナー過ぎに楽に吉田をとらえた晝田の後ろで間合いを取った香川が、星野をけん制して追い込んだ。
「関東も2段駆けみたいな感じで中団が星野で7番手はしんどいと思ったが、(晝田が)すかさず行ってくれて良かった。(最終)バックからのまくりならキツかったが、1周行ってくれたので(自分の)脚に余裕はあった。誰もまくってこないだろうと。一時期に比べればいいと思う。前を抜けるようになったので」
後方から一撃のロングまくりで別線を仕留めた晝田宗一郎が2着。
「(初手は)出て、取れたところからでした。(吉田に)駆け切られて、山岸(佳太)さんが(番手から)踏むか、踏まないか、くらいで行ければと。(まくりの)出は良くなかったが、回しながら行って先頭には出られるなと。押し切れると思ったが、(香川が)余裕そうでしたね。(状態は)悪くないと思います」
「関東も2段駆けみたいな感じで中団が星野で7番手はしんどいと思ったが、(晝田が)すかさず行ってくれて良かった。(最終)バックからのまくりならキツかったが、1周行ってくれたので(自分の)脚に余裕はあった。誰もまくってこないだろうと。一時期に比べればいいと思う。前を抜けるようになったので」
後方から一撃のロングまくりで別線を仕留めた晝田宗一郎が2着。
「(初手は)出て、取れたところからでした。(吉田に)駆け切られて、山岸(佳太)さんが(番手から)踏むか、踏まないか、くらいで行ければと。(まくりの)出は良くなかったが、回しながら行って先頭には出られるなと。押し切れると思ったが、(香川が)余裕そうでしたね。(状態は)悪くないと思います」
<3R>
鈴木薫、久米康平の順番で切ったところを、赤板2コーナーで迷わず齋木翔多が仕掛ける。南関3車で出切り、齋木の先行。久米は4番手を確保する。後方から巻き返した石口慶多は中団まで。栗山俊介が自力に転じて、4番手の久米は最終バック手前からまくりを打つ。逃げる齋木の番手で久米を阻んだ簗田一輝が、ギリギリまで待って直線で追い込んだ。
「余裕はあったけど、もう少しうまくやって(齋木を)残せれば最高でした。(踏んできているのも)見えていたし、堤(洋)さんも脚があるんで。石塚(孝幸)さんもいたんで、あそこからは全開で踏みました。番手だったんで余裕があったけど、調子が悪い時は後ろに付いていても脚にきちゃうんで大丈夫です」
最終2センターで久米がブロックを受けて止まる。簗田の内、外を冷静に見極めた堤洋は、外のコースを選択して伸びた。
「(簗田は)もってくると思った。あとは(久米)康平が伸びれば付いていってと。ただ、ちょっと止まった。一瞬、簗田君の内に行こうかと思ったけど、落ち着いて(外を)ツケマイでいきました。調子自体は前回よりもいいと思います。今回みたいに(前が不発の展開で)リカバリーできたんで良かった」
「余裕はあったけど、もう少しうまくやって(齋木を)残せれば最高でした。(踏んできているのも)見えていたし、堤(洋)さんも脚があるんで。石塚(孝幸)さんもいたんで、あそこからは全開で踏みました。番手だったんで余裕があったけど、調子が悪い時は後ろに付いていても脚にきちゃうんで大丈夫です」
最終2センターで久米がブロックを受けて止まる。簗田の内、外を冷静に見極めた堤洋は、外のコースを選択して伸びた。
「(簗田は)もってくると思った。あとは(久米)康平が伸びれば付いていってと。ただ、ちょっと止まった。一瞬、簗田君の内に行こうかと思ったけど、落ち着いて(外を)ツケマイでいきました。調子自体は前回よりもいいと思います。今回みたいに(前が不発の展開で)リカバリーできたんで良かった」
<4R>
赤板過ぎに早坂秀悟が押さえて先頭に立ち、不破将登が4番手に切り替える。7番手に下げた太田竜馬を警戒しながら、早坂が打鐘2センター付近から徐々に踏み上げる。太田は4コーナーから反撃。中団の外で小休止した太田が最終2コーナーで再度踏み込むが、杉森輝大のけん制でスピードが鈍る。逃げる早坂もいっぱいで、早坂を利した杉森が抜け出した。
