『静岡競輪開設73周年記念(GIII)レポート』 初日編

配信日:2月12日

 静岡競輪開設73周年記念「たちあおい賞争奪戦(GIII)」が2月12日に開幕した。初日のメイン特選はグランプリチャンピオンの郡司浩平が制し、2着には吉田拓矢が迫ってS班同士の力の決着となった。予選からも新田祐大をはじめ実力者が次々と勝ち上がり、13日には準決勝進出を懸けた二次予選が行われる。
 記念シリーズは、開催中の毎日、先着ファンサービス、本日のレース展望トークショー、けいりん予想&トークショー、選手会静岡支部ブース等が予定されています。そして13日には、森且行、佐藤貴也、平原康多による「競輪×オートレーススペシャルトークショー」、丸山啓一選手、小泉俊也選手の「500勝達成セレモニー」も実施予定です。静岡競輪場では、みなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。

<1R>

川口公太朗選手
川口公太朗選手
 後ろ攻めの原田研太朗が赤板1コーナーで切ると、蕗澤鴻太郎が棚瀬義大にフタをして、バック手前で先頭に出る。蕗澤は打鐘2センター付近からペースを上げていくが、棚瀬が同じタイミングで巻き返して、最終1センター過ぎに蕗澤を叩き切る。岐阜コンビが出切るも、野口正則が踏み出しで遅れたことで、久米良がホーム付近でこの後ろにスイッチして続くが、ゴール前は岐阜勢での一騎打ちに。4コーナーを番手絶好で迎えた川口公太朗(写真)が、棚瀬を差し切り好スタートを切った。
 「緊張しましたし、ドキドキしました。ホームで(けん制に)来られそうで、棚瀬も出切れるかなと。棚瀬も最後まで残れるようなスピードで行ってたんだと思う。もうちょっと車間を切れたら良かったかな。脚には余裕があるけど、あれだと3番手からのみ込まれるイメージが最近はあるので、踏み込みが早かったかもしれない。(前回の奈良記念から)中2日でもきつい練習をやってきたので、脚はパンパンです。なので、少しずつ体が軽くなってくれれば」
 逃げた棚瀬義大は2着に残り、岐阜の師弟コンビでのワンツーが決まった。
 「前受けは作戦通りでした。(別線が)来るのが遅かったので、突っ張れば良かったですね。(一度引いてからは)なんとかして前に出ようと思っていました。思っていたよりも調子が良くて、最後も踏み直せました。師匠とワンツーが決まって良かったです。(2日目以降に向けては)もう少し流れで仕掛けていけるようにしたい」


<2R>

 赤板過ぎに切った伊東佑晟を叩いた望月湧世は、1センター過ぎに出切ってからどんどんとペースを上げていく。予想外のハイペースに別線は立ち遅れて、城戸俊潔は押さえに行けずに8番手。小畑勝広は前と車間が空いた6番手で最終ホームを通過する。4番手の伊東が、1センターから仕掛けるが、バックで菅原裕太にブロックされて失速。小畑は、車間を詰めた勢いのままに、バックから持ち出してまくっていく。伊東を止めた菅原は、2センターから前に踏み込んだものの、小畑の勢いが勝っている。直線で菅原をとらえた小畑が1着スタートを決めた。
 「みんな動けるなかで後ろ攻めは良くないかなと。(望月がハイペースで駆けて)ジャンからきつかったですね。(自分は前と車間が空いて)完全に風を切っちゃったので。(伊東が仕掛けて)行ってくれて良かった。自分で車間を詰めて行ってたら、僕が菅原さんに止められていた。それに、城戸さんが叩きにいかなくて、一番後ろにならなかったのも助かった。余裕はないですね。前に詰めた勢いでそのまま、まくれただけで、余裕はないです。直前の練習も、数値が上がったりとかはなかったし、感覚も良くなかった。余裕が欲しいし、自転車をいじりたいけど、どこをいじればいいのかわからない。しばらく考えます」
 まくった小畑をマークした恩田淳平が2着。今回から投入した新車は、まだまだ改良の余地がありそうだ。
 「ジャンからハイペースでしたね。もっとゆっくりなペースになるかと思ってた。(望月は)A級上がりだし、ペースもわからないだろうなと思ってたので。(小畑は前と車間が空いて)大丈夫なのかなと思ってたけど、しんだふりでしたね(笑)。タイミングを合わせてまくっていったので、余裕があるなと。今までと寸法の違う自転車を使ったけど、まだまだ煮詰めがいがあると思う。周回中とか、道中で流れてくれる感じはいいけど、直線に入ったら体幹が抜けちゃう」


