伊東温泉競輪開設67周年記念「椿賞争奪戦(GIII)」は8日に2日目を迎えた。優秀「伊東八景賞」をメインに、二次予選6個レースで準決勝への勝ち上がりを争った。優秀競走は高橋和也の後位から自力に転じた金子貴志がそのまま後続を振り切って快勝した。3日目はいよいよ準決勝3番勝負。ファイナルの座をかけて、熾烈な戦いが繰り広げられる。
9日の3日目は小川美咲選手、吉村早耶香選手によるガールズトークショーをはじめ、伊東市ご当地アイドルユニット、KJスパッチャ伊東によるダンスショー、タカシェンカの大道芸、スピーチーズ・長田真友子によるミニライブなど場内イベントが盛りだくさん。ぜひ伊東温泉競輪場でお楽しみください。
<6R>

岩本俊介選手
赤板前に誘導を下ろした小嶋敬二を長島大介が叩く。これで7番手となった岩本俊介(写真)は打鐘から反撃に出る。この時に接触した三浦稔希、北野武史の2人が落車。最終ホームで岩本が出切るが、田中孝彦は離れて長島が番手にはまる。最後まで力強く踏み切った岩本が先頭でゴールを駆け抜けた。
「打鐘前に行けるところがあったのに、行かずに悪いクセが出てしまった。フワッとなっているところで行ったんで、あれだと後ろはきついですね。脚は今年一番いいかもしれないです」
岩本を懸命に追いかけた長島大介だが、なかなか差は縮まらない。そのまま2着に流れ込んだ。
「駆ける気持ちがあったのが、いい方向に出てくれました。前々に踏んでよかったです。バンクは初日よりも重くて、2日間、力負けしているので、明日(準決勝)は考えて走ります」
勝負どころで立ち遅れた小嶋敬二は最終2コーナーから外をまくり上げて3着に。
「キツかった。(北野)武史が転んだ時に、もうみんな踏み出していたから遅れてしまった。前で飯嶋(則之)がキツそうだったし、伸び勝てました」
「打鐘前に行けるところがあったのに、行かずに悪いクセが出てしまった。フワッとなっているところで行ったんで、あれだと後ろはきついですね。脚は今年一番いいかもしれないです」
岩本を懸命に追いかけた長島大介だが、なかなか差は縮まらない。そのまま2着に流れ込んだ。
「駆ける気持ちがあったのが、いい方向に出てくれました。前々に踏んでよかったです。バンクは初日よりも重くて、2日間、力負けしているので、明日(準決勝)は考えて走ります」
勝負どころで立ち遅れた小嶋敬二は最終2コーナーから外をまくり上げて3着に。
「キツかった。(北野)武史が転んだ時に、もうみんな踏み出していたから遅れてしまった。前で飯嶋(則之)がキツそうだったし、伸び勝てました」
<7R>

郡司浩平選手
赤板で山岸佳太に叩かれた郡司浩平(写真)が飛び付き策に出て、打鐘の3コーナーで3番手に入る。山岸がさらにピッチを上げて懸命に逃げるが、最終バックからまくり上げた郡司が磯田旭のけん制を乗り越えて白星をつかんだ。
「山岸さんの後ろを取れたので、一回切ればいい位置を取れるかなって思いました。飛び付きは狙ったわけではなく、流れの中での粘りでした。脚がたまっていなかったので、先行選手が踏み直す2コーナーではなくて山岸さんが緩めた3コーナーで(まくろう)と思って。道中は流れる感じもなくて、休めなかったのでキツかったです」
石毛克幸がきっちりマークして南関ワンツーを決めた。
「作戦はなしで、郡司君に全てお任せでした。いい位置を取ってからすかさず仕掛けてくれたし、自分は磯田にだけからまれないようにと思って。記念の準決は久しぶりですね」
最終バック5番手だった阿竹智史が直線で中を踏んで3着に食い込んだ。
「本当なら郡司君より前の位置にいたかったんですけどね。後ろ攻めだったので、あのような展開になってしまうよね。追い込み選手みたいなレースだったけど、それは狙い通りではないです。必死に踏んでいただけですよ」
「山岸さんの後ろを取れたので、一回切ればいい位置を取れるかなって思いました。飛び付きは狙ったわけではなく、流れの中での粘りでした。脚がたまっていなかったので、先行選手が踏み直す2コーナーではなくて山岸さんが緩めた3コーナーで(まくろう)と思って。道中は流れる感じもなくて、休めなかったのでキツかったです」
石毛克幸がきっちりマークして南関ワンツーを決めた。
「作戦はなしで、郡司君に全てお任せでした。いい位置を取ってからすかさず仕掛けてくれたし、自分は磯田にだけからまれないようにと思って。記念の準決は久しぶりですね」
最終バック5番手だった阿竹智史が直線で中を踏んで3着に食い込んだ。
「本当なら郡司君より前の位置にいたかったんですけどね。後ろ攻めだったので、あのような展開になってしまうよね。追い込み選手みたいなレースだったけど、それは狙い通りではないです。必死に踏んでいただけですよ」
<8R>

