静岡競輪場で令和6年能登半島地震復興支援競輪・開設71周年記念「たちあおい賞争奪戦(GIII)」が、2月1日に始まった。初日のメイン、特選では、地元の深谷知広が番手まくりで快勝し、好スタートを切った。また、一次予選ではオープニングで長田龍拳が白星で弾みをつけて、渡邉雄太、岡村潤が人気に応えるワンツーと地元勢が奮闘した。シリーズ2日目の2月2日には、二次予選で勝ち上がりが争われる。
記念シリーズは開催中の毎日、先着ファンサービス、伊藤勝也さん、坂本勉さん、鈴木誠さんによる本日のレース展望、後閑信一さんと店長トークショー、選手会静岡支部ブースなどが予定されています。また、2月2日の2日目には、ガールズグランプリに出場した坂口楓華選手のスペシャルトークショーもあります。静岡競輪場では、みなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
<1R>

長田龍拳選手
赤板過ぎに押さえた中野雄喜を、佐々木堅次が2コーナーで勢い良く切る。佐々木を打鐘3コーナーで叩いた長田龍拳(写真)に、東矢圭吾がカマシで襲い掛かる。東矢が長田を叩き切るが、マークの山口敦也が離れて、東矢後位には長田がハマる。最終3コーナーで外に持ち出した長田が、直線で東矢をとらえて1着。初参戦の静岡記念で、うれしい地元勝利を手中に収めた。
「車番的に東矢さんが前なら、その後ろからと思っていました。スピードが合うなら駆けてでしたけど、勢い良くきたので3番手を取ってと思っていたら、海老根(恵太)さんのアシストのおかげで番手が取れた。そこからは力勝負と。地元記念だからと意識しすぎず、気負わずに練習をしてきた。(GIIIの)二次予選は2回目なのでしっかり頑張りたい」
切って5番手の佐々木堅次が最終2センターから外を踏み込むと、川津悠揮は佐々木の内のコースを伸びて2着に強襲した。
「(佐々木)堅次がどうするか、見てから踏みました。突き抜けるコースだったので1着まで行きたかったけど、最近の悪い中では良くなってきた。9月から2カ月おきに落車でキツかったけど、これがいいキッカケになれば。今日(初日)はローラーの感じから良かったので」
「車番的に東矢さんが前なら、その後ろからと思っていました。スピードが合うなら駆けてでしたけど、勢い良くきたので3番手を取ってと思っていたら、海老根(恵太)さんのアシストのおかげで番手が取れた。そこからは力勝負と。地元記念だからと意識しすぎず、気負わずに練習をしてきた。(GIIIの)二次予選は2回目なのでしっかり頑張りたい」
切って5番手の佐々木堅次が最終2センターから外を踏み込むと、川津悠揮は佐々木の内のコースを伸びて2着に強襲した。
「(佐々木)堅次がどうするか、見てから踏みました。突き抜けるコースだったので1着まで行きたかったけど、最近の悪い中では良くなってきた。9月から2カ月おきに落車でキツかったけど、これがいいキッカケになれば。今日(初日)はローラーの感じから良かったので」
<2R>

坂本貴史選手
周回中に5番手だった立部楓真が、赤板で坂本貴史(写真)を押さえる。纐纈洸翔は、2コーナーで立部を叩いて先頭へ。8番手となった仁藤秀は、打鐘手前で4番手に追い上げて立部と併走。中団がもつれるなかで、纐纈が徐々にペースを上げて先行態勢に入る。混戦を見極めた坂本は、8番手から最終2コーナーで発進。けん制の届かない外々をまくり上げた坂本が、纐纈を4コーナーでねじ伏せて先頭でゴールした。
「纐纈君と、立部君のヤル気次第だなと思ってました。引き切れば仁藤君が叩きに行くだろうし、彼が叩けばその上を叩いて先行と。でも、仁藤君は追い上げて併走するレースとかをしてるのも見てたし、それならそれでいいなと思った。いい意味で練習のようにきれいに走れました。先行も大事だと浅井(康太)さんと話す機会があったし、今日(初日)も1周ならカマして良かったのに、見ちゃって楽をしてしまいました」
五日市誠が、まくった坂本に食らい付いて2着。
