『静岡競輪開設73周年記念(GIII)レポート』 2日目編

配信日:2月13日

 静岡競輪場で開催されている開設73周年記念「たちあおい賞争奪戦(GIII)」は2月13日に2日目が実施された。二次予選では地元から深谷知広、渡邉雅也が1着をゲット。S班の郡司浩平、吉田拓矢も危なげなく勝利を収めた。シリーズもいよいよ佳境で14日にはファイナリスト9人を決する準決が行なわれる。
 記念シリーズは、開催中の毎日、先着ファンサービス、本日のレース展望トークショー、けいりん予想&トークショー、選手会静岡支部ブース等が予定されています。さらに14日には、「キンタロー。」お笑いライブ、ダンスコンテスト、K-MIXラジコンの出張公開生放送、ふわふわ・レーサーパンダグリーティング・スラックラインチャレンジ、SNOWPARK、未確定車券抽選会も予定されていてイベント盛りだくさん。静岡競輪場では、みなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。

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塚本大樹選手
塚本大樹選手
 8番手から早めに動いた河端朋之が、5番手の後藤大輝にフタをして赤板を通過する。河端が2コーナー過ぎから踏み出すと、先頭の小畑勝広が突っ張ってペースを上げる。両者で踏み合いになって隊列が短くなると、後藤は打鐘3コーナーから持ち出してカマシを放つ。2人の上を行った後藤が主導権を奪い、最終1センターでは九州ライン3車が出切る。河端を出させなかった小畑が4番手にハマるが、前の九州勢とは車間が空いてしまう。直線は九州3車の争いで、ゴール前で後藤が差し切った塚本大樹(写真)が1着をつかんだ。
 「ほっとしました。取れたところからって感じでしたけど、(後藤は)どうせ1周くらいは(先行して)いくと思ってた。(打鐘から)みんなスピードが良かったですね。今日(2日目)は離れる感じはなかった。ただ、ゴール前はいつもならもっと余裕をもって差せていると思うし、もうちょっと欲しいですね。(初日から)チェーンを変えて、車輪の強度も上げました。それが良かったと思うけど、もうちょっと欲しいので、まだいじります」
 持ち味の先行力を存分に発揮した後藤大輝が2着。九州勢上位独占の立役者だ。
 「みんなスタートが早いですし、最悪後ろ攻めになると思ってました。その想定よりも楽な位置が取れたので、バンクコンディション的にも、スピードがもらえる後ろ中団からで良かった。ただ、僕の仕掛けるポイントが登りになっちゃって、後ろは付きづらかったと思います。もっと楽なところで仕掛けられれば良かった。でも、その分、ペース配分ができて、末脚も良かったと思います。昨日(初日)はローラーからきつかったけど、昨日で刺激が入ったので良かった」


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渡邉雅也選手
渡邉雅也選手
 赤板1コーナーで中西大が先頭に出ると、すかさず蕗澤鴻太郎が動いて打鐘手前で先頭に立つ。しかし、すぐさま外から日高裕太、内から中西が踏み込んで、2センターでは3車での踏み合いに。4コーナー付近で蕗澤は下がり、最終ホームは日高が先頭で通過するも、内では中西が応戦。2コーナー過ぎに日高が中西を叩き切るも、静岡勢の動きに乗った橋本凌汰が外併走から仕掛ける。橋本はバックでの渡邉雅也(写真)のけん制を乗り越えて、3コーナーで日高をとらえたが、友定祐己をさばいてタテに踏んだ渡邉が4コーナーを先頭で回り、鮮やかに抜け出した。
 「(組み立ては)日高が勝てるレースができるように、なんでもやってもらう感じで組み立ては任せた。友定さんもスタートが早いので、前中団から進めたけど、日高のなかで先行したい感じでいってくれた。(最終バックで)橋本君のところにブロックにいったけど、スピードが良くて止めきれなかった。でも、友定さんのところに意地でもいかないと1着がないと思い、ブロックしてタテに踏んでいった。1着が取れているので感じは良いと思う」
 激しい主導権争いをまくった橋本凌汰は2着に残り、初めて記念準決勝の切符をつかんだ。
 「(初手は)前でも後ろでもと思っていて、自分から切りにいくより、脚を使わずに進めようとは思っていました。もがき合いに付いていくのでいっぱいでした。(渡邉)雅也さんのブロックは、来るとは思っていたので、うまく避けられて良かったです。今日(2日目)みたいな細切れ戦だと、戦えてはいます。記念の準決勝は初めてなので、チャレンジャーの気持ちで頑張りたいです」