「太田君が来たのに(最終)ホームで気づいて、振ったんですけど、戻った時にちょっと前に出ちゃった。そこから(早坂を)残しにいったんですけど。脚の余裕はあるし、調子は変わらない。自転車と、道具も微調整していい方向に出ている。(2月に)全日本選抜が控えてますし、そこにいい状態でいけるようにしたい」
中団の不破はかぶって仕掛けられず、最終2センターで最内を突く。不破マークの上田国広は、直線で外に活路を見出して2着に届いた。
「太田君が仮に中団で粘ってきても、(不破は)引かないだろうなと思ってました。かぶっちゃったんでコースを探しながらでしたけど、外が空いてくれて良かったです。年末に腰を痛めて、正月はちょっとゆっくりした。正月明けから練習できたし、気分的にもリフレッシュできたんで良かったです」
「太田君が来たのに(最終)ホームで気づいて、振ったんですけど、戻った時にちょっと前に出ちゃった。そこから(早坂を)残しにいったんですけど。脚の余裕はあるし、調子は変わらない。自転車と、道具も微調整していい方向に出ている。(2月に)全日本選抜が控えてますし、そこにいい状態でいけるようにしたい」
中団の不破はかぶって仕掛けられず、最終2センターで最内を突く。不破マークの上田国広は、直線で外に活路を見出して2着に届いた。
「太田君が仮に中団で粘ってきても、(不破は)引かないだろうなと思ってました。かぶっちゃったんでコースを探しながらでしたけど、外が空いてくれて良かったです。年末に腰を痛めて、正月はちょっとゆっくりした。正月明けから練習できたし、気分的にもリフレッシュできたんで良かったです」
<5R>

堀内俊介選手
中近勢が先頭に立ち、3番手で橋本瑠偉と上野優太が重なる。隊列が短くなったところを仕掛けた原田亮太が、打鐘3コーナー過ぎに主導権を握り、橋本は8番手からの立て直しを余儀なくされる。原田が敢然と風を切って最終周回へ。2コーナーから仕掛けた橋本は、4番手の下井竜に合わされてまくり切れない。番手で絶好の堀内俊介(写真)が、ホームバンクでチャンスをモノにした。
「前回がひどかったので不安があったけど、原田君のおかげですね。(原田と)連係は初めてでしたけどすごい強かった。ジャンで緩んだところで行って、後ろもなかなかこなくて橋本君はどこまで来られるかなと思っていた」
最終3コーナーに突入する際には8番手だった上野優太は、そこから内を進出。直線でも堀内の内を追い込んで2着に入った。
「(初手は)後ろ中団か、取れたところでした。切ろうと思ったけど、(下井が)フタをしていたのでヤル気だなと思って、そこにいったんですけどね。(下井が原田に叩かれて)追い上げられたら良かったんですけど。内が空いたら、そこしかないと思っていた。比較的(車は)出ていた。状態はいいのかなと」
「前回がひどかったので不安があったけど、原田君のおかげですね。(原田と)連係は初めてでしたけどすごい強かった。ジャンで緩んだところで行って、後ろもなかなかこなくて橋本君はどこまで来られるかなと思っていた」
最終3コーナーに突入する際には8番手だった上野優太は、そこから内を進出。直線でも堀内の内を追い込んで2着に入った。
「(初手は)後ろ中団か、取れたところでした。切ろうと思ったけど、(下井が)フタをしていたのでヤル気だなと思って、そこにいったんですけどね。(下井が原田に叩かれて)追い上げられたら良かったんですけど。内が空いたら、そこしかないと思っていた。比較的(車は)出ていた。状態はいいのかなと」
<6R>

福田知也選手
赤板2コーナーから踏み込んで叩きに出た土生敦弘を、伊藤慶太郎が突っ張り打鐘を通過。土生ラインを追った新村穣は浮いた土生の動向を見てから、4コーナー手前で仕掛ける。新村がスピードの違いで最終1センターで出切る。4番手は切り替えた金子真也とまくった土生で重なり、展開は南関ライン。番手の福田知也(写真)が、余裕をもって差し切った。