原誠宏選手
赤板前に誘導を下ろした川口公太朗に対し、人気の早坂秀悟が赤板の2コーナーから一気に襲いかかる。打鐘の4コーナーで早坂が川口を叩き切るが、永澤剛は踏み出しで遅れて、中団にいた吉本卓仁が早坂を追いかけていく。吉本との連係を外してしまった園田匠が最終2コーナーから外を踏み上げるが、永澤剛とからんで落車。愛敬博之、山田敦也も巻き込まれる。早坂の押し切りかと思われたが、園田に惰性をもらった原誠宏(写真)が大外を強襲。3連単70万円を超える大穴配当が飛び出した。
「園田さんに付いていって、前が空いたから踏んだだけ。内でガシャーンって聞こえて気付いたら1着でした。記念の準決勝は久しぶり。落車があって気持ちは複雑だが、脚は軽いです」
人気を集めた早坂秀悟は粘りが足りず2着に敗れた。
「川口君が先行することはわかっていたので、早めにでも仕掛けようと。行けているしいいですね。ただ最後が甘い。なかなか1着が取れていないし、もう少し何かが足りない」
後方で切り替えた坂上忠克が落車を避けて3着に入った。
「川口君は作戦通り走ってくれましたけどね。(川口に)追いつく脚がなかった。誰もこない感じだったが一瞬で吉本君にいかれましたね。記念の準決勝は久々で覚えてない。落車もあったし、あまり喜べない」
「園田さんに付いていって、前が空いたから踏んだだけ。内でガシャーンって聞こえて気付いたら1着でした。記念の準決勝は久しぶり。落車があって気持ちは複雑だが、脚は軽いです」
人気を集めた早坂秀悟は粘りが足りず2着に敗れた。
「川口君が先行することはわかっていたので、早めにでも仕掛けようと。行けているしいいですね。ただ最後が甘い。なかなか1着が取れていないし、もう少し何かが足りない」
後方で切り替えた坂上忠克が落車を避けて3着に入った。
「川口君は作戦通り走ってくれましたけどね。(川口に)追いつく脚がなかった。誰もこない感じだったが一瞬で吉本君にいかれましたね。記念の準決勝は久々で覚えてない。落車もあったし、あまり喜べない」
<9R>

坂本亮馬選手
後ろ攻めから早めに動いて誘導員の後位に収まった鈴木庸之は赤板でスローペースに落とす。前受けから7番手まで下げた簗田一輝は1センターからスパート。これに合わせて鈴木も踏み込むが、中バンクに上がった隙を見逃さずに、内から抜け出した坂本亮馬(写真)が最終ホームから先行策に出る。そのままマークの友定祐己の追撃も振り切って、人気に応えた。
「二次予選なら何とかなるかなって思ってました。打鐘でカマす気持ちもあったし、隙があれば駆けたほうがいいかなって。後ろも強いですから。体はかなりキツいです」
内抜き先行の坂本を懸命に追った友定祐己は直線で詰め寄ったが、わずかに交わせなかった。
「前が頑張ってくれました。ホームで(鈴木に)降りて来られたりして、キツかったけど、付いていくだけならできる。悪かった原因がやっと分かった。シューズが壊れてました。2足持ってきていたので、替えたら全然違いました」
坂本ラインの3番手を選択した布居寛幸が3着に流れ込んだ。
「余裕はありました。最後に外を踏んだら5番(鈴木)が内に入ってきたけど、3着でよかった。これで(S級の)点数も大丈夫でしょう。ようここまで持ち直せました」
「二次予選なら何とかなるかなって思ってました。打鐘でカマす気持ちもあったし、隙があれば駆けたほうがいいかなって。後ろも強いですから。体はかなりキツいです」
内抜き先行の坂本を懸命に追った友定祐己は直線で詰め寄ったが、わずかに交わせなかった。
「前が頑張ってくれました。ホームで(鈴木に)降りて来られたりして、キツかったけど、付いていくだけならできる。悪かった原因がやっと分かった。シューズが壊れてました。2足持ってきていたので、替えたら全然違いました」
坂本ラインの3番手を選択した布居寛幸が3着に流れ込んだ。
「余裕はありました。最後に外を踏んだら5番(鈴木)が内に入ってきたけど、3着でよかった。これで(S級の)点数も大丈夫でしょう。ようここまで持ち直せました」
<10R>

