静岡競輪場で開催された開設73周年記念「たちあおい賞争奪戦(GIII)」は、2月15日に最終日が行われた。地元から深谷知広、渡邉雅也の2人も進出した決勝は、ただ一人のS級S班、吉田拓矢が5番手からのまくりで優勝。昨年3月の玉野記念以来、通算8度目のGIII制覇を今年初優勝で遂げた。
決勝戦 レース経過
号砲が鳴ると、最内枠の渡邉雅也がスタート争いを制して誘導を追う。深谷知広-渡邉の地元勢が前を固め、吉田拓矢-恩田淳平の関東勢がこの後ろ。5番手からが新田祐大-佐藤慎太郎の福島勢。単騎の浅井康太が7番手からで、石塚慶一郎-椎木尾拓哉の和歌山勢が後ろ攻め。
石塚が青板2コーナー手前から上昇し、深谷を押さえて赤板過ぎに先頭に立つ。深谷は3番手に下げて、吉田が5番手、浅井は関東勢の後ろに切り替える。石塚のペースがそこまで上がらず、深谷が打鐘を目がけて一気にスパート。地元勢が出切り、叩かれた石塚が車間の空いた3番手に入る。最終ホーム付近から石塚が車間を少しずつ詰めていくと、渡邉は深谷との車間を空けて後続の仕掛けに備える。しかし、5番手で脚をためていた吉田が2コーナー手前からまくる。すさまじい加速でバックで番手の渡邉をあっさりと乗り越え、2センターで逃げる深谷をとらえる。直線でも吉田のスピードは鈍ることなく後続に3車身差をつけて優勝。恩田はバック過ぎに渡邉の内に入り、渡邉をすくって吉田を追いかける。新田、浅井の追撃をしのいで関東勢でワンツー。3着には後方からまくり追い込んだ新田が入った。

吉田拓矢選手
郡司浩平の脱落で、決勝に乗ったS級S班は吉田拓矢(写真)ただ一人。その吉田が、地元勢を打ち砕く豪快なまくりで、S班としての威厳を示す優勝をつかみ取った。
赤板の攻防では石塚慶一郎を出させた深谷知広であったが、石塚がペースを上げずにいると、3番手から打鐘で叩いて出る。地元勢の真後ろにいた吉田は、深谷の仕掛けを追えない。深谷が逃げて、吉田自身は5番手の位置取りでも、焦りはなかった。
「作戦も決めずに、出たところ勝負でした。並びは想定外でしたし、ジャンのところの深谷さんの仕掛けに付いていければ良かった。あそこは新田(祐大)さんを気にしていて、反応が遅れてしまいました。ただ、脚を使わずにあの位置が取れていた。そこからは落ち着いてでした」
静岡勢を追いかけた石塚は、前との車間を詰めていっぱい。最終2コーナー手前から持ち出した吉田が、抜群の加速でまくり上げていく。深谷と車間を切った渡邉雅也がけん制するが、スピードに乗った吉田にはまったく問題にならない。2センターで深谷をとらえると、そのまま後続を突き放してゴール。まさに完勝だった。
「脚を使わずにあの位置が取れたので、その分進んでくれたと思います。(車間の取り方が)下手だったけど、石塚君が詰まっていく勢いで、スピードをもらえたのが良かったです」
今年はここまで、立川記念、高松記念in小松島と、決勝2着が続いていた。もどかしい流れに自らの力でピリオドを打つ、昨年3月玉野以来のGIII優勝だった。
「ラインのおかげで毎開催決勝に乗せてもらえていたので、決勝で自力で勝てたことが良かったです。連日状態が良くて、(杉浦)侑吾さんや、堀江(省吾)のおかげで決勝に乗れた。なんとか自力で勝ちたかったですし、いい状態で全日本選抜に行けると思います」
昨年は、優勝した日本選手権を含めて、ビッグで6度の決勝進出。今年は、立川記念の2日目から、11走連続での連対と、異次元の安定感を誇っている。自身が、それを突き詰めていくことで、関東全体のレベルを引き上げていく。
「2日後くらいに、眞杉(匠)たちと前橋で練習するので、そこでまた状態を上げていきたい。今年は安定した成績を残し続けて、波がないようにしたい。高い位置で安定していれば、GIの決勝にも安定して乗れると思う」
この優勝で、賞金ランキングトップに浮上。目前に迫った今年最初のGI、全日本選抜には、最高の流れで挑む。
吉田の加速に車間が空いた恩田淳平は、外に張った渡邉の内をすくってリカバリー。外を迫った新田を4分の1車輪、退けて、2着は死守した。
「今回は2車だったからいいとして、3車だったら、口が空いたことで(ラインに)迷惑を掛けてしまう。(吉田は)踏み出しというよりは加速がすごすぎた。渡邉君の動きは見えていたので、(内へ行った)判断は良かった。今後の課題としては、トルクをつけていかないと。パワーで踏み上げるのは現状だとキツい。今後付いていくためにも、もう一回見つめ直していきたい」
新田祐大は、最終バック8番手。大外をまくり追い込んで3着には届かせた。
「スタートは、前の方にいきたかったけど、結果的に(5番手になって)良い位置は取れなかったです。深谷のことなので、(3番手からでも)仕掛けていくかなと思った。ペースが上がっていたので、流れの中で踏んでいこうと思いました。(最終バックで吉田)拓矢が外をいって、(恩田)淳平が内にいくのが見えていて、そこに浅井(康太)さんが付いていく形でフラフラしていたので、ここだと思い踏んでいきました」






