『小田原競輪開設63周年記念(GIII)レポート』 2日目編

配信日:8月5日
 小田原競輪場で開設63周年記念「北条早雲杯争奪戦(G3)」の2日目が、灼熱の太陽が照りつけるバンクで行われた。朝一番のレースから30度まで上昇した気温の中で、選手たちは激しいバトルを展開。好メンバーの激突となったメーンの「銅門賞」では、輪界屈指のスピード自慢が集まりハイレベルな戦いを繰り広げた。
 また、本場では開催中の毎日、オリジナルカラータオルを先着1200人にプレゼントなど様々なファンサービスと、イベントでお客様をお待ちしています。6日の3日目には「村上博幸選手トークショー」、「早朝予想会」などが行われる予定です。ぜひ、小田原競輪場に足をお運びください。
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佐藤悦夫選手
佐藤悦夫選手
 赤板手前で才迫勇馬を押さえた佐藤悦夫のイン斬りを待って、東龍之介が勢いよく飛び出し主導権。番手の新田康仁は、最終ホームから巻き返した才迫に合わせて、シビアに番手まくり。
 「(東は)これから強くなってくると思うし、期待したいです」と、東をねぎらい新田が汗をぬぐう。
 「(佐藤)悦夫が斬んなくても、俺らは行くつもりだったし。自分は道中も楽だった。いつでも番手から行けると思っていたし、ホームで才迫君が来たのがわかったんで踏ましてもらった」
 佐藤悦夫(写真)は脚を使って南関ラインの3番手キープ。2着流れ込みで2次予選をクリアし、息を切らす。
 「きつかったです。脚を使ってでも(位置を)取りにいこうと思ってた。それでもずっと踏みっぱなし。斬ってすぐに(南関勢が)来たんで、休むところがなかった。自力みたいで、今日は余裕がなかった」
 長期欠場明けで準決進出を決めた大薗宏に、笑みがこぼれる。
 「悦夫君がいい場所を取ってくれた。あれなら悪くても4着あるって。今日はギアを上げて、それで付いていけた」

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小島雅章選手
小島雅章選手
 高田真幸を叩いて、地元の松坂洋平が先行策。7番手に置かれた小島雅章(写真)は、最終ホーム手前からロングまくり。グングン加速すると、3コーナー過ぎには逃げる松坂を飲み込んだ。
 「セッティングが8割、9割方出ている。そうじゃなきゃあんなに自転車が出てくれないだろうし。相手は松坂君だったから、今日は気持ちが入った。全開で踏んでいって、あれで(2着なら)上デキです」
 近況の鋭い差し脚そのままに幸田光博が、ゴール前できっちり小島を交わした。
 「自分はなんか重たかったです。結構早めにモガキ合いみたいになってくれて、あれで高田君が粘ってくれたらもっとよかったけど。それでも(ペースが落ち着く前に)小島君が行ってくれたんで」
 関東勢の3番手を追走した澤田義和は、ブロックを避けるように最終2センターで外めのコースを踏んで流れ込む。
 「あそこはちょうど自分のところを、もってこられると思ったんで。最終ホームでは9番手だったけど、早めに仕掛けてくれたし。流れがよかったですね」

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岸澤賢太選手
岸澤賢太選手
 岸澤賢太が主導権を握って中団がもつれると、荒木伸哉、宮倉勇、森内章之、坂本英一が一度に落車。大量落車のアクシデントを避けた松田治之が逃げる岸澤に迫るが、後続をけん制しながら芦澤大輔が追い込み1着。
 「岸澤君が頑張った。自分としてはセッティングをいじってだいぶよくなりました。それでももっと(セッティングは)出る感じもしますけど。松田さんが行っちゃいそうな勢いだったんで、うまくけん制して。(1着で)よかった」
 近況の成績は振るわなかった岸澤賢太(写真)は、「落車のアクシデントがあったとは言え」と前置きをした上でこう振り返る。
 「初日も悪くなかったし、感じはだいぶよくなっている。行けばなんとかなると思って走った。最後まで踏み切れたし、悪くないです」

