静岡競輪開設72周年記念「たちあおい賞争奪戦(GIII)」は2月15日に3日目が行なわれた。決勝進出を争った準決は新山響平、眞杉匠、岩本俊介のS班勢がそろって1着をゲット。松浦悠士の落車は残念だったが、S班の3人だけでなく地元エースの深谷知広をはじめGI決勝クラスの選手ばかりが勝ち上がってきた。16日は大会最終日。大激戦の覇者を決める決勝の号砲が12レースで鳴らされる。
記念シリーズは、開催最終日も先着500名様にファンサービス、未確定抽選会、本日のレース展望トークショー、後閑信一さんと競輪予想漫談師の店長のトークショー、選手会静岡支部ブース等が予定されています。そして、16日にはヤーレンズお笑いライブ、ダンスコンテスト2024等も実施予定となっています。静岡競輪場では、みなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
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新山響平選手

嘉永泰斗選手
前受けの菊池岳仁は赤板前に誘導との距離を空け始め、後ろ攻めの藤井栄二が勢い良く出て先頭に立つ。この動きに反応した嘉永泰斗が菊池をキメて近畿勢の後ろを確保。そこを新山響平(写真)が一気にスパートして主導権。6番手に入った嘉永だが、新山に息つく間も与えず最終ホームでの巻き返し。岡村潤が嘉永を2回に渡ってブロックにいくが、新山との距離が空いてしまい、けん制を乗り越えた嘉永が新山の後ろに入る。嘉永は直線で交わしにかかるも、新山が力強い踏み直しで押し切った。
「岡村さんがうまくスタートを取ってくれた。(最終ホームは)だいぶ流しました。もう少し早く踏み上げていれば、岡村さんが仕事をしやすかっただろうけど、仕事をしている時に(自分が)伸びて行ってしまった。最近、末を欠いて自信がない分、踏み直しが遅いですね。前回の高松や、その前の和歌山よりは自信をもって走れている。疲れが抜けてきていい感じです。(入る前の疲れは)体的にはほぼピークだったので」
嘉永泰斗(写真)は道中での位置取りとタテへの攻めを見せ縦横無尽の活躍。新山の後ろに入ったが、最後に抜く余力はなかった。
「菊池君をキメて、あそこの位置はと思っていました。踏み込んだ時は悪くなかったですね。ホームで流しているのがわかって、もうワンテンポ早く仕掛けられたら岡村さんがもってきづらくなったんだろうとは思います。そこから、新山さんの踏み直しはすごかったです。今日は悪くなかったですね」
荒井崇博は嘉永が2コーナーで岡村に張られると、内のコースに入る。内から岡村、菊池に踏み勝って3着で決勝に進出した。
「(嘉永)泰斗が仕掛けたんでああいう展開になった。最後は泰斗にあたるわけにはいかないし、(嘉永が)乗り越えて行って(自分は)内だなと。最後に踏み勝ってよかったです。(状態は)日に日に良くなる歳でもないですからね」
「岡村さんがうまくスタートを取ってくれた。(最終ホームは)だいぶ流しました。もう少し早く踏み上げていれば、岡村さんが仕事をしやすかっただろうけど、仕事をしている時に(自分が)伸びて行ってしまった。最近、末を欠いて自信がない分、踏み直しが遅いですね。前回の高松や、その前の和歌山よりは自信をもって走れている。疲れが抜けてきていい感じです。(入る前の疲れは)体的にはほぼピークだったので」
嘉永泰斗(写真)は道中での位置取りとタテへの攻めを見せ縦横無尽の活躍。新山の後ろに入ったが、最後に抜く余力はなかった。
「菊池君をキメて、あそこの位置はと思っていました。踏み込んだ時は悪くなかったですね。ホームで流しているのがわかって、もうワンテンポ早く仕掛けられたら岡村さんがもってきづらくなったんだろうとは思います。そこから、新山さんの踏み直しはすごかったです。今日は悪くなかったですね」
荒井崇博は嘉永が2コーナーで岡村に張られると、内のコースに入る。内から岡村、菊池に踏み勝って3着で決勝に進出した。
「(嘉永)泰斗が仕掛けたんでああいう展開になった。最後は泰斗にあたるわけにはいかないし、(嘉永が)乗り越えて行って(自分は)内だなと。最後に踏み勝ってよかったです。(状態は)日に日に良くなる歳でもないですからね」
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眞杉匠選手

