名古屋競輪場で行なわれてきた大阪・関西万博協賛・開場75周年記念「金鯱賞争奪戦(GIII)」名古屋グランパスカップは、3月4日に最終日を迎えた。シリーズ前半の春の陽気から一転して冷たい雨が降る中で行われた決勝戦だったが、各ラインの選手の思惑がぶつかり合う熱い戦いとなった。勝ったのは深谷知広。先に仕掛けた新山響平を郡司浩平がゴール前でねじ伏せると、番手から鋭く伸びた。2着に郡司、3着にも地元の笠松信幸が続いてラインワンツースリー決着だった。
これで深谷は、2月静岡に続き記念を連覇。通算23回目のGIII優勝となった。
決勝戦 レース経過
スタートは内枠の3車が勢いよく飛び出し、郡司浩平が誘導員の後ろを占める。したがって郡司浩平-深谷知広-笠松信幸-山内卓也の南関プラス地元勢が前を固めた。以下は小林泰正-武藤龍生の関東勢、単騎の山田英明、北日本勢の新山響平-大槻寛徳が後方待機となった。
青板周回の2センターから新山-大槻が上昇をはじめる。赤板を目がけて勢いを付けていた新山に対し、正攻法の郡司はそれほど抵抗せず、新山が郡司を交わして前に出た。北日本勢を追っていた小林-武藤が更に新山を叩き、ジャンは小林-武藤、新山-大槻、郡司-深谷-笠松-山内、山田の一本棒で通過した。飛び付いて郡司ライン分断策も選択肢にあったのか小林は後続の動きを気にしてあまりペースを上げなかったため、4コーナーで新山がスパート。気付いた小林も懸命に踏み込むが、1コーナーで新山が主導権を握った。北日本勢に続いていた郡司は2コーナーを立ち直ったところから踏み込む。新山のかかりは良かったが、郡司はじわじわと前に迫り、最後の直線の入り口で新山をとらえた。新山も内で抵抗して両者の踏み合いがゴール前まで続くなか、郡司に続いていた深谷は、車を外に持ち出すと、素晴らしい伸びを披露。あっという間に前を抜き去り、旧地元の名古屋記念初優勝を達成した。郡司が2着、深谷に食い下がった笠松が3着に入り、混合ラインで確定板を独占した。

深谷知広選手
2月の静岡記念以来、今年2度目の記念制覇。2021年から静岡に移籍してもなお、名古屋のファンは深谷知広(写真)に連日、熱い声援を送っていた。
「(初日からファンの声援がすごくて)地元って感じがしました。愛知(籍)時代は名古屋(記念)を獲れなかったし、(獲りたい)想いはあったのでうれしかった」
元ホームバンクの豊橋競輪場で行われた全日本選抜競輪から中3日で疲れ残る中での開催であったが、気持ちを切らすことなくシリーズを戦い抜いた。
「気合の入る場が続いているので、ずっといい緊張感の中で走れています。懐かしい気持ちと、愛知県の選手と連係することができたので、懐かしい空気でした」
前回の全日本選抜競輪を含めて、今年に入って深谷と郡司は4回連係して4回とも深谷が前回りであったが、今シリーズは初日から郡司が前回りを志願した。
「郡司とはお互いどう折り合うかですけど、前回(全日本選抜競輪)は自分が前を回っていて、今回(の決勝は)は(郡司が前を回った)初日のことも含めてでした。(郡司とは)前でも後ろでもいい関係を作れれば」
赤板過ぎに後ろ攻めの新山響平が誘導員を降ろして先頭に立ち、その上を小林泰正が叩く展開に。打鐘では郡司が後手を踏む展開となってしまったが、焦りは全くなかった。
「初日に(郡司の)後ろについていてすごい仕上がりだったので。どんな展開でも届くだろうなって思っていたので、前々に行ったときの自分の対処なりをずっと考えていました。ずっと1周、どんどんスピードが上がっていく中で、自分をリラックスさせて落ち着いて回っていました」
最終ホーム手前から反撃に出た新山の動きに反応していった郡司が最終2コーナーからまくり発進。最終4コーナーで新山をとらえた郡司を直線で鋭く差し切った。
「昨年末に(競輪祭で)失敗しているので、そのあと2回(郡司の番手を回って)しっかり後ろで決めることができたので励みになりますね」
今年に入り南関勢の記念Vは今回で5個目と、勢いは止まることを知らない。これから連係精度をさらに高めていければ、他地区にとってさらに脅威となるだろう。次走は取手F1を予定しているが、そのあとは伊東競輪場で行われるウィナーズカップが待っている。南関地区で行われる大会は譲れないはずで、結束力を示して他地区を迎え撃つ。