<3R>

 前受けの川上隆義は、上昇してきた神尾敬冬を突っ張らずに出してしまう。その上を中西大が叩いて打鐘から先手を奪取。中団はすかさず追い上げた渡邉一成がキープし、そのまま徹底先行の中西のペースでレースは流れていく。最終2センターからまくり追い込んできた渡邉に合わせてゴール前で踏み出した椎木尾拓哉が勝機をモノにした。
 「初手は前か後ろ以外でと考えていた。前が踏み合いになって、楽に出れた感じです。ちょっとホームで(中西と)ハウスしてしまったので申し訳なかった。指定練習は軽かったけど、風も出てきて重かった。セッティングはいじって良くなった感じがあります。また明日(2日目)以降も頑張りたい」
 ベテランならではの好判断で中団を確保した渡邉一成のプレーも光った。椎木尾を逆転するには至らなかったが、手堅く2着を確保。
 「初手は2番目は嫌だった。神尾君が空けるだろうなって予想もあった。本来なら失敗レースでした。川上君が真ん中に入ったのでこないだろうなって思って、2テンポぐらい仕掛けるのは遅かった。バックに入れてから踏んだので、スピードを殺さずにいけばもっと伸びていると思う。椎木尾君の(けん制する)タイミングも怖かった。中2日だけど、もう少し力が入ってもいいかな」


<4R>

長島大介選手
長島大介選手
 赤板過ぎに橋本凌汰が勢いよく切って、田村大は、5番手から外の野口裕史に合わせるように前に踏み込む。野口はその上を強引に踏み上げて、打鐘で前に出る。田村が石毛克幸に飛びついて、長島大介(写真)は隊列のもつれた8番手で構える。最終ホーム過ぎにようやく南関勢3車が出切ると、1コーナーから橋本凌汰が仕掛ける。長島は、岡山勢を追いかけて、2センターから持ち出す。橋本を合わせ切った野口を、長島が外からのみ込んだ。
 「最後は力で行こうと思ったんで、結果後ろに置かれてもしょうがないと思ってた。隊列が整っていたらジャンで行ってたけど、様子を見ているうちに橋本君とタイミングが合ってしまった。展開が向いただけで、動き自体は良くないです。微妙なレースでした。(山岸とは)お互いの調子とか、雰囲気で前後を決めたけど、今日(初日)のレースじゃあどっちが前でも一緒だったし、ただ前を回った方がいい着順のレースになってしまった。もっと力で行きたかった。ジャンのところで余裕があったし、自力として仕掛ける気持ちが足りていなかった」
 長島に続いた山岸佳太が2着。栃茨同級生ワンツーが決まった。
 「一回切られて、あとは橋本君と、田村君のやる気がどれだけあるかって感じになった。(長島は最終1コーナーで)行くかなと思ったけど、橋本君とタイミングが同じになって、戻ってきた。落ち着いていましたね。まあ、一番点数のある自力選手がサラ脚なんで、行けるだろうと。抜けていれば良かったけど、要所で反応が遅れている。刺激とか、自転車の問題ですね。フワッとしている。(吉田)拓矢もいるので、相談しながら自転車をいじろうと思う。パーツも持ってきたし、良くなると思います」


<5R>

岩谷拓磨選手
岩谷拓磨選手
 前受けした橋本智昭は、最初に上がってきた岩谷拓磨(写真)を突っ張るが、続いて仕掛けてきた日高裕太は出して中団に引く。打鐘3コーナーで先手を握った日高はぶっ飛ばしていき、番手で渡邉雄太も大きく車間を切って後続の反撃に備える。6番手になった岩谷は仕掛けのタイミングさえなかなかつかめなかったが、最終3コーナーから猛ダッシュ。2センターで踏み出した橋本、番手から抜け出す渡邉と横一線のゴール勝負となったが、岩谷がまとめてのみ込んでいた。
 「(初手で)一番後ろも予想外だし、展開はだいぶ予想外でした。ちょっと仕掛けが遅かった。渡邉さんのにらみもあって、点数以上に脚があるし、自分もちょっと弱気でした。角(令央奈)さんに申し訳ないことをした。自分的には伸びているけど、あんまり良くないです。脚は問題ないけど、花粉がひどいです」
 狙い通りにレースを運んだ橋本智昭が2着。
 「理想は地元勢を受けて4番手だった。4番手ならチャンスがあるなと。一回落ち着いて2センターくらいから仕掛けていきました。(ゴール前は)内外にいたので、着順は分からなかった。落ち着いて走れました。冬場は風に当たる回数が多いので、きついです」