「すんなりの番手でしたけど、感じはいいですね。(別線をブロックしたりして)ひと脚を使ってからだと、どうかわからないけど感じはいい。(新村は)土生が仕掛けたところを付いていく感じだったけど、(土生が浮いたんで)いったんやめて冷静でした。そのあとはガッと行ってくれた。望月(永悟)さんもいたんで、仕事はしやすかった。(ラインで)ワンツースリーで良かった」
伊藤と土生で脚を使ったところを好タイミングで仕掛けた新村穣は、南関3車での上位独占をメイクして2着に粘り込んだ。
「(ホームバンクの記念で)いままでA級で川崎を走った時とも違うし、普段とも違う。違う緊張感でした。前受けだと突っ張るか、カマすかになっちゃうんで(周回中は)中団からが良かった。けど、(スタートは)みんな出なかった。土生君が浮いたんで、そこを見た感じですね。それなら自分がちゃんとスピードに乗るところで(仕掛けて)行こうと思った。正直、あんまり良くない。前日までしっかり練習をしちゃったんで疲れを感じた。(日に日に)良くなっていくと思います」
「すんなりの番手でしたけど、感じはいいですね。(別線をブロックしたりして)ひと脚を使ってからだと、どうかわからないけど感じはいい。(新村は)土生が仕掛けたところを付いていく感じだったけど、(土生が浮いたんで)いったんやめて冷静でした。そのあとはガッと行ってくれた。望月(永悟)さんもいたんで、仕事はしやすかった。(ラインで)ワンツースリーで良かった」
伊藤と土生で脚を使ったところを好タイミングで仕掛けた新村穣は、南関3車での上位独占をメイクして2着に粘り込んだ。
「(ホームバンクの記念で)いままでA級で川崎を走った時とも違うし、普段とも違う。違う緊張感でした。前受けだと突っ張るか、カマすかになっちゃうんで(周回中は)中団からが良かった。けど、(スタートは)みんな出なかった。土生君が浮いたんで、そこを見た感じですね。それなら自分がちゃんとスピードに乗るところで(仕掛けて)行こうと思った。正直、あんまり良くない。前日までしっかり練習をしちゃったんで疲れを感じた。(日に日に)良くなっていくと思います」
<7R>
打鐘手前で3車の中近勢が出る。小林稜武が4番手に入り、吉田智哉は6番手。後方で反撃のタイミングをうかがった酒井雄多は、2センターでスパートする。合わせ気味に踏んだ高久保雄介を叩いて酒井が駆ける。3番手に飛び付いた高久保は車間が空いて、小林、吉田は不発。車間を詰めた高久保だが直線は伸びず、竹内智彦が酒井を残して計ったように交わした。
「(酒井は)引いて、行けるところからカマすと思ってました。出る時に高久保が踏んでなかったし、すんなり出られて(酒井は)余裕がありそうだった。(最終)バックでもう1回踏み上がったし大丈夫だなと。バンクは重かったけど、うまく回せて余裕もあったのでかなり調子がいい」
後方でも焦ることなく自身の持ち味を引き出した酒井雄多は、ラインでのワンツーも反省する。
「高久保さんが切るのがうまくて、すんなり8番手になっちゃった。あのまま駆けられてたら終わってました。高久保さんがそろそろ駆けようかなって前を見た時に、目も合わずに行けた。川崎はいつも重いイメージだし、4コーナーでタレて外を行かれるイメージがある。今日(初日)は粘れたので悪くないですね」
「(酒井は)引いて、行けるところからカマすと思ってました。出る時に高久保が踏んでなかったし、すんなり出られて(酒井は)余裕がありそうだった。(最終)バックでもう1回踏み上がったし大丈夫だなと。バンクは重かったけど、うまく回せて余裕もあったのでかなり調子がいい」
後方でも焦ることなく自身の持ち味を引き出した酒井雄多は、ラインでのワンツーも反省する。
