静岡競輪場で開催されてきた令和6年能登半島地震復興支援競輪・開設71周年記念「たちあおい賞争奪戦(GIII)」は、2月4日に最終日が行われた。前の3日間に比べて冷え込む天候にも、日曜日とあって場内は大賑わいで活気に中で迎えた決勝戦は清水裕友がV。中団キープから最終2コーナーでスパートした清水は、郡司浩平の番手から合わせてまくって地元記念制覇を目指した深谷知広との壮絶な踏み合いを制した。なお、清水のGIII優勝は、1月大宮記念に続き早くも今年2回目で、通算11度目となる。
決勝戦 レース経過
号砲が鳴ると最内枠の深谷知広が飛び出して誘導員を追う。郡司浩平-深谷-佐藤壮の南関勢が前を固め、中団は小林泰正-神山拓弥の関東勢。単騎の清水裕友、東矢圭吾はこの後ろ、寺崎浩平-大石崇晴の近畿勢は後攻め。
青板2センターから寺崎が上昇を図ると郡司、小林がこの動きを警戒。赤板で郡司が誘導員との車間を詰めながら先頭に立つと、南関勢の後ろに清水、東矢が切り替える。郡司は2コーナーから更にペースを上げていき、ジャンで後方の寺崎が再度巻き返すもスピードは鈍い。寺崎は最終1コーナーで深谷のけん制を受けて後退。2コーナーから清水が一気にスパート。深谷も清水に合わせて番手から出るが、直線では外併走を堪えた清水が伸び返して今年2度目の記念制覇。地元の深谷が2着。3着には深谷後位を回った佐藤が入った。

清水裕友選手
決勝戦は、佐藤壮の自転車のクリップバンドを交換した影響で、予定されていた発走時刻よりも約4分ほど遅れて行われた。単騎の不利を跳ね返して、早くも今年2度目の優勝を飾った清水裕友(写真)は「嬉しいっす」と素直に喜んだ。
深谷知広の番手から4度目の川崎記念制覇を成し遂げた郡司浩平が、前回りを買って出て南関勢は二段駆け態勢。郡司が赤板で突っ張ると、周回中に6番手の位置取りだった清水は、内を進んで4番手のポジションを手に入れた。
「初手は取れた位置から。一番後ろにならないようにとは思ってました。(小林)泰正が先に切りそうで微妙だったけど、4番手をスルッと取れた。泰正が切ったら付いて行って、次に来る寺崎(浩平)さんのところにスイッチしようかとかは考えていた。(小林が)戻ってきたんで、行けるところまで内を行ってみようと」
これ以上ない位置を確保してもなお、郡司の後ろには深谷が控えている。清水が最終2コーナーから踏み込んで、反応した深谷がバックから番手まくり。3コーナーで2人の体が重なると、そこからはSS同士の熾烈なデッドヒートだった。
「深谷さんが郡司さんを残し気味にけん制していたんで、その隙を狙って仕掛けられました。(深谷が)車間を空けるので詰まって、そのタイミングで外もいなくなったし、行きました。(年末から使っている新車が)グランプリの時もかなり良かったんですけど、そこから(調子も)良いです。新車さまさまですね」
1月大宮記念以来、11度目のGIII優勝は、その大宮記念に続いて別線の二段駆けを力で粉砕してのもの。結果だけでなく、その内容からも、充実ぶりが際立っている。直後に迫った全日本選抜には、この勢いのまま臨めるだろう。
「(得意な)寒い間に稼げるだけ稼いでおきたい。結果が出てるんで、それが一番ですね。出来過ぎなんで。でも、流れが良いうちに、行けるところまで行きたい。(全日本選抜には)体調をしっかり整えて行きたい」
全日本選抜は、20年にビッグ初戴冠を果たした思い出の大会。それ以来となるGIタイトルを、輝きを取り戻した清水が全力で獲りにいく。
静岡に移籍して以来、3度目の地元記念だった深谷知広だが、番手まくりに出たものの静岡記念初制覇はならず。レース後は肩を落とした。
「全部、郡司君に任せていました。あれだけ行ってくれたのに、申し訳なかったです。(別線を)しのがないといけないし、力不足でした。(仕事をしたが)決められるところを決められていないのでまったくダメです。(清水を)張る力も残っていなかったし、外をのみ込まれた。力負けです。(番手の技術は)まだまだだけど、そういう位置を回ることも増えると思うので頑張っていかないと」
内を締めて深谷に続いた佐藤壮が3着。まずは発走前のアクシデントを詫びた。
「クリップバンドが切れてしまって、みんなに迷惑をかけてしまった。申し訳ないです。是が非でも離れちゃいけないと思った。内は空けたらダメだとそれは意識していました。(深谷の動きは)予測していたし、(追走できたことは)価値があると思う。自信にはなります。連日、前のおかげですけど、まさか記念の決勝に乗れて3着に入れるとは」






