名古屋競輪場で大阪・関西万博協賛・開場75周年記念「金鯱賞争奪戦(GIII)」名古屋グランパスカップが、3月1日に幕を開けた。初日のメイン、特選では、南関ラインが上位を独占。番手から深谷知広が、勝機をモノにした。また、一次予選では纐纈洸翔、高橋和也が、地元で白星を挙げて、幸先のいいスタートを切った。シリーズ2日目の3月2日には、初日特選組も加わり、二次予選で勝ち上がりが争われる。
記念シリーズは、開催中の毎日、選手会愛知支部による「ふとももカフェ」、「猪子真実のマミトーーク(予想会)」、「プリンセス物語」のアイドルライブなどが予定されています。そして、3月2日には「ラパルフェ」のお笑いライブ、「HATEandTEARS」のアイドルライブ、「おしりたんていがやってくる!」なども実施予定です。名古屋競輪場では、みなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
<1R>
号砲とともに畑段嵐士が飛び出して、近畿コンビが正攻法に構える。7番手から上昇してきた今村麟太郎が、赤板過ぎに突っ張り気味に踏み込む上杉嘉槻を強引に叩いて出ると、前団の様子をうかがっていた吉田有希が2コーナー下りを使って一気にスパートして主導権。最終2コーナーからまくりを狙った上杉であったが車の進みは悪く、4コーナーを回ってからも力強く踏み直した吉田がそのまま力強く押し切った。
「(前々回から)中3日、(前回から)中3日でキツかったけど、落ち着いてレースを運べた。長い距離を踏んで押し切れているし申し分ないですね。少し(バンクの)上を走って後ろがからまれないように走れたし、踏み直しも良かった。(前回のあとは)まったく自転車には乗らずにきたけど、脚の状態は悪くない。自転車をいじればもう少し良くなってくると思う」
車間を詰める勢いで追い込んだ相川永伍であったが、1車輪差の2着でゴール。
「前が全部やってくれたし、自分は付いていくだけでしたね。(吉田の)ペースが良くて、強い先行選手って感じでした。(タイミングを)逃さずいくのもさすがですね。最後は抜くというところまではいかなかったけど、後ろを確認する余裕もあったし体調は悪くないです」
「(前々回から)中3日、(前回から)中3日でキツかったけど、落ち着いてレースを運べた。長い距離を踏んで押し切れているし申し分ないですね。少し(バンクの)上を走って後ろがからまれないように走れたし、踏み直しも良かった。(前回のあとは)まったく自転車には乗らずにきたけど、脚の状態は悪くない。自転車をいじればもう少し良くなってくると思う」
車間を詰める勢いで追い込んだ相川永伍であったが、1車輪差の2着でゴール。
「前が全部やってくれたし、自分は付いていくだけでしたね。(吉田の)ペースが良くて、強い先行選手って感じでした。(タイミングを)逃さずいくのもさすがですね。最後は抜くというところまではいかなかったけど、後ろを確認する余裕もあったし体調は悪くないです」
<2R>

隅田洋介選手
後ろ攻めとなった山本修平が上昇していき赤板で誘導を降ろすと、中団に構えていた昼田達哉が川口聖二を警戒しながら2コーナー付近で押さえて先頭に立つ。4番手の位置で山本と単騎の村上直久が併走となったが、内と外から川口の位置を確認していた昼田がペース駆けに持ち込む。余裕を持って車間を空けながら昼田をリードしていた隅田洋介(写真)が、外併走からまくりを狙った村上や、最終3コーナーで大外を回した川口の動きを把握しながら直線で鋭く抜け出した。
「スタートは(藤原憲征を)削る形になってしまって申し訳なかったです。(初めて昼田と連係した感じは)まだ9車立てに慣れていないなっていう感じですね。強いのでもう少し自信を持っていければっていう感じですかね。今後を見据えるなら。(自分の状態としては)いつも通りですね。差せているので。全部見えていましたし、川口君も上を登っていたし、伸びもそこまでじゃなかった。でも、あれだけ(昼田が)踏み直せるなら、もう少し早めに踏んで3番手のコースをつくるべきでしたね」
理想通りの位置からレースを運べた昼田達哉が、落ち着いてペースをコントロールしながらレースを支配。隅田の援護を受けてしっかりと2着に粘り込み、前々回の静岡記念に続いて二次予選進出を決めた。
