平塚競輪場で開催されている開設71周年記念「湘南ダービー(GIII)」は、10月3日に3日目が行われた。シリーズハイライトとなる準決勝3個レースでは、清水裕友、古性優作、地元の郡司浩平がそれぞれ勝ち名乗り。S班の新田祐大も含め、決勝を争うに相応しい好メンバーがそろった。最終日となる10月4日には最終12レースで決勝戦が行われる他、「競輪ルーキーシリーズ2021」の優出選手を中心に選ばれた119期の7人による「競輪ルーキーシリーズ2021プラス」の第2弾も第6レースで行われる。
なお、平塚競輪場は、10月に入って有観客での開催を再開しています。「競輪オートレースにおける新型コロナウイルス感染症感染拡大予防ガイドライン」にしたがい5000人の入場制限、検温、手指の消毒、マスク着用の徹底をいたしますので、ご協力とご理解をお願いいたします。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
<9R>

清水裕友選手

小倉竜二選手
前受けの清水裕友(写真)は九州勢と北日本勢を受けて一旦は車を下げるが、近藤隆司の上昇に合わせて踏んで打鐘過ぎに前団を切って出る。そこを近藤が叩いて清水は4番手を確保。最終2コーナーからまくると、和田健太郎のけん制も乗り越えて1着。
「小倉(竜二)さんと一緒の時はいつもノープランなので。自分も小倉さんのことを信頼しているので。出たとこ勝負でした。自分の中で8番手(に置かれるの)が濃厚かなって思っていたんですけど、近藤さんがちょっと遅れていたのでスキを逃さず切れた。3番手を取れれば一番良かったんですけど、巻き返せると思って(1車)下げました。体は動いてくれていると思います。初日に自転車の感覚が良かったので自信を持っていけている感じです」
清水マークの小倉竜二(写真)は、内の和田、外から来た野田源一の強襲もこらえて2着をキープした。
「ジャンで切るところが清水君らしかった。野田君もあの位置が欲しかったでしょうけど、清水君の方が積極的でしたね。あの位置を取ってちょっと休むのかなって思ったんですけどかなり強かった。自分はちょっとでも遅れたら持ってこられると思ったので差し込み気味にまわって脚が一杯になりましたね。あおりがあったら離れていたかもしれないくらい強かったです」
打鐘で清水が切った動きで思惑が外れた野田源一は、最終バック8番手。3コーナーから空いた内を進むと、千葉勢を追っていた岡本総をさばいてコースをこじ開け、外を踏んで3着に滑り込んだ。
「車番的に前より後ろの方がいいかなって。清水君が後ろから仕掛けてきたときにどうするかって考えていたんですけど、(打鐘で)近藤君が来るはずが清水君がきてしまったので。自分の思った所から仕掛けられなかったです。後方になってしまって大塚(健一郎)さんが先に内へ入ればって思っていましたけど、入ってこなかったので自分が入りました。最後まであきらめず1着を目指して踏んだ結果ですね」
「小倉(竜二)さんと一緒の時はいつもノープランなので。自分も小倉さんのことを信頼しているので。出たとこ勝負でした。自分の中で8番手(に置かれるの)が濃厚かなって思っていたんですけど、近藤さんがちょっと遅れていたのでスキを逃さず切れた。3番手を取れれば一番良かったんですけど、巻き返せると思って(1車)下げました。体は動いてくれていると思います。初日に自転車の感覚が良かったので自信を持っていけている感じです」
清水マークの小倉竜二(写真)は、内の和田、外から来た野田源一の強襲もこらえて2着をキープした。
「ジャンで切るところが清水君らしかった。野田君もあの位置が欲しかったでしょうけど、清水君の方が積極的でしたね。あの位置を取ってちょっと休むのかなって思ったんですけどかなり強かった。自分はちょっとでも遅れたら持ってこられると思ったので差し込み気味にまわって脚が一杯になりましたね。あおりがあったら離れていたかもしれないくらい強かったです」
打鐘で清水が切った動きで思惑が外れた野田源一は、最終バック8番手。3コーナーから空いた内を進むと、千葉勢を追っていた岡本総をさばいてコースをこじ開け、外を踏んで3着に滑り込んだ。
「車番的に前より後ろの方がいいかなって。清水君が後ろから仕掛けてきたときにどうするかって考えていたんですけど、(打鐘で)近藤君が来るはずが清水君がきてしまったので。自分の思った所から仕掛けられなかったです。後方になってしまって大塚(健一郎)さんが先に内へ入ればって思っていましたけど、入ってこなかったので自分が入りました。最後まであきらめず1着を目指して踏んだ結果ですね」
<10R>

