『アジア・アジアパラ競技大会協賛競輪in名古屋(GIII)レポート』 初日編

配信日:4月23日

 名古屋競輪場を舞台に「第2回アジア・アジアパラ競技大会協賛競輪(GIII)」が4月23日に開幕した。初日のS級特選は木村皆斗の先行に乗って山岸佳太が差し切りを決め、茨城ワンツーを演じた。地元勢からは高橋和也、吉田敏洋が白星スタートを決めた。24日は二次予選7レースがメインで行われる。
 GIIIシリーズは開催中の毎日、先着入場サービス(23日、24日は200名様)、ふとももカフェ、未確定車券抽選会、愛知支部ステージ、予想会、アジアン料理が大集合のキッチンカーの出店などが予定されています。名古屋競輪場では、みなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。

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林慶次郎選手
林慶次郎選手
 後ろ攻めとなった北井佑季は赤板で押さえにいくと、初手で4番手を取った林慶次郎(写真)が先に切る。北井は動じずに叩いて先頭に立つと打鐘過ぎに一本棒になる。最終ホームでは誰も動けず、北井がペースを上げていく。最終バックで6番手の藤根俊潔がまくり出るも、4番手の林が3コーナー過ぎに合わせてまくり上げる。好スピードで前団に迫ると、萩原孝之のけん制を乗り越えて、逃げる北井を捕らえてゴールした。
 「ペースを上げて折り合った所でと。ホームの踏み上げとか、以前、戦った北井さんと同じで強烈な踏み上げだった。バックの踏み上げは甘くて、後ろに合わせてどこからでも行ける感じでした」
 林の番手を回った宮崎大空はまくりにピタリと反応する。萩原のけん制で煽りを受けるも、耐えて林を懸命に追い掛けてワンツーを決めた。
 「初手は前のほうを取れればと思って、取れた所が前中団だった。自分は前と離れてしまう癖があるし、今回も少し口が空いてしまった。修正点はあるので、VTRを見ながらですね。少し離れはしたけど、(状態は)戻ってきていると思う」


<2R>

 後ろ攻めの佐藤竜太が赤板で切りにいくと、前受けした上田尭弥は少し踏みながら、佐藤を出させる。木村弘は叩きにいかずバックを踏むと、安彦統賀が打鐘手前で叩く。すると、立て直した木村が打鐘過ぎに叩いてライン3車で出切って、最終ホームを通過する。最終バックで安彦が4番手からまくり出ると、新山将史が3コーナーでブロック。その空いたところを杉本正隆が入るも、ブロックから戻った新山と接触して、杉本と、保科千春が落車する。2センターで安彦をもう一度、ブロックして止め切った新山はゴール前で逃げる木村を差し切った。
 「切って切ってのところを木村君が仕掛けると思っていたんですけど、自分が内に差してしまいました。木村君が気を使ってくれて、付きやすいように仕掛けてくれましたね。展開は向きましたけど、余裕はなくて。木村君は掛かっていましたね。(安彦のまくりをけん制して戻ったところで接触して)杉本さんが落車したので、アウト(失格)かなって思いましたね。最後も一杯一杯でした」
 木村弘は赤板過ぎにバックを踏むも、立て直して打鐘過ぎに先制。新山の援護を受けて逃げ粘った。
 「(赤板過ぎのところは)中途半端になってしまいました。新山さんも内差してしまったし、そこは反省ですね。だいぶ勢いも殺してしまったので。掛かりは、気持ちで走った感じでした。後ろからこなかったので、最後まで、一生懸命に踏めました。できる限りのことはやれたのかなと思います。あとは細かいところを修正したいです」


<3R>

 後ろ攻めの疋田力也が赤板で切ると、1センターで柴田洋輔が斜行して、真鍋智寛が落車。落車に動じなかった大川剛は打鐘を目掛けて一気に仕掛けて先頭に立つ。しかし、真鍋を落車で失った和泉尚吾は腹をくくって、単騎でカマして最終主導権。和泉が後続を突き放して最終バックを通過するも、大川は徐々に詰め寄り、直線に入ったところで捕らえてゴールした。
 「順番通りに切って切ってで力勝負と思っていた。(真鍋が落車し)カマして来る人はいないだろうと思い油断した。ペースに入れた所を和泉さんにカマされた。和泉さんがすごく強くて追い付かないと思った。雨は好きじゃないけど、勝ち上がれて良かった。状態はいつも通りです」
 櫻井正孝は大川に続いてワンツー。大川の組み立てをこう振り返る。
 「余裕はあったけど、(大川が)確実に1着を取りに行く詰め方だったので。(和泉を)追いかける感じでスピードもすごかった。自分の状態は変わらず悪くないですよ。今日も2着に入れたし、最近は離れることもない。結果が出ないのは少し寂しいけど、あとは展開に恵まれれば」


