静岡競輪場で開設65周年記念「たちあおい賞争奪戦(GIII)」が、2月17日に幕を開けた。5000人を超えるファンが集まった初日は、一次予選から迫力のバトルが展開され、地元の渡邉豪大、飯尾主税、新田康仁が白星を飾った。また、メインの特選3個レースでは、地元の萩原孝之、S級S班の平原康多、浅井康太が1着で好スタートを切った。18日の2日目には初日特選を勝ち上がった9選手によって、優秀「ちゃっきり賞」が行われる。
本場では、先着1500人に富士山せんべいをプレゼント。グラビアアイドルの篠崎愛によるトークショー、「仮面ライダービルド」のショーなどが予定されています。静岡競輪場では様々なファンサービスとイベントで、お客様をお待ちしています。ぜひ、本場へ足をお運びください。
<1R>

渡邉豪大選手
押さえに来た山下一輝を前受けの藤田竜矢が突っ張って両者で踏み合いも、渡邉豪大(写真)は構えることなく仕掛けて主導権を奪う。中団は藤田が取り切って、山下は一本棒の7番手。番手で車間を空けた川崎健次が別線ににらみを利かせて、援護を受けた渡邉の逃げ切り勝ち。初の地元記念で幸先いいスタートを切った。
「山下君は1回、自分のところに(フタをして)押さえるのかと思った。そしたら前に行ってくれて、(藤田と)踏み合ってくれた。自分は出切ってから流せて、(最終)バックまで脚を溜めた感じです。逃げて4着までに入れればいいと思っていた。川崎さんに申し訳ないですね」
逃げた渡邉との差を直線で詰めた川崎健次だったが、半車輪及ばずの2着。
「宮倉(勇)さんまで(ラインで)勝ち上がれてないんで、完ぺきではないですね。余裕があったんですけど…。(渡邉は)バックでもきれいに回してたんで、これはっていう感じがあった」
「山下君は1回、自分のところに(フタをして)押さえるのかと思った。そしたら前に行ってくれて、(藤田と)踏み合ってくれた。自分は出切ってから流せて、(最終)バックまで脚を溜めた感じです。逃げて4着までに入れればいいと思っていた。川崎さんに申し訳ないですね」
逃げた渡邉との差を直線で詰めた川崎健次だったが、半車輪及ばずの2着。
「宮倉(勇)さんまで(ラインで)勝ち上がれてないんで、完ぺきではないですね。余裕があったんですけど…。(渡邉は)バックでもきれいに回してたんで、これはっていう感じがあった」
<2R>
後攻めから上げた土屋壮登が、打鐘で先頭に立つが、間髪入れずにカマし返した水谷好宏がホームで先制。土屋のけん制を凌いだ佐野梅一、光岡義洋まで続き、土屋が4番手。そのまま軽快に飛ばした水谷が、詰め寄る佐野を振り切って白星をつかんだ。
「周回中から3コーナーのところがちょうど追い風だったので、そこで自分のタイミングが来ればと思っていたらそうなって。うまいタイミングで仕掛けることができました。最近は仕掛けられずに負けていたけど、久々に先行できましたね。悪い時は自分でなんとかしようと思ってしまうけど、後ろが佐野さんだったしラインを信じて仕掛けた結果ですね。1回だけなら誰でもできると思うので、これをキッカケにこういうレースを続けていきたい」
水谷の踏み出しに口が空きかけたところを土屋にブロックされ苦しくなった佐野梅一。なんとか付け直して2着を確保しホッと一息。
「ええダッシュでしたね。なんとか付け直せて良かった。強かったですね。道中も向かい風がすごくて後ろについているアドバンテージはなかった」
最終3コーナーからまくり出た土屋壮登だったが、アクシデントもあって伸びず。かろうじて4着で一次予選を突破した。
「後ろ攻めを想定していなかったので、動揺してしまいましたね。もう少し踏んでおけば佐野さんのところに飛び付けたかもしれないですね。(まくりにいった時の)車の出は良くなかったけど、直線も長いしなんとかなるかなって思ったら落車もあったので」