「前回の初日に、前を信用しきれずに失敗していたので、今日(初日)はダメでも前を信用していこうと思ってました。付いて行けたし悪くないんですけど、欲を言えばちょっとくらいは差しに行きたかった。現状はあんなもんですね。年末の落車から、納得いくような練習ができてないので」
「纐纈君と、立部君のヤル気次第だなと思ってました。引き切れば仁藤君が叩きに行くだろうし、彼が叩けばその上を叩いて先行と。でも、仁藤君は追い上げて併走するレースとかをしてるのも見てたし、それならそれでいいなと思った。いい意味で練習のようにきれいに走れました。先行も大事だと浅井(康太)さんと話す機会があったし、今日(初日)も1周ならカマして良かったのに、見ちゃって楽をしてしまいました」
五日市誠が、まくった坂本に食らい付いて2着。
「前回の初日に、前を信用しきれずに失敗していたので、今日(初日)はダメでも前を信用していこうと思ってました。付いて行けたし悪くないんですけど、欲を言えばちょっとくらいは差しに行きたかった。現状はあんなもんですね。年末の落車から、納得いくような練習ができてないので」
<3R>
前受けの鈴木薫は、赤板前に誘導と車間を切って早めに車を下げる。谷元奎心が鈴木を押さえて、すかさず原田亮太が誘導を降ろして前に出る。2コーナー過ぎに山田諒が原田を叩くと、鈴木が打鐘3コーナーから踏み上げて最終ホームで先頭に出切る。原田がすかさずもう一度仕掛けると、4番手の山田は原田にかぶって仕掛け切れない。ペースをつかんだ鈴木が、力強く逃げ切った。
「無理やり行ったのでタレると思いましたけどね。山田君に突っ張られそうだったけど、これは出られるなって。逃げ切れると思わなかったし、抜かれたと思ったけど記念で初勝利なのでうれしいです。これで弾みがつけば。練習量を増やしたことが、ちょっと出てきたかなって思います」
鈴木マークの高橋広大は、ゴール前で迫るも差し切れず。
「余裕はあったけど、鈴木薫君が仕上がっている。点数の脚じゃないですね。今までと同じことをしていても、そのままの点数ですし、もう一段階、上にいきたいと、試行錯誤をしているけど、それがハマっていない。セッティングだったり、練習の部分ですね」
「無理やり行ったのでタレると思いましたけどね。山田君に突っ張られそうだったけど、これは出られるなって。逃げ切れると思わなかったし、抜かれたと思ったけど記念で初勝利なのでうれしいです。これで弾みがつけば。練習量を増やしたことが、ちょっと出てきたかなって思います」
鈴木マークの高橋広大は、ゴール前で迫るも差し切れず。
「余裕はあったけど、鈴木薫君が仕上がっている。点数の脚じゃないですね。今までと同じことをしていても、そのままの点数ですし、もう一段階、上にいきたいと、試行錯誤をしているけど、それがハマっていない。セッティングだったり、練習の部分ですね」
<4R>

田中陽平選手
渡口勝成が、4番手の松岡篤哉に一瞬フタをしてから赤板過ぎに切る。松岡が2コーナーで加速して渡口を勢い良く叩き、打鐘3コーナーから巻き返した中島詩音も出させない。中島も負けじと踏み上げて主導権争いとなり、渡口は最終2コーナー過ぎからまくり上げる。渡口が4コーナーで前団に並ぶと、マークの山形一気は内のコースを選択。渡口ライン3番手の田中陽平(写真)は、大外を踏み込んで1着に突き抜けた。
「この1着はデカいですね。(渡口は)どっかでは絶対に仕掛けてくれますし、それ待ちだった。(中島と松岡で踏み合いになり)自分的にも余裕があったので、仕掛けてくれれば決まるなと思った。進みが良かったし、ラインで決まったのが一番ですね。自分の周りには誰もいなかったし、思いっ切り踏めましたね。マッサージとかをしっかり取り入れて、だんだん良くなってきました。この前の落車で、センターが出たかもしれません(笑)」
直線で中島と、武田豊樹の間を割るようにして伸びた山形一気が2着。