古性優作選手

新田祐大選手
鈴木庸之が押さえて古性優作(写真)は中団、新田祐大はすんなり下げて7番手で反撃の機をうかがう。新田は打鐘過ぎ3コーナーで中バンクに上がると、山おろしを使って一気に仕掛ける。中団から北日本勢に切り替え、追うようにしてまくった古性が、ゴール寸前で新田を捕らえた。
「新田さんが(赤板で)引かない方が良かったんですけどね。打鐘の3コーナーで先にカマそうと思って踏んだら新田さんがちょうど来て、鈴木ノブ(庸之)さんも思いっきり踏んだ。新田さんはありえへんスピードだったし、かなり上の方をいかれたのできつかった。先にカマせれば良かったんですけど、展開がかなりヤバくなってしまった。大槻(寛徳)さんに鈴木ノブさんがからんだあおりがかなりきつくて、あれがなければもっと楽にいけたと思う。もうちょっと早めにいければよかったですね。園田(匠)さんに迷惑をかけた。明らかに初日より2日目、2日目よりも3日目の方が筋肉が締まってきて出力が上がっている。レースでしか戻らない部分が戻ってきた」
古性のまくりには屈したものの、新田祐大(写真)のスピードはファンを大いに沸かせた。
「いくタイミングはずっとあったんですけど、あそこでいくと決めていた。ジャン前のコーナーで昨日(2日目)と同じようにいけたんですけど、タイミングをずらした。ノブ(鈴木庸之)がいいスピードで飛び付こうとしていたし小松崎(大地)さんも大槻さんもかなりきつかったと思う。顔見せから風が吹いていたので仕掛け所を決めておいた方が良いと思った。連日積極的に仕掛けて攻めることができている。あとは自分の力を出せる様な組み立てを出来れば、明日(最終日)こそは1着を取れると思う」
小松崎大地は新田の強烈な踏み出しに口が空いてしまうが、懸命に食らい付く。鈴木の飛び付きをしのいだ小松崎が3着で決勝に駒を進めた。
「一通りの作戦があった中で、あの位置(前受け)からの組み立てになった。そこからは全て(新田に)任せていた。別線が古性君と鈴木ノブ君。トップクラスの自在型が相手の中で(新田は)ラインを気遣ったレースをしてくれて何とか付いて行けた。ただ、追走の甘さで大槻さんに迷惑をかけた。(鈴木の飛び付きは)分かっていたし準備はできていたんですけど。状態は悪くないけど、全く余裕がなかった」
「新田さんが(赤板で)引かない方が良かったんですけどね。打鐘の3コーナーで先にカマそうと思って踏んだら新田さんがちょうど来て、鈴木ノブ(庸之)さんも思いっきり踏んだ。新田さんはありえへんスピードだったし、かなり上の方をいかれたのできつかった。先にカマせれば良かったんですけど、展開がかなりヤバくなってしまった。大槻(寛徳)さんに鈴木ノブさんがからんだあおりがかなりきつくて、あれがなければもっと楽にいけたと思う。もうちょっと早めにいければよかったですね。園田(匠)さんに迷惑をかけた。明らかに初日より2日目、2日目よりも3日目の方が筋肉が締まってきて出力が上がっている。レースでしか戻らない部分が戻ってきた」
古性のまくりには屈したものの、新田祐大(写真)のスピードはファンを大いに沸かせた。
「いくタイミングはずっとあったんですけど、あそこでいくと決めていた。ジャン前のコーナーで昨日(2日目)と同じようにいけたんですけど、タイミングをずらした。ノブ(鈴木庸之)がいいスピードで飛び付こうとしていたし小松崎(大地)さんも大槻さんもかなりきつかったと思う。顔見せから風が吹いていたので仕掛け所を決めておいた方が良いと思った。連日積極的に仕掛けて攻めることができている。あとは自分の力を出せる様な組み立てを出来れば、明日(最終日)こそは1着を取れると思う」
小松崎大地は新田の強烈な踏み出しに口が空いてしまうが、懸命に食らい付く。鈴木の飛び付きをしのいだ小松崎が3着で決勝に駒を進めた。
「一通りの作戦があった中で、あの位置(前受け)からの組み立てになった。そこからは全て(新田に)任せていた。別線が古性君と鈴木ノブ君。トップクラスの自在型が相手の中で(新田は)ラインを気遣ったレースをしてくれて何とか付いて行けた。ただ、追走の甘さで大槻さんに迷惑をかけた。(鈴木の飛び付きは)分かっていたし準備はできていたんですけど。状態は悪くないけど、全く余裕がなかった」
<11R>