<6R>

柴崎淳選手
柴崎淳選手
 5番手からジワリと押さえた堀江省吾が、赤板1センターで前に出る。村田祐樹は、2コーナー過ぎから踏み込むと、堀江を叩いて打鐘4コーナーで前に出る。中部勢を出させた堀江は、最終ホームで3番手に飛びついて、2コーナーからすかさず持ち出す。柴崎淳(写真)は、堀江を大きくもっていかずに、村田との車間を詰めて対応する。堀江は3コーナーで苦しくなって失速。逃げ粘る村田を、柴崎が差し切った。
 「(堀江は村田を)出させる感じでしたね。(出切ってから堀江が)すかさず来たけど、村田君が2コーナーから掛かっていった。あとは、5番(佐藤)だけ気にしてました。(堀江を)あんまり持っていって、(佐藤に)しゃくられるのが一番いやだった。(体調は)日替わりで、痛いところもあるけど、そんなことを考えていたら(戦うのは)無理。痛いなりに頑張ろうと思ってやっています。静岡は去年も優勝しているし、その前のグランプリシリーズでも決勝に乗った。昔から好きなバンクだし、相性はいいと思う」
 堀江が失速すると、佐藤礼文は2センターで内に降りて中部勢の後ろのポジションに。最後は柴崎の外を踏んで2着まで伸ばした。
 「堀江なんで、お任せでした。出が悪かったから、どっち(のコースを踏もう)かなって考えながらだった。(堀江のさらに)大外を踏めばアタマまであったかもしれないけど、癖で中を見ちゃった。外を踏めばのみ込めたかもしれないけど、それをやると(この先)中が踏めなくなる。上のクラスだと、どうせ外なんか踏めないですしね。セッティングを戻して、手応えは良かった。腰がまだ痛いし、それによって全体が良くない感じがするけど、怪我は選手みんなが抱えている。この状態でどれだけ踏ん張れるかだと思ってやっています」


<7R>

 後ろ攻めの坂田康季が、前受けの青木瑞樹を制して赤板過ぎに先頭に立つ。新田祐大は九州勢の動きに乗る形から4番手に追い上げると、青木はすんなりと7番手に下げる。打鐘で坂田が少しずつペースを上げるも、青木が2センター付近から仕掛けて、最終1コーナーで坂田を叩く。しかし、桶谷明誉が離れたことで岡山2車が出切り、叩かれた坂田が3番手に収まるも、前との車間が空く。前団から車間の空いた7番手に置かれた新田だったが、2コーナーから反撃を開始。直線半ばでなんとか前団をまくり切った新田が、小林弘和、川津悠揮との3車でのゴール勝負を制した。
 「道中はほかのメンバーが積極的にいくのかと思っていました。仕掛けるタイミングがずれてしまって、思ったようなタイミングではなかった。坂田君も突っ張る感じで踏んでいないから、追いかけ続ける坂田君と自分になってしまった。体の感覚は問題ないと思う」
 坂田の仕掛けに乗った小林弘和は、直線で新田、川津の間のコースを取り、イエローライン付近を伸びる。ゴール前は、先着した新田に8分の1輪まで迫った。
 「友定さんがスタート早いので取れたところからで、坂田君はゴールまで頑張ってくれそうな感じだった。前回、前々回があんまりだったので、腐らずにケアと練習をしてきた。なので、今回は上積みがあるかなと思う。静岡はバンクとの相性自体は悪くないです」


