『
開設56周年伊東記念
(GIII)レポート』 初日編
配信日:11月9日
開設56周年伊東記念『椿賞争奪戦』が本日9日からいよいよ開幕。賞金ランキングNo1に躍り出た新世代の旗頭・山崎芳仁をはじめ、同じくランク2位で衰えぬ絶大な人気を誇る吉岡稔真らトップスターをそろえたシリーズ、絶好の競輪日和に恵まれたこともあって、朝の一次予選から熱い戦いが繰り広げられた。
<1R>
開幕の1Rは
原真司
が先制。マークの細川貴雄には差されたが、2着に粘って幸先良いスタートを切った。
「展開は思った通りでしたが、重たかったですね。流れんかった。オーバーワークで来て、マッサージしたら逆に重くなった感じ。先行したし、明日くらいから軽くなってくれればいいですけど」
<3R>
3Rは4番手切り替えからまくり追い込んだ
三住博昭
が快勝。
「もっと車間を斬って行きたかったけど、詰まっちゃってタイミング悪かったですね。佐野(梅一)君がまくって来て被るのが怖くて。あれで行けたんだから体調はいいみたい」
<4R>
4Rは倉岡慎太郎のカマシに乗った豊岡弘が抜け出し1着。二センターからまくり追い込んで何とか2着を確保の
小埜正義
は申し訳なさそうにレースを振り返る。
「後ろが海野(晃)さん、谷津倉(良太郎)さんでしっかりしてるから行く気満々だったんですけどね。前に出て、ジャンまでに誰も来なければ全開で行くつもりでしたが、赤板過ぎに朝生(真吾)さんに斬られるとは思わなくて…。バックで離れた時は“やっちゃった”って思いましたが、(まくり不発の)朝生さんが膨れて来なくて助かりました。前回の千葉記念が不甲斐なかったんで、練習をやり過ぎて、まだ疲れが残ってるみたいですが、尻上がりに良くなってくるはずなんで、明日こそ主導権を取ります」
<5R>
5Rは中団まくりを決めて、地元の酒井大樹が1着。2着にも小宮剛との競りを凌いだ
深沢伸介
が続いて、人気に応えた。
「競りは僕も散々やってきたので仕方ないです。とにかく前々に踏んで、そこ(酒井の番手)だけは守らなくてはって気持ちでした。酒井君は後からドンドン伸びて行ったんで抜けませんでしたが、とりあえずワンツーが決められて良かったです」
酒井大樹
は、「ちょっと気持ち的に弱気になってましたけど、地元で1着は嬉しいです」。
<6R>
水書義弘選手
6Rから選抜戦。その6Rでは中村美千隆の逃げを鮮やかにまくり切って、水書義弘が勝ち名乗りを挙げる。この水書に付けてワンツーを決めた
佐藤晃三
が絶賛する。
「(水書は)内を締めたり、バック踏んだりで脚を使わされてるのに行っちゃうんだから強いですよ。本人も言ってたけど、完全に調子が戻ってるね」
水書義弘(写真)
は立て直しのきっかけとなりそうな1勝に笑顔を見せた。
「伊東は相性いいですね。中村君は駆け方が上手いですが、過去に何回もやり合ってて、踏む所は分かってますから。徹底先行で調子を戻したかったし、以前なら突っ張ってる展開ですけどね。でも、まくりでも何でもやっていこうってもう踏ん切りが付きましたから。練習では感じも戻ってたし、やることはやってるんで、あとは結果が出てくれって思ってました」
<7R>
高峰賢治選手
7Rは打鐘前から主導権を握った松田優一が後続を牽制しながら、ホームで一気にスパート。そのまままくりを許さず、ラインで上位独占へと導いた。番手絶好から1着の
高峰賢治(写真)
は、「カマされたらどうしようって、ちょっとドキドキの展開でしたが。一周半でしょ。徐々にだったけど、(松田が)あれだけ踏んでくれたら言う事ないですよ。今回に合わせて練習方法、調整方法を変えてみたんですが、松田君も掛かってたし、最後抜けて良かったです」。
一方、
松田優一
は首を傾げる。 「ラインで決められて良かったですけど、自分ではホームで掛かってないなって思いました。(別線に)出られちゃうんじゃないかってずっと思ってました。高峰さんも残してくれたし、今日は333で良かった」
<8R>
川島勝選手
8Rはカマシの態勢から冷静に空いた三番手に割り込んだ
川島勝(写真)
が会心の1勝。