<4R>

堀内俊介選手
堀内俊介選手
 後ろ攻めの遠藤拓巳が上昇すると、初手で6番手を取っていた川口聖二が合わせて踏む。赤板過ぎに川口が先に切ると、赤板2コーナーで遠藤が切ったところを、堀内俊介(写真)が一気に叩いて主導権をにぎる。打鐘2センターで川口が内へ潜り遠藤ラインを掬う。堀内がペースを上げて最終ホームを通過すると、遠藤は外併走から巻き返す。近藤俊明が1センター、2コーナーと2度、振って、遠藤の勢いを止める。最終バックでは川口もまくり上げてくるが、近藤は3コーナーで外に振ってけん制する。巧援護を受けた堀内はそのまま軽快に踏み直して後続を振り切り逃げ切った。
 「細切れ戦だったので、初手は前中団か、後ろ中団を取ってからでした。ごちゃつく間に出切れそうだったので、1回、切ってから考えようと。切ってからは8割、9割、先行しようと思っていました。踏み上げてからは必死でした。ペースは悪くなかったですけど、立ち上げが遅かったかなと思います。1周、全開でした。バック線を取って、残れないことが多かったので、久しぶりの逃げ切りです。近藤さんの助けもありましたね。少しずつかみ合ってきました。もっと上げていきたいので、出し惜しみせずに走りたい」
 近藤俊明は最終1コーナーと、2コーナーで遠藤を、最終3コーナーでは川口を止めて、2センターで内に入ってきた遠藤のコースも塞ぐ。内も外もきっちりと仕事をして、堀内を盛り立てると、外から迫ってきた伊藤正樹の猛襲を振り切り堀内とワンツーを決めた。
 「(堀内が)1番車だったし、細切れ戦だったので、考えてもわからないし、初手で中団を取って、順番で仕掛けるのかなと。遠藤君に出させてもらえないのはつまないので、先に動いてほしいなと思っていました。堀内君が強かったですね。ペースは雨でわからなかったですけど、強かったです。遠藤君が仕掛けてきたのはわかったので、スピード差がどれぐらいかなと思っていましたけど、いいところで(遠藤と)合いましたね。最後は脚が残っていなかったです。伊藤さんに伸び負けたかと思いました」


<5R>

高橋和也選手
高橋和也選手
 地元の平野想真は前受けを選択。後ろ攻めの村上直久が赤板過ぎに切りにくるも、突っ張って出させない。打鐘を目掛けて仕掛けてきた河崎正晴率いる九州ラインは出させて、平野は4番手を確保する。最終ホームを一本棒で通過すると、2コーナーの入り口で平野がまくる。佐方良行のけん制を軽々と乗り越えると、最後は番手の高橋和也(写真)が交わした。
 「村上さんが来た時に結構、踏んでいたし、ジャンですかさず(河崎が)来たので、(平野が中団に引いて)いい判断だったと思う。(河崎が)結構掛かっていたけど、(平野が)いいスピードで行ってくれた。自分は3コーナーで佐方さんのブロックを見てしまったのはあるけど、付いている分には問題なかったし、脚の状態はいいと思う。(ホームバンクのGIIIで)緊張感がありました。(400勝は)なるべく早めに達成したいけど、それだけを考えすぎてしまうのも良くないので、まずは勝ち上がれるように」
 平野想真は村上を突っ張って、河崎を出させて中団を取る、冷静な判断。2コーナーの入り口から仕掛ける早めのまくりで一蹴して高橋と地元ワンツー。前回の悪い流れを断ち切った。
 「思ったより緊張しなかった。本当は中団からが良かったけど、誰も来なかったので前からになった。一回突っ張ったけど、(村上が)踏んで来た。河崎君にすかさず行かれてしまい、これは合わせられないと思って中団に引きました。脚を使わず追走できたし、踏み出しも良かった。今回は豊橋記念の時に使ったフレームで、ダッシュがいい物です。力が伝わるのは今日でしっかり確認できた。体調もバッチリです。明後日が誕生日なので、誕生日を準決勝で迎えられるようにしたい」


