小田原競輪場で開催されている開設73周年記念「北条早雲杯争奪戦(GIII)」は、8月26日に2日目が行われた。二次予選ではファンの声援に後押しされた地元勢の奮闘ぶりが光った。S級S班の郡司浩平をはじめ、和田真久留、青野将大が勝ち星を挙げて準決に進んだ。8月27日の3日目には、決勝進出をかけて準決の3個レースで激しいバトルが展開される。
なお、小田原競輪場では土日の27、28日を中心に各種イベントを用意してお客さまのご来場をお待ちしております。「競輪・オートレースにおける新型コロナウイルス感染症感染拡大予防ガイドライン」に沿った開催となりますので、ご協力とご理解をお願いいたします。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
<6R>

浅井康太選手
松本秀之介に合わせて中団から飯野祐太も上昇するが、前受けの柴崎淳も絶妙にペースを上げる。松本が主導権を握り、柴崎は4番手をキープして、一本棒の隊列で赤板を通過する。7番手の飯野は動けず、最終ホームから柴崎が仕掛ける。大塚健一郎のけん制を乗り越えて、柴崎がバックで逃げる松本をとらえる。大塚のブロックをいなして、浅井康太(写真)が直線で抜け出して人気に応えた。
「(柴崎)淳は早めに中団をしっかりと取ってくれて、(最終)ホーム手前で仕掛けてくれた。(柴崎は)ちょっとスピードに乗り切らなかったかなと。そのなかで大塚さんの動きがうまかった。淳にしっかり付け切ったのが、勝ちにつながった。(落車から)復帰して2開催目ですし、オールスターからの練習不足もある。少しずつ戻していけたらと思います」
三重コンビ後位を固めた伊勢崎彰大は、最終4コーナーから外に持ち出して2着に流れ込んだ。
「一番強いところ(の3番手)だった。浅井は楽勝だったけど、僕はギリギリでした。アッちゃん(柴崎)が積極的に仕掛けてくれたし、迷惑を掛けないように集中していました。浅井は余裕があったんで、もう浅井だけ(見ていて)ってい感じでした」
「(柴崎)淳は早めに中団をしっかりと取ってくれて、(最終)ホーム手前で仕掛けてくれた。(柴崎は)ちょっとスピードに乗り切らなかったかなと。そのなかで大塚さんの動きがうまかった。淳にしっかり付け切ったのが、勝ちにつながった。(落車から)復帰して2開催目ですし、オールスターからの練習不足もある。少しずつ戻していけたらと思います」
三重コンビ後位を固めた伊勢崎彰大は、最終4コーナーから外に持ち出して2着に流れ込んだ。
「一番強いところ(の3番手)だった。浅井は楽勝だったけど、僕はギリギリでした。アッちゃん(柴崎)が積極的に仕掛けてくれたし、迷惑を掛けないように集中していました。浅井は余裕があったんで、もう浅井だけ(見ていて)ってい感じでした」
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武藤龍生選手
前団に構えた町田太我は松岡篤哉を突っ張るが、空いたインを突いて長島大介が進出。長島が町田をすくって先頭に立つ。長島に武藤龍生(写真)、安部達也まで続いて、町田は4番手に入り赤板を迎える。が、今度は松岡がインから主導権を奪い、そのまま先行策。町田も外から仕掛けるが、最終1センターでいっぱい。園田匠は遅れて、町田に乗った長島が2コーナーからまくって、逃げる松岡に迫る。長島マークから外を武藤龍生(写真)が突き抜けた。
「(長島は)空けば内に行くとは思っていたけど、まさかあそこ(青板バック)で行くとは思っていなかった。うまく組み立ててもらえたので、ありがたかった。長島さんはちゃんと競輪をやってくれる先輩だし、心配せずに付いていくだけでした。長島さんが(町田に)ハマって、3人で出切れるかなと思って見ていた。そしたら町田君が退避してきて焦りました。昨日(初日)が悔しかったし、今日はなんとかしたいっていうのがあったから外を差し込めた」
