『東日本大震災被災地支援競輪 開設62周年記念小田原競輪(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:8月12日


 明日(13日)から神奈川県・小田原競輪場で、東日本大震災被災地支援競輪・小田原競輪開設62周年記念「北条早雲杯争奪戦」(GIII)が開催されます。復調してきた昨年の当地記念覇者・坂本亮馬選手をはじめ、若手からベテランまで非常に楽しみなメンバーが集結しました。初日の第1レースからお見逃しのないように。真夏の小田原333決戦、明日いよいよ火ぶたが切られます!
 また今開催はイベント、ファンサービスが目白押し。加トちゃんグッズが当たるガラポン抽選会(未確定車券3000円以上で1回抽選)をはじめ、浴衣姿のサンサンガールズによる打ち水や氷柱などで涼しさをご提供、日本競輪選手会神奈川支部によるグッズ販売、楽しいちんどん屋が場内を練り歩く「ちんどん屋パフォーマンス」などが行われます。またお子様限定ではヨーヨー釣り・射的・バルーンピエロなどの「お楽しみ縁日」があるので、夏の楽しい思い出にどうぞ。
 そして各日先着700名に開催記念オリジナルタオルをプレゼント。特別観覧席をご利用のお客様全員にはオリジナルグッズとして明日は扇子をプレゼント!明日からの4日間、ぜひ小田原競輪でお楽しみ下さい!
明日からの熱戦の舞台となる小田原競輪場
明日からの熱戦の舞台となる小田原競輪場


<1R>
金子哲大選手
金子哲大選手
   今期から初のS級戦となった金子哲大(写真)だが、大きな着が目立つが潜在能力はピカイチなだけに軽視は出来ない。
「そうですね、S級戦は相当苦戦しています。落ち着いてレースが出来ていないのが一番大きいです。もっと自分のペースを作れて行ければ良いんですけど、相手も隙を突いてくる感じですし。やっぱりみんな強いですね(苦笑)。でもコンディションは大丈夫だし、自分がA級でやってきたように駆けられれば。今回は初の記念ですし、何とか頑張りたいですね」
 初日予選はコンスタントに勝ち上がっている安部貴之。今回のオープニングレースを飾れるか。
「(競走得点も)今までで一番良いですよ。(S級では)決勝に1回しか乗っていないんですけど、超スローペースでここまで上がってきました(笑)。333バンクだし、明日はとりあえず良い位置から仕掛けたいですね。前にいたいし、自分が一番前を走っているかもしれないです。調子も問題ないです」
 金子と同様に岡山の棚橋勉も今期からS級戦だが、S級デビュー場所で落車の憂き目に。
「落車は打撲と擦過傷くらいで全然大丈夫でした。練習も普通に出来ましたよ。初のS級戦なんですけど、まだそんなに走っていないし、スピードが速いとかも分からないですね」


<2R>
小島雅章選手
小島雅章選手
   得点上位の小島雅章(写真)、ここは格上だけに動向が注目される。
「調子は普通で、良くもなく悪くもない感じですね。練習していたけど、間があいてしまったら、干からびちゃうと思ってましたよ(笑)。最近は前々に踏めているから良くなっているので、333バンクだし、先行も含めて頑張りたいですね。外でも内でも立ち後れないように、何でもやろうと。小田原も相性が良いですよ」。
 埼玉ラインで大橋直人は「(小島とは)最近なかったから、久々の連係ですね。まずは付いていくことだけ考えて頑張ります」
 福島の古川功二は「地元で練習してきました。道路の状態が(震災で)変わってしまっていましたけど、ちょっと前に比べれば、よっぽど良いですよ」。
 三重の伊藤世哉は「S級は久しぶりですね。レース間隔が1カ月も普通にあいたんですけど、前回の最後が失格で…。A級の時も前がいれば任せていたし、明日は自在ですね。前にいて流れに乗って頑張りたいです」


<3R>
武田憲祐選手
武田憲祐選手
   神奈川の武田憲祐(写真)に注目。大敗も多いが、一発の可能性を秘めている。
「前回の千葉FIから間もあいていたので、しっかり練習してきましたよ。来る直前の練習の感触も良かったですよ。フレームは前場所は違うものだったんですけど、ここ5~6場所は今回のを使っているんですよ。踏み出しを活かせるフレームにしました。練習で乗った感じも良いですよ。明日は力を出し切れるよう頑張ります」
 和歌山の池田智毅は西本直大マークから勝機を狙う。
「見たことはあるけど、一緒に走ったことはないですね。練習は普通に出来ていますよ。でも最近は成績が…」