郡司浩平選手

松坂洋平選手
スタートを取らされた形の郡司浩平(写真)が前受け。小林泰正が切った所を岡崎智哉が叩いて中近勢が主導権を握る。中団の小林は前と車間を空けて郡司を警戒し、郡司は先頭の岡崎と距離が離れた7番手で最終周回へ。中団から小林が車間を詰めた勢いのままに先まくりに出たが、その上を郡司が力ずくでまくってねじ伏せた。
「できれば初日、2日目と違った動きで組み立てたかったけど、前を取らされる形になってあの動きになった。(小林が)車間を切ってるのも気になったし、(最終)ホームでは余裕もあったんですけど(小林)泰正が詰めるように仕掛けるのかと思って見てしまった。でもバックでは泰正の上をまくれたのでよかった。地元3車で後ろに先輩が付いてくれた中で、勝つことが優先になってしまった。あれだけ警戒される中でどう立ち回るのか。1着なので問題はないけど、そこは突き詰めていきたい」
郡司マークの松坂洋平(写真)は、稲川がブロックしたあおりを受けて郡司と口が空いてしまう。それでも執念で外を踏み続け、2着で地元記念優出を決めた。
「郡司に全て任せて、とりあえず郡司だけは決勝に乗らないと駄目だぞと思っていた。もう自分は(郡司)浩平の後輪しか見ていなくて、(最終)3コーナーのあおりで突っ込みそうになるくらい後輪しか見ていなかった。そこで対処できずに遅れてしまって悪いことをしました。なんとか気持ちで頑張りました」
岡崎がフカし気味に駆けるなか、稲川翔は車間を空けて別線の反撃に備える。小林のまくりはブロックしたものの、さらに上を地元コンビにいかれてしまい、自身は最終2センターから前に踏んで3着。
「(岡崎の)頑張りを無駄にするところだった。しっかり判断しないといけないし、相手も考えてレースをしてくる。自分は(岡崎の)気持ちに応えないとって思い過ぎて冷静じゃなかった。自分で力を出し切れない状態にしてしまった。判断とか、精神状態の問題。普段は落ち着いてレースを出来ている方なんですけど、今日(3日目)は空気が入り過ぎた」
「できれば初日、2日目と違った動きで組み立てたかったけど、前を取らされる形になってあの動きになった。(小林が)車間を切ってるのも気になったし、(最終)ホームでは余裕もあったんですけど(小林)泰正が詰めるように仕掛けるのかと思って見てしまった。でもバックでは泰正の上をまくれたのでよかった。地元3車で後ろに先輩が付いてくれた中で、勝つことが優先になってしまった。あれだけ警戒される中でどう立ち回るのか。1着なので問題はないけど、そこは突き詰めていきたい」
郡司マークの松坂洋平(写真)は、稲川がブロックしたあおりを受けて郡司と口が空いてしまう。それでも執念で外を踏み続け、2着で地元記念優出を決めた。
「郡司に全て任せて、とりあえず郡司だけは決勝に乗らないと駄目だぞと思っていた。もう自分は(郡司)浩平の後輪しか見ていなくて、(最終)3コーナーのあおりで突っ込みそうになるくらい後輪しか見ていなかった。そこで対処できずに遅れてしまって悪いことをしました。なんとか気持ちで頑張りました」
岡崎がフカし気味に駆けるなか、稲川翔は車間を空けて別線の反撃に備える。小林のまくりはブロックしたものの、さらに上を地元コンビにいかれてしまい、自身は最終2センターから前に踏んで3着。
「(岡崎の)頑張りを無駄にするところだった。しっかり判断しないといけないし、相手も考えてレースをしてくる。自分は(岡崎の)気持ちに応えないとって思い過ぎて冷静じゃなかった。自分で力を出し切れない状態にしてしまった。判断とか、精神状態の問題。普段は落ち着いてレースを出来ている方なんですけど、今日(3日目)は空気が入り過ぎた」
<最終日6R ルーキーシリーズプラス>