「スタートがどうなるかわからなくて、全部のパターンを考えてたので、後ろ攻めも頭には入ってました。押さえて、松岡さんがすぐに来るなら先行意欲があるんだろうなと。松岡さんは9車立てだと組み立てが甘い部分があるイメージなんで、思いっ切り先行することもあるだろうなって想定はしてました。渡口もある程度踏んでたし、しんどい中で仕掛けてくれた。(前々回の落車の怪我は)前回よりも痛みはないし、体のバランスは悪いけど上向きではあります」
「この1着はデカいですね。(渡口は)どっかでは絶対に仕掛けてくれますし、それ待ちだった。(中島と松岡で踏み合いになり)自分的にも余裕があったので、仕掛けてくれれば決まるなと思った。進みが良かったし、ラインで決まったのが一番ですね。自分の周りには誰もいなかったし、思いっ切り踏めましたね。マッサージとかをしっかり取り入れて、だんだん良くなってきました。この前の落車で、センターが出たかもしれません(笑)」
直線で中島と、武田豊樹の間を割るようにして伸びた山形一気が2着。
「スタートがどうなるかわからなくて、全部のパターンを考えてたので、後ろ攻めも頭には入ってました。押さえて、松岡さんがすぐに来るなら先行意欲があるんだろうなと。松岡さんは9車立てだと組み立てが甘い部分があるイメージなんで、思いっ切り先行することもあるだろうなって想定はしてました。渡口もある程度踏んでたし、しんどい中で仕掛けてくれた。(前々回の落車の怪我は)前回よりも痛みはないし、体のバランスは悪いけど上向きではあります」
<5R>
前受けの村田祐樹は、誘導と大きく車間を空けて態勢を整える。村田は山本修平の上昇に合わせて踏み込んで、突っ張り先行に出る。4番手は渡邉雅也で、中川誠一郎が6番手、8番手に山本が戻って隊列は周回中の並びのままで最終周回へ。前と車間を切った渡邉が2センターから追い込むが届かず、村田の番手を無風で回った原真司が抜け出して絶好の展開を生かした。
「(村田は)徐々に上げていって(別線は)来られるところがないなと思っていた。(まくりが来ても最終)3コーナーで止められそうだなと思っていました。バンクが軽くて余裕はありました。僕向きでしたね。前回も入るところ(のコース)が悪かっただけで、脚は良かったし、今回もいい感じ」
別線完封の逃げを打った村田祐樹が2着。初参戦の記念開催で、インパクト大の走りを見せた。
「前を取ろうと思っていました。山本さんが積極的ですし、まず1つ突っ張ってと考えていました。(山本が)突っ張りやすいような動きをして、後ろからの動きもなかったのが幸いして自分のタイミングで駆けました。(踏み込んだのは)ジャン過ぎくらいですね。掛かりはいつも通りでした」
「(村田は)徐々に上げていって(別線は)来られるところがないなと思っていた。(まくりが来ても最終)3コーナーで止められそうだなと思っていました。バンクが軽くて余裕はありました。僕向きでしたね。前回も入るところ(のコース)が悪かっただけで、脚は良かったし、今回もいい感じ」
別線完封の逃げを打った村田祐樹が2着。初参戦の記念開催で、インパクト大の走りを見せた。
「前を取ろうと思っていました。山本さんが積極的ですし、まず1つ突っ張ってと考えていました。(山本が)突っ張りやすいような動きをして、後ろからの動きもなかったのが幸いして自分のタイミングで駆けました。(踏み込んだのは)ジャン過ぎくらいですね。掛かりはいつも通りでした」
<6R>

長谷部龍一選手
後ろ攻めから野口裕史が動き出すと、4番手から林昌幸も合わせるように動いて赤板で前を切る。野口は2コーナーから踏み上げるが、林も出させまいと突っ張ってペースを上げる。最終ホームで野口が強引に先頭に出たタイミングで、すかさず長谷部龍一(写真)がまくり上げる。3コーナーで野口をまくり切った長谷部が押し切って、通算100勝目となるゴールを駆け抜けた。