「周回中から3コーナーのところがちょうど追い風だったので、そこで自分のタイミングが来ればと思っていたらそうなって。うまいタイミングで仕掛けることができました。最近は仕掛けられずに負けていたけど、久々に先行できましたね。悪い時は自分でなんとかしようと思ってしまうけど、後ろが佐野さんだったしラインを信じて仕掛けた結果ですね。1回だけなら誰でもできると思うので、これをキッカケにこういうレースを続けていきたい」
水谷の踏み出しに口が空きかけたところを土屋にブロックされ苦しくなった佐野梅一。なんとか付け直して2着を確保しホッと一息。
「ええダッシュでしたね。なんとか付け直せて良かった。強かったですね。道中も向かい風がすごくて後ろについているアドバンテージはなかった」
最終3コーナーからまくり出た土屋壮登だったが、アクシデントもあって伸びず。かろうじて4着で一次予選を突破した。
「後ろ攻めを想定していなかったので、動揺してしまいましたね。もう少し踏んでおけば佐野さんのところに飛び付けたかもしれないですね。(まくりにいった時の)車の出は良くなかったけど、直線も長いしなんとかなるかなって思ったら落車もあったので」
<3R>

大関祐也選手
吉本哲郎、松山桂輔の順で切った上を大関祐也が飛び出して、迷うことなく逃げる。絶好かに思われた松山だったが、3番手からのまくりは不発。松山に付けた坂上樹大が直線で伸びて突き抜けた。
「丸山(啓一)さんがうまかったし、(このバンクコンディションだと)先行が残りますね。あれで自分が内に行くとのみ込まれそうだった。それで外に行くしかなかった。届かないかと思ったし、(大関が)強かった」
丸山啓一がブロックした松山と絡んで、追い風をうまく使って逃げた大関祐也(写真)が2着に粘り込んだ。
「思い通りのレースでした。最終2センターから風を受けたけど、なんとか頑張れました。(練習グループの)宮倉(勇)さんと初めて一緒の開催なんで、いろいろ話を聞いたりしています。絶好の展開を(勝ち上がれて)モノにできてよかった」
「丸山(啓一)さんがうまかったし、(このバンクコンディションだと)先行が残りますね。あれで自分が内に行くとのみ込まれそうだった。それで外に行くしかなかった。届かないかと思ったし、(大関が)強かった」
丸山啓一がブロックした松山と絡んで、追い風をうまく使って逃げた大関祐也(写真)が2着に粘り込んだ。
「思い通りのレースでした。最終2センターから風を受けたけど、なんとか頑張れました。(練習グループの)宮倉(勇)さんと初めて一緒の開催なんで、いろいろ話を聞いたりしています。絶好の展開を(勝ち上がれて)モノにできてよかった」
<4R>
赤板で山本紳貴が切った上を押さえた長尾拳太が主導権を握ると、隊列は一本棒に。長尾の緩急をつけての先行策の前に、最終1センター4番手からの山本のまくりは不発。完全にレースを支配した長尾を、山本を止めるアシストからゴール前でとらえた吉村和之が落車明け初戦を白星で飾った。
「長尾君が余裕ありましたね。自分で風を把握しながら追い風で流したり向かい風で踏んだりしてレースを作っていた。後ろからも安心して見ていられました。中団にいた山本君が仕掛けてきても振っていく余裕はあったけど、長尾君がうまく合わせて構えさせていた。いい流れでスタートを切れました。体は大丈夫そうで、新車は硬いぶんスピードが乗り切れば進むけど、乗せるのに大変。踏み出しをこらえれば良さそうだし、練習では不安だったけど実戦でつかめました」
長尾拳太は赤板から2周をペースで駆け、別線を封じて粘り込んだ。