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佐藤慎太郎選手
佐藤慎太郎選手
 赤板で勢いよく出た森本桂太郎が、そのままペースを上げる。野口裕史は、仕掛けのタイミングを遅らせて2コーナー過ぎから踏み上げる。打鐘4コーナーで南関勢が出切ると、追い上げた新田祐大は、最終ホームで森本を外からキメて3番手を確保する。岩谷拓磨の巻き返しは4番手外でストップ。新田が2センターから外を踏むと、佐藤慎太郎(写真)は内のコースを選択。南関勢の間を割った佐藤が、499勝目を手に、準決勝へと進んだ。
 「最後のコースはいいところを踏めたかな。(新田がバックを踏んでいて)かなり効いたけど、対応できたと思います。(新田が3番手に追い上げてから)後ろの仕掛けもあったけど、あとはどこから行くかだった。新田が内も意識していて、どうすんのかなと。俺のことも考えてくれたのかもしれないけど、自力選手だし当然外を行くよね。(自分は1着まで)行けそうな感じがしました。やっと普通の練習ができるようになって、この先が楽しみなんですけど、今のところは上積みや、手応えがなくて、どうなのかなと思っている。声援がうれしいし、やっぱりトークショーとは違う声援があって、また(1着インタビューで)お客さんの前に行きたいなと思ったよ。(500勝は)真剣にやっていれば到達できる数字。当たり前にやってきた証なのかなと思う。一発といかなくても、ツモりたいね」
 外を踏んだ新田は伸びず、野口を交わした渡邉雄太が2着。
 「(野口は)普通なら止まるタイミング(の仕掛け)だったから、僕も内を見ていたんですけど、野口さんなら行っちゃうだろうなと思って付いていました。バックで誰か来てるのが新田さんだと思ったら、新田さんはその前(の位置)にいましたね。できるだけ(内を)空けても締めようと思ってた。(3コーナーで)詰まって、(踏んで)いかないと2人で沈むと思ったら、野口さんに合わされた。外しか見ていなかったので(内の佐藤は)見えていなかったです。(前回の)小松島までは周回中に脚にきてる感じだったけど、今回はそれがないし、感じはいいです。こんなに点数を落としても応援してくれる人がいるのは、ありがたいです」


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浅井康太選手
浅井康太選手
 赤板過ぎに杉浦侑吾が先頭に立ち、すかさず橋本智昭が飛び出して、2コーナー付近からペースを上げる。しかし、青木瑞樹がスピード良く巻き返し、打鐘2センター過ぎに橋本を叩いて主導権を奪う。杉浦、棚瀬義大が4コーナー手前から同時に動いて、杉浦が最終ホーム過ぎに3番手に入る。しかし、棚瀬、佐藤礼文、橋本の3車が接触し、橋本が落車するアクシデントが発生。杉浦は1センター過ぎに番手の久米良のけん制を貰いながらも、2センター手前で青木をとらえる。だが、佐藤は接触のあおりを受け杉浦を追えない。佐藤後位にスイッチした浅井康太(写真)が、3コーナー付近からタテに踏み、ゴール寸前で杉浦を交わした。
 「棚瀬(義大)が前を取ったので、(杉浦)侑吾を後ろ中団に置いて、一つ突っ張って(叩きに来たラインを)出させるのが理想だった。けど、突っ張り合いになった。橋本(智昭)君が押さえにきた時に、棚瀬のところに止まって、棚瀬もワンテンポ遅れてしまったけど、流れでいってくれた感じ。ただ、(最終)ホームで併走しているのを見て、危ないなと思ったので、自分のタイミングで切り替えていった。(最後は)侑吾を目がけて、距離と時間をかけながら踏んでいった。初日よりかは、頭がパッとした感じになって、しっかり自分の感覚と合ってきた」
 まくった杉浦侑吾は、浅井と半車輪差での2着に入った。
 「棚瀬に先に仕掛けられるときつい展開になると思っていた。(棚瀬が)遅れてきたので、そこをこじ開けながらのレースでした。(道中は)浅井さんにも、久米さんにも引っかかったし、(最終2コーナーで)久米さんのけん制で止まりそうになって、無理やり青木(瑞樹)君のところを叩きにいけた。いっぱいだったけど、なんとか勝ち上がれた」


