平塚競輪場を舞台にナイターで開催されている開設75周年記念「湘南ダービー(GIII)」は、5月12日に3日目を迎えた。決勝進出をかけて準決の3個レースでは、激しいスピードバトルが展開された。地元の郡司浩平、山口拳矢、松岡辰泰の3人が白星を挙げ、郡司をはじめとした犬伏湧也、岩本俊介のS級S班3人は順当に優出した。シリーズもいよいよファイナル、5月13日の最終日には、精鋭ぞろいのメンバーによる決勝で優勝が争われる。
記念シリーズは、最終日の5月13日も、様々なイベントでみなさまのご来場をお待ちしております。平塚競輪アンバサダー「篠崎愛」のトークショー、「バッテリィズ」のお笑いステージ、「亜咲花」のライブステージ、「日野未来×篠崎愛」のスペシャルトークショー、日替わり予想会、競輪初心者教室、未確定車券ガラポン抽選会、キッチンカーの出店、オリジナルクラフトビールの販売、日本競輪選手会神奈川支部ブースなどが予定されています。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
<10R>

松岡辰泰選手

松本秀之介選手
松岡辰泰(写真)がスタートを出て、熊本トリオが前団。誘導との車間を空けた緒方将樹が、詰める勢いで道場晃規を突っ張る。4番手が単騎の山岸佳太で、道場はその後ろに収まる。犬伏湧也は、一本棒の7番手で打鐘を通過する。緒方がペースを上げて風を切るも、4コーナーから犬伏が反撃。三谷将太は踏み出しで遅れ、南修二も車間が空く。最終1コーナーで松岡が犬伏を外にけん制するが、犬伏は1人でまくり切る。2コーナー手前で松本秀之介が切り替えて、松岡の追走。その後ろの南はいっぱい。犬伏との車間を詰めた松本が、4コーナーで並んで犬伏をとらえる。松本マークの松岡が、外を追い込んだ。
「スタートは全力で取りにいきました。(犬伏の動きを)ビジョンで見ていたけど、ビジョンは遅いのでもう来ていた。犬伏さんは止まらないだろうって、(犬伏の後ろに頭を)切り替えました。行ってほしいタイミングで(松本)秀之介も行ってくれたし、ラインの力で勝てた。秀之介を差せたので、脚の状態はいいと思います。(ラインの3人は熊本の)バンクで会ったらみんなで練習するので、結果がついてきて良かったです」
緒方の頑張りもあり、熊本ワンツー決着。ロングまくりの犬伏にスイッチした松本秀之介(写真)が、好スピードで迫り直線で交わした。
「まっちゃん(松岡)が後ろで、(犬伏を)振ってくれていたのもわかった。次に動こうと思ったら、(犬伏は)もう来ていて上に逃げられた。体を当てられたら良かったんですけど。(できるなら)犬伏さんが来る前に踏めるのが良かった。でも、犬伏さんが強かった。自力ではないけど、前に踏んでからは(犬伏に)追いつけたので、最近のなかでは(状態は)いいのかなと思います」
7番手になった犬伏湧也は、一度は仕掛けを見送って打鐘4コーナーからスパート。ロングまくりで前団をのみ込んだものの、熊本コンビに交わされた。
「(別線に)フタをされないように意識しながらでした。自分が行きたいところで緒方君が駆けたんで、あとは詰まったところでと。余裕はあったんでイケるかなと。ただ、あの展開なら1着にいきたかった。今日(3日目)のレースもそうですけど、久々にいいスピード感でまくれている。平塚が軽いのもあるけど、(打鐘)4コーナーから持ち出して、(最終)バックでまくり切るっていうのは、自分がいい時にできていたことなんで(状態はいいと思います)」
「スタートは全力で取りにいきました。(犬伏の動きを)ビジョンで見ていたけど、ビジョンは遅いのでもう来ていた。犬伏さんは止まらないだろうって、(犬伏の後ろに頭を)切り替えました。行ってほしいタイミングで(松本)秀之介も行ってくれたし、ラインの力で勝てた。秀之介を差せたので、脚の状態はいいと思います。(ラインの3人は熊本の)バンクで会ったらみんなで練習するので、結果がついてきて良かったです」
緒方の頑張りもあり、熊本ワンツー決着。ロングまくりの犬伏にスイッチした松本秀之介(写真)が、好スピードで迫り直線で交わした。