「山本さんが中団確保から構えている雰囲気だったので、あとは誰もこなそうだったし自分のペースで踏めました。バンクが軽く感じたし、バックも流れていたのでペースでいける自信はありました。踏んだ距離は長かったけど、ペースだったので距離は関係ない。自分がされたら嫌なペースで踏めました」
脚力の消耗を抑え中団を取った山本紳貴だったがまくりは及ばず。しかし、外併走で粘り強く踏んで3着に入線。
「せっかくの中団も風が強く感じたし出ないところで仕掛けてしまった。主導権を取りたかったが初手から中団だったので。位置は取っていけたが、そこから行けてないからちょっとカッコ悪いですよね」
「長尾君が余裕ありましたね。自分で風を把握しながら追い風で流したり向かい風で踏んだりしてレースを作っていた。後ろからも安心して見ていられました。中団にいた山本君が仕掛けてきても振っていく余裕はあったけど、長尾君がうまく合わせて構えさせていた。いい流れでスタートを切れました。体は大丈夫そうで、新車は硬いぶんスピードが乗り切れば進むけど、乗せるのに大変。踏み出しをこらえれば良さそうだし、練習では不安だったけど実戦でつかめました」
長尾拳太は赤板から2周をペースで駆け、別線を封じて粘り込んだ。
「山本さんが中団確保から構えている雰囲気だったので、あとは誰もこなそうだったし自分のペースで踏めました。バンクが軽く感じたし、バックも流れていたのでペースでいける自信はありました。踏んだ距離は長かったけど、ペースだったので距離は関係ない。自分がされたら嫌なペースで踏めました」
脚力の消耗を抑え中団を取った山本紳貴だったがまくりは及ばず。しかし、外併走で粘り強く踏んで3着に入線。
「せっかくの中団も風が強く感じたし出ないところで仕掛けてしまった。主導権を取りたかったが初手から中団だったので。位置は取っていけたが、そこから行けてないからちょっとカッコ悪いですよね」
<5R>
バック数断トツの佐川翔吾が後攻めから上昇すると、合わせて動いた志村龍己、さらに正攻法に構えていた荻原尚人も前々へと踏み、佐川の番手が3車併走に。アンコになった志村は後退し、畑段嵐士と荻原で佐川の後ろを取り合う形となるが、荻原をキメた畑段が番手を死守。畑段は、後続の状況を確認しながらゴール寸前で佐川をとらえた。
「(荻原と志村の)どちらかは(番手に)来ると思っていました。志村さんが遅れたのが見えて(荻原に)当たりにいきました。でも、踏み出しで口が空いてしまいました。そのあとは余裕がありましたね。2番(荻原)が後ろにいるのがわかったので、前が食われないように考えて踏みました」
マイペースに持ち込んだ佐川翔吾が、2着に逃げ粘り近畿ワンツー。
「荻原さんは(先行も含めて)なんでもできるタイプなので気をつけていました。あのタイミングで踏めばライン(畑段と)で決まると思いました。自分もしっかり粘れるだけの状態に戻ってきた」
踏み負けた荻原尚人だが、土岐幹多をさばいて3番手を確保し、そのまま流れ込んだ。
「後ろよりは前が良かったので。2番車だったし(スタートで)少し強めに踏まないと後ろになってしまうので。志村君が一緒に来なければ粘ろうと思っていましたけど。3車併走は苦にならなかったけど、4コーナーの下りで遅れてしまいましたね」
「(荻原と志村の)どちらかは(番手に)来ると思っていました。志村さんが遅れたのが見えて(荻原に)当たりにいきました。でも、踏み出しで口が空いてしまいました。そのあとは余裕がありましたね。2番(荻原)が後ろにいるのがわかったので、前が食われないように考えて踏みました」
マイペースに持ち込んだ佐川翔吾が、2着に逃げ粘り近畿ワンツー。
「荻原さんは(先行も含めて)なんでもできるタイプなので気をつけていました。あのタイミングで踏めばライン(畑段と)で決まると思いました。自分もしっかり粘れるだけの状態に戻ってきた」