トリッキーな動きも織り交ぜて別線を翻ろうした長島大介が、僅差で松岡を交わして関東のワンツー。
「(町田が)ほぼほぼ突っ張ると思っていたし、空けば内に行こうと。そのままでも中団は取れると思ったけど、内に行った方が先行できると。先行はできなかったけど、勝ち上がれて良かった。(町田後位になってからは)判断を失敗した。町田君がまくり切ると思ってました。結果、みんな踏み合っていっぱいになってくれましたね」
「(長島は)空けば内に行くとは思っていたけど、まさかあそこ(青板バック)で行くとは思っていなかった。うまく組み立ててもらえたので、ありがたかった。長島さんはちゃんと競輪をやってくれる先輩だし、心配せずに付いていくだけでした。長島さんが(町田に)ハマって、3人で出切れるかなと思って見ていた。そしたら町田君が退避してきて焦りました。昨日(初日)が悔しかったし、今日はなんとかしたいっていうのがあったから外を差し込めた」
トリッキーな動きも織り交ぜて別線を翻ろうした長島大介が、僅差で松岡を交わして関東のワンツー。
「(町田が)ほぼほぼ突っ張ると思っていたし、空けば内に行こうと。そのままでも中団は取れると思ったけど、内に行った方が先行できると。先行はできなかったけど、勝ち上がれて良かった。(町田後位になってからは)判断を失敗した。町田君がまくり切ると思ってました。結果、みんな踏み合っていっぱいになってくれましたね」
<8R>

和田真久留選手
中井俊亮に合わせて、前受けの北井佑季が踏み込んで突っ張る。関東勢は中団を守り、浮いた中井は結局、7番手まで下げて一本棒の隊列になる。主導権を握った北井はグングンと加速して、番手の和田真久留(写真)に絶好の展開。最終2コーナー手前からまくった中井も4番手まで。初日特選で落車に見舞われた和田だったが、北井を差し切った。
「(初日の落車で)自分の体じゃないみたいなところがある。落車して(そのシリーズで)レースを走るのは、競輪人生で初めてだと思う。過ごし方もわからなかった。でも、やるしかない。擦過傷とパーツが壊れたのが痛いけど、あとは気持ちですね。(3日目以降のコンディションは)マイナスになることはないかなと。(北井は)強いし、9車立てに慣れたらもっと強い先行選手になるイメージがあります」
ラインにとっては頼りになる存在。北井佑季が神奈川トリオでの上位独占を果たした。
「突っ張り方を内藤(秀久)さんや桐山(敬太郎)さんに教えていただいてうまくできたなかと。(和田)真久留さん、同門の桐山さんがいらっしゃったんで、前を取れたらやることは1つでした。(別線を)出させないように、多少、オーバーペースになった。普段の練習が厳しすぎるので、疲れは徐々に抜けてくると思います(笑)」
「(初日の落車で)自分の体じゃないみたいなところがある。落車して(そのシリーズで)レースを走るのは、競輪人生で初めてだと思う。過ごし方もわからなかった。でも、やるしかない。擦過傷とパーツが壊れたのが痛いけど、あとは気持ちですね。(3日目以降のコンディションは)マイナスになることはないかなと。(北井は)強いし、9車立てに慣れたらもっと強い先行選手になるイメージがあります」
ラインにとっては頼りになる存在。北井佑季が神奈川トリオでの上位独占を果たした。
「突っ張り方を内藤(秀久)さんや桐山(敬太郎)さんに教えていただいてうまくできたなかと。(和田)真久留さん、同門の桐山さんがいらっしゃったんで、前を取れたらやることは1つでした。(別線を)出させないように、多少、オーバーペースになった。普段の練習が厳しすぎるので、疲れは徐々に抜けてくると思います(笑)」
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深谷知広選手