<4R>
上原龍選手
上原龍選手
   豊橋記念の落車で鎖骨骨折の上原龍(写真)だが、復帰後2場所走って調子の動向はどうか。
「鎖骨骨折は初めてでした。初めてだから、どうしていいか全然分からなくて、いろいろ経験談を聞いていました。救いの言葉をかけてくれて嬉しかったです。(志村)太賀さんはすぐに練習に誘ってくれましたしね。練習の感触は戻ってきていますがね。でも小田原は相性も良いですし、やれることはやっていきたいと思います」
 水書義弘は坂木田雄介の後ろから機をうかがう。
「(坂木田とは)相性も良いですよ。以前は岐阜で記念の決勝にも乗ったことがありました。飲み友だしね(笑)」
 湊聖二は「同型2人がどう動いてくるかですね。自力自在で位置にこだわっていきたいです。良い流れを作れるように頑張ります」と一発を狙う。


<5R>
志村太賀選手
志村太賀選手
   7月和歌山FIは優勝も、次の全日本選抜は大敗した志村太賀(写真)。予選をどう戦うか。
「けっこう強いのが相手ですね(笑)。前回は何をやっても9着でした…。川村(昭弘)さんが付いてくれるし、いつも通りの自力自在ですね。333バンクは好きだし、自在の一撃で!」。
 マークの川村昭弘は「全て太賀がいますからね、全て任せて頑張りますよ」
 前走も199着と成績の波が荒い緑川修平
「小田原は相性があまり良くないんですよね…それに333バンクも…。でも練習はしてきましたし、力を出し切って頑張ります」


<6R>
松岡孔明選手
松岡孔明選手
   近況はFIで優出を逃している松岡孔明(写真)、巻き返しを期待したいが。
「小田原は今回で4回目くらいだし、けっこう走っていますよ。ただ、最近は成績が全然ですね…。脚落ちが全てだと思いますよ。練習は一生懸命にやっているんですけどね」
 バック16本の窪田陽介がここも主導権を握ってくるか。
「調子は悪くはないけど、良いというほどでもないですね。練習は変わらずにずっとやっていますけど、同じ感じです。ただ、こんなもんじゃないぞとは思っています。それで昔使っていたフレームに戻しました。コツコツ頑張っていきます」
 窪田を追走する渡辺航平は「間がけっこうあったので、前回感じたことを意識して練習してきました。前回はFIで一般戦を初めて走ったんですよ。(中村)美千隆さんとはワンツーが多かったのに、ギアをあげて対応しきれず…。暑かったからそんなに乗り込めなかったけど、短期集中で追い込んできましたよ。窪田君はいつも頑張ってくれるし、あとはレースの中で動きを判断してきたいです」


<7R>
栗田雅也選手
栗田雅也選手
   予選スタートの栗田雅也(写真)が人気を集めそうな一戦。
「前回(全日本選抜)は9393着でしたが、自分のレースでね。明日は予選ですけど、先手を取れれば大丈夫かなと思います。まずは主導権を取れるように頑張りますよ」
 栗田マークはベテランの宮倉勇。感触はかなり良いようだ。
「千葉FIから間もあいたので、練習と休養、ケアもしっかりしてきました。ここを目標に思い通りの練習が出来たと思います。小田原も相性が良いし、好きなバンクです。同期の松山(学)君と一緒の開催なので、負けないように頑張りますよ(笑)」
 中川貴徳は「いつも通り練習してきました。ちょっと疲れもあったので取る感じで。明日は相手が強いですね(苦笑)。GIから来ている人が相手なので、負けないように、後ろに迷惑をかけないように頑張ります」
 昨年当地記念優出の豊岡哲生だが「そういう時もありましたね(苦笑)。なんだか遠い昔のような感じがします。今回も勝ち上がりたいですけど、明日は自力基本にいけるところでいきたいですね」


<8R>
岩本俊介選手
岩本俊介選手
   予選のメインカードには岩本俊介(写真)が登場。
「落車もしていたし、予選回りは仕方ないですね。小田原は2回くらいであまり走っていないですよ。333は得意ではないですけど、普通です。中4日でしたけど、練習は普通にやって、という感じでした。ケガをしてから元に戻したし、前回も良かったから体も大丈夫です」
 今期からS級初昇格の浅野将弘だが、4場所走って最高5着と苦戦が続く。
「でもやっと下げ止まった感じはしています。やっとS級に慣れて来ました。A級と違って仕掛けも速いです。前回は着は悪かったんですけど、すべて主導権を取れたし、あとは力勝負で脚を付けていかなければならないと思いました。先手を取らないとペースも分からないですしね。それが繋がっていくと思います。明日も出し切れるように、頑張ります」
 宮崎康司も近況は低迷気味だが「練習も探り、探りで。何とかキッカケが欲しいんですけどね。明日も頑張りたいです」とそろそろ流れを変えたいところ。