踏み負けた荻原尚人だが、土岐幹多をさばいて3番手を確保し、そのまま流れ込んだ。
「後ろよりは前が良かったので。2番車だったし(スタートで)少し強めに踏まないと後ろになってしまうので。志村君が一緒に来なければ粘ろうと思っていましたけど。3車併走は苦にならなかったけど、4コーナーの下りで遅れてしまいましたね」
<6R>
赤板の2コーナー手前で巴直也が押さえて先頭に立つと、飯尾主税、伊藤拓人まで出切る。が、打鐘過ぎに増原正人が1車押し上げて、3番手がもつれる。人気の坂本健太郎は後方に下げて、最終2コーナーからまくり上げるが一息。逃げる巴の番手で絶好の飯尾が、藤田昌宏の強襲を退けて昨年の11月以来の白星を地元で飾った。
「前が行ってくれて、自分のところじゃなくて後ろが絡んだ。自分が3番手だったら、あそこで絡まれていたわけですから。自分としていい流れだった。道中の感じとかも、ここ最近のなかではいい感じですね」
併走の増原と伊藤の決着がつかず、藤田昌宏は最終3コーナー過ぎから踏み込んで2着に届いた。
「増原が勝って早く(3番手の)決着がついてくれたらと思っていたんですけど…。どっちにしろ坂本君が来るから、来る前に行っとかないと共倒れになっちゃうんで。そしたら坂本君が見えたから、張りながら(踏んで)行った。(1着争いで)踏み勝てるかと思ったけど、飯尾君も仕上がっているね」
「前が行ってくれて、自分のところじゃなくて後ろが絡んだ。自分が3番手だったら、あそこで絡まれていたわけですから。自分としていい流れだった。道中の感じとかも、ここ最近のなかではいい感じですね」
併走の増原と伊藤の決着がつかず、藤田昌宏は最終3コーナー過ぎから踏み込んで2着に届いた。
「増原が勝って早く(3番手の)決着がついてくれたらと思っていたんですけど…。どっちにしろ坂本君が来るから、来る前に行っとかないと共倒れになっちゃうんで。そしたら坂本君が見えたから、張りながら(踏んで)行った。(1着争いで)踏み勝てるかと思ったけど、飯尾君も仕上がっているね」
<7R>
注目の若手レーサー佐々木豪が、記念デビュー戦を快勝。初手で中団を取った佐々木は赤板で佐藤朋也に一度フタをされ、上昇した佐藤ラインを追うように2コーナーから踏み上げるも、佐藤に突っ張られ中団で併走に。だが、打鐘4コーナーの山降ろしを使って再加速すると、1センター過ぎに前団を強引にのみ込む。あとは後続をみるみると引き離し、2着に6車身まで差を広げてゴール線を切った。
「直前にケアをし過ぎたのか、脚がフワフワしていた。シッティングだと問題ないけど、立ちこぎだと回らなかった。そこは修正していって、(二次予選は)ラインで決められるように。初の記念でお客さんが多くて気持ちが入りました」
佐々木をマークしていた高市訓但は最終1センター過ぎで離れ、先行していた佐藤が番手に変わるも、佐々木に大きく離されたまま直線では失速。追走していた荒澤貴史が残し気味に交わして2着に。
「(佐藤)朋也が佐々木をフタしてからかなり踏んでくれた。彼は地脚だから粘り強く踏んでいたし、僕は佐々木に行かれてもその後ろを止めて朋也を落ち着かせることしかなかった。(落車明けの)前回から新車にしてセッティングは出したつもりだったけど、全然ダメ。前回は体の影響かと思ったが、今回ではっきりした、新車がダメだと。何とかしたいけどこれ以上どうすればいいのか…。難しい」
突っ張って逃げた佐藤朋也は、最後に失速するも4着に残り勝ち上がりは決めた。
「作戦通りには進めたけど、話ではバックが追い風と聞いていたのにまったく追い風がなくて聞いていた話と違っていたのが…。もつペースでは踏んだつもりなので脚がないだけ」
「直前にケアをし過ぎたのか、脚がフワフワしていた。シッティングだと問題ないけど、立ちこぎだと回らなかった。そこは修正していって、(二次予選は)ラインで決められるように。初の記念でお客さんが多くて気持ちが入りました」