「(通算100勝は)やっと、なんとかですね。意識はしてなかったけど、S級では1勝が遠くて98勝ぐらいからずっと足踏みしていた。S級にいるうちに100勝したかったので良かった。うれしいし自信になります。どう見ても(林と野口で踏み合って)ああなると思ってたので、自分が勝負どころを逃さずに動いていけるかでした。しっかり仕掛けて1着だったんで良かった。(野口が出切ったタイミングを)見ちゃうともう(チャンスは)ないと思ってたので、そこで瞬時の判断ができたので調子はいいと思います」
今藤康裕は、長谷部の加速に離れる。長谷部に1車で外を行かれた簗田一輝は、野口を交わして2着に入った。
「(林と野口で)やり合いにはなるだろうなと思ってたので、予想通りの展開ではありました。野口さんなら出切れると思ってたので、信頼して付いていました。出切って、野口さんが1回流したところで(長谷部に)うまく来られた。外を来られたし、直線だったんで、体は反応したけど自分たちが2車になってるのも確認できたので派手な仕事はできなかった。練習の感じだともう少し(調子が)悪いかなと思ってたけど、そこまで悪くなかった。もう少し良くなるように微調整したい」
「(通算100勝は)やっと、なんとかですね。意識はしてなかったけど、S級では1勝が遠くて98勝ぐらいからずっと足踏みしていた。S級にいるうちに100勝したかったので良かった。うれしいし自信になります。どう見ても(林と野口で踏み合って)ああなると思ってたので、自分が勝負どころを逃さずに動いていけるかでした。しっかり仕掛けて1着だったんで良かった。(野口が出切ったタイミングを)見ちゃうともう(チャンスは)ないと思ってたので、そこで瞬時の判断ができたので調子はいいと思います」
今藤康裕は、長谷部の加速に離れる。長谷部に1車で外を行かれた簗田一輝は、野口を交わして2着に入った。
「(林と野口で)やり合いにはなるだろうなと思ってたので、予想通りの展開ではありました。野口さんなら出切れると思ってたので、信頼して付いていました。出切って、野口さんが1回流したところで(長谷部に)うまく来られた。外を来られたし、直線だったんで、体は反応したけど自分たちが2車になってるのも確認できたので派手な仕事はできなかった。練習の感じだともう少し(調子が)悪いかなと思ってたけど、そこまで悪くなかった。もう少し良くなるように微調整したい」
<7R>
周回中に前受けの高橋晋也は、後ろ攻めの日高裕太の上昇が遅いとみるや、日高を赤板1コーナー過ぎに突っ張って主導権を渡さない。日高は8番手に戻り、高橋が先頭のまま打鐘を通過。高橋は徐々にペースを上げて、最終ホーム付近からペースを上げて駆ける。4番手から藤井栄二が2コーナーで仕掛けるが進みは今ひとつで、別線はほぼ釘付け。2周先行でレースを支配した高橋が、神山拓弥の差し切りも許さずに逃げ切った。
「引いてどうしようかなと思ってたら、(日高が)来るのが遅すぎて、なめられていると思ってスイッチが入りました。カミタクさん(神山)を信頼しているし、逃げれば何とかしてくれると。残れるように駆けた。気持ちの面でも気合が入っているので、レースにつながった。静岡は優勝もしているし走りやすい。相性がいいですね」
高橋マークの神山拓弥は、ゴール前で迫って2着。
「(高橋は)2周行ってキツいと思った。どうにかしようと思ったけど、することがないくらい強かった。2周のところで(高橋)晋也君のスイッチが入ったのがわかって、自分も気持ちを入れた。踏み直しがすごくて、差せなかったのではなく晋也君が強かった。昨日(前検日)は不安があったけど、ギアの組み合わせを変えたらいい感じです」
「引いてどうしようかなと思ってたら、(日高が)来るのが遅すぎて、なめられていると思ってスイッチが入りました。カミタクさん(神山)を信頼しているし、逃げれば何とかしてくれると。残れるように駆けた。気持ちの面でも気合が入っているので、レースにつながった。静岡は優勝もしているし走りやすい。相性がいいですね」
高橋マークの神山拓弥は、ゴール前で迫って2着。