「高久保さんが切るのがうまくて、すんなり8番手になっちゃった。あのまま駆けられてたら終わってました。高久保さんがそろそろ駆けようかなって前を見た時に、目も合わずに行けた。川崎はいつも重いイメージだし、4コーナーでタレて外を行かれるイメージがある。今日(初日)は粘れたので悪くないですね」
<8R>

堀江省吾選手
前受けの山田諒は瀬戸晋作を突っ張って出させない。そこを赤板2コーナーから踏んだ橋本智昭が出て主導権を握る。山田が3番手に入り、7番手になっていた堀江省吾(写真)が最終ホーム手前から仕掛ける。山田は合わせられず、堀江が2コーナーでまくり切る。番手の恩田淳平も詰め寄るが、堀江が二の足で振り切った。
「(打鐘の)バックでゴチャついていたので様子を見て、仕掛け直せるスピードでそこを行けて良かった。スピード感でここから踏めば2人で出切られる感触があった。1周でしたし、脚を使わずに自分の距離で行けて最後まで踏み切れた。初日良くても、2日目、3日目が悪くなるところがある。二次予選が鬼門なので頑張りたい」
堀江のロングまくりにあおりもありながら続いた恩田淳平は、4分の1輪差の2着。自身のデキはどうなのか。
「堀江君は危ないところで差し込んでいた。けど、仕掛けてくれたおかげですね。(昨年11月の競輪祭の落車で)右手首の尺骨にヒビが入ってじん帯も損傷していて、クリスマスにギプスを取ってから復帰をしました。走れる状態ではあるけど、走りながら本調子に向けて戻していきたい。最後はフォームもぐちゃぐちゃになってしまっていました」
「(打鐘の)バックでゴチャついていたので様子を見て、仕掛け直せるスピードでそこを行けて良かった。スピード感でここから踏めば2人で出切られる感触があった。1周でしたし、脚を使わずに自分の距離で行けて最後まで踏み切れた。初日良くても、2日目、3日目が悪くなるところがある。二次予選が鬼門なので頑張りたい」
堀江のロングまくりにあおりもありながら続いた恩田淳平は、4分の1輪差の2着。自身のデキはどうなのか。
「堀江君は危ないところで差し込んでいた。けど、仕掛けてくれたおかげですね。(昨年11月の競輪祭の落車で)右手首の尺骨にヒビが入ってじん帯も損傷していて、クリスマスにギプスを取ってから復帰をしました。走れる状態ではあるけど、走りながら本調子に向けて戻していきたい。最後はフォームもぐちゃぐちゃになってしまっていました」
<9R>
打鐘手前で出た林昌幸が先行態勢を取る。前受けから7番手に引いた渡邉一成は、3コーナーから巻き返す。渡邉の仕掛けを察知した林も合わせてペースを上げて駆ける。林のダッシュに、久保田泰弘がわずかに遅れて最終周回。そのまま林を仕留めにいった渡邉だが、林の抵抗にあって脚力を消耗する。短くなった隊列に小畑勝広がまくり追い込みで襲い掛かり、小畑のスピードをもらった中川貴徳が外を突き抜けた。
「小畑もちょっとずつ伸びていたんで、そのスピードをもらって外を踏んだ。川崎は外が伸びるんで。(勝ち上がり権利の)5着までに入れればって思ってた。このメンバーで1着が取れるとは思わなかったんでうれしい。(踏んでいる感じも)最近いいんですけど、1着はデキすぎです」
林との踏み合いになった渡邉の余力を計りながら、佐々木雄一は内に久保田を封じ込めて追い込んだ。
「(渡邉は)思いのほか出られなかった。後ろで迎え入れるよりもっていうのはあったし、(遅れていた)久保田も入ってきたんで。自分はそこをしのぐのに精いっぱいでした。今日(初日)は比較的、余裕があった。自転車もズレていたところも戻ってきた。ポジションだったり乗り方だったりですね。(体とセッティングの)両方、今回は兆しがみえた」
「小畑もちょっとずつ伸びていたんで、そのスピードをもらって外を踏んだ。川崎は外が伸びるんで。(勝ち上がり権利の)5着までに入れればって思ってた。このメンバーで1着が取れるとは思わなかったんでうれしい。(踏んでいる感じも)最近いいんですけど、1着はデキすぎです」
林との踏み合いになった渡邉の余力を計りながら、佐々木雄一は内に久保田を封じ込めて追い込んだ。