「(初手は)一番いい並びになりました。切って切ってで、そこから川口さんがどうするかっていう感じで、理想的でした。切った上をすぐに来られないように警戒して、川口さんだけ見て駆けました。S級なら(打鐘過ぎ)4コーナーはもっとペースを上げた方がいいと思うんですけど、(自分の)ペースで駆けました。最後もパコパコしていないので良かったです」
「スタートは(藤原憲征を)削る形になってしまって申し訳なかったです。(初めて昼田と連係した感じは)まだ9車立てに慣れていないなっていう感じですね。強いのでもう少し自信を持っていければっていう感じですかね。今後を見据えるなら。(自分の状態としては)いつも通りですね。差せているので。全部見えていましたし、川口君も上を登っていたし、伸びもそこまでじゃなかった。でも、あれだけ(昼田が)踏み直せるなら、もう少し早めに踏んで3番手のコースをつくるべきでしたね」
理想通りの位置からレースを運べた昼田達哉が、落ち着いてペースをコントロールしながらレースを支配。隅田の援護を受けてしっかりと2着に粘り込み、前々回の静岡記念に続いて二次予選進出を決めた。
「(初手は)一番いい並びになりました。切って切ってで、そこから川口さんがどうするかっていう感じで、理想的でした。切った上をすぐに来られないように警戒して、川口さんだけ見て駆けました。S級なら(打鐘過ぎ)4コーナーはもっとペースを上げた方がいいと思うんですけど、(自分の)ペースで駆けました。最後もパコパコしていないので良かったです」
<3R>
末廣快理が後ろ攻めから勢い良く上昇していき、赤板過ぎに誘導を降ろして先頭に立つ。すかさず巻き返しを狙った格清洋介であったが、中団の曽我圭佑に張られて打鐘手前でズルズルと車を下げる。末廣がオーバーペース気味に踏み上げていくと、楽に中団を確保していたように見えた曽我は最終1センター過ぎにまくりも車が思うように進まない。後方で態勢を立て直した格清が、2コーナー付近から大外をまくり上げて前団を一気にのみ込んだ。
「初手の並びは想定していたけど組み立てが甘かった。しっかり(中近ラインに)付いていって切らないといけなかったですね。踏んだ感じは悪くないし、脚は大丈夫。でも、予選だったからなんとかなっただけだと思う。(最終)3コーナーを乗り越えられて感じは良かったけど、結果オーライですね。調子は普通ぐらいで、良くも悪くもといった感じです」
格清を追走していた和田健太郎は、最終2センターでのあおりを受けて2着。
「彼(格清)は脚はあるのであとは組み立てですね。それでも名古屋の3コーナーは止まる印象だったので、あれを乗り越えられるのはすごいですよ。自分自身は絶好調の時に比べると良くない。もっと窮屈な展開とか相手が強くなると厳しいと思う」
「初手の並びは想定していたけど組み立てが甘かった。しっかり(中近ラインに)付いていって切らないといけなかったですね。踏んだ感じは悪くないし、脚は大丈夫。でも、予選だったからなんとかなっただけだと思う。(最終)3コーナーを乗り越えられて感じは良かったけど、結果オーライですね。調子は普通ぐらいで、良くも悪くもといった感じです」
格清を追走していた和田健太郎は、最終2センターでのあおりを受けて2着。
「彼(格清)は脚はあるのであとは組み立てですね。それでも名古屋の3コーナーは止まる印象だったので、あれを乗り越えられるのはすごいですよ。自分自身は絶好調の時に比べると良くない。もっと窮屈な展開とか相手が強くなると厳しいと思う」
<4R>

大石崇晴選手
久樹克門が赤板過ぎに誘導を降ろして流しながら待っていると、その上をゆっくりと押さえて先頭に立った大石崇晴(写真)が小松崎大地の気配を察知して打鐘手前から一気にペースアップ。小松崎は外に浮かされたものの、北日本勢後位の二藤元太が木村直隆を締め込みながら切り込んで、北日本2人を迎え入れる。後ろの状況を冷静に確認しながら軽快に逃げた大石が、後続を振り切った。
「(このメンバーで1着は)率直にうれしいです。(久樹が切ったあと流したため)出やすかったですね。もう先行含みで、(小松崎をすんなり)出させるつもりはなかったです。出られてしまったらどこかで粘ろうと思っていました。自分なりにいいペースで行けたと思います」