<6R>

 号砲が鳴るとスタートけん制になる。後ろ攻めとなった金子哲大が赤板で切ると、すかさず久田朔が叩いて打鐘を通過する。久田が軽快なペースで駆けると、打鐘4コーナーで吉武信太朗が内へ潜り、藤原憲征にからむ。見切りをつけた藤岡隆治が2コーナーからまくり上げると、後方8番手から岩谷拓磨が追い掛け気味にまくる。岩谷が好スピードで前団に迫ると、逃げる久田をゴール前で捕らえた。
 「初手で前受けは嫌だったんですけど、結果、赤板のところで前受けしたときと同じ形になっていましたね。(赤板2コ-ナー過ぎのところで内を差したのは)上に上がろうと思ったら、前に進んでしまって、内に入る感じになっちゃいました。前にいったり、後ろにいったりでめちゃくちゃな内容でしたね。藤岡さんの仕掛け云々ではなくて、仕掛けないとやばい位置だった。踏み込んだときにいけるかなっていうのがありました。脚は大丈夫なので、あとは気持ちと組み立てですね」
 まくる岩谷を追った菅原晃は踏み出しで口が空くも、懸命に追い掛けてワンツーを決めた。
 「スタートは前を取りたくなかったですね。中団か、できれば久田君ラインの後ろがよかった。岩谷君が仕掛けてくれたときにいけるかなっていうのがありましたけど、自分は離れちゃいましたね。岩谷君は強いですから。抜ける感じは全くなかったですね。体調も問題ないですね」


<7R>

栗山和樹選手
栗山和樹選手
 後ろ攻めの山本直が上昇すると、赤板で前受けの浮島知稀が突っ張る。突っ張られた山本は3番手の栗山和樹(写真)の位置で併走の状態となり打鐘を通過する。すると、単騎の竹元健竜が奇襲カマシを敢行。浮島は冷静に竹元を受けて最終ホームを通過。山本は併走状態から、2コーナーでまくりにいくも、浮島が合わせて踏み上げて応戦。単独状態となった栗山がバック手前から、大外をまくり上げて先に仕掛けていた浮島を捕らえると、後続の追撃を振り切ってゴールした。
 「(併走にこだわらず車を下げて)外から叩いた方が後ろは楽だったと思うけど、内にこだわりました。低速だったし、山本さんをドカせず、(位置取り争いは)負けました。山本さんを越えて2センターぐらいで出切った感じだし、きつかったです。バンクが重かった。2日目はきれいにラインで決まるように走りたい」
 単騎の出澤拓也は最終3コーナーから内へ進路を取り、4コーナーの入り口で朝倉佳弘をどかしてコースを作り伸びる。2着に入ったが、ゴール直前の斜行で高津晃治が落車した影響で失格。出澤にどかされるも耐えた朝倉が繰り上がって2着となった。
 「6番(竹元)が来て踏み上がっていった。(浮島は)2コーナーから行ってくれて、(山本が)真後ろから来たし、もう少し自分の所にいてくれれば良かったんですけど。直線はとにかく前に踏み切ろうと。体と脚がかみ合っていないけど、トレーニングはしているし、最終日に向けて良くはなっていくと思う」