「(渡邉は)思いのほか出られなかった。後ろで迎え入れるよりもっていうのはあったし、(遅れていた)久保田も入ってきたんで。自分はそこをしのぐのに精いっぱいでした。今日(初日)は比較的、余裕があった。自転車もズレていたところも戻ってきた。ポジションだったり乗り方だったりですね。(体とセッティングの)両方、今回は兆しがみえた」
<10R>

佐々木悠葵選手
打鐘手前で坂本紘規を押さえて兼本将太が出る。そこを上杉嘉槻が叩いて主導権を握るが、佐々木悠葵(写真)の巻き返しが早い。上杉ラインを目標にしてスピードに乗せた佐々木悠は、そのまま先頭に出てリズム良く駆ける。番手の鈴木竜士が車間を空けて、3番手に入った上杉は関東勢との距離がなかなか詰まらない。直線でも踏ん張った佐々木悠が逃げ切った。
「みんなペースみたいな感じだったし、ここしかないなと思ったところで行きました。めっちゃキツかったです。もうちょっとタレないようにいければ。バンク練習ができてなかったんで、スピードが出てない。タイムも悪いです」
佐々木悠に逃げ切りを許した鈴木竜士は、その成長ぶりに目を見張る。
「(佐々木悠が)あんなに早く仕掛けるとは思わなかったですね。車間を空けてたんですけど、(佐々木)悠葵が思っている以上に強くなっている。詰まらなかったです」
「みんなペースみたいな感じだったし、ここしかないなと思ったところで行きました。めっちゃキツかったです。もうちょっとタレないようにいければ。バンク練習ができてなかったんで、スピードが出てない。タイムも悪いです」
佐々木悠に逃げ切りを許した鈴木竜士は、その成長ぶりに目を見張る。
「(佐々木悠が)あんなに早く仕掛けるとは思わなかったですね。車間を空けてたんですけど、(佐々木)悠葵が思っている以上に強くなっている。詰まらなかったです」
<11R>

佐々木龍選手
赤板1センターで踏み上げる前受けの渡邉雄太を中島詩音が押さえ込んで、その上を田中和磨が叩く。が、緩んだところを打鐘2センターから平尾一晃も仕掛ける。踏み合いになり、渡邉は最終2コーナー手前からまくって出る。平尾が出切るも、渡邉がとらえる。佐々木龍(写真)が押し切り図る渡邉を差し切った。
「(渡邉に)嫌なタイミングで行かれたけど、力が違うと思っていて付いていくことだけを意識した。(渡邉とは初連係だったが)やっぱり強い。(追走していて)余裕はあって、ちゃんと抜きにいって、交わせるようにと。走る前は緊張していました。予選のメインは期待をしてもらっている証拠。それに応えられるようにと。1日1日、気を引き締めて頑張りたい」
消耗戦のなか、力上位の存在の渡邉雄太がまくって人気決着。
「(平尾が)外を踏んでいるのが見えて、そこを目標にしていきました。5番車(中島)に合わされそうだったけど、踏み勝ったかなと。出切ってから回して、(最終)4コーナーから踏み直せた。前回の感じだったので不安しかなかったけど、勝ち上がれて良かった」
「(渡邉に)嫌なタイミングで行かれたけど、力が違うと思っていて付いていくことだけを意識した。(渡邉とは初連係だったが)やっぱり強い。(追走していて)余裕はあって、ちゃんと抜きにいって、交わせるようにと。走る前は緊張していました。予選のメインは期待をしてもらっている証拠。それに応えられるようにと。1日1日、気を引き締めて頑張りたい」
消耗戦のなか、力上位の存在の渡邉雄太がまくって人気決着。
「(平尾が)外を踏んでいるのが見えて、そこを目標にしていきました。5番車(中島)に合わされそうだったけど、踏み勝ったかなと。出切ってから回して、(最終)4コーナーから踏み直せた。前回の感じだったので不安しかなかったけど、勝ち上がれて良かった」
<12R>

深谷知広選手