青板2センターから寺崎が上昇を図ると郡司、小林がこの動きを警戒。赤板で郡司が誘導員との車間を詰めながら先頭に立つと、南関勢の後ろに清水、東矢が切り替える。郡司は2コーナーから更にペースを上げていき、ジャンで後方の寺崎が再度巻き返すもスピードは鈍い。寺崎は最終1コーナーで深谷のけん制を受けて後退。2コーナーから清水が一気にスパート。深谷も清水に合わせて番手から出るが、直線では外併走を堪えた清水が伸び返して今年2度目の記念制覇。地元の深谷が2着。3着には深谷後位を回った佐藤が入った。

清水裕友選手
深谷知広の番手から4度目の川崎記念制覇を成し遂げた郡司浩平が、前回りを買って出て南関勢は二段駆け態勢。郡司が赤板で突っ張ると、周回中に6番手の位置取りだった清水は、内を進んで4番手のポジションを手に入れた。
「初手は取れた位置から。一番後ろにならないようにとは思ってました。(小林)泰正が先に切りそうで微妙だったけど、4番手をスルッと取れた。泰正が切ったら付いて行って、次に来る寺崎(浩平)さんのところにスイッチしようかとかは考えていた。(小林が)戻ってきたんで、行けるところまで内を行ってみようと」
これ以上ない位置を確保してもなお、郡司の後ろには深谷が控えている。清水が最終2コーナーから踏み込んで、反応した深谷がバックから番手まくり。3コーナーで2人の体が重なると、そこからはSS同士の熾烈なデッドヒートだった。
「深谷さんが郡司さんを残し気味にけん制していたんで、その隙を狙って仕掛けられました。(深谷が)車間を空けるので詰まって、そのタイミングで外もいなくなったし、行きました。(年末から使っている新車が)グランプリの時もかなり良かったんですけど、そこから(調子も)良いです。新車さまさまですね」
1月大宮記念以来、11度目のGIII優勝は、その大宮記念に続いて別線の二段駆けを力で粉砕してのもの。結果だけでなく、その内容からも、充実ぶりが際立っている。直後に迫った全日本選抜には、この勢いのまま臨めるだろう。
「(得意な)寒い間に稼げるだけ稼いでおきたい。結果が出てるんで、それが一番ですね。出来過ぎなんで。でも、流れが良いうちに、行けるところまで行きたい。(全日本選抜には)体調をしっかり整えて行きたい」
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次回のグレードレースは、今年のGI第1弾・第39回読売新聞社杯「全日本選抜競輪」が、2月9日~12日の日程で岐阜競輪場にて開催されます。
SS班9名をはじめとして、全国各地から強豪が集結して覇を競います。古性優作が大会3連覇の偉業を達成するのか、それとも待ったをかける選手が現れるのか。
グランプリ2024の出場権を真っ先に獲得するのは果たして誰か?興味津々のシリーズです。
1月30日時点の出場予定選手データを分析した、読売新聞社杯「全日本選抜競輪」の主力メンバー及び狙い目選手を紹介する「プロスポーツ号外版」は以下をクリックしてください。
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