「まっちゃん(松岡)が後ろで、(犬伏を)振ってくれていたのもわかった。次に動こうと思ったら、(犬伏は)もう来ていて上に逃げられた。体を当てられたら良かったんですけど。(できるなら)犬伏さんが来る前に踏めるのが良かった。でも、犬伏さんが強かった。自力ではないけど、前に踏んでからは(犬伏に)追いつけたので、最近のなかでは(状態は)いいのかなと思います」
7番手になった犬伏湧也は、一度は仕掛けを見送って打鐘4コーナーからスパート。ロングまくりで前団をのみ込んだものの、熊本コンビに交わされた。
「(別線に)フタをされないように意識しながらでした。自分が行きたいところで緒方君が駆けたんで、あとは詰まったところでと。余裕はあったんでイケるかなと。ただ、あの展開なら1着にいきたかった。今日(3日目)のレースもそうですけど、久々にいいスピード感でまくれている。平塚が軽いのもあるけど、(打鐘)4コーナーから持ち出して、(最終)バックでまくり切るっていうのは、自分がいい時にできていたことなんで(状態はいいと思います)」
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山口拳矢選手

園田匠選手
板垣昴が切ってでる。赤板1センター過ぎに4車ラインの一丸尚伍が仕掛ける。打鐘で一丸が主導権を握り、単騎の山口拳矢(写真)は佐々木則幸をさばいて4番手奪う。後方になった岩本俊介は、最終ホーム手前から巻き返すが、松坂洋平は付いていけない。1人で前団に迫る岩本を目がけて、山口がまくり上げる。岩本が出切ったのもつかの間、その外を山口がまくり切って1着。
「(最終ホームで岩本が来て)慌ててもしょうがないと思った。内から盛り返してきている感じもしましたし、注意しながらだった。昨日(2日目)の方が感触は良かったですね。(体の状態としては)変わらずです」
一丸がのみ込まれると、最終2センターで切り替えた園田匠(写真)が2着に伸びた。
「(一丸と)初連係だったんですけど、長い距離を踏めるタイプですし脚質的には合っているのかなって。(最終)ホームで岩本君が来たのを確認した。外を振って、(岩本が)一人になるか、一丸君がハマれればって思ったんですけど。(山口)拳矢君が早くて、いいスピードだった。一丸君もしっかり戦ってくれましたし、後ろを固めてくれた先輩も大きかったですね。岩本君を抜けてますし、新車の感じも良くて流れていると思います」
ロングまくりが決まったものの、出切って脚色が鈍った岩本俊介は3着。
「(切りに来た)板垣君のスピード次第で、突っ張るか突っ張らないかは決めようと。今日(3日目)はしっかり仕掛けることがテーマだった。あそこ(最終ホーム)から行けるか、行けないか真価を問われると思っていた。その点は良かったです。一番強い山口君が脚を使っていなかったので、そこまでは面倒を見られないかなって思っていたんですけど。強かったですね。なんとか2着まではと思いましたけど、山口君と園田さんが強かったです」
「(最終ホームで岩本が来て)慌ててもしょうがないと思った。内から盛り返してきている感じもしましたし、注意しながらだった。昨日(2日目)の方が感触は良かったですね。(体の状態としては)変わらずです」
一丸がのみ込まれると、最終2センターで切り替えた園田匠(写真)が2着に伸びた。
「(一丸と)初連係だったんですけど、長い距離を踏めるタイプですし脚質的には合っているのかなって。(最終)ホームで岩本君が来たのを確認した。外を振って、(岩本が)一人になるか、一丸君がハマれればって思ったんですけど。(山口)拳矢君が早くて、いいスピードだった。一丸君もしっかり戦ってくれましたし、後ろを固めてくれた先輩も大きかったですね。岩本君を抜けてますし、新車の感じも良くて流れていると思います」
ロングまくりが決まったものの、出切って脚色が鈍った岩本俊介は3着。
「(切りに来た)板垣君のスピード次第で、突っ張るか突っ張らないかは決めようと。今日(3日目)はしっかり仕掛けることがテーマだった。あそこ(最終ホーム)から行けるか、行けないか真価を問われると思っていた。その点は良かったです。一番強い山口君が脚を使っていなかったので、そこまでは面倒を見られないかなって思っていたんですけど。強かったですね。なんとか2着まではと思いましたけど、山口君と園田さんが強かったです」