ライン4車の厚みを生かすことができず、思うようにレースを運べなかった小松崎大地。ラインに助けられ、なんとか態勢を立て直して外を踏み込んだがタイヤ差の2着。結果以上に悔しかったレース内容に対しての反省を述べた。
「(打鐘で苦しい展開になってしまったがライン戦の)競輪だから助かったと思います。ラインが長かったので、早め早めにはって考えていたんですけど。迎え入れてもらったおかげでなんとか勝ち上がれました。もう少し早く仕掛けないとだめですね。(大石に)うまく駆けられてしまいましたし、完敗ですね」
「(このメンバーで1着は)率直にうれしいです。(久樹が切ったあと流したため)出やすかったですね。もう先行含みで、(小松崎をすんなり)出させるつもりはなかったです。出られてしまったらどこかで粘ろうと思っていました。自分なりにいいペースで行けたと思います」
ライン4車の厚みを生かすことができず、思うようにレースを運べなかった小松崎大地。ラインに助けられ、なんとか態勢を立て直して外を踏み込んだがタイヤ差の2着。結果以上に悔しかったレース内容に対しての反省を述べた。
「(打鐘で苦しい展開になってしまったがライン戦の)競輪だから助かったと思います。ラインが長かったので、早め早めにはって考えていたんですけど。迎え入れてもらったおかげでなんとか勝ち上がれました。もう少し早く仕掛けないとだめですね。(大石に)うまく駆けられてしまいましたし、完敗ですね」
<5R>

山田久徳選手
後ろ攻めとなった坂本紘規が赤板過ぎに誘導を降ろして先頭に立ったが、薦野翔太が強引に叩いて打鐘を迎える。冷静に別線の動きを見ていた池野健太が3コーナーから反撃を開始。高橋成英は蒋野にさばかれ、蒋野が3番手から追いかける。状況を冷静に確認していた山田久徳(写真)が、空けていた車間を一気に詰めてゴール寸前で図ったように差し切った。
「僕らのラインが中心になると思っていたし、一番いい展開になりましたね。(3番手がさばかれ)後ろの気配がないのは気づいて、蒋野君も脚を使っていたので、車間を空けた方がいいかなと。今日(初日)に関しては池野が強かったですね。(前回から中3日だが)普通には戦える状態だし、そこまで悪くないと思う」
自慢のダッシュを生かした仕掛けで別線を攻略してみせた池野健太が2着で、近畿ワンツー決着。相性のいいバンクで好感触をつかんで、二次予選進出を決めた。
「(別線が)脚を使ってくれたし、最高の展開になりました。出切るまでは突っ張られる感じでもなかったし、(蒋野の)踏み方を見ながらでした。そこからは自分は必死にゴールまで踏めるようにと。前回が酷かったので、そこからは立て直せたかな。いつものスパンよりしっかりトレーニングをしてきたい」
「僕らのラインが中心になると思っていたし、一番いい展開になりましたね。(3番手がさばかれ)後ろの気配がないのは気づいて、蒋野君も脚を使っていたので、車間を空けた方がいいかなと。今日(初日)に関しては池野が強かったですね。(前回から中3日だが)普通には戦える状態だし、そこまで悪くないと思う」
自慢のダッシュを生かした仕掛けで別線を攻略してみせた池野健太が2着で、近畿ワンツー決着。相性のいいバンクで好感触をつかんで、二次予選進出を決めた。
「(別線が)脚を使ってくれたし、最高の展開になりました。出切るまでは突っ張られる感じでもなかったし、(蒋野の)踏み方を見ながらでした。そこからは自分は必死にゴールまで踏めるようにと。前回が酷かったので、そこからは立て直せたかな。いつものスパンよりしっかりトレーニングをしてきたい」
<6R>

長尾拳太選手
緒方将樹が赤板過ぎ2コーナー手前で真鍋顕汰を叩いてペースを上げたが、中団外まで追い上げていた武田亮は一旦、4番手の位置に収まってから打鐘3コーナー付近から一気にスパート。番手の宿口陽一が、緒方のまくりを張りながら抜け出しを狙ったが、後方で内に詰まっていた真鍋に見切りをつけた長尾拳太(写真)が自らまくり上げて直線で突き抜けた。