佐々木をマークしていた高市訓但は最終1センター過ぎで離れ、先行していた佐藤が番手に変わるも、佐々木に大きく離されたまま直線では失速。追走していた荒澤貴史が残し気味に交わして2着に。
「(佐藤)朋也が佐々木をフタしてからかなり踏んでくれた。彼は地脚だから粘り強く踏んでいたし、僕は佐々木に行かれてもその後ろを止めて朋也を落ち着かせることしかなかった。(落車明けの)前回から新車にしてセッティングは出したつもりだったけど、全然ダメ。前回は体の影響かと思ったが、今回ではっきりした、新車がダメだと。何とかしたいけどこれ以上どうすればいいのか…。難しい」
突っ張って逃げた佐藤朋也は、最後に失速するも4着に残り勝ち上がりは決めた。
「作戦通りには進めたけど、話ではバックが追い風と聞いていたのにまったく追い風がなくて聞いていた話と違っていたのが…。もつペースでは踏んだつもりなので脚がないだけ」
<8R>

山口富生選手
赤板で新山将史に併せ込んだ伊藤信が、フタをしままギリギリまで仕掛けを我慢。打鐘で2センターで再び外併走から踏んで先行策に出る。番手の山口富生(写真)がきっちり交わして、昨年10月以来の1着で二次予選に進んだ。
「12月の後半から初日だけで終わっている感じだったけど、前回は補充だけど最後まで走れた。まだ二次予選があるから油断はできないけど、勝ててよかったです」
新山を封じ込めた伊藤信が、絶妙な仕掛けで別線を翻ろうした。
「(新山に)フタをしながらカマすのが理想の展開だったので、それができてよかった。風はキツかったけど、前のレースでも先行が残っていた。なんとかなると思っていました」
「12月の後半から初日だけで終わっている感じだったけど、前回は補充だけど最後まで走れた。まだ二次予選があるから油断はできないけど、勝ててよかったです」
新山を封じ込めた伊藤信が、絶妙な仕掛けで別線を翻ろうした。
「(新山に)フタをしながらカマすのが理想の展開だったので、それができてよかった。風はキツかったけど、前のレースでも先行が残っていた。なんとかなると思っていました」
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簗田一輝選手
赤板過ぎに窓場千加頼が切った上を簗田一輝が押さえて出て主導権。打鐘目がけて簗田がグングン飛ばす。後続を一本棒にして駆けた簗田の番手で車間を空けた新田康仁が、盤石の態勢で後続との間合いを計って追い込んだ。
「(簗田が)吹かしちゃってたし、これ大丈夫っていうのがあった。まくりが来るから車間を空けてたけど、来なかったですね。ゴール勝負して(ラインで)ワンツースリーが決まったからよかったです。展開が向いたのもあるけど、重たかったり引きずる感じがなかったからいいですね」
「吹かしすぎちゃった」と、簗田一輝(写真)も、自分のペース配分を振り返りこう続ける。
「いつもそんなに行ってないから、ちょうどいいくらいですね。風が(前半のレースと)逆だった。ホームで踏まないと掛からないと思って、そしたら(ペースが上がってしまった)。久しぶりに先行の決まり手がついたんでよかったです」
「(簗田が)吹かしちゃってたし、これ大丈夫っていうのがあった。まくりが来るから車間を空けてたけど、来なかったですね。ゴール勝負して(ラインで)ワンツースリーが決まったからよかったです。展開が向いたのもあるけど、重たかったり引きずる感じがなかったからいいですね」
「吹かしすぎちゃった」と、簗田一輝(写真)も、自分のペース配分を振り返りこう続ける。