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郡司浩平選手

深谷知広選手
人気の南関3人が、前団に構える。坂本貴史の上昇に深谷知広は、赤板からの突っ張りをチョイス。そのまま主導権を譲らず、深谷がペースを握る。坂本が4番手に降りて、北津留翼は6番手。上野雅彦が8番手で打鐘を迎える。北津留は、3コーナー過ぎから果敢に叩きに出る。しかしながら、それを深谷が察知してペースを上げて逃げる。最終1センターで郡司浩平(写真)が北津留をブロックして、北津留は後退。今度は2コーナー手前から上野がまくるが、逃げる深谷の掛かりがいい。番手で後続との間合いを取った郡司は、ギリギリまで引きつけてから追い込んだ。
「深谷さんがすべてやってくれたおかげです。(突っ張ったあとに)あとは誰が仕掛けて来るかだった。けど、深谷さんもいいペースだったので、合わせられるかなと。(上野の)まくりが来ていたけど、のみ込まれるようなスピードじゃなかった。あとは(和田)真久留がどっち(のコース)に来るか確認しながら踏んだ。深谷さんがいいペースで駆けてくれて、安心して付いていった。昨日(2日目)は気持ちを入れすぎていたので、今日は落ち着かせて走った。それで今日が一番良かった」
息の合ったラインプレーで上位を独占。深谷知広(写真)の突っ張り先行には、別線もただただお手上げ状態。
「今日(3日目)はしっかりと組み立てられた。ペースで踏む時が一番(ヒザの)痛みが少ない。(北津留は)来ると思っていたのでペースを上げていた。それで対処できました。組み立てた展開では、(レースを)進められました。自分のペースでいけたので、そこは良かった。(日に日に)ダメージがたまっていくのと同じくらい、走っていくなかで修正ができている」
南関3番手の和田真久留は、直線で深谷と郡司の間を踏んで3着。初日特選で落車に見舞われたホームバンク記念は、“嵐の船出”となったが、決勝にこぎつけた。
「僕は変な動きと、ガッツくことだけはしないようにと。(北津留は)初手が4番手だったので、すんなりなら4番手から来るだろうと。ただ、坂本(貴史)さんに削られて、(6番手になった)その分、遠かった。(自分は最後)あんまり早く中を割らないようにと思っていたら、ちょっと危なくなった。(初日の落車で)体は痛いです。それはどうしようもないし、あと1走を乗り切るだけですね」
「深谷さんがすべてやってくれたおかげです。(突っ張ったあとに)あとは誰が仕掛けて来るかだった。けど、深谷さんもいいペースだったので、合わせられるかなと。(上野の)まくりが来ていたけど、のみ込まれるようなスピードじゃなかった。あとは(和田)真久留がどっち(のコース)に来るか確認しながら踏んだ。深谷さんがいいペースで駆けてくれて、安心して付いていった。昨日(2日目)は気持ちを入れすぎていたので、今日は落ち着かせて走った。それで今日が一番良かった」
息の合ったラインプレーで上位を独占。深谷知広(写真)の突っ張り先行には、別線もただただお手上げ状態。
「今日(3日目)はしっかりと組み立てられた。ペースで踏む時が一番(ヒザの)痛みが少ない。(北津留は)来ると思っていたのでペースを上げていた。それで対処できました。組み立てた展開では、(レースを)進められました。自分のペースでいけたので、そこは良かった。(日に日に)ダメージがたまっていくのと同じくらい、走っていくなかで修正ができている」
南関3番手の和田真久留は、直線で深谷と郡司の間を踏んで3着。初日特選で落車に見舞われたホームバンク記念は、“嵐の船出”となったが、決勝にこぎつけた。
「僕は変な動きと、ガッツくことだけはしないようにと。(北津留は)初手が4番手だったので、すんなりなら4番手から来るだろうと。ただ、坂本(貴史)さんに削られて、(6番手になった)その分、遠かった。(自分は最後)あんまり早く中を割らないようにと思っていたら、ちょっと危なくなった。(初日の落車で)体は痛いです。それはどうしようもないし、あと1走を乗り切るだけですね」