「車番が悪かったので後ろかなって思っていました。(別線も)ある程度しっかり動くと思ったので、(真鍋は)切ったあとに(別線に)出られても落ち着いて中団が取れればって。でも、ちょっと立ち遅れてしまって、真鍋君は焦って内へいくのか迷っていた。自分も反応がうまくできなかった。前はあんまりわかっていなかったんですけど、外に浮いているのはわかったので、そこを目がけて踏んだら結構、進みました」
武田を目標にレースを有利に運んだ宿口陽一は、2着も前回よりも確実に感覚は良化していて前を向いている。
「武田君はいつも通り先行で頑張ってくれました。ちょっとジャンで武田君が6番(真鍋)のところをキメにいこうとしていたんですけど、連係を外すことなくつけ切れた。自転車を含めて感覚的なものは、戻ってきているなっていう感じです。レースの流れに乗れて、久しぶりに余裕もあった」
「車番が悪かったので後ろかなって思っていました。(別線も)ある程度しっかり動くと思ったので、(真鍋は)切ったあとに(別線に)出られても落ち着いて中団が取れればって。でも、ちょっと立ち遅れてしまって、真鍋君は焦って内へいくのか迷っていた。自分も反応がうまくできなかった。前はあんまりわかっていなかったんですけど、外に浮いているのはわかったので、そこを目がけて踏んだら結構、進みました」
武田を目標にレースを有利に運んだ宿口陽一は、2着も前回よりも確実に感覚は良化していて前を向いている。
「武田君はいつも通り先行で頑張ってくれました。ちょっとジャンで武田君が6番(真鍋)のところをキメにいこうとしていたんですけど、連係を外すことなくつけ切れた。自転車を含めて感覚的なものは、戻ってきているなっていう感じです。レースの流れに乗れて、久しぶりに余裕もあった」
<7R>
笠松将太が打鐘手前で青木瑞樹を叩いて、そのままペース駆けに持ち込もうとしていた。が、正攻法の構えから手早く引いて態勢を整えていた谷口遼平が最終ホーム線を目がけて一気のカマシを敢行。やや遅れ気味ながらも山口富生が続いていったが、最終1コーナーで中部ラインの後ろに反応良くスイッチしていた青木が、まくって山口のけん制を乗り越えて白星スタートを決めた。
「一旦切って突っ張るつもりもあったけど、下りで出られてしまった。ジャン前にはヤバいと思ったけど、すぐに立て直していけたのでそこは良かった。谷口さんのカマシにスイッチできたし、あそこしかなかったですね。(最終)ホームからはずっと全力で踏んでいたし、最後はいっぱいだった。記念で1着スタートはうれしい」
地元の伊藤正樹をライン3番手に引き連れていた谷口遼平。ライン決着を目指して積極的な仕掛けに出たが、新鋭の青木にまくられて2着。本調子とはいかないまでも、前回の豊橋よりは良化している印象だ。
「仕掛けは(別線の踏み合いの)決着がついてからと思っていた。(伊藤)正樹さんまで出切れるようにと思って踏んだけど、そんなに軽くは感じなかったし、掛かり切らなかった。もの足りない感じはありますね」
「一旦切って突っ張るつもりもあったけど、下りで出られてしまった。ジャン前にはヤバいと思ったけど、すぐに立て直していけたのでそこは良かった。谷口さんのカマシにスイッチできたし、あそこしかなかったですね。(最終)ホームからはずっと全力で踏んでいたし、最後はいっぱいだった。記念で1着スタートはうれしい」
地元の伊藤正樹をライン3番手に引き連れていた谷口遼平。ライン決着を目指して積極的な仕掛けに出たが、新鋭の青木にまくられて2着。本調子とはいかないまでも、前回の豊橋よりは良化している印象だ。
「仕掛けは(別線の踏み合いの)決着がついてからと思っていた。(伊藤)正樹さんまで出切れるようにと思って踏んだけど、そんなに軽くは感じなかったし、掛かり切らなかった。もの足りない感じはありますね」
<8R>

高橋和也選手
近藤隆司、門田凌の順番で切った上を岸田剛が叩きに動こうとしたが、正攻法に構えていた荒木貴大が中近ラインを張りながら車を外に持ち出して打鐘で先頭に出る。一瞬、怯んでしまった岸田であったが、態勢を立て直すと、地元勢を連れて一気のカマシで最終ホームで主導権を奪い取る。8番手に置かれた門田がまくるも、気配を察知した高橋和也(写真)が軽く外に張りながら直線で鋭く抜け出した。