「いつもそんなに行ってないから、ちょうどいいくらいですね。風が(前半のレースと)逆だった。ホームで踏まないと掛からないと思って、そしたら(ペースが上がってしまった)。久しぶりに先行の決まり手がついたんでよかったです」
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和田真久留選手
赤板の1センターから巻き返した野原雅也に合わせて、取鳥雄吾も出る。打鐘で強引に主導権を握った取鳥の後ろに野原が入るが、小松崎大地もインから盛り返す。さらには連結を外した桑原大志も追い上げる。前団の激しい踏み合いを冷静に見極めた和田真久留がまくりで前団を仕留め、萩原孝之が差し切って南関ワンツー。
「まだ今開催はまくりが決まっていなかったから、早めに行った方がいいと思っていた。(和田は)さくっと出てくれたね。行くと思っていたので、踏み出しには集中していた。普段は初日は重めになるように調整しているけど、今回は軽めにして良かった」
展開に恵まれたものの、和田真久留(写真)は仕掛けどころを逃さずまくりを放った。
「地元の萩原さんを連れていかなきゃという思いが強かったから、(最終)バックは取ろうと思っていた。そういうスピードと仕掛けでいこうと。迷惑をかけなくてよかった。前回は体調が悪かっただけで、今回は問題なさそうですね」
いったんは野原との連結を外した村上義弘が、最後は南関コンビを追いかけて3着。
「自分のミスです。修正して一戦一戦を精いっぱい頑張ります」
「まだ今開催はまくりが決まっていなかったから、早めに行った方がいいと思っていた。(和田は)さくっと出てくれたね。行くと思っていたので、踏み出しには集中していた。普段は初日は重めになるように調整しているけど、今回は軽めにして良かった」
展開に恵まれたものの、和田真久留(写真)は仕掛けどころを逃さずまくりを放った。
「地元の萩原さんを連れていかなきゃという思いが強かったから、(最終)バックは取ろうと思っていた。そういうスピードと仕掛けでいこうと。迷惑をかけなくてよかった。前回は体調が悪かっただけで、今回は問題なさそうですね」
いったんは野原との連結を外した村上義弘が、最後は南関コンビを追いかけて3着。
「自分のミスです。修正して一戦一戦を精いっぱい頑張ります」
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平原康多選手
地元コンビの主導権。松岡貴久が追い上げて、3番手が吉田拓矢と併走になる。渡邉雄太がペースを緩めると、打鐘の2センターから原田研太朗がカマす。判断を迫られた平原康多(写真)は、最終1センターから自力を発動してまくりで勝ち切った。
「力を出せないようにされるのは、強くなる選手の宿命だと思う。自分は前回の失敗もあるし、あれ以上は待てないと思って踏みました。新田(祐大)みたいでした?いやいや到底及ばないですよ」
同県の後輩、原田のカマシを利した堤洋が、2着に追い込んだ。
「ちぎれたらヤバいと思って、もう必死でしたよ。(原田)研太朗もめちゃくちゃ踏み直していたし、(自分の状態が)悪かったらハコ5(着)くらいしていると思うし、抜けたので悪くないでしょう。(2日目優秀「ちゃっきり賞」に乗れたのは)大きいね」
積極策を披露した原田研太朗は、平原のまくりに屈したものの3着に踏ん張った。
「吉田君の先行はないかなと。地元の渡邉君が駆けるだろうと。なので自分が前を取って引いたら松岡さんも追い上げて、あの形になると思っていました。いい感じでカマせたけど、風が強くていっぱいでした。勝ち上がりを考えてもやっぱり自分だけの仕掛けだと準決や決勝で単騎にもなったりキツくなるので、行ける時はしっかり長い距離を踏みたい」
「力を出せないようにされるのは、強くなる選手の宿命だと思う。自分は前回の失敗もあるし、あれ以上は待てないと思って踏みました。新田(祐大)みたいでした?いやいや到底及ばないですよ」