坂井洋選手
後ろ攻めの山根慶太が赤板で誘導を切ると、前受けの眞杉匠(写真)は上昇して来た藤井侑吾を張って3番手の位置を確保。張られた藤井だが力ずくで前に出切ると、眞杉が追い上げて藤井の後ろに入る。最終ホームから巻き返した長田龍拳は前団に迫ることができない。眞杉は最終2コーナーからまくり出てそのまま押し切った。
「初手は前か前中団かと思っていたけど、嫌な並びになった。少しでも(藤井が)脚を使ってくれればと思ってけん制して、いい感じにハマれた。そのあとは隙があったら行こうと思っていたけど、ずっとハイペースだったので。でもそのまま(番手に)ハマって見ていてもしょうがないし踏んだ。毎日セッティングを変えながら、だいぶいい方向に出ているけど、末が甘いしもっと楽に回りたい」
坂井洋(写真)は眞杉の縦横無尽な立ち回りにもぴったりと追走。眞杉が最終バックで出切ってからは援護して迫ったが、2着まで。
「ノープランで、眞杉は何でもできるし任せていた。余裕はあったけど情けない走りでしたね。ホームが向かい風で思ったよりも(眞杉が)タレている感じもあったので、浅井(康太)さんのことを警戒しながら踏むことになった。状態は徐々に良くなっている。あとはしっかり指定練習で乗って微調整していけたら」
浅井康太は藤井の動向を確認しながらも連結を外してしまう。その後は坂井の後ろにスイッチして直線で外のコースを踏んだ。
「藤井が眞杉のけん制を受けないように外々を踏んでいたし、自分は一回バックを踏んで内に差し込んでしまった。反省点があったし、失敗したなという感じ。そこからは切り替えてリカバリーはできましたけど。ウォーミングアップ中からしっかり体と向き合えたし、ケアをしながらやれている。レースは良くないけど感触はいい」
「初手は前か前中団かと思っていたけど、嫌な並びになった。少しでも(藤井が)脚を使ってくれればと思ってけん制して、いい感じにハマれた。そのあとは隙があったら行こうと思っていたけど、ずっとハイペースだったので。でもそのまま(番手に)ハマって見ていてもしょうがないし踏んだ。毎日セッティングを変えながら、だいぶいい方向に出ているけど、末が甘いしもっと楽に回りたい」
坂井洋(写真)は眞杉の縦横無尽な立ち回りにもぴったりと追走。眞杉が最終バックで出切ってからは援護して迫ったが、2着まで。
「ノープランで、眞杉は何でもできるし任せていた。余裕はあったけど情けない走りでしたね。ホームが向かい風で思ったよりも(眞杉が)タレている感じもあったので、浅井(康太)さんのことを警戒しながら踏むことになった。状態は徐々に良くなっている。あとはしっかり指定練習で乗って微調整していけたら」
浅井康太は藤井の動向を確認しながらも連結を外してしまう。その後は坂井の後ろにスイッチして直線で外のコースを踏んだ。
「藤井が眞杉のけん制を受けないように外々を踏んでいたし、自分は一回バックを踏んで内に差し込んでしまった。反省点があったし、失敗したなという感じ。そこからは切り替えてリカバリーはできましたけど。ウォーミングアップ中からしっかり体と向き合えたし、ケアをしながらやれている。レースは良くないけど感触はいい」
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岩本俊介選手

深谷知広選手
赤板をめがけて松浦悠士、堀江省吾、後藤大輝が一斉に動き、一番外の後藤が先行態勢に入っていく。単騎の酒井雄多は俊敏な動きで九州勢を追走。前受けから組み立てた深谷知広は後方まで下げてから間髪入れずに巻き返す。後藤を最終1コーナー付近でとらえて先頭に立ち、岩本俊介(写真)は一瞬口が空きかけるもすぐに付き直して追走。松浦は南関勢の後ろにスイッチしたが、バック前に岩本、酒井と接触して落車。深谷をマークした岩本がゴール前で交わした。
「深谷は外に抜け出せれば大丈夫だと思った。位置を作ろうと準備はしていたけど、行ってくれたので、付き直した。松浦君のスイッチは見えて、後輪に内が差さったと思って相互接触かなと。深谷が力を出し切ってくれて、それに応えられるようにと。(コンディションは)問題ない。(人の後ろは)板についてきたかなと。どこでも力を発揮しないといけない。連日、前のおかげだけど、結果が出てきて、選手として大きい分岐点に来ている」
深谷知広(写真)は打鐘前2コーナーからのロングスパートで一気に前団をまくり、別線との力勝負を制した。
「突っ張ろうと思ったけど、後ろからすごい勢いで来ていた。あとは前の勢いをもらって、休まずに行った。ペース配分はなく、全力で走っていました。(ワンツーが決まって)よかったです。(状態は)初日よりいいと思うのでしっかりと準備をしたい」
河端朋之は落車した松浦を避けて大きく外に膨らんだが、そこからタテに踏み3着に入った。
「松浦君が落車しているので素直には喜べない。松浦君があの位置まで追い上げてくれたからですし、何とか3着までいけた。(落車は)目の前で危なくて、何とか避けることができたけど、避け過ぎた感じもあります」
「深谷は外に抜け出せれば大丈夫だと思った。位置を作ろうと準備はしていたけど、行ってくれたので、付き直した。松浦君のスイッチは見えて、後輪に内が差さったと思って相互接触かなと。深谷が力を出し切ってくれて、それに応えられるようにと。(コンディションは)問題ない。(人の後ろは)板についてきたかなと。どこでも力を発揮しないといけない。連日、前のおかげだけど、結果が出てきて、選手として大きい分岐点に来ている」
深谷知広(写真)は打鐘前2コーナーからのロングスパートで一気に前団をまくり、別線との力勝負を制した。
「突っ張ろうと思ったけど、後ろからすごい勢いで来ていた。あとは前の勢いをもらって、休まずに行った。ペース配分はなく、全力で走っていました。(ワンツーが決まって)よかったです。(状態は)初日よりいいと思うのでしっかりと準備をしたい」
河端朋之は落車した松浦を避けて大きく外に膨らんだが、そこからタテに踏み3着に入った。
「松浦君が落車しているので素直には喜べない。松浦君があの位置まで追い上げてくれたからですし、何とか3着までいけた。(落車は)目の前で危なくて、何とか避けることができたけど、避け過ぎた感じもあります」