「(岸田との連係は)去年の10月の名古屋ですね。その時は差せなかったんで。車番的に(初手は)真ん中が取れたらって思っていたんですけど、スタートはゴチャついて。結果、理想的な位置は取れたんですけど。結構、ジャンでみんなが踏んでいたのでキツいだろうなって思ったんですけど。出切ってからも掛かりが良かったですね。門田君のスピードが良くみえたので、そこだけ張って。あとは付いていただけですね。3番手が(山内)卓也さんだったので緊張しました」
中近ライン3番手を回っていた山内卓也は、シリーズ初日の3月1日が48歳のバースデー。門田の後ろから切り替えた棚橋勉に最終2センターでからまれてしまったものの、しっかりと対応しながら外を踏み込んで2着に入線した。
「1着取りたかったんですけどね。でも、ラインが各自の仕事をした。(岸田は)怯むことなく勝負どころで仕掛けてくれた。自分もキツかったですけど付いていけた。最後は誰か来たのがわかったんで、本当は内へ行きたかったんですけど。内へ行くと(高橋)和也を目がけて伸びられると思って外に行きました。外へ行って2着までいけているので悪くないですね」
「(岸田との連係は)去年の10月の名古屋ですね。その時は差せなかったんで。車番的に(初手は)真ん中が取れたらって思っていたんですけど、スタートはゴチャついて。結果、理想的な位置は取れたんですけど。結構、ジャンでみんなが踏んでいたのでキツいだろうなって思ったんですけど。出切ってからも掛かりが良かったですね。門田君のスピードが良くみえたので、そこだけ張って。あとは付いていただけですね。3番手が(山内)卓也さんだったので緊張しました」
中近ライン3番手を回っていた山内卓也は、シリーズ初日の3月1日が48歳のバースデー。門田の後ろから切り替えた棚橋勉に最終2センターでからまれてしまったものの、しっかりと対応しながら外を踏み込んで2着に入線した。
「1着取りたかったんですけどね。でも、ラインが各自の仕事をした。(岸田は)怯むことなく勝負どころで仕掛けてくれた。自分もキツかったですけど付いていけた。最後は誰か来たのがわかったんで、本当は内へ行きたかったんですけど。内へ行くと(高橋)和也を目がけて伸びられると思って外に行きました。外へ行って2着までいけているので悪くないですね」
<9R>

山本伸一選手
原大智が後ろ攻めから押さえていくと、山岸佳太は中団の外まで追い上げていき脇本勇希にフタをする。先頭に立って流していた原のペースを見ながらカマシを狙った山岸であったが、柿澤大貴が離れて単騎で逃げとなる苦しい展開に。もつれる前団を6番手の脇本が力強くまくり切ると、最後は山本伸一(写真)が直線で差し切った。
「(脇本は)全体的に中途半端でメリハリがきいてなかった。自分自身もバックを踏んでしまったぶん、追走は遅れたけど、状態は問題ないですね。(全日本選抜競輪から中3日で)疲れはあるけど、みんな条件は一緒なので。今回から車輪を新しい物にしたので、少しいじります」
最終ホームで柿澤に降りられてしまった脇本勇希は様子をうかがいながら下げて態勢を立て直す。最終2コーナー手前から反撃を開始して、合わせてまくった柿澤の上を乗り越えて一次予選を突破した。
「赤板は中途半端になってしまった。原さんがゆっくりきたので、どういう意図なのかわからなかった。(山岸と併走になっても)そこは引かずに粘ろうと思っていた。すんなり引いてしまうと、今後のレースで不利になることも多い。あとは柿澤さんが降りてきて、そこを決めるのは難しかった。自分にはヨコの技術がないので。結果的に(ラインで)ワンツースリーで良かった」
「(脇本は)全体的に中途半端でメリハリがきいてなかった。自分自身もバックを踏んでしまったぶん、追走は遅れたけど、状態は問題ないですね。(全日本選抜競輪から中3日で)疲れはあるけど、みんな条件は一緒なので。今回から車輪を新しい物にしたので、少しいじります」
最終ホームで柿澤に降りられてしまった脇本勇希は様子をうかがいながら下げて態勢を立て直す。最終2コーナー手前から反撃を開始して、合わせてまくった柿澤の上を乗り越えて一次予選を突破した。
「赤板は中途半端になってしまった。原さんがゆっくりきたので、どういう意図なのかわからなかった。(山岸と併走になっても)そこは引かずに粘ろうと思っていた。すんなり引いてしまうと、今後のレースで不利になることも多い。あとは柿澤さんが降りてきて、そこを決めるのは難しかった。自分にはヨコの技術がないので。結果的に(ラインで)ワンツースリーで良かった」