湊聖二選手
中団で佐藤博紀にフタをされた太田竜馬だったが、青板の4コーナーで村上直久ラインの空いた内をもぐり込んで赤板から先行態勢に入る。後方に下げさせられた佐藤が最終ホームから巻き返すが、太田のかかりはよく濱田浩司の横でいっぱいに。番手の湊聖二が直線で追い込み、逃げた太田と1着同着。太田は涼しい顔でレースを振り返った。
「内が空きそうな気がしたので、狙っていました。2周駆けなので、思い切り踏んだらもたないと思っていた。自分の対応できるスピードでと思ってペースで駆けられました。落ち着いて走れているし、仕上がりもいいです」
1着を太田と分かち合った湊聖二(写真)は太田の強さに脱帽。
「自分はなにもしていないです。太田君の番手は乗り心地がいいですよ(笑)。最後は思い切り抜きにいったけど、抜けなかったです(同着まで)」
濱田浩司が3着に流れ込んで四国ライン3車で上位独占を果たした。
「太田君は落ち着いていたし、行く気でしたね。太田君はずっと同じペースで踏んでいたし、付いていて楽でした」
「内が空きそうな気がしたので、狙っていました。2周駆けなので、思い切り踏んだらもたないと思っていた。自分の対応できるスピードでと思ってペースで駆けられました。落ち着いて走れているし、仕上がりもいいです」
1着を太田と分かち合った湊聖二(写真)は太田の強さに脱帽。
「自分はなにもしていないです。太田君の番手は乗り心地がいいですよ(笑)。最後は思い切り抜きにいったけど、抜けなかったです(同着まで)」
濱田浩司が3着に流れ込んで四国ライン3車で上位独占を果たした。
「太田君は落ち着いていたし、行く気でしたね。太田君はずっと同じペースで踏んでいたし、付いていて楽でした」
<11R>

渡邉雄太選手
赤板で佐藤和也が切った上を渡邉雄太(写真)が叩いて主導権を握る。併走となった4番手は佐藤が伊藤信を外に飛ばして取り切る。渡邉が快調なペースで駆けて最終バックを1本棒で通過。さらに岡村潤が車間を空けて援護する。渡邉のスピードは最後まで衰えず、会心の逃げ切り勝ちを収めた。
「初日に失敗した分、決まってよかったです。初手でいい位置を取れたし、佐藤さんが切ってくれて出やすかった。中団が併走しているのもわかったのでペースで駆けて、1センターから踏み上げていった。最後は差されると思いました」
車間を空けて援護した岡村潤だが最後は渡邉の踏み直しに屈した。
「バックではもう決まったと思ったけど、それでも車間を空けて援護しようと。ただバンクが重かったからキツかった。自分はよくなってきているし、ラインで決まったのはよかった」
3番手で内を締めて続いた藤田大輔がしっかり流れ込み、ラインで上位を独占する結果に。
「渡邉君が強すぎる。まくってこられても大丈夫だと思ったのに岡村さんが空けていましたからね。自分は後ろの気配を感じて内だけは空けないようにしていた。前2人に連れってもらいましたね」
「初日に失敗した分、決まってよかったです。初手でいい位置を取れたし、佐藤さんが切ってくれて出やすかった。中団が併走しているのもわかったのでペースで駆けて、1センターから踏み上げていった。最後は差されると思いました」
車間を空けて援護した岡村潤だが最後は渡邉の踏み直しに屈した。
「バックではもう決まったと思ったけど、それでも車間を空けて援護しようと。ただバンクが重かったからキツかった。自分はよくなってきているし、ラインで決まったのはよかった」
3番手で内を締めて続いた藤田大輔がしっかり流れ込み、ラインで上位を独占する結果に。
「渡邉君が強すぎる。まくってこられても大丈夫だと思ったのに岡村さんが空けていましたからね。自分は後ろの気配を感じて内だけは空けないようにしていた。前2人に連れってもらいましたね」
<12R>

金子貴志選手
最終レースは後ろ攻めから早めに動いた高橋和也がハイピッチで飛ばしていく。新山響平との中団外併走を嫌った原田研太朗は打鐘から仕掛けるが、これに合わせて金子貴志(写真)は最終ホーム前から自力に転じる。すかさず反撃に出た新山は原田のあおりを受けて不発。1周以上を全開で踏んだ金子がそのまま力強く押し切った。
「(高橋)和也がかかってました。ハラケン(原田)が来ていたので、(番手から出る)判断をしました。もうちょっと待ってもよかったですかね。2日間の感触は悪くないです」
愛知コンビの後位を選択した渡邉晴智は金子に詰め寄ったが、交わせなかった。
「前が強かったですね。すべて武田が折り合って、後ろを固めてくれたおかげです」
渡邉の後位を回った武田憲祐がそのまま3着に流れ込んだ。
「残り3周から主導権を争う感じでみんなすごいですね。いいレースだったと思います。離れないように、そこだけ集中してました」
原田研太朗は前を叩けずにシンガリ負けに終わった。
「作戦ミスですね。中団に追い上げなくてよかった。新山が引いてくれるかなって思ったんですが…。力を出せないまま終わってしまった」
「(高橋)和也がかかってました。ハラケン(原田)が来ていたので、(番手から出る)判断をしました。もうちょっと待ってもよかったですかね。2日間の感触は悪くないです」
愛知コンビの後位を選択した渡邉晴智は金子に詰め寄ったが、交わせなかった。
「前が強かったですね。すべて武田が折り合って、後ろを固めてくれたおかげです」
渡邉の後位を回った武田憲祐がそのまま3着に流れ込んだ。
「残り3周から主導権を争う感じでみんなすごいですね。いいレースだったと思います。離れないように、そこだけ集中してました」
原田研太朗は前を叩けずにシンガリ負けに終わった。
「作戦ミスですね。中団に追い上げなくてよかった。新山が引いてくれるかなって思ったんですが…。力を出せないまま終わってしまった」