郡司浩平がスタートを出て、地元トリオが前団に構える。別線の深谷知広(写真)の上昇を阻んで、北井佑季が赤板過ぎに突っ張り主導権を渡さない。4番手に単騎の諸橋愛が続いて、清水裕友は5番手をキープ。深谷は8番手に下げて、打鐘、最終ホームと一本棒でレースが流れる。打鐘4コーナーからペースアップの北井の番手で郡司が車間を空ける。清水は2コーナー手前からまくりを打ち、郡司が詰めながらけん制して3コーナーに入る。深谷もまくりで前団に襲い掛かる。清水を再三にわたり郡司がブロックするが、清水も抵抗する。直線半ばでようやく郡司がさばいて前に踏むが、大外を深谷が突き抜けて、横一線のゴール勝負に踏み勝った。
「(周回中は)1個でも前の位置から始めたかったけど、枠的にもこの位置かなとは思っていました。(突っ張られてから)中団に強い選手がいますし、その動きを見てからかなと。(仕掛けてからも)届く感覚はなかったし、一人ずつ越えて、少しでも前にと思って踏みました。あおりや、ブロックの影響を受けずに伸びられました。余裕がないですね。しっかり練習ができてないんで、余裕をもててない。余裕があれば(最終)ホームで行くタイミングがありました」
清水に託した松浦悠士は、最終4コーナーで外に振られて、さらに直線では諸橋とからむ。それでも最後のハンドル投げで、郡司と同着の2着に持ち込んだ。
「(清水)裕友が強かったですね。踏み出しも本当に良くて、付け切るのもあやしかった。(清水が)仕掛けた時は行き切ったと思ったけど、郡司君がうまかった。裕友が越えたと思ったんで、自分もスレスレをいった。そしたら(郡司のけん制で)あおりをもらった。それ込みでもうちょっと外を踏んでみたら面白かったかなと。調子が良ければもうちょっといけたけどいっぱい、いっぱい。本調子にはほど遠い。ただ、裕友が強かったんで、ここまでいけた」
相手が清水だけに簡単には止められなかった郡司浩平は、こう振り返って2日目以降を見据える。
「(スタートで前が取れれば北井は)たぶん突っ張る感じで踏んで、突っ張れたらっていう感じだったと思います。清水が来たとしても、前に踏みながらなら(最終)3コーナーで合うかなと。(清水のまくりを)1、2回でキメられなかったのが自分のミスですね。キメられれば(自分の)1着もそうだし、松谷(秀幸)さんにもチャンスはあったかなと。付いているだけだったけど軽さはありました」
「(周回中は)1個でも前の位置から始めたかったけど、枠的にもこの位置かなとは思っていました。(突っ張られてから)中団に強い選手がいますし、その動きを見てからかなと。(仕掛けてからも)届く感覚はなかったし、一人ずつ越えて、少しでも前にと思って踏みました。あおりや、ブロックの影響を受けずに伸びられました。余裕がないですね。しっかり練習ができてないんで、余裕をもててない。余裕があれば(最終)ホームで行くタイミングがありました」
清水に託した松浦悠士は、最終4コーナーで外に振られて、さらに直線では諸橋とからむ。それでも最後のハンドル投げで、郡司と同着の2着に持ち込んだ。
「(清水)裕友が強かったですね。踏み出しも本当に良くて、付け切るのもあやしかった。(清水が)仕掛けた時は行き切ったと思ったけど、郡司君がうまかった。裕友が越えたと思ったんで、自分もスレスレをいった。そしたら(郡司のけん制で)あおりをもらった。それ込みでもうちょっと外を踏んでみたら面白かったかなと。調子が良ければもうちょっといけたけどいっぱい、いっぱい。本調子にはほど遠い。ただ、裕友が強かったんで、ここまでいけた」
相手が清水だけに簡単には止められなかった郡司浩平は、こう振り返って2日目以降を見据える。
「(スタートで前が取れれば北井は)たぶん突っ張る感じで踏んで、突っ張れたらっていう感じだったと思います。清水が来たとしても、前に踏みながらなら(最終)3コーナーで合うかなと。(清水のまくりを)1、2回でキメられなかったのが自分のミスですね。キメられれば(自分の)1着もそうだし、松谷(秀幸)さんにもチャンスはあったかなと。付いているだけだったけど軽さはありました」