<9R>
新田祐大選手
新田祐大選手
友定祐己選手
友定祐己選手
   9レースから初日のメイン・初日特選がスタート。まずはS班・新田祐大(写真)の走りに注目が集まる。
「明日もいつも通りですね。前回はいろいろとギアやセッティングを変えていったんですけど、変えた割には良くなかったです。全日本選抜の後は1日だけ地元に帰って、すぐにナショナルの合宿に参加しました。良い感じで仕上がっていると思うし、パワーはアップしていますよ」
 番手の斉藤正剛は「前回は落車したけど体調は大丈夫ですよ」
 今回の優勝候補の一角である長塚智広は「調整程度ですね。(調子は)走ってみないと分からないです。明日は牛山(貴広)君へ、連係は3回目で信頼していきます」
 関東の先頭を走る牛山貴広は「中4日ですけど、自分の場合はそのくらいの方が良いですね。脚はまあまあだし、333バンクなので、いつも通り積極的に動いていきたいです」。
 関東3番手の諸橋愛は「前回は対処できずに落車してしまったので、ケアをして、普通に練習もしてきました。明日は長塚が頑張ってくれるでしょう!」
 前々回の久留米でバンクレコードを出した友定祐己(写真)だが、新車で登場する。
「今回は新車で来ましたけど、別にバンクレコードを出したフレームを封印したとかじゃないですよ(笑)。これはバンクレコード出す前に頼んでいたんです。もうちょっと上にいきたいですからね」。
 友定マークの筒井敦史は「本当は全日本選抜に間に合わせたかったんですけど、間に合わずに。そのフレームがやっと届きました。これで自転車が悪かったのか、脚が無かったのか、真価が問われますね(笑)。それにしても、明日のこのメンバー、まるでGIやん(笑)」


<10R>
坂本亮馬選手
坂本亮馬選手
脇本雄太選手
脇本雄太選手
   昨年の当地記念覇者・坂本亮馬(写真)。近況は調子もグングン上がってきており、連覇の可能性も十分だ。
「昨年は神奈川全場制覇もかかっていたし、良かったですね(笑)。間隔がなかったから、そこまで練習は出来なかったので、疲れを取ってきました。オールスターもあるので、そこまでにあと2段階はスピードを上げていきたいです。333バンクも好きですし、ここでもう一回出していきたいですね!」
 大塚健一郎は坂本の番手から虎視眈々。
「中4日ですけど、それはみんな一緒ですからね。帰ってからはゆっくりして、あたりが来るように調整してきました。明日は(坂本)亮馬の後ろで、離れないように頑張るだけです」
 近況は捲りの決まり手も増えている脇本雄太(写真)だが、今回は本来の姿を見せそうだ。
「最近はメンバーを見て、無理せず先行だけじゃないという感じでした。でも先行をさぼっていたので、もっとバック数を増やしていきたいです。オールスターに向けても戻そうと思っていますし、だいぶ落ち着いてきたので、4日間は先行したいと思っています」。
 脇本マークの三谷将太はメンバーを見るなり、「ワッキーラッキー(笑)。調子は良くなってきたとは思います。ゴール前勝負をしっかりしたいし、例え粘ってきてもしっかり頑張りたい」
 桐山敬太郎は「良くなってきました。前回は連日自力のレースだったから疲労はあったので、休んで疲れを取ってきました。地元の記念開催だし、自力は変えるつもりはないですけど、考えていきたいです」


<11R>
海老根恵太選手
海老根恵太選手
山口幸二選手
山口幸二選手
   近況は波に乗りきれず苦しい戦いが続く海老根恵太(写真)、そろそろキッカケが欲しい。
「ここ最近は…。前回も力が無いだけです。今は夏の間だけ北海道で練習しています。今回も2日前に戻ってきました。向こうも暑いけど、こちらの暑さに比べれば楽ですよ。明日もいけるところから自力ですね。しっかり立て直すしかないし、次に繋がるようなレースをしたいです」
 海老根マークの高木隆弘は「疲れを取って練習してきました。けっこう出来ましたね。なかなか昔のようにはいかないけど、調子は悪くないですよ。(高松宮記念杯があって)平塚記念を走れなかったから、ここは3度優勝しているし頑張りたいです」
 岐阜コンビも強力だ。永井清史は「昨年も小田原記念は決勝に乗っているし、良いと思います。前回はホーム向かい風もあったし3・92のギアは踏みこなせていなかったので、今回は3・85に戻します」。
 山口幸二(写真)は「疲れはあるけど、それはみんな一緒だし、成績も良ければまた違いますから。前回は(3日目に)1着が取れたけど、自分の中では違う感じがしたので、そこを自分で直してきたつもり。永井(清史)ちゃんがいるし、主導権も取れそうなので、オールスターへも繋げていきたいですね」と永井マークから勝機を掴むか。
 小倉竜二は「明日は中川(誠一郎)君へ。名古屋FIでもジャン前から先行してくれてワンツーでした。脚は一番あると思っているので、任せていきますよ」と勝ち上がりを狙う。
 平沼由充は「元々はこっちに住んでいて、僕だけ福島に移ったんですよ。だから今回も練習はここでずっとしていました。明日は1人なら決めずに前々にいきます」と単騎でのレースを選択した。

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