『東日本大震災被災地支援競輪 一宮競輪開場61周年記念競輪(GIII)レポート』 初日編
配信日:6月16日
本日より、「東日本大震災被災地支援 一宮開設61周年記念 毛織王冠争奪戦」が開幕しました。やはりというべきなのか、最終レースで快勝した深谷知広選手の圧倒的な強さと勢いが目立っていました。それに伴ってファンの声援も深谷選手に集中。最終レースのゴール後から1着選手インタビューまで場内は大きな歓声に包まれていましたよ。明日からの活躍にも期待したいところですね。また、明日も初日同様のイベントが開催されますので、イベントブースでも大いに一宮記念を楽しんで下さい。
<1R>
朝倉佳弘選手
主導権奪った古屋マークの
朝倉佳弘(写真)
が1着で一宮記念の幕が上がる。
「1R1着はやっぱり嬉しいですね。古屋君は内からでも先行しそうな雰囲気が出てたから、あとは彼の後輪だけを見てしっかり付いていくことだけだなって感じでした。それにしても、古屋君の判断は良かったと思いますよ。あのまま引いて7番手だったら厳しくなるし、あの状況で行ってくれたのが嬉しかったですね。今日はラインのおかげです」
その
古屋琢晶
は3着に粘って予選進出。
「前の内が空いてるのが見えたんで、もう行っちゃえって感じでした。とりあえず先行できて良かった。まあ、欲を言えば最後まで粘りきってワンツーを決めたかったというのはありますけど、3着で二次予選には進めたんで良かったです」
<2R>
山口大助選手
単騎ながら後方からの捲り追い込みで快勝の
山口大助(写真)
。
「佛田(一夫)さんがホームで追い上げてくれたのが大きかったですね。前はそれに合わせて踏むだろうから、僕としてはカマシやすかったです。とりあえず、2コーナーではイケるかなっていう感じでしたね。ここに来るまでにトルク練習とスピード練習をしてきたんですけど、その成果が出ましたね」
こちらも単騎の
太田雅之
が山口追走から2着入線。
「気合い入れて自転車変えてきた甲斐がありましたね。打鐘で山口君の後ろについていってって感じでしたけど、良く行ってくれました。山口君とは何回も対戦していて強いのは知っていたから心強かったです。僕にとっては、記念の一次予選突破は初めてなので、嬉しいですね」
<3R>
濱田浩司選手
8番手からの豪快な捲りで1月以来となる白星となった
濱田浩司(写真)
。
「引くのが遅かったかなというのはありましたけど、8番手になった時点で自分の行けるタイミングで踏もうと。ここ最近の中では1番感触良く踏めたし、バンクが重い中でもスピードに乗ったんで、これからが楽しみ。まあ、この一走だけでは何とも言えないところはあるかも知れないですけど、脚は軽いし、約半年ぶりの1着で自信にはなりましたね」
その濱田マークから2着入線の
渓飛雄馬
。
「濱田さんとの連係は緊張しますね(苦笑)。この開催前に一緒に練習してきたんですけど、その時に離れてるくらいなんで、抜けなくても仕方ないですよ。それでも、何とかワンツーできてよかったです」
<4R>
松村友和選手
先行した窪田陽介マークの
松村友和(写真)
が直線で抜け出し1着。
「今日は展開が9割5分で、残りの5分は前田(新)さんが番手を回らせてくれたおかげです。本当にラインのおかげとしかいい様がない1着ですけど、やっぱり嬉しいですよね」
2着には逃げた
窪田陽介
が残る。
「久々に先行の決まり手がつけられたこともそうですけど、前田さんが3着でラインで上位独占できたことが嬉しいですね。バンクもそんなに重く感じなかったし、調子自体はいいんじゃないかなと思いますけど」
<5R>
宮倉勇選手
1着はマークした田中が逃げる絶好の展開をモノにした
宮倉勇(写真)
。
「競輪は展開ですね(笑)。いいタイミングで行ってくれました。ただ、せっかくあそこまで頑張ってくれたのに、上手く残せなくて。田中君に悪いことをしたなっていうのもありますし、ファンの方もワンツーに期待して車券を買ってくれてたと思うので、その期待に応えられなかったのは悔しいです」