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三ツ石康洋選手
三ツ石康洋選手
 ラスト2周の赤板から出入りの激しさが増したが、最終的にレースを支配したのは飯野祐太。打鐘の2センターで三ツ石康洋をすくって出ると、そのまま押し切った。
 「すんなり駆けさせてくれるメンバーじゃないとは思っていた。とにかく前々には踏んでいこうって。結果的にそれでああいう形になった。ゴチャゴチャの展開にはなったけど、自分としてはしっかり踏めている。自分は昨日(初日)より楽だった。でも、後ろの人にはきついレースをしてしまいましたね」
 飯野に内を行かれた三ツ石康洋(写真)は、紺野哲也の追い上げにもあって3番手からの立て直しを余儀なくされた。
 「あそこからだったら(飯野は)出させてくれるかと思ったんですけど。出させてくれなかったですね…。内から行かれてしまって、あれで紺野さんの後ろに誰か付いてきていたら終わっていた。きつかったです」

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佐々木則幸選手
佐々木則幸選手
 7番手になった佐々木則幸(写真)だったが、ペースがゆるんだ打鐘手前のワンチャンスを見逃すことなく金澤竜二を叩いて積極策。
 「先行して3着に残れたっていうのはよかった」と、大怪我からの復帰2場所目だった佐々木則幸が、満足そうに口を開く。
 「2戦目にして結果が出た。意外にも早く出てくれた。それも得意じゃない33バンクで。カマシのホーム先行じゃなくて、ジャンからですからね。前がゆるんだし、(仕掛けるなら)もうあそこしかなかった。まさか先行して3着に残れるとは。三ツ石(康洋)には、あと10年は(自力で)いけますよって言われた(笑)」
 佐々木の番手から高原仁志が、後続の猛追を凌いで区切りの200勝を達成。
 「あそこで行ってくれるんだから(佐々木則幸は)すごいです。長塚(智広)さんが来てるのはわかっていたけど、思った以上に迫られた。(200勝は)負け戦で決めるより、勝ち上がりで決めた方が気持ちいいですね」

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伏見俊昭選手
伏見俊昭選手
 山崎芳仁と坂本健太郎で中団がもつれて、関東勢にとっては願ってもない展開。逃げた鈴木庸之の番手から2着を確保した爲田学だが、伏見俊昭の切れ味にはあきらめ顔で振り返る。
 「鈴木君が頑張ってくれた。あれなら鈴木君まで残るかなって思ってたら、すごいスピードだった。普通なら前で決まるパターンなんですけど。山崎君は見えてたし、誰?って思ったら伏見君でした。自分は昨日よりも、脚は軽かったですけど」
 最終バックからまくって出た山崎のスピードを借りて、伏見俊昭(写真)が鮮やかに突き抜けた。
 「それまでに僕は脚を使ってなかったんで。道中は少し焦りましたよ。昨日が不甲斐ないレースだったんで、今日は気を引き締めて走った」

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桐山敬太郎選手
桐山敬太郎選手
 2次予選では地元勢が全滅となって、桐山敬太郎(写真)が孤軍奮闘。単騎での立ち回りで組み立てが制限される中で大いに見せ場を作っての2着はお見事。
 「あれで誰も来なかったら、単騎でも先行しようと思ってました」と、振り返るように、桐山は打鐘で先行態勢。そこから永井清史ラインの2車を受けて3番手からまくりを敢行。
 「脚を使って2着に入れているし、自信につながる。地元は(自分以外)誰もいなくなってしまったんで、地元を意識して準決は頑張ります」
 桐山のまくりを追った井上昌己が、直線で目の覚めるような伸びで初日に続き連勝。
 「自分で(まくって)行こうって思ったら、桐山君に力が入るのがわかったから。それで付いて行きました。最終ホーム辺りでは結構きつかったです」
 6番手から三宅達也が、前団に襲いかかるも3着が精いっぱい。
 「永井君がすごい掛かりだった。あれは3、4番手にいないと無理。僕は付いているだけだった。外を踏むだけ、踏んで3着まではと思いながら」
 逃げた永井清史が、大汗をぬぐう。
 「あれで出られてしまってはダメですね。今日は残らないと。準決はペース配分をもう少し考えないと」と、準決を見据える。
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