全日本選抜競輪からの疲れを感じつつも開催中の過ごし方を工夫しながら調整していた郡司浩平。初日に続き深谷の前回りで、後ろには地元勢を引き連れる大事な先陣役となったが、冷静に勝負どころを見極めて別線を攻略し、見事に確定板を独占した。
「(スタートは)前か中団で、関東勢は出ないと後方になってしまうし、(武藤)龍生が(スタートを)出ていたので、前になりましたね。あとは(小林)泰正が(先に)切るか切らないかで、新山なら(出させても)いいかなと。そこからはうまく(小林が叩くのを)見送って落ち着いて行きました。行くならジャンで泰正が行ったときにすかさず付いていけば良かったけど、新山も3番手でソワソワしていたし、(新山の仕掛けるタイミングと)合わないようにと思って、丁度(新山が)行ってくれたので。新山も踏む距離が短かったしカカっていたけど、新山の横で休めて何とか伸びた。(山内)卓也さんまで4番手に付いてもらっていたし、先手を取るレースをしないといけなかったけど、結果(ラインで)ワンツースリーで良かった。(深谷の)前を回る以上、積極的に行かないといけないけど、行くだけで終わりにはならいように臨機応変にでした。前でも押し切れるようにならないといけないし、GIでもラインで勝ち上がって決勝で連係していけるように」
二次予選は深谷の番手を回り、準決は初連係となった郡司としっかりワンツーを決めた笠松信幸。決勝は勝ち上がりですごみを肌で感じていた南関コンビを信じて追走に専念した。
「すごいスピードだったし、山内さんが後ろにいなかったら離れていたと思う。深谷のお尻と郡司の動きを見てと思っていたけど、雨で深谷しか見ることができなかった。後ろで付いていて、前の2人は余裕があったけど、僕は100%でした。これが現状ですね。(ゴール前は)あそこ(中コース)しかないなと入っていったけど、現状の脚の感じで伸びなかった。(地元ファンの)声援には感謝しかないし、お客様の力をもらって頑張れた。(今シリーズは)収穫があった4日間だったので、少なからず後輩にそれを伝えられれば」






青板周回の2センターから新山-大槻が上昇をはじめる。赤板を目がけて勢いを付けていた新山に対し、正攻法の郡司はそれほど抵抗せず、新山が郡司を交わして前に出た。北日本勢を追っていた小林-武藤が更に新山を叩き、ジャンは小林-武藤、新山-大槻、郡司-深谷-笠松-山内、山田の一本棒で通過した。飛び付いて郡司ライン分断策も選択肢にあったのか小林は後続の動きを気にしてあまりペースを上げなかったため、4コーナーで新山がスパート。気付いた小林も懸命に踏み込むが、1コーナーで新山が主導権を握った。北日本勢に続いていた郡司は2コーナーを立ち直ったところから踏み込む。新山のかかりは良かったが、郡司はじわじわと前に迫り、最後の直線の入り口で新山をとらえた。新山も内で抵抗して両者の踏み合いがゴール前まで続くなか、郡司に続いていた深谷は、車を外に持ち出すと、素晴らしい伸びを披露。あっという間に前を抜き去り、旧地元の名古屋記念初優勝を達成した。郡司が2着、深谷に食い下がった笠松が3着に入り、混合ラインで確定板を独占した。

深谷知広選手
「(初日からファンの声援がすごくて)地元って感じがしました。愛知(籍)時代は名古屋(記念)を獲れなかったし、(獲りたい)想いはあったのでうれしかった」
元ホームバンクの豊橋競輪場で行われた全日本選抜競輪から中3日で疲れ残る中での開催であったが、気持ちを切らすことなくシリーズを戦い抜いた。
「気合の入る場が続いているので、ずっといい緊張感の中で走れています。懐かしい気持ちと、愛知県の選手と連係することができたので、懐かしい空気でした」
前回の全日本選抜競輪を含めて、今年に入って深谷と郡司は4回連係して4回とも深谷が前回りであったが、今シリーズは初日から郡司が前回りを志願した。
「郡司とはお互いどう折り合うかですけど、前回(全日本選抜競輪)は自分が前を回っていて、今回(の決勝は)は(郡司が前を回った)初日のことも含めてでした。(郡司とは)前でも後ろでもいい関係を作れれば」
赤板過ぎに後ろ攻めの新山響平が誘導員を降ろして先頭に立ち、その上を小林泰正が叩く展開に。打鐘では郡司が後手を踏む展開となってしまったが、焦りは全くなかった。
「初日に(郡司の)後ろについていてすごい仕上がりだったので。どんな展開でも届くだろうなって思っていたので、前々に行ったときの自分の対処なりをずっと考えていました。ずっと1周、どんどんスピードが上がっていく中で、自分をリラックスさせて落ち着いて回っていました」