宮崎大空が切って出ると、深谷知広(写真)は迷うことなく後方まで下げる。赤板で岡崎智哉が仕掛けて先頭に立つが、すぐに深谷が叩いて打鐘の3コーナーで主導権を奪取。きれいにラインの3車が出切ったところで勝負あり。飛び付いた岡崎も4番手から空いた車間がなかなか詰まらず、深谷がそのまま地元勢も振り切った。
「引き切るのに時間が掛かってしまって、すかさず行ったのが結果的にいいタイミングになった。タイムは想像通りでしたし、良くも悪くもない。ちょっと昨日(初日)から部品を交換して、いい方に出ている。それを煮詰めていって、もっといい方に出るようにしたい」
深谷を半車身まで詰めたところがゴールだった松谷秀幸は2着。
「(深谷が)あんなにすぐに行くとは思ってなかったです。すかさず、登りで行ったからちぎれるかと思った。ここ最近で一番強いですよ。オールスターの時より強い。自分はセッティングをいじって、昨日(初日)よりもいい。ハンドルまわりをいじりました。もうちょい調整して明日(3日目)に備えたい」
「引き切るのに時間が掛かってしまって、すかさず行ったのが結果的にいいタイミングになった。タイムは想像通りでしたし、良くも悪くもない。ちょっと昨日(初日)から部品を交換して、いい方に出ている。それを煮詰めていって、もっといい方に出るようにしたい」
深谷を半車身まで詰めたところがゴールだった松谷秀幸は2着。
「(深谷が)あんなにすぐに行くとは思ってなかったです。すかさず、登りで行ったからちぎれるかと思った。ここ最近で一番強いですよ。オールスターの時より強い。自分はセッティングをいじって、昨日(初日)よりもいい。ハンドルまわりをいじりました。もうちょい調整して明日(3日目)に備えたい」
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木村隆弘選手
赤板過ぎに出た山本直が駆ける。すかさず櫻井祐太郎も仕掛けるが、3番手で車間を空けていた山田英明が大きく外にけん制。櫻井もあおりを受けて、守澤太志は打鐘2センターで別線をキメにかかる。それでも強引に出た櫻井は、守澤が連結を外して援護を失う。山本後位から切り替えるようにまくった木村隆弘(写真)が櫻井をとらえて1着。
「北日本が先行するだろうから、最低でも中団を確保しようっていう感じでした。ナオ君(山本)が前々に行ってくれて、(最終)ホーム過ぎに櫻井君が1人で来たんでナオ君を迎え入れようとした。けど、追いつきそうになかったんで、踏まさせてもらった。自分の脚力でこんな(すごい)メンバーで1着にいけたのはうれしい。でも、自分だけになったんで複雑ですね」
木村に続いた山田が最終2センターで守澤を猛ブロック。空いたコースを伸びた柳詰正宏が山田に感謝しきり。
「山田さんが張って仕事をしてたんで、自分は後輪に集中していました。(最終2センターで守澤太志を張ったところも)山田さんがやってくれた感じで申し訳ないです。そこを自分がやっていれば、山田さんが乗ってたかなと。感触は最近、ずっと悪くないんで、引き続き問題ないと思います」
「北日本が先行するだろうから、最低でも中団を確保しようっていう感じでした。ナオ君(山本)が前々に行ってくれて、(最終)ホーム過ぎに櫻井君が1人で来たんでナオ君を迎え入れようとした。けど、追いつきそうになかったんで、踏まさせてもらった。自分の脚力でこんな(すごい)メンバーで1着にいけたのはうれしい。でも、自分だけになったんで複雑ですね」
木村に続いた山田が最終2センターで守澤を猛ブロック。空いたコースを伸びた柳詰正宏が山田に感謝しきり。
「山田さんが張って仕事をしてたんで、自分は後輪に集中していました。(最終2センターで守澤太志を張ったところも)山田さんがやってくれた感じで申し訳ないです。そこを自分がやっていれば、山田さんが乗ってたかなと。感触は最近、ずっと悪くないんで、引き続き問題ないと思います」