<10R>
スタートの速さに定評のある笠松信幸が外枠からスタート取りに出て、纐纈洸翔を迎え入れて地元ラインが正攻法に構える。6番手の位置に構えていた松本憲斗が赤板目がけて勢い良く押さえに行くと、坂本亮馬が離れる。突っ張り気味に踏みながらも冷静に松本の番手に収まった纐纈であったが、打鐘3コーナーから松本を迷わず叩いてレースを支配。地元3車で決めようという強い気持ちで攻め切って、堂々の逃げ切り勝ちを決めた。
「(スタートは)自分が出るつもりでいたんですけど、笠松さんが出てくれて助かりました。松本さんがなかなか切りに来なかったので、難しかったんですけど。坂本さんが離れていたので1回落ち着いた。松本さんがジャンで流したので、初日なんで長い距離を行こうと思った。(最終)2コーナーでトップスピードまで上げて、4コーナーも踏み直す余裕がありました。今日(初日)は軽すぎるくらい軽くてフワフワしたんですけど。(初めて走る地元記念の雰囲気は)声援がすごくてビックリしました」
笠松信幸はゴール前で逆転を狙うも半車身差で振り切られての2着。纐纈の踏み直しの良さに舌を巻いた。
「松本君が遅めにきたので、(纐纈が)突っ張るのか引くのかわからなかったんですけど。(纐纈の前輪が松本の後輪に)差し込んでいたんで。(松本の番手に)ハマったあとはどうするのかなって感じでしたけどいった。(ラインで)ワンツースリー決まって良かったです。(最終)4コーナーを回って脚がたまっている感じはあったんですけど、纐纈君が強かった。踏み直していましたね」
「(スタートは)自分が出るつもりでいたんですけど、笠松さんが出てくれて助かりました。松本さんがなかなか切りに来なかったので、難しかったんですけど。坂本さんが離れていたので1回落ち着いた。松本さんがジャンで流したので、初日なんで長い距離を行こうと思った。(最終)2コーナーでトップスピードまで上げて、4コーナーも踏み直す余裕がありました。今日(初日)は軽すぎるくらい軽くてフワフワしたんですけど。(初めて走る地元記念の雰囲気は)声援がすごくてビックリしました」
笠松信幸はゴール前で逆転を狙うも半車身差で振り切られての2着。纐纈の踏み直しの良さに舌を巻いた。
「松本君が遅めにきたので、(纐纈が)突っ張るのか引くのかわからなかったんですけど。(纐纈の前輪が松本の後輪に)差し込んでいたんで。(松本の番手に)ハマったあとはどうするのかなって感じでしたけどいった。(ラインで)ワンツースリー決まって良かったです。(最終)4コーナーを回って脚がたまっている感じはあったんですけど、纐纈君が強かった。踏み直していましたね」
<11R>
スタートで勢い良く飛び出した鈴木裕が前取りに成功し、九州ラインが中団に構える。後ろ攻めとなった村田瑞季は青板バック手前から上昇していき、伊藤旭にフタをしてから、打鐘目がけて目いっぱい踏み込んで主導権取り。鈴木裕にさばかれた猪狩祐樹が外に浮いていたが、迷わず車を外に持ち出した伊藤が打鐘2センターからロングスパート。最終3コーナー付近で山口は鈴木裕にさばかれたが、内、外を警戒しながら抜け出した中本匠栄が1着で二次予選への勝ち上がりを決めた。
「スタートは前を取りいったけど、取れませんでした。(猪狩が浮いていたが伊藤)旭がラインが付きやすいように、外を行ってくれたんだと思う。旭がしっかり前々に、ロングで踏んでくれたので助かりました。今回に関しては(前回から中3日で)練習は少なめでケアを多めにやってこれたので」
GI戦線で経験値を積んでいる伊藤旭は、記念の一次予選は小細工なしの力勝負で実力を示した。中本に差されて2着ながらも気配は良好だ。
「初手は前が良かったけど、中団からの組み立ても考えていた。落ち着いて仕掛けられたと思う。ジャンで仕掛けようと思って踏んだら、前がゴチャゴチャしていた。バック線を取る感じで踏めばラインで決まれればと思った。今日(初日)は差されたし、いつかは(中本)匠栄さんを振り切れるように」