果敢な先行勝負を見せた
田中孝彦
は3着に粘る。
「流しすぎたのもあったし、風の影響もあったのでちょっと掛かりが悪かったですね。流さずに踏めていればラインで決められたかもしれないし、そこは反省しなくちゃいけないですね。ただ、番手の宮倉さんが1着だし、とりあえず最低限の仕事はできたんじゃないかなとは思います」
<6R>
小川将人選手
主導権奪った重倉高史マークの
小川将人(写真)
が地元記念で嬉しい勝ち星。
「前で頑張ってくれた重倉君には悪いですけど、地元ということで前に踏ませてもらいました。それでも、雨でそこまで余裕はなかったですけど。重倉君とは初連係だったんですけど、気っ風良すぎですよ(笑)。まあ、4コーナーでカマしていればもっと面白かったんだけど、その辺は経験をつんでいければ分かってくるだろうし、頼もしい先行選手が出てきてくれました」
捲り追い込みで2着入線となった
山中貴雄
。
「僕もS級の点数が掛かっているんで、少しでも上のレースで走らないとというのがあったんで、勝負かけてましたから。その中で2着で二次予選に進めたんで、安心したというか、まずは1つ目の階段をクリアした様な感じですかね」
<7R>
笠松信幸選手
篠塚の先行を利した
笠松信幸(写真)
が6Rの小川に続き地元勢連勝。
「篠塚君は強いですね。小谷田(公則)君が内から来ましたけど、僕としては吉原(友彦)さんの捲りを警戒していたんで、上手く対処できました。後ろに林も付いてましたし、番手を回った以上、それなりの仕事をしないといけないから前に踏んだんですけど、篠塚君もしっかり残ってくれてラインで上位独占できたのは最高ですね。個人的にはローラーに乗った感じも良かったし、明日以降が楽しみです」
篠塚ライン3番手を固めた
林巨人
が2着入線を果たす。
「今日は本当にラインのおかげですね。笠松さんが小谷田さんに内から当たられて1回外に浮きかけてヤバいかなと思ったんですけど、そこから前に踏んでくれたのが大きかったです。これを弾みに明日以降ももっと上のレースで走りたいですね」
地元2人を付けて先行した
篠塚光一
もしっかりと3着に残る。
「ホームの風がキツくて、自転車がスッと出なかったし、バンクも重かった中で、ラインで決められてホッとしました。後ろに地元が2人も付いてましたから、先行しない訳にはいかないですからね。まあ、今日先行したことで、体調も日に日に良くなっていくと思いますよ」
<8R>
柴田竜史選手
バック4番手からの捲りで快勝した
柴田竜史(写真)
。
「本当は後ろから駆けるつもりだったんですけど、落ち着いて中団取って捲りに行けたんでよかったです。ある程度作戦通りのレースが出来ましたね。吉田(裕全)さんも様子見ながら捲りに来てたし、当てられてもそんなに気にはならなかったです。最後まで踏み切れたし調子は悪くないと思いますよ。昨日、(同期)深谷との対戦したいなんてことを言っちゃったんで、今日飛んだらどうしようって、内心はヒヤヒヤでしたけど(笑)」
その柴田マークの
近藤俊明
が2着に流れ込む。
「柴田君が仕掛けた時に付いていくのがちょっとキツかったですけど、何とか離れずに最後までいけて良かったです。僕自身、調子がそこまで良くはないので、抜ける感じはしなかったですね。今の状態は成績をみたまんまっていう感じですよ」
<9R>
加藤慎平選手
ホームガマシの柴崎に乗って追い込んだ
加藤慎平(写真)
が1着。
「淳は最高のタイミングで仕掛けてくれましたね。アイツは体がかなり動いてると思いますよ。この競輪場で先行選手を3着に残すことってかなり難しいんですけど、残ってくれて良かったし、3番手に付いてくれた地元の服部さんも2着で優秀に乗ることが出来たんで本当に良かったです。今は腰も痛くないし、体調的には全く問題ないです」