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青野将大選手
山田久徳が切った上を青野将大(写真)が押さえて、ペースを落として赤板を迎える。2コーナー手前で7番手の清水裕友が反撃に出ると、先行態勢の青野も踏み上げる。田中晴基のけん制を越えた清水が出切るが、阿竹智史は田中に阻まれる。番手からじわじわと追い詰めた青野が、清水を交わした。
「格下なので、駆けられればなって思ってました。(清水に)力負けして行かれちゃいました。前々に走れたけど、ラインの援護のおかげ。あれ(援護)がなきゃラインごと、まくられていた。全開で踏んでてハマるつもりはなくて、(最終)バックでたまたま追いついたし休んでた感じじゃない。昨日(初日)よりもレースに慣れて、落ち着いて走れた。もともとだんだん状態が上がっていくタイプなので、明日(3日目)はもっと良くなると思う」
力勝負で別線をねじ伏せた清水裕友は、2着もS班らしい内容の伴った走りで準決に進んだ。が、自身はこう振り返る。
「車番的にも出たところからだと思っていました。あとはどこで仕掛けるかでした。イマイチですね。調子は悪くないけど、根本的に弱い。(準決は)今持てる力は出したい」
「格下なので、駆けられればなって思ってました。(清水に)力負けして行かれちゃいました。前々に走れたけど、ラインの援護のおかげ。あれ(援護)がなきゃラインごと、まくられていた。全開で踏んでてハマるつもりはなくて、(最終)バックでたまたま追いついたし休んでた感じじゃない。昨日(初日)よりもレースに慣れて、落ち着いて走れた。もともとだんだん状態が上がっていくタイプなので、明日(3日目)はもっと良くなると思う」
力勝負で別線をねじ伏せた清水裕友は、2着もS班らしい内容の伴った走りで準決に進んだ。が、自身はこう振り返る。
「車番的にも出たところからだと思っていました。あとはどこで仕掛けるかでした。イマイチですね。調子は悪くないけど、根本的に弱い。(準決は)今持てる力は出したい」
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郡司浩平選手
中国勢が主導権を握り、4番手の郡司浩平(写真)は赤板で降りてきた小原唯志に勢い良く当たられる。それでも郡司が怯むことない。外に張られた小原は前に踏み込んで、打鐘では藤原俊太郎と小原の主導権争い。自ら流れをつくった郡司は、4コーナーから踏み込んでロングまくり。内藤秀久、成田健児を連れて、“横綱相撲”で押し切った。
「流れのなかでしっかりと仕掛けられればと思ってた。仕掛けてみて反応できているんで悪くないと思うけど、出切ってからは余裕がなかった。(今シリーズからの新車は)修正点がまだまだある。良くいえば可能性を感じるフレームなので、もっと良くなると思います」
地元ラインでの上位独占。2着の内藤秀久も満足そうに汗をぬぐう。
「成田さんのところまでしっかりと連れていくっていうのが、自分も郡司も目標だった。成田さんは兄デシなんで良かった。(最終)バックでは後ろに成田さんがいるのも確認できてました。(落車明けですけど)自分が弱くなったというより、郡司に近づいているなっていう感覚がある」
「流れのなかでしっかりと仕掛けられればと思ってた。仕掛けてみて反応できているんで悪くないと思うけど、出切ってからは余裕がなかった。(今シリーズからの新車は)修正点がまだまだある。良くいえば可能性を感じるフレームなので、もっと良くなると思います」
地元ラインでの上位独占。2着の内藤秀久も満足そうに汗をぬぐう。
「成田さんのところまでしっかりと連れていくっていうのが、自分も郡司も目標だった。成田さんは兄デシなんで良かった。(最終)バックでは後ろに成田さんがいるのも確認できてました。(落車明けですけど)自分が弱くなったというより、郡司に近づいているなっていう感覚がある」