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 前受けした石塚輪太郎は後ろ攻めの比佐宝太が押さえにくると車を下げる。比佐が切ったところを小畑勝広が打鐘で叩くと、石塚はワンテンポ待って打鐘2センターから巻き返しに出る。先行態勢に入っていた小畑を最終2コーナーの入り口で捕らえて、最終バックを通過すると、最後は番手の稲毛健太がゴール寸前で僅かに交わした。
 「脚を使ったのはスタートだけですね。(石塚が)ホームカマシ気味にいくとは思っていなかった。石塚君はもっとスピードが出ると思うんですけどね。(石塚が仕掛けにいったときの)荻原(尚人)さんの煽りもすごかった。体調だけはいいのでしっかりと付け切れるかどうかですね。人の後ろは楽ですけど、調子どうこうはわからない」
 石塚輪太郎はロングまくりで別線をのみ込み稲毛とワンツーを決めるも、仕掛けが遅れてしまったことを反省する。
 「前からの組み立ての方が自分たちにはいいと思ったので、前からスタートしました。打鐘過ぎの3コーナーで流れのまま仕掛けることができていれば、3人で決まったと思います。緩めてから仕掛けてしまったので、和田さんがつきにくい仕掛けになった。悪くはないけど、あの距離なら逃げ切りたかった。自転車は大幅な変更はないですね。微調整程度です。流れに乗って仕掛けることができなかったのが反省。勝ち上がると、相手が強くなって隙がなくなりますからね」


<9R>

吉田敏洋選手
吉田敏洋選手
 南部翔太が車番を生かして正攻法から組み立てる。南部は後ろ攻めから上昇してきた牧田悠生を赤板で突っ張ると、そのままペースを上げて打鐘を通過する。突っ張られた牧田は態勢を立て直して、打鐘2センターから反撃に出る。最終ホーム過ぎに牧田が出切るも、番手の大矢将大が離れてしまい、南部が番手にはまる。はまった南部は2コーナーですかさずまくり出ると、別線は手も足も出ず、最後は地元の吉田敏洋(写真)が差し切って、場内からは大歓声があがった。
 「(牧田がカマしてきたが)彼(南部)が落ち着いて立て直してくれれば問題ないなと。休むことなく2コーナーからいってくれて、後ろは付きやすかった。最近は1着を取れているけど、前次第なので。自分は持ち場でいかにできることをやれるか。今回は愛知勢が多いけど、優勝候補の一人や二人はいないとダメだし、もっと言えばこんな所ではなく、(ダービーに)出ていないとダメ。そういう所も含めて自分がアドバイスしていければ」
 地元の2車を背負った南部翔太は強気の突っ張り先行。男気を見せた走りでラインを上位独占に導いて、自らも2着に逃げ粘った。
 「とりあえず一旦突っ張ってから考えようと。誰も来なくて腹をくくろうと思った時に、(牧田が)来て、番手に入ってからは、2コーナーの追い付きざまにいった。(吉田には差されたが)脚を使っての仕掛けだったし、大ダレはしなかったので。黄砂で喉がやられているけど、感覚はいい。GIIIの一次予選を勝ち上がれたのは初めてですし、(吉田に)気持ち良く走らせてもらったおかげです」


<10R>

長尾拳太選手
長尾拳太選手
 後ろ攻めの川越勇星が赤板で切ると、すかさず纐纈洸翔が切る。打鐘を目掛けて仕掛けてきた菅野航基を出させて纐纈は中団を取り切る。すると、後方になった平尾一晃が巻き返してきて、最終ホームでは菅野と踏み合いになる。展開を味方につけた纐纈は踏み合いが終わる前に2コーナーからまくる。最終バックで平尾の番手から松尾透がタテへ踏むも、纐纈がスピードの違いでのみ込み、最後は長尾拳太(写真)がゴール寸前で交わした。
 「細切れで2車でしたし、みんながスタートで前を取りにいくと、出てみないと初手の並びはわからないなって。後ろにならないようにだけ意識してスタートは出てみて、あとは纐纈君にお任せでした。川越君が動いて、纐纈君が動く形だったので、川越君は自分たちが動いたときにどうするのかなってだけでしたね。落ち着いて前の動きを見ながら、纐纈君が仕掛けてくれた。ホーム過ぎにピッチが上がって、仕掛けられるのかなってところで、纐纈君が無理やりピッチを上げて仕掛けてくれた。仕掛けたペースは上位のまくりでしたね。最後は全開で踏んで、ぎりぎり抜けた感じですね」
 地元の纐纈洸翔は後ろ中団からスタートして、冷静な組み立てからまくる。惜しくも2着となったが、動きは良かった。
 「初手は車番通りが良かったですけど、細切れですし、仕方ないですよね。川越さんは絶対に内を狙っていると思っていたので、そこはあけずに締めてと思っていました。落ち着いたなってところで仕掛けることができたのでよかったです。松尾さんがタテへ踏んだのは意外でしたけど、スピード差で乗り越えることができました。脚を使っての仕掛けで1着を取れたら良かったんですけど、2人で勝ち上がれたので。4コーナー回ってから、脚を回せる感じがほしい。体よりも自転車だと思うので、調整したい」