志田龍星選手
志田龍星(写真)は2度の開催中止を乗り越え、9月奈良で本デビューから負けなしの13連勝で特班に成功。戦いの舞台をA級1、2班に移した初戦の9月松山でも完全Vを飾った。在所成績は、9月青森で行われた「競輪ルーキーシリーズ2021プラス」を制した犬伏湧也に次いで2位。そのポテンシャルを爆発させる。
「(本デビューしてからここまでは)結果だけ見ればいいけど、内容はよくないと思っています。もっと自分の持ち味を出したいんですけど、レースの流れもあって出し切れていない感じはある。長い距離を踏むのが得意なので、もっとそういうレースがしたい。(今回は)みんな強いので、タイミングを見て仕掛けたい。(有観客は)本デビュー戦の岸和田以来。お客さんがいた方が盛り上がるし気持ちも入ります。いける所から自力を出して一発狙っていきたい」
山根将太も8月小松島で9連勝を飾りチャレンジを卒業した。さらに、特班後も9月奈良、続く名古屋を連続優勝しており、粒ぞろいの今回生の中でも注目の逸材だ。
「(本格デビューしてから)何回か負けたりしているんですけど、自分なりにはよくやれていると思っています。まだ自分の得意な形は見つけられていないですね。志田君には養成所の訓練で1回も先着した事がないので勝ちたい気持ちが強いです。(有観客は)あまり走る機会がなくて緊張するけど頑張りたいです」
ナショナルチームに所属する新村穣は競技実績豊富なルーキー。競輪では8月岐阜で今回生一番乗りとなる特班を決めた。ここは金田涼馬との地元コンビで、同期生達に立ち向かう。
「自分は養成所の順位も51位でしたし、特班に一番乗りできるとは思わなかった。まだ1、2班では活躍できていないけど、師匠や先輩達が待ってるS級に早く上がりたい。地元記念を走れるのは光栄なこと。神奈川を代表して、ここを走れなかった人の分まで頑張りたい」
「(本デビューしてからここまでは)結果だけ見ればいいけど、内容はよくないと思っています。もっと自分の持ち味を出したいんですけど、レースの流れもあって出し切れていない感じはある。長い距離を踏むのが得意なので、もっとそういうレースがしたい。(今回は)みんな強いので、タイミングを見て仕掛けたい。(有観客は)本デビュー戦の岸和田以来。お客さんがいた方が盛り上がるし気持ちも入ります。いける所から自力を出して一発狙っていきたい」
山根将太も8月小松島で9連勝を飾りチャレンジを卒業した。さらに、特班後も9月奈良、続く名古屋を連続優勝しており、粒ぞろいの今回生の中でも注目の逸材だ。
「(本格デビューしてから)何回か負けたりしているんですけど、自分なりにはよくやれていると思っています。まだ自分の得意な形は見つけられていないですね。志田君には養成所の訓練で1回も先着した事がないので勝ちたい気持ちが強いです。(有観客は)あまり走る機会がなくて緊張するけど頑張りたいです」
ナショナルチームに所属する新村穣は競技実績豊富なルーキー。競輪では8月岐阜で今回生一番乗りとなる特班を決めた。ここは金田涼馬との地元コンビで、同期生達に立ち向かう。
「自分は養成所の順位も51位でしたし、特班に一番乗りできるとは思わなかった。まだ1、2班では活躍できていないけど、師匠や先輩達が待ってるS級に早く上がりたい。地元記念を走れるのは光栄なこと。神奈川を代表して、ここを走れなかった人の分まで頑張りたい」