「スタートは前を取りいったけど、取れませんでした。(猪狩が浮いていたが伊藤)旭がラインが付きやすいように、外を行ってくれたんだと思う。旭がしっかり前々に、ロングで踏んでくれたので助かりました。今回に関しては(前回から中3日で)練習は少なめでケアを多めにやってこれたので」
GI戦線で経験値を積んでいる伊藤旭は、記念の一次予選は小細工なしの力勝負で実力を示した。中本に差されて2着ながらも気配は良好だ。
「初手は前が良かったけど、中団からの組み立ても考えていた。落ち着いて仕掛けられたと思う。ジャンで仕掛けようと思って踏んだら、前がゴチャゴチャしていた。バック線を取る感じで踏めばラインで決まれればと思った。今日(初日)は差されたし、いつかは(中本)匠栄さんを振り切れるように」
<12R>

深谷知広選手
号砲とともに深谷知広(写真)と村上博幸が飛び出たが、深谷が1車下げる形で新山響平ラインが正攻法に構える。8番手からの組み立てとなった小林泰正は青板バック手前から上昇していったが、赤板で新山が突っ張って先行態勢に持ち込む。郡司浩平は小林ラインとは併走せずに、6番手の位置でタイミングをうかがいながら打鐘3コーナー付近から一気のスパート。最終1コーナー過ぎにはライン3車でしっかり出切ると、深谷が最終2センターで山田英明を軽く張りながらシャープに追い込んでゴール寸前で郡司をとらえた。
「(郡司は)すごく強かったですし、タレてくるところもなくてペースだった。後ろを確認しながら(ラインで)ワンツースリーが決まるようにと。(前回から中3日であるが)番手回りだったので(コンディションは)はっきりわからないですけど、悪い感じはしなかった」
抜群のタイミングとスピードで新山を軽々と叩いて別線を圧倒した郡司浩平が2着に粘り込み、深谷と見事にワンツー。前回の全日本選抜競輪から中3日というスケジュールで、思っていたよりも疲れが残っていた様子ではあるが、相手の隙を逃さぬ仕掛けはさすがだった。
「キツかったです。感触はそこまで良くないですね。前回の方が良かった。力の入り方はいいんですけど、(出切ってからも)力が抜けなくて。もうちょっと楽に乗れると思うんですけど。悲観しているわけではないんですけど。(前回から中3日で表彰式もあって忙しかったため)ゆっくりして疲れがとれるように」
岩本俊介は今年に入ってからライン3番手回りのレースが増えており、別線に隙を与えることなく仕事に徹して前の2人を信頼。抜かりない追走で、南関ラインで確定板を独占した。
「郡司君が仕上がっていますね。(自分自身は)よく付いていけたと思います。(初手から後ろにいた山田の気配は)感じ取っていましたし、変に内を空けると入ってこられると思うので、気をつけながらでした。その辺は意識をしていました。最後はしっかり(深谷の)動きを見ながら追い込めたので問題ないと思います」
「(郡司は)すごく強かったですし、タレてくるところもなくてペースだった。後ろを確認しながら(ラインで)ワンツースリーが決まるようにと。(前回から中3日であるが)番手回りだったので(コンディションは)はっきりわからないですけど、悪い感じはしなかった」
抜群のタイミングとスピードで新山を軽々と叩いて別線を圧倒した郡司浩平が2着に粘り込み、深谷と見事にワンツー。前回の全日本選抜競輪から中3日というスケジュールで、思っていたよりも疲れが残っていた様子ではあるが、相手の隙を逃さぬ仕掛けはさすがだった。
「キツかったです。感触はそこまで良くないですね。前回の方が良かった。力の入り方はいいんですけど、(出切ってからも)力が抜けなくて。もうちょっと楽に乗れると思うんですけど。悲観しているわけではないんですけど。(前回から中3日で表彰式もあって忙しかったため)ゆっくりして疲れがとれるように」
岩本俊介は今年に入ってからライン3番手回りのレースが増えており、別線に隙を与えることなく仕事に徹して前の2人を信頼。抜かりない追走で、南関ラインで確定板を独占した。
「郡司君が仕上がっていますね。(自分自身は)よく付いていけたと思います。(初手から後ろにいた山田の気配は)感じ取っていましたし、変に内を空けると入ってこられると思うので、気をつけながらでした。その辺は意識をしていました。最後はしっかり(深谷の)動きを見ながら追い込めたので問題ないと思います」