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 後ろ攻めの山田駿斗が、赤板1コーナーで前受けの堀江省吾を強引に押さえて先頭に立つと、堀川敬太郎がすかさず切り、徳田匠が打鐘3コーナーで叩いて主導権を奪う。7番手になった堀江は最終ホームを目がけてスパート。2コーナーで逃げる徳田をとらえると、関東の3車が出切る。大石崇晴が徳田から切り替えて追うも、直線は関東勢での争いに。番手の河村雅章が、ゴール寸前で堀江を交わした。
 「(堀江は)シッティングだったけど、いいスピードだった。僕はケツを上げて一生懸命付いて行って、あとは抜けるかどうかだった。(最終)3コーナーで脚を溜められたので、最後は差せました。とくに脚の疲れもないですね」
 まくった堀江省吾が2着。3番手の野中祐志が3着で関東3人で上位独占が決まった。
 「初手は一番後ろ以外ならどこでもと思っていた。前からなら一旦突っ張って、突っ張れない感じだったらスピードが上がると思っていた。踏んだ瞬間には出切れる感じだったし、少しモタついたけど、バック前までに出切れた。名古屋は初めてだったけど、出切る時もすんなり出切れたし、先行しやすいバンクなのかなと思う。(2日目以降は)疲れが抜ければ右肩上がりに良くなると思う」


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山岸佳太選手
山岸佳太選手
 号砲が鳴ると、前受け争いとなったが、嵯峨昇喜郎率いる北日本勢が前受け。その後ろには中釜章成ライン、後ろ中団に木村皆斗が先頭の関東勢、西田優大が後ろ攻めとなった。青板バックで西田が上昇すると、中釜も合わせて始動して、赤板で先に切る。西田がその上を叩くと、木村皆がすかさず打鐘を目掛けてスパートに出る。ライン3車で出切ると、最終ホームは一本棒になる。6番手となった中釜が2コーナーからまくり出て前団に迫るも、3コーナーで少し車間を空けていた山岸佳太(写真)が外に振って勢いを止める。山岸は直線に入ると、空けた車間を詰める勢いで木村皆をゴール寸前で交わして初日特選を制した。
 「スタートは一番後ろより少しでも前と思っていました。柿澤さんが取りにいってくれましたね。僕たちのラインにとってありがたい流れになりました。木村皆君が脚を使って、位置を取って仕掛ける展開かなって想像していたんですけど、いきやすい形になりました。木村皆君の掛かり的に誰も仕掛けて来られないだろうなと思っていたので、バックで中釜君がまくってきたときは、(仕掛けて)来るんだと思いました。中釜君が仕掛けてきたので、車間を空けながら振って、対応できました。最後は(木村皆に)踏み直されましたね。強い後輩で頼もしいです。ハンドルを下げたんですけど、微調整しようと思います。抜きにいったときに思ったより抜けなかったので」
 木村皆斗は仕掛けるタイミングを逃さずに約1周半を踏み切り、2着に粘る好走を披露した。しかし、勝ち切れなかったことに納得していない。
 「初手は一番後ろが嫌だったので、(後ろ中団を)取ってもらえてありがたかったです。展開が向きましたね。お膳立てされているような形になりました。少しオーバーペース気味のところがあって、最後も差されて負けてしまっている。もったいなかったですけど、形にはなっています。今日のレースで疲労がたまったので、しっかりと疲労を抜いて、二次予選は1着が取れるように」
 2車単で一番人気に押されたシリーズリーダーの中釜章成は2コーナーからまくりにいくも、山岸のけん制で失速。それでも踏み続けて3着に入った。
 「初手は後ろ以外が良かったんですけど、嫌な並びになってしまった。切って切っての展開だと、木村皆君ともがき合いになると思ったので、先に切って、西田君を待とうと。西田君が仕掛けてくれれば、スピードをもらって、仕掛けようと思っていたんですけど、西田君が仕掛けなかったので、自分でいきました。(道中で)無駄な脚を使い過ぎました。感覚は普通ですね。(調子を)落とさないようにしたい」