「(高橋は)2周行ってキツいと思った。どうにかしようと思ったけど、することがないくらい強かった。2周のところで(高橋)晋也君のスイッチが入ったのがわかって、自分も気持ちを入れた。踏み直しがすごくて、差せなかったのではなく晋也君が強かった。昨日(前検日)は不安があったけど、ギアの組み合わせを変えたらいい感じです」
<8R>

南潤選手
後ろ攻めから吉田昌司が上昇すると、4番手から南潤(写真)が合わせて動き出して赤板過ぎに先に切る。南を吉田が押さえて、その上を望月一成が勢い良く叩いて先行する。望月がハイペースで飛ばして、人気の河端朋之が7番手に置かれて隊列は一本棒で最終周回に入る。2コーナーで吉田が3番手から先まくりを打つが、さらにその外をまくり上げた南が4コーナー過ぎに先頭に躍り出て、体調不良明けの初戦を1着で飾った。
「先行できれば先行と思ってたけど、細切れで動く人が多いし、そこまで焦って先行しなくてもいいかなと。今回はバンクに入らずに、人とモガかずに街道練習と、固定自転車で練習してきた。脚の感触は練習通りだったけど、レースの流れとかは走らないとわからなかった。詰まったところで出たんですけど、トルクをかける感じじゃなくて、詰まった勢いで回して行った感じ。心拍を上げたくて一人で練習をやってたので、そういう面は大丈夫だった。1着は素直に喜びますけど、展開が向いたのもあるし天狗にならないように気をつけたい」
後方に置かれた河端は、最終3コーナーから外に持ち出して前団に迫る。河端を追って外から交わした隅田洋介が2着に食い込んだ。
「車番が悪かったんで、あの展開は想定内。いつもなら内に突っ込んでるし、今日(初日)も内に行きたかったけど、大事に行った。外を踏んで差せるか勝負してみて、良かったんで自力も出せそうですね。練習はやってたけど、1カ月空くとレース勘が不安だった。思ったよりも暖かいし、自力を出せるなら出したい。メンバー次第で、臨機応変にやりたいですね」
「先行できれば先行と思ってたけど、細切れで動く人が多いし、そこまで焦って先行しなくてもいいかなと。今回はバンクに入らずに、人とモガかずに街道練習と、固定自転車で練習してきた。脚の感触は練習通りだったけど、レースの流れとかは走らないとわからなかった。詰まったところで出たんですけど、トルクをかける感じじゃなくて、詰まった勢いで回して行った感じ。心拍を上げたくて一人で練習をやってたので、そういう面は大丈夫だった。1着は素直に喜びますけど、展開が向いたのもあるし天狗にならないように気をつけたい」
後方に置かれた河端は、最終3コーナーから外に持ち出して前団に迫る。河端を追って外から交わした隅田洋介が2着に食い込んだ。
「車番が悪かったんで、あの展開は想定内。いつもなら内に突っ込んでるし、今日(初日)も内に行きたかったけど、大事に行った。外を踏んで差せるか勝負してみて、良かったんで自力も出せそうですね。練習はやってたけど、1カ月空くとレース勘が不安だった。思ったよりも暖かいし、自力を出せるなら出したい。メンバー次第で、臨機応変にやりたいですね」
<9R>
渡邉雄太が赤板過ぎに佐藤博紀を切って、鶴良生が渡邉を叩く。車を下げた佐藤は7番手で構えて、渡邉はすんなりと中団を確保する。先行した鶴が抵抗を見せるが、最終2コーナー過ぎからまくった渡邉の力が違う。あっという間に九州勢をまくった渡邉が、1着で地元記念をスタートさせた。
「(落車明けで)不安はあったけど、川崎の2日目までは調子が良かったし、練習も久々に良かったので、大丈夫かなと思っていました。(鶴が)出てから流されて、すごい詰まってきたけど、(最終)ホームで踏んでくれたので、自分にはいい感じになった。目標は(地元勢が)大人数で決勝に乗ることです」
岡村潤が渡邉に続いて、地元ワンツーが決まった。
「(前回欠場の)腰痛は、競輪祭の時のように座骨神経痛が出そうになったので休んでいました。選手紹介はホーム追い風だったけど、レースはいつもの静岡で、ホームが向かい風でした。バック線の時にラインで出れるかなって。(渡邉は)小田原で付いた時よりもいい感じでした」
