『伊東競輪開設76周年記念(GIII)レポート』 最終日編

配信日:4月5日

 伊東温泉競輪・開設76周年記念「椿賞争奪戦(GIII)」は4月5日に決勝戦が行われた。レースは前受けの地元・渡邉雅也が突っ張りそのまま先行態勢へ。終始中団を確保した古性優作が、渡邉の番手から発進する大石剣士を力で乗り越え4連勝の完全Vを決めた。GIIIの優勝は昨年1月の和歌山記念以来で、通算14度目の制覇となった。

決勝戦 レース経過

 号砲と同時に渡邉雅也、古性優作、佐藤礼文の3車が飛び出したが、渡邉が最内枠を生かして誘導員を追う。渡邉-大石剣士-佐藤慎太郎が前受け。中団が古性-村田雅一の近畿勢で、単騎の荒井崇博がこの後ろ。吉田拓矢-杉森輝大-佐藤礼の茨城勢が後ろ攻めで周回を重ねる。
 前受けの渡邉は誘導員との車間を切ると、吉田の上昇に合わせて、青板バック過ぎに一気に踏み込む。突っ張られた吉田は、再度、7番手に下げる。渡邉は、赤板のホーム付近からさらにペースを上げて先行態勢に入る。後続に大きな動きはなく、隊列が一本棒のままで最終ホームを通過。番手の大石は車間を切って、1センターで番手まくりを放つ。しかし、4番手で脚を溜めていた古性が2コーナーからまくる。バックで佐藤慎のけん制を乗り越えると、4コーナーで大石をとらえ、今年初の記念制覇。古性マークの村田は、2センターで佐藤慎にさばかれる。吉田は佐藤慎が振ったところでその内を突くが、4コーナー付近で大石と接触し後退。番手まくりを打った大石が2着。2センター過ぎに内に降りた荒井が、直線は中のコースを通って佐藤慎との3着争いを制した。


古性優作選手
古性優作選手

 号砲と共に渡邉雅也、古性優作、佐藤礼文が飛び出す。車番有利に最内の渡邉が誘導員の後ろをキープ。残り2周半で後ろ攻めとなった吉田拓矢が押さえにくるも、渡邉は突っ張って一本棒で赤板を通過する。渡邉がグングンと加速して打鐘を通過し、最終ホームも隊列は変わらず通過。最終2コーナーから大石剣士が番手まくりを放つも、バックから外をまくり上げた古性優作(写真)が前団を捕らえて優勝。昨年の和歌山以来、14度目のGIII制覇を成し遂げた。
 「思うような仕掛けができなかったし、ワンツーも決まらなかったけど、優勝できたことは良かった。(展開が)どうなるかわからなかったので特に考えずに組み立てました。風も強くて思いのほか、脚がたまらなかったです。(大石が番手から)出る前に行こうと思っていたけど、でも脚にきていましたね。仕掛けが遅くなって自分で苦しくしてしまいました。ジャンの2センターでは行って、ホームで出切るくらいのイメージで踏めればなんてことなかったと思いますけどダメでした。課題はあると思うので、一つ、一つしっかり克服していけるように。体は疲れていましたけど、感覚は良かったので、あとは自分のフォームをすり合わせていければ。(次走は西武園記念となるが)中2日なので、100%疲れていくと思いますけど、走ります。西武園が終わるまでが一本と捉えて。じゃないと精神的にもきついので。西武園もしっかり走りたい」
 地元の伊東GIIIでは初めて決勝の舞台に駒を進めた大石剣士は渡邉雅也マークから番手まくりを放つも2着。引き揚げてくると悔しさをあらわにした。
 「悔しい。めちゃめちゃ緊張しました。周回中から緊張して脚が上手く回らなかった。昨日(渡邉)雅也が頑張りたいって伝えてくれて、それだけで胸が熱くなりました。誰が仕掛けてきたとか見えなくて、前が詰まったから踏んだけど、少し遅かったのかな。難しかったです。古性さんには行かれる感じだったので、頭を出したけど無理でした。当初は決勝に乗りたいって思っていて、それは達成できたけど、あの展開で(優勝を)取れないのは力不足。悔しい気持ちが勝ってしまった」
 3着には直線でコースを付いた荒井崇博が食い込んだ。
 「残念やね。危ないとこもいかないと届かないので、吉田君のコースを先に入らないとだよね。まさか飛ばされるとは思わなかった。一個内の古性君を目標に間をいきたかった」







次回のグレードレースは、「平原康多カップ」が4月9日~12日、西武園競輪場において開催されます。

5人のS級S班をはじめ、平原康多カップとなって初めての記念に相応しいメンバーがそろい、4日間のシリーズを今度はデイ開催で熱戦が展開されます。
吉田拓矢、眞杉匠と2人のS班に加えて、地元勢も強力な戦力を擁する関東勢が中心になりそうですが、郡司浩平、古性優作らも黙ってはいないでしょう。平原康多カップ第1回の覇者に名前を刻むのは果たして誰なのでしょうか。

3月31日時点の出場予定選手データを分析した、西武園競輪「平原康多カップ」(GIII)の主力メンバー及び狙い目選手を紹介する「プロスポーツ号外版」は以下をクリックしてください。

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