石塚が青板2コーナー手前から上昇し、深谷を押さえて赤板過ぎに先頭に立つ。深谷は3番手に下げて、吉田が5番手、浅井は関東勢の後ろに切り替える。石塚のペースがそこまで上がらず、深谷が打鐘を目がけて一気にスパート。地元勢が出切り、叩かれた石塚が車間の空いた3番手に入る。最終ホーム付近から石塚が車間を少しずつ詰めていくと、渡邉は深谷との車間を空けて後続の仕掛けに備える。しかし、5番手で脚をためていた吉田が2コーナー手前からまくる。すさまじい加速でバックで番手の渡邉をあっさりと乗り越え、2センターで逃げる深谷をとらえる。直線でも吉田のスピードは鈍ることなく後続に3車身差をつけて優勝。恩田はバック過ぎに渡邉の内に入り、渡邉をすくって吉田を追いかける。新田、浅井の追撃をしのいで関東勢でワンツー。3着には後方からまくり追い込んだ新田が入った。

吉田拓矢選手
赤板の攻防では石塚慶一郎を出させた深谷知広であったが、石塚がペースを上げずにいると、3番手から打鐘で叩いて出る。地元勢の真後ろにいた吉田は、深谷の仕掛けを追えない。深谷が逃げて、吉田自身は5番手の位置取りでも、焦りはなかった。
「作戦も決めずに、出たところ勝負でした。並びは想定外でしたし、ジャンのところの深谷さんの仕掛けに付いていければ良かった。あそこは新田(祐大)さんを気にしていて、反応が遅れてしまいました。ただ、脚を使わずにあの位置が取れていた。そこからは落ち着いてでした」
静岡勢を追いかけた石塚は、前との車間を詰めていっぱい。最終2コーナー手前から持ち出した吉田が、抜群の加速でまくり上げていく。深谷と車間を切った渡邉雅也がけん制するが、スピードに乗った吉田にはまったく問題にならない。2センターで深谷をとらえると、そのまま後続を突き放してゴール。まさに完勝だった。
「脚を使わずにあの位置が取れたので、その分進んでくれたと思います。(車間の取り方が)下手だったけど、石塚君が詰まっていく勢いで、スピードをもらえたのが良かったです」
今年はここまで、立川記念、高松記念in小松島と、決勝2着が続いていた。もどかしい流れに自らの力でピリオドを打つ、昨年3月玉野以来のGIII優勝だった。
「ラインのおかげで毎開催決勝に乗せてもらえていたので、決勝で自力で勝てたことが良かったです。連日状態が良くて、(杉浦)侑吾さんや、堀江(省吾)のおかげで決勝に乗れた。なんとか自力で勝ちたかったですし、いい状態で全日本選抜に行けると思います」
昨年は、優勝した日本選手権を含めて、ビッグで6度の決勝進出。今年は、立川記念の2日目から、11走連続での連対と、異次元の安定感を誇っている。自身が、それを突き詰めていくことで、関東全体のレベルを引き上げていく。
「2日後くらいに、眞杉(匠)たちと前橋で練習するので、そこでまた状態を上げていきたい。今年は安定した成績を残し続けて、波がないようにしたい。高い位置で安定していれば、GIの決勝にも安定して乗れると思う」
この優勝で、賞金ランキングトップに浮上。目前に迫った今年最初のGI、全日本選抜には、最高の流れで挑む。
吉田の加速に車間が空いた恩田淳平は、外に張った渡邉の内をすくってリカバリー。外を迫った新田を4分の1車輪、退けて、2着は死守した。
「今回は2車だったからいいとして、3車だったら、口が空いたことで(ラインに)迷惑を掛けてしまう。(吉田は)踏み出しというよりは加速がすごすぎた。渡邉君の動きは見えていたので、(内へ行った)判断は良かった。今後の課題としては、トルクをつけていかないと。パワーで踏み上げるのは現状だとキツい。今後付いていくためにも、もう一回見つめ直していきたい」
新田祐大は、最終バック8番手。大外をまくり追い込んで3着には届かせた。
「スタートは、前の方にいきたかったけど、結果的に(5番手になって)良い位置は取れなかったです。深谷のことなので、(3番手からでも)仕掛けていくかなと思った。ペースが上がっていたので、流れの中で踏んでいこうと思いました。(最終バックで吉田)拓矢が外をいって、(恩田)淳平が内にいくのが見えていて、そこに浅井(康太)さんが付いていく形でフラフラしていたので、ここだと思い踏んでいきました」






次回のグレードレースは、「読売新聞社杯全日本選抜競輪」が2月20日~23日、熊本競輪場において開催されます。
SS班9名をはじめとして、全国8地区を代表する健脚が集結して覇を競います。4日間に渡ってハイレベルな競走が繰り広げられます。今年のGI第1弾を制し、グランプリ2026の出場権を真っ先に手にするのは果たして誰なのでしょうか?
2月9日時点の出場予定選手データを分析した、熊本競輪「読売新聞社杯全日本選抜競輪」(GI)の主力メンバー及び狙い目選手を紹介する「プロスポーツ号外版」は以下をクリックしてください。
プロスポーツ号外版は"こちら"
SS班9名をはじめとして、全国8地区を代表する健脚が集結して覇を競います。4日間に渡ってハイレベルな競走が繰り広げられます。今年のGI第1弾を制し、グランプリ2026の出場権を真っ先に手にするのは果たして誰なのでしょうか?
2月9日時点の出場予定選手データを分析した、熊本競輪「読売新聞社杯全日本選抜競輪」(GI)の主力メンバー及び狙い目選手を紹介する「プロスポーツ号外版」は以下をクリックしてください。
プロスポーツ号外版は"こちら"