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深谷知広選手
深谷知広選手
 前受けの深谷知広(写真)が、後藤悠を赤板過ぎに突っ張る。後藤は4番手外で併走するも、打鐘で川上隆義と接触して落車してしまう。落車を確認してペースを落とした深谷に対して、4番手の川上は4コーナーから思い切って仕掛ける。川上が半車身まで迫ったが、反応した深谷が突っ張り切る。恩田淳平は4番手に降りて、南関勢3車のペース。力強く踏み直した深谷が、逃げ切りで制した。
 「スタートは岡村(潤)さんにお任せして、前になったんで、突っ張り先行で行こうかなと。ジャンで落車があったので、誰が(落車したのか)とかを考えていた。2周のところで脚を使ったので、思ったよりもペースを上げられず、(川上に)いいところまで来られた。昨日(初日)はオーバーペースで駆けすぎたので、今日はなるべく引き付けることをテーマにしていたけど、引き付けすぎましたね。(状態は)昨日よりもいいけど、自信を持てる感じではない。力が湧き出てくるっていう感覚がないので、考えて準備したい」
 岡村潤が深谷に続いて2着。昨年に続き、深谷とのワンツーで準決勝へと駒を進めた。
 「(深谷が突っ張って)川上君がどこで来るかだけでしたね。ジャンで来るかなとも思ったけど、落車もあったし、ガシャンって音で深谷も反応して落ち着いてくれた。(川上を突っ張ったところは)僕は追走できつくて、本気で踏んでいた。追いついてから、恩田君をどうしようかなって考えて、川上君のことは深谷に任せていたので、その辺で余裕ができた。(セッティングが出て)今持っている力はだせるかなと思う」


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吉田拓矢選手
吉田拓矢選手
 堀江省吾が、渡邉一成の上昇を阻んで赤板過ぎから突っ張り先行。渡邉はブーメランして8番手に戻るが、最終ホーム入り口から反撃に出る。察知した堀江も一気にペースを上げ、番手の吉田拓矢(写真)も車を外に振って援護していく。渡邉はなおも3番手の外あたりにへばり付いて抵抗したが、そこまででいっぱい。中団の石塚慶一郎は内に詰まって仕掛けられず関東ペースのまま直線へ。堀江の余力を見極めて吉田は余裕をもって抜け出した。
 「堀江君が気持ちの入ったレースをしてくれた。石塚君がサラ脚だったので伸びてきたと思う。極力前を残したかったですし、山岸(佳太)さんのコースも作らないといけないし、難しかった。状態はいいし、感触もいいので、あとは失敗だけしなければ。準決勝も頑張ります」
 4番手で脚を溜めることとなった石塚慶一郎は外のコースが空いた直線入り口から踏み出す。伸び良く2着まで届いた。
 「作戦通りで、中団が取れたらベストだった。ここ最近の中ではいい踏みごたえでした。ここまできたら決勝に乗りたいし、スタイルは何でもやっていきます。今日(2日目)は体も自転車もいい感じがありました」


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郡司浩平選手
郡司浩平選手
 周回中に4番手の鈴木薫が、赤板過ぎに先に切る。2コーナーで関東勢が出切り、その上を村田祐樹が叩いたが、鈴木は車を下げずに、椎木尾拓哉のインで粘る。これで隊列が凝縮されると、郡司浩平(写真)は打鐘4コーナーから持ち出してスパート。逃げる村田を最終2コーナーでとらえて、そのまま番手の簗田一輝も出切る。3番手は車間が空き、ゴール前は両者のマッチレース。簗田が渾身の力で追い込んだが、踏み直した郡司が振り切った。
 「思ったよりも鈴木君が踏んでいて、それがあって(打鐘)4コーナーで村田君が落ち着いたところを行けました。いい展開に持っていけましたね。タイミングも、ここってところで行けました。早めでも、長い距離を行く準備はしていました。バックまでは良かったんですけど、もう少し余力を残して(最終)4コーナーを回りたかった。踏み込んだ感じは、加速があったし良かったけど、もっと余力を持って回せるようにしたい」
 2着の簗田一輝は、郡司をとらえきれず悔しそう。
 「めっちゃきつかったです。びっくりしました。ホーム過ぎが(離れそうで)ヤバかった。(郡司は)ジャンからホームでトップスピードに乗せる力が桁違いですね。抜きたかったけど、めっちゃ強かった。(自分は)昨日(初日)よりも重さがなくなった。ちょっと(いつもと)違う感じはするけど、郡司さんに付き切れているので、悪くはないです」