「(落車明けで)不安はあったけど、川崎の2日目までは調子が良かったし、練習も久々に良かったので、大丈夫かなと思っていました。(鶴が)出てから流されて、すごい詰まってきたけど、(最終)ホームで踏んでくれたので、自分にはいい感じになった。目標は(地元勢が)大人数で決勝に乗ることです」
岡村潤が渡邉に続いて、地元ワンツーが決まった。
「(前回欠場の)腰痛は、競輪祭の時のように座骨神経痛が出そうになったので休んでいました。選手紹介はホーム追い風だったけど、レースはいつもの静岡で、ホームが向かい風でした。バック線の時にラインで出れるかなって。(渡邉は)小田原で付いた時よりもいい感じでした」
<10R>

中井太祐選手
赤板で板垣昴が上昇すると、前受けの福永大智は突っ張り気味に踏み上げる。板垣はそれでも無理やり叩いて、2コーナー手前で前に出る。打鍾目掛けて踏んだ中嶋宣成が板垣を叩いて先行。福永は5番手で残り1周へ。2コーナー手前から持ち出した福永が、4コーナーで中嶋をねじ伏せて、マークした中井太祐(写真)がゴール前で差し切った。
「(福永は)前々に攻めると思ってました。(板垣を)突っ張ると思ってたけど、その辺は任せていた。(自力も番手も)どっちも違うしんどさがありますね。福永はダッシュがいいし、その辺の緊張感はありました。付いていて僕もキツかったし、この中で行くのかって感じでした。強かったですね」
まくりで2着の福永大智だが、自己ジャッジは厳しい。
「(板垣を)突っ張ろうと思ったんですけど、絶対に前に出たいって感じで踏まれたので出させました。まあ、それならスピードが上がるしいいかなとも思ったんですけど。思いのほか進まなかったですね。(中嶋が)うまかった。合わされるかもと思いながら行きました。納得いく感じじゃないですね。思っているより疲労感があった。ケアして、良くなればいいなって感じですね」
「(福永は)前々に攻めると思ってました。(板垣を)突っ張ると思ってたけど、その辺は任せていた。(自力も番手も)どっちも違うしんどさがありますね。福永はダッシュがいいし、その辺の緊張感はありました。付いていて僕もキツかったし、この中で行くのかって感じでした。強かったですね」
まくりで2着の福永大智だが、自己ジャッジは厳しい。
「(板垣を)突っ張ろうと思ったんですけど、絶対に前に出たいって感じで踏まれたので出させました。まあ、それならスピードが上がるしいいかなとも思ったんですけど。思いのほか進まなかったですね。(中嶋が)うまかった。合わされるかもと思いながら行きました。納得いく感じじゃないですね。思っているより疲労感があった。ケアして、良くなればいいなって感じですね」
<11R>
前受けの伊藤慶太郎が、赤板前に誘導を残して車を下げ始める。小笠原光が赤板で勢い良く切って、北日本勢に続いた伊藤颯馬が小笠原を叩く。出切った伊藤颯が流すと、上杉嘉槻が打鐘で仕掛けて先頭へ立つが、すかさず巻き返した伊藤慶と主導権争いになる。隊列が短くなった5番手で戦況を見極めた伊藤颯は、最終2コーナーから仕掛けて踏み合う両者の上をまとめてまくりでのみ込む。3コーナー過ぎには伊藤颯が先頭に立って、最後はピタリと追走した園田匠が鋭く差し切った。
「自分は付いていくだけでした。どんな展開になっても(伊藤颯が)ねじ伏せてくれるだろうと。ワンツーが決まったし、伸び切れているので悪くない。今年の9車一発目で1着をとれたし、追加で呼んでいただいたので頑張りたい。競走得点を上げていかないと。FIでも安定した成績で点数が上がれば、グレードレースでも結果を残せると思う」
伊藤颯馬は、別線が踏み合う展開も味方して、力の違いを見せつけた。
「取れた位置からでしたけど、結果、いい並びになった。見ながらで、構えていたけど、伊藤慶太郎さんが行って、モガきあっている上はキツかった。けど、行ける余裕はありました。(前回欠場した)腰の感じよりも鼻水と、のどが気になる」