最終ホーム手前から反撃に出た新山の動きに反応していった郡司が最終2コーナーからまくり発進。最終4コーナーで新山をとらえた郡司を直線で鋭く差し切った。
「昨年末に(競輪祭で)失敗しているので、そのあと2回(郡司の番手を回って)しっかり後ろで決めることができたので励みになりますね」
今年に入り南関勢の記念Vは今回で5個目と、勢いは止まることを知らない。これから連係精度をさらに高めていければ、他地区にとってさらに脅威となるだろう。次走は取手F1を予定しているが、そのあとは伊東競輪場で行われるウィナーズカップが待っている。南関地区で行われる大会は譲れないはずで、結束力を示して他地区を迎え撃つ。
全日本選抜競輪からの疲れを感じつつも開催中の過ごし方を工夫しながら調整していた郡司浩平。初日に続き深谷の前回りで、後ろには地元勢を引き連れる大事な先陣役となったが、冷静に勝負どころを見極めて別線を攻略し、見事に確定板を独占した。
「(スタートは)前か中団で、関東勢は出ないと後方になってしまうし、(武藤)龍生が(スタートを)出ていたので、前になりましたね。あとは(小林)泰正が(先に)切るか切らないかで、新山なら(出させても)いいかなと。そこからはうまく(小林が叩くのを)見送って落ち着いて行きました。行くならジャンで泰正が行ったときにすかさず付いていけば良かったけど、新山も3番手でソワソワしていたし、(新山の仕掛けるタイミングと)合わないようにと思って、丁度(新山が)行ってくれたので。新山も踏む距離が短かったしカカっていたけど、新山の横で休めて何とか伸びた。(山内)卓也さんまで4番手に付いてもらっていたし、先手を取るレースをしないといけなかったけど、結果(ラインで)ワンツースリーで良かった。(深谷の)前を回る以上、積極的に行かないといけないけど、行くだけで終わりにはならいように臨機応変にでした。前でも押し切れるようにならないといけないし、GIでもラインで勝ち上がって決勝で連係していけるように」
二次予選は深谷の番手を回り、準決は初連係となった郡司としっかりワンツーを決めた笠松信幸。決勝は勝ち上がりですごみを肌で感じていた南関コンビを信じて追走に専念した。
「すごいスピードだったし、山内さんが後ろにいなかったら離れていたと思う。深谷のお尻と郡司の動きを見てと思っていたけど、雨で深谷しか見ることができなかった。後ろで付いていて、前の2人は余裕があったけど、僕は100%でした。これが現状ですね。(ゴール前は)あそこ(中コース)しかないなと入っていったけど、現状の脚の感じで伸びなかった。(地元ファンの)声援には感謝しかないし、お客様の力をもらって頑張れた。(今シリーズは)収穫があった4日間だったので、少なからず後輩にそれを伝えられれば」







次回のグレードレースは、玉野競輪場開設74周年記念「瀬戸の王子杯争奪戦」が3月6日~9日の日程で開催されます。
今シリーズは眞杉匠、清水裕友、平原康多のSS班3名をはじめ、松浦悠士、犬伏湧也、吉田拓矢ら全国各地から健脚が集結。地元勢は岩津裕介、河端朋之、取鳥雄吾らが一丸となって強豪を迎え撃ちます。
また、最終日第9レースにて第125期生の精鋭9名により「ルーキーチャンピオンレース」が一発勝負で争われます。こちらも目が離せません。
2月28日時点の出場予定選手データを分析した、玉野競輪「瀬戸の王子杯争奪戦」GIIIの主力メンバー及び狙い目選手を紹介する「プロスポーツ号外版」は以下をクリックしてください。
プロスポーツ号外版は"こちら"
今シリーズは眞杉匠、清水裕友、平原康多のSS班3名をはじめ、松浦悠士、犬伏湧也、吉田拓矢ら全国各地から健脚が集結。地元勢は岩津裕介、河端朋之、取鳥雄吾らが一丸となって強豪を迎え撃ちます。
また、最終日第9レースにて第125期生の精鋭9名により「ルーキーチャンピオンレース」が一発勝負で争われます。こちらも目が離せません。
2月28日時点の出場予定選手データを分析した、玉野競輪「瀬戸の王子杯争奪戦」GIIIの主力メンバー及び狙い目選手を紹介する「プロスポーツ号外版」は以下をクリックしてください。
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