同県の後輩、原田のカマシを利した堤洋が、2着に追い込んだ。
「ちぎれたらヤバいと思って、もう必死でしたよ。(原田)研太朗もめちゃくちゃ踏み直していたし、(自分の状態が)悪かったらハコ5(着)くらいしていると思うし、抜けたので悪くないでしょう。(2日目優秀「ちゃっきり賞」に乗れたのは)大きいね」
積極策を披露した原田研太朗は、平原のまくりに屈したものの3着に踏ん張った。
「吉田君の先行はないかなと。地元の渡邉君が駆けるだろうと。なので自分が前を取って引いたら松岡さんも追い上げて、あの形になると思っていました。いい感じでカマせたけど、風が強くていっぱいでした。勝ち上がりを考えてもやっぱり自分だけの仕掛けだと準決や決勝で単騎にもなったりキツくなるので、行ける時はしっかり長い距離を踏みたい」
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浅井康太選手
打鐘の3コーナー過ぎに出て先行態勢を取った山中秀将を古性優作が内から盛り返して両者の踏み合い。思惑通りの流れになった鈴木庸之が、最終ホーム手前から仕掛けて主導権を握る。後方の浅井康太(写真)は最終1コーナーからまくり上げると、神山拓弥のけん制を乗り越えて1着。前回の全日本選抜を途中欠場した悪い流れを自力で断ち切った。
「レーサーパンツを換えたんですよ。換えるのに不安があったけど、それで補えている。調子は悪くないんで、(2日目も)しっかり。次のGI、ダービーに向けて仕上げられるようにしたい」
神山拓弥は、古性の飛び付きを凌いで鈴木の番手をキープ。浅井のまくりを止め切れずも、直線で差し脚を伸ばして2着に入った。
「(古性の)そこだけをと思ってました。古性はすごいですね、先行しながら、ああやってできるんだから。自分はノブさん(鈴木)のおかげです。(浅井のまくりが)見えて、そこからは冷静にできた。3番手の外併走で(浅井が)休んでいる感じだったから、引きつけて引きつけて踏んだ」
園田匠の突っ込みを制して3着キープの金子貴志は、息を整えながら苦しそうに振り返る。
「古性も踏むんじゃないかと思ったし、(浅井は)結果的に引いて良かったんじゃないですか。あそこで踏み合いになるよりは。自分はキツかったけど、(3着で)よかった」
「完全に狙い通り」と、絶妙なタイミグで仕掛けて軽快に風を切った鈴木庸之だったが、直線で踏ん張り切れず5着。
「前も併走しているし、いいタイミングで行けたんですけど…。あとは脚ですね」
「レーサーパンツを換えたんですよ。換えるのに不安があったけど、それで補えている。調子は悪くないんで、(2日目も)しっかり。次のGI、ダービーに向けて仕上げられるようにしたい」
神山拓弥は、古性の飛び付きを凌いで鈴木の番手をキープ。浅井のまくりを止め切れずも、直線で差し脚を伸ばして2着に入った。
「(古性の)そこだけをと思ってました。古性はすごいですね、先行しながら、ああやってできるんだから。自分はノブさん(鈴木)のおかげです。(浅井のまくりが)見えて、そこからは冷静にできた。3番手の外併走で(浅井が)休んでいる感じだったから、引きつけて引きつけて踏んだ」
園田匠の突っ込みを制して3着キープの金子貴志は、息を整えながら苦しそうに振り返る。
「古性も踏むんじゃないかと思ったし、(浅井は)結果的に引いて良かったんじゃないですか。あそこで踏み合いになるよりは。自分はキツかったけど、(3着で)よかった」
「完全に狙い通り」と、絶妙なタイミグで仕掛けて軽快に風を切った鈴木庸之だったが、直線で踏ん張り切れず5着。
「前も併走しているし、いいタイミングで行けたんですけど…。あとは脚ですね」