「自分は付いていくだけでした。どんな展開になっても(伊藤颯が)ねじ伏せてくれるだろうと。ワンツーが決まったし、伸び切れているので悪くない。今年の9車一発目で1着をとれたし、追加で呼んでいただいたので頑張りたい。競走得点を上げていかないと。FIでも安定した成績で点数が上がれば、グレードレースでも結果を残せると思う」
伊藤颯馬は、別線が踏み合う展開も味方して、力の違いを見せつけた。
「取れた位置からでしたけど、結果、いい並びになった。見ながらで、構えていたけど、伊藤慶太郎さんが行って、モガきあっている上はキツかった。けど、行ける余裕はありました。(前回欠場した)腰の感じよりも鼻水と、のどが気になる」
<12R>

深谷知広選手
前受けの松井宏佑が、清水裕友の上昇を赤板で突っ張って風を切る。突っ張られた清水は、4番手の位置に降りて小林泰正と併走になる。中団のもつれを見た松井は一旦ペースを落とすが、打鐘過ぎには踏み上げてハイペースで駆けていく。松井と車間を切った深谷知広(写真)は、最終バック手前から番手まくり。郡司浩平に詰め寄らせることも許さず、先頭でゴールした。
「(松井は)前からなら突っ張りも含めて積極的に行くだろうなと思っていたし、自分はしっかり対処しないとと思っていました。突っ張った時点で、清水君を警戒して。併走していたので松井もペースに入れていたし、良かったと思います。焦っている感じもなかったし、頼もしかったですね。あれだけ行ってくれたし、郡司君とワンツーを決められて良かったけど、これからはしっかりと考えないといけない。体調的には悪くないですし、しっかりとケアと準備をして臨みたい」
南関ライン3番手を固めた郡司浩平が2着に続いた。
「スタートは出てみてって感じでした。前受けなら、出させてタイミングを見て(巻き返す)よりは、突っ張って後ろがゴチャ付けばいいなと思ってました。(松井は)中団の併走で、早駆けじゃなくて落ち着いて駆けてましたね。(深谷が)前に踏むかは任せていたので。付いている分には余裕はあるけど、深谷さんは半周のまくりなんでゴール前も伸びていました。余裕は前回よりはないですね」
突っ張られた清水だが、外併走で小林から4番手を取り切る。南関勢を追って最後に外を踏むと、佐藤慎太郎が内から交わして3着に入った。
「後ろ攻めは不利な位置ですよね。それで南関が2段駆けの中で、(清水)裕友はベストなレースをしてくれた。後ろで見ていて、いいレースを見させてもらいました。さすがですね。郡司と、深谷の真ん中を行くイメージで踏んだけど、タイムも良すぎたしあれが精いっぱい。疲れはないですね」
「(松井は)前からなら突っ張りも含めて積極的に行くだろうなと思っていたし、自分はしっかり対処しないとと思っていました。突っ張った時点で、清水君を警戒して。併走していたので松井もペースに入れていたし、良かったと思います。焦っている感じもなかったし、頼もしかったですね。あれだけ行ってくれたし、郡司君とワンツーを決められて良かったけど、これからはしっかりと考えないといけない。体調的には悪くないですし、しっかりとケアと準備をして臨みたい」
南関ライン3番手を固めた郡司浩平が2着に続いた。
「スタートは出てみてって感じでした。前受けなら、出させてタイミングを見て(巻き返す)よりは、突っ張って後ろがゴチャ付けばいいなと思ってました。(松井は)中団の併走で、早駆けじゃなくて落ち着いて駆けてましたね。(深谷が)前に踏むかは任せていたので。付いている分には余裕はあるけど、深谷さんは半周のまくりなんでゴール前も伸びていました。余裕は前回よりはないですね」
突っ張られた清水だが、外併走で小林から4番手を取り切る。南関勢を追って最後に外を踏むと、佐藤慎太郎が内から交わして3着に入った。
「後ろ攻めは不利な位置ですよね。それで南関が2段駆けの中で、(清水)裕友はベストなレースをしてくれた。後ろで見ていて、いいレースを見させてもらいました。さすがですね。郡司と、深谷の真ん中を行くイメージで踏んだけど、タイムも良すぎたしあれが精いっぱい。疲れはないですね」