「あのままカマして行こうと思ったんですが、(三番手が)離れてるのが見えたんで固くいきました。あとは丸山(啓一)さんが内を来るからそれを警戒しながら、自分のタイミングで4コーナーから行けたし、今日は冷静でしたね。3日くらい前にやったウエイトの成果も今日いい感じで出てたと思います」。
岡田征陽に突っ張られ、何も出来ずに終わった
丸山啓一
は、「今日は行く気満々。川島君の動きだけ見て、合わせて出て行くつもりでしたが、征陽の動きが読めなくて…」。
<9R>
大塚健一郎選手
9Rからは本日のメインである特選レース。まずその一発目を制して、翌日の『いで湯賞』進出を決めたのは地元の
中井達郎
だ。五十嵐力のカマシに乗って直線一気に抜け出したが、飄々と一戦を振り返る。
「競輪は展開。今日は前と後ろのお陰です。今回は練習してない分、負けても当然って気持ちで走ってますから。いつものあれ(地元戦に入れ込み過ぎるクセ)を捨てて、リラックスして走るのが一番。脚の感じもどうかな? 今回は新車なんで、セッティング出てるかなって思いながら走ってましたから」
久々の実戦も、2着で『いで湯賞』に勝ち上がった
大塚健一郎(写真)
はホッと一息。
「北津留(翼)のお陰ですよ。あそこからもう一度仕掛けてくれたからチャンスも出てきたんだし。まあ、ある程度スピードに乗せてもらえばね。自分の周りも見えてましたし、いつも通りの感じで走れました」
<10R>
渡辺晴智選手
続く10Rも地元の
渡辺晴智(写真)
が快勝。
「武井(大介)がホームであれだけ行ってくれたのが勝因ですよ。まあ、余裕は自分の中であったつもりだし、調子も悪くはないですね」
2着には武井―渡辺の三番手に切り替えた
山口幸二
が鋭く伸びる。 「押さえて中団を取る作戦。海田(和裕)には先行せんでええって言ってたんだけど、誰も来おへんから。まあ、番手にいけたけど、相手は地元だし、無理せずにね。脚は凄く軽く感じた。一回バック踏んでるのに伸びたしね」。
3着に粘った
武井大介
は息を弾ませながら、「今日の風では押さえ先行ではキツいと思ったんで、ああいう仕掛けに。出切るのに一瞬、合わされかけたのでキツかった。流れなかった、自転車が。“吉岡、吉岡”ってお客さんの声が聞えたので、吉岡さんまくって来てるなって思って全開で踏みましたけど。まあ、今までずっと良くて、その状態は維持出来てると思います」
まくり不発の
吉岡稔真
は、「タイミングが…。情けないけど、焦るんですよ。調子いい時ならワンテンポ待って、武井が出切るくらいの所で踏み出すんだけど、武井が仕掛けた時に踏み出しかけてるからね」。
<11R>
石丸寛之選手
最終11Rは、突っ張る態勢の矢口啓一郎を強引に叩いて山崎芳仁が先行。そのまま山崎、佐藤慎太郎の福島コンビで順当に決着かに、ホーム過ぎから好スピードでまくった横田努を追った
石丸寛之(写真)
が大外一気の強襲を決める。
「舘(泰守)君があのまま福島勢に付いてる形だったら、ジャン前でまくり頃になるかと思ったら、離れたんで苦しいかなって思いましたけど。思ったほど山崎君と矢口君でモガき合いにもならなかったし。ホームで緩んだ時に横田さんがうまくまくって行ってくれて助かりました。どんな形でも1着が欲しかったから嬉しいです」
一方、僅かの差で勝ちを逃がした
山崎芳仁
だが、競走内容は文句なし。
「矢口君は突っ張るつもりだろうなって思いましたけど、僕も叩くつもりでした。(矢口は)結構いいスピードでしたよ。僕が半車出たから止めた感じでした。そこからも緩めずペースで踏んだんで、ゴールまで長かったな、今日は」
佐藤慎太郎
は、横田にギリギリ踏み勝って『いで湯賞』進出の3着は死守したものの、2周先行の山崎も抜けない結果に、すっきりしない表情だった。
「俺も脚には余裕があったんですけどね。横田さんが外に被さって来たのが痛かった。う~ん、でも、前走(防府ふるさと)に続き、お客さんに怒られる結果ですね。脚は落ちてないと思うけど、上向いてはいない感じ。ただ、追い込み型は気持ちでカバー出来る所もあると思うんで、明日以降は気持ちでカバーして」。
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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