<8R>

柏野智典選手
柏野智典選手
 鈴木涼介が赤板でインを切り、石塚慶一郎が2コーナー過ぎに押さえる。その上を鈴木薫が打鐘目がけて踏んで、3コーナーで前に出る。石塚が3番手の金子真也にからんで隊列がもつれると、追い上げた久米康平は、4コーナーから思い切って前に踏んで鈴木に襲い掛かる。が、反応した鈴木薫が合わせ切って、久米は最終2コーナー過ぎにいっぱい。柏野智典(写真)は3番手に降りて態勢を整える。鈴木薫マークの杉本正隆が、直線で追い込んだが、その外を踏んだ柏野が、伸び勝った。
 「(久米は)シンプルに、順番が来たら行くだろうなと。あの展開になったら、すぐ行くだろうなとも思ってました。(打鐘)4コーナーでは出切れるなって思ったけど、(最終)1コーナーで合ってしまった。それでも出ようとしてたんで、しっかり付き合おうと思ったら、(久米が)合わされた。自分の走っている感覚としては、(久米と鈴木薫の)2人が失速して、後ろから来られる感覚だったので、内に降りて切り替えさせてもらいました。(感触は)すごくいいって感じではないけど、3コーナーでは多分(1着に)行けるだろうなって感覚だった」
 杉本正隆は直線で伸び負けて2着となるも、前を任せた鈴木と共に確定板入りを果たして二次予選進出を決めた。
 「(鈴木薫は)行けるところで行くだろうなと思ってた。(久米の仕掛けを)しっかり踏み直して合わせ切ってくれた。柏野さんが真後ろに入ったのがわかって、食われるかなと思った。(調子自体は)問題ないです」


<9R>

 赤板過ぎに小嶋敬二が切った上を、上野雅彦が動いて先頭に立つ。斉藤樂は3番手まで追い上げて、打鐘3コーナーから仕掛けようとするも、そのタイミングで上野も踏み込む。斉藤は小嶋をさばいて3番手を確保。4コーナーで塩島嵩一朗が一気に加速して前団に迫るが、番手の原誠宏が1コーナーで外に張る。すると斉藤は、内をすくって番手の原をさばく。番手を取り切った斉藤は、2センター手前から踏み込み、逃げる上野をとらえる。そのまま4コーナーを先頭で回ると、直線でも後続の追撃を振り切った。
 「塩島さんの先行一車みたいだったけど、塩島さんが出遅れている感じだった。なんとか原さんのところを取り切れて出ていけた。泥試合に持ち込めてワンツーが決まって良かったです。バンクも重めだったので、風が来ないいいところを見つけながらいけた。本能で楽な方へいきました。一次予選での1着は初めてなのでうれしいです。明日(2日目)もなんとか泥試合に持ち込めるように」
 斉藤のまくりにしっかりと続いた山田敦也は2着に入り、北日本勢でワンツー決着。
 「(斉藤は)前々に何でもするような感じだったので、ひらめきで走ってほしいと思っていた。塩島君の出が悪かったので、(斉藤は)すぐ原君に競り勝って頑張って前に出ていってくれた。最後まで踏み直してくれて、いいレースでした。漢字の競輪をしてくれましたね。これぞ宮城の選手って感じですね。(自分は)付いていくのは問題なかったです」


<10R>

窪木一茂選手
窪木一茂選手
 赤板過ぎに押さえた藤田周磨が、平尾一晃の上昇を突っ張って出させない。平尾は3番手外で河端朋之と併走になる。中団がもつれるなかで、8番手の後藤悠は打鐘3コーナーからカマす。最終ホームで先頭に出切った後藤を、窪木一茂(写真)がしっかりとマーク。河端と、平尾の併走は長引いて、完全に北日本勢のペース。河端は3コーナーでようやく持ち出したものの、前が遠い。最後は後藤のカマシに乗った窪木が、直線で差し切った。
 「前の状況は見えてなかったんですけど、(中団が併走している)感じはしていました。(後藤に付いていて)カマシってすごいなと思いました。僕にはできないことなんで。(最終2センターから)もっと大きく振りたかったし、もっとできることがあったと思うんですけど、後藤君が力強くて、残ってくれて良かったです。彼は調子がいいと思います。僕はちょっと自信がない感じです。いわき平記念の後半2日間が良くなくて、もっとポジションを煮詰めたい。それと、いろんな人からのアドバイスで、考えがまとまっていない。(課題は)たくさんあるし、まだまだです」
 会心のカマシを決めた後藤悠が2着。タイミングを逃さず仕掛けて、強敵撃破に成功した。
 「車番が良かったし、ああいう(別線がもつれる)展開もあるだろうなと思ってました。前の状況はよく見えてなかったけど、(平尾と藤田が)踏み合っていたのは分かった。(河端が)下げなかったんで、九州勢を目がけて行きました。ここに来る前はオーバーワーク気味だった。北日本合宿が終わって出力が下がっていて、調整はしてきたけどまだ良くなっていない。簡単に抜ける疲れではない気がする」