柴崎ライン3番手を固めて2着の
服部竜二
は安堵の表情。
「普段は地元でもそんなに緊張とかしないんですけど、今日は何でか緊張したんですよね。理由は自分でもよく分からないんですけど、2着で優秀に行けたしとりあえず良かった。一宮で走る時は何かに守られてる様な感じですね(笑)」
さらに、
柴崎淳
も3着に粘って中部勢による上位独占が完成。
「最後はほんのちょっと垂れてたし、自分では4着だと思ってたんですけどね。嬉しい誤算というか。宮杯と比べて自転車のアタリとかはそんなに変わっていないんですけど、もうちょっと慣れていけばもっと良くなるのかなとは思っているんですけど」
<10R>
小林大介選手
中団4番手確保からの捲りで金星とも言える1着となった
小林大介(写真)
。
「自分が1番ビックリしてますよ(笑)。スタートで新田君と吉田君がやり合ってくれたのも大きかったですね。僕は山内さんに当たらない様に自分のタイミングで捲っていったので、そんなに不安はなかったですね。この一宮は2年前の記念で決勝3着だった競輪場なので、今回はそれよりも上の成績を残したいと思います」
逃げる吉田マークの
山内卓也
は2着。
「今日は吉田の頑張りに尽きますね。けっこういいスピードだったんだけど、小林さんに捲られてしまって、自分も1着取れなかったし、吉田も残せなかったので、ちょっと悪いことをしてしまったというのはありますね」
後方7番手からの捲り追い込みが届いて3着の
新田祐大
だが表情は冴えない。
「確かに3着で、優秀には進めたかも知れないですけど、悔しさは残りますよね。行ける展開だったのに、行けなかった訳ですから。下げた後すぐに仕掛ければよかったんですけど、吉田さんが駆けるのを待ってしまって。自分でも何やってるんだって感じでした…。まあ、最近はそんなに競輪のレースを走ってなかったから、その辺の影響が出てしまった感じですね。残りの3日間でその勘を取り戻していかないと」
先行勝負を見せた
吉田敏洋
は6着に沈む。
「バックが重かったね。まあ、先行するつもりだったし、脚を使わされるのは仕方ないと思っていたんでね。それでも、出切ってからカマされたり、すぐに捲られたりした訳ではないので、その点は良かったと思うし、気持ちの乗ったレースは出来たと思います」
<11R>
深谷知広選手
打鐘ガマシの
深谷知広(写真)
が力強い押し切り勝ちでタイトルホルダーの貫禄を見せつける。
「タイトルを取って最初のレースだったので、けっこう緊張しましたね。そのせいか、(先行する)タイミングとしては良くなかったと思います。ホームで後ろの(山口)幸二さんが離れていることには気づいていたんですけど、あそこは流して待つよりも自分のペースで踏みながら待った方がいいかなと思ったんですけど。ラインで決めたかったんですけど、それが出来なかったのは僕の力不足です。ただ、身体的には仕上がっていると思うので、明日からもしっかり自分で展開を作ってファンの期待に応えたいと思います」
深谷マークの山口が離れたことで、車間が空きながらも深谷マークとなった
松岡健介
がそのまま2着に流れ込む。
「3コーナーから(深谷との車間を)詰めていく感じで踏んだんですけど、抜けなかったですね。でも、まあこんなモンでしょう。相手はタイトルホルダーな訳ですし。やっぱり、だてにGI優勝してないですよね」
直線で鋭い差し脚を見せた
後閑信一
が3着で、宮杯優出からの好調キープをアピール。
「今日は岡田(征陽)君に全てを任せていたし、彼もいいレースをしてくれたんだけどね。前との車間が空いていたし、とりあえず3着までには入らないといけないと思って踏みました。まだ、初日だから前回(宮杯)ほどのアタリの良さっていうのは感じてはいないけど、走るごとに良くなっていくんじゃないかなとは思います」
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