<11R>

 伊藤慶太郎が徳田匠を突っ張り、その上を後藤大輝が叩いて打鐘3コーナーから先手を奪う。伊藤は引いて4番手、7番手に徳田の一本棒となって最終ホームを通過。徳田のまくりは不発で、前との車間を切った伊藤もなかなか仕掛けにいけない。そのまま直線に入り、粘る後藤を井上昌己が差し切って1着スタートを決めた。
 「ホームは掛かっていたと思う。降ってからの掛かりが良かった。この掛かりでは誰も来ないだろうなって。志村君が来たのが分かったので最後は少し踏みました。今回からセッティングを変えて試している感じです。今日(初日)の感じだとそのままいきます」
 2着も後藤かに、直線で最内に進路を取った志村太賀が、ゴール前では井上の外を伸びて強襲した。
 「初手は前にならなければいいかなって思っていた。一番前だったので想定外過ぎました。伊藤君に落ち着いて欲しいと思っていたけど、頑張りすぎていましたね。バックでまくっていきましたし。最後はコースに入っていって、伸びたと思います」


<12R>

郡司浩平選手
郡司浩平選手
 7番手から杉浦侑吾が動き始めると、4番手から深谷知広が合わせるように動き出す。深谷が赤板1センターで前に出て、踏みながら静岡勢を出させた郡司浩平(写真)が4番手を確保する。杉浦は2コーナーで仕掛けようとするが、目の前の浅井康太にブロックされてタイミングを失ってしまう。深谷は、打鐘手前から早くもペースを上げて先行態勢に入る。郡司は、最終2コーナーからまくり発進。簗田一輝がけん制するが、スピードで勝った郡司が乗り越える。2センターで先頭に出切った郡司が、そのまま力強く押し切った。
 「(赤板は)深谷さんが中団から(杉浦と)一緒に出ていくなら、自分も踏みながらじゃないと遅れてしまう。杉浦君も無理くり来る感じじゃなかったし、あそこで中団を確保できたのは良かった。ホームで詰まったんで、そこが行けるタイミングだった。判断ミスはあったけど、杉浦君も来てなかったし、バックで行こうと頭を切り替えました。踏み込んだ時のキレはそんなに感じなかったけど、最後まで踏めている感覚はあった。アップから感覚が悪くなかったし、そのままの感じで行けました。今ある力は出せたと思う。あとはレース展開を見極めて、いいレースをするだけです」
 杉浦は前を追ってバックで持ち出したものの進みは悪い。吉田拓矢は、杉浦の内に進路を取ると、直線で外を伸びてあわやの2着に強襲した。
 「車番が悪くて後ろ攻めからになったし、あとは深谷さんがどこから動くかだった。中団を取ったなら、こうなるよなと思った。(杉浦)侑吾さんは脚を使っていたし、浅井さんのブロックも効いていた。あれで態勢が崩れていたので。そこからは前がずっと伸びていた。侑吾さんが仕掛けて行ってくれて、自分は内を行く形になった。ちょっとコースを探したけど、ワンチャン(1着まで)いけるかなって感じだった。もうちょい直線が長ければ。小松島の時と感覚は変わらないんで、(自転車は)いじる必要はないと思う。自力でもやれる感じがある」
 郡司マークの佐藤慎太郎が3着。最後は伸びを欠いての3着に、自己ジャッジは厳しい。
 「(郡司は)終始タイミングが取れているように見えました。付いていく分には余裕があるけど、抜きに行ったときに出ていない。浅井にあれだけ迫られているんでね。練習が足りてないですね。練習で(のタイム)はいいけど、レースのなかで(脚力の)ロスがあるとこうなるってことですね」