『アジア・アジアパラ競技大会協賛競輪in名古屋(GIII)レポート』 2日目編

配信日:4月24日

 名古屋競輪場を舞台に「第2回アジア・アジアパラ競技大会協賛競輪(GIII)」が4月24日に2日目が行われた。勝ち上がりが争われた二次予選では、シリーズリーダーの中釜章成が最終レースを制し、木村隆弘、木村皆斗の特選組も白星で準決に進出した。シリーズ3日目には、ファイナルをかけて準決の3個レースで熾烈なバトルが展開される。
 GIIIシリーズは開催中の毎日、先着入場サービス(25日、26日は300名様)、ふとももカフェ、未確定車券抽選会、愛知支部ステージ、予想会、アジアン料理が大集合のキッチンカーの出店などが予定されています。また、4月25日のシリーズ3日目には、元フィギュアスケートペア日本代表の高橋成美さんによるトークショー、芸人コンビ『ちゃんぴおんず』のお笑いステージが行われます。名古屋競輪場では、みなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。

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櫻井正孝選手
櫻井正孝選手
 後ろ攻めの栗山和樹が赤板で切ると、岩谷拓磨は3番手まで下げた嵯峨昇喜郎に一度、フタをしてから叩く。間髪入れずに村上直久が叩いて打鐘を通過すると、後方まで下げていた嵯峨が巻き返しに出る。ペースを落としていた村上を最終ホームで叩き切ると、バック手前で5番手から岩谷、後方から栗山がそれぞれまくるも進みは悪い。4コーナーでひと振りした櫻井正孝(写真)がゴール寸前で交わして準決勝一番乗りを決めた。
 「きつかった。嵯峨君がすごい。彼は責任感が増していますね。スタートの並びは南関勢が前中団でしたから予想外でした。嵯峨君はすげーいいレースをしてくれました。ダッシュがよくて、7割ぐらい離れているので付け切れてよかったです。あの距離をいってくれたのでようやく差せた感じです。仕事をすることもなくて、ひと振りしただけです。仕事していたら、伸びていないと思います。とにかく嵯峨君が強かった。彼は北を代表する選手ですからね」
 嵯峨昇喜郎は打鐘過ぎからのスパートで別線を完封。内容十分の走りでシード組の力を見せつけた。
 「細切れ戦だったので、作戦は決めていなかったです。スタートは前か前中団が取れるなとは思っていました。村上さんが待っている感じだったので、仕掛けたほうがいいなと思っていきました。長い距離を踏む練習はしているので、ジャンからならいけるかなって思いました。バンクが重く感じたし、タイムも見ていないですけど、別線がまくってきている感じもなかったので悪くないのかなと思います。体がきついのでしっかりとケアしたい」


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木村隆弘選手
木村隆弘選手
 後ろ攻めの山田駿斗が赤板で押さえにいくと、前受けした平野想真が突っ張ろうとする。しかし、1センターで平野と山田が接触して落車。近藤俊明も巻き込まれて、6車での競走になる。落車を避けた遠藤拓巳が、目標を失った吉田敏洋を打鐘で叩いて先頭に立つ。最終ホームを目掛けて大川剛がカマシにくるも、遠藤が踏み上げて主導権を渡さず、そのままバックを通過する。番手の木村隆弘(写真)が余裕をもってゴール前で差し切りワンツーを決めた。
 「赤板であんなに踏み合いになるとは思わなくて口が空いたけど、遠藤君とドッキングできて良かったです。(遠藤の)掛かりも良かったです。僕はすんなりだったし、余裕はありました。昨日は初日特選でコースが詰まったけど、余裕はあったし脚は問題ない。コースさえ間違わなければ突っ込めると思います」
 遠藤拓巳は打鐘からのペース駆けで別線を封じて、初めてGIII準決勝へコマを進めた。
 「平野君の突っ張りは想定していなかったです。落車があったけど、落ち着いて走れたと思います。ラインで決まったので良かったです。GIIIの勝ち上がり戦で確定板に入れたのは初めてなのでうれしい。今日(2日目)はローラーに乗っている時の感じが良かったし、準決も頑張りたい」


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坂口晃輔選手
坂口晃輔選手
 青板バックで後ろ攻めの木村弘が上昇すると、前受けした小畑勝広が車を下げて、誘導の後ろに木村が入る。赤板で堀内俊介が切りにいくが、木村が突っ張って出させない。すると、纐纈洸翔は一度、堀内の外で止まってから、打鐘を目掛けて仕掛けていき先頭に立つ。間髪入れずに小畑が巻き返しに出ると、纐纈は冷静に受けて3番手を取り切る。最終ホーム過ぎにまくりに出た木村を、坂口晃輔(写真)が1コーナーで外に振って、纐纈をアシスト。纐纈はバック手前から堀内に合わせるような形でまくり出すと、じわじわと前団に迫り、2センターでは自ら堀内をブロック。纐纈が直線に入って小畑に並ぶと、最後は坂口が差し脚を伸ばしてゴールした。
 「纐纈君が一番強いですし、みんな警戒するのが纐纈君ですから、地元で勝ちにいって欲しいなと思っていました。纐纈君のセンスで走ってくれましたね。ラインを使って走ってくれました。踏んで(小畑を)出させたので他のラインは(小畑ラインに)ついてこないだろうと思っていましたし、コーナーを使って(木村を張る)仕事ができました。纐纈君は構えるのかなと思ったけど、ちゃんと仕掛けるのは力強いですよね。纐纈君が伸び切ってくれたのでゴール前勝負ができました。初日にキツさを味わえたので、それを踏まえて良くなりました。刺激が入りましたね。地元勢にしっかりと頑張ってもらいたいですね。自分は地元の支えになって援護したい」
 纐纈洸翔は、持ち前のレースセンスで好位を確保してまくり出る。2センターでは自ら堀内をブロックするなど、縦横無尽な立ち回りで準決勝進出を決めた。
 「(赤板過ぎのところで)木村さんが突っ張るのかどうかわからず、下りをつかって踏めるところでと思って仕掛けました。モニターをみたら小畑さんが仕掛けてきていて、出られそうな勢いだったので、一回出させてと思いました。3コーナーで仕事されないように、苦しかったですけど、直線で仕掛けました。乗っていて感じが良くないので、自転車をいじりたいです。踏み出しはいいんですけど、そこから伸びていかない」


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石塚輪太郎選手
石塚輪太郎選手
 前受けした堀江省吾が後ろから上昇してきた林慶次郎を赤板で突っ張ると、久田朔が打鐘を目掛けて一気に主導権。最終ホームを一本棒で通過すると、番手の石塚輪太郎(写真)は車間を切って別線をけん制する。2コーナーで堀江が中団からまくり出るも進みは悪く、石塚は少しずつ久田との車間を詰めていってバックを通過。石塚は2センターで追い込むと、久田を抜き去って勝ち切った。
 「内枠だったし、初手は取りたい位置は取れるかなと思っていました。あとは久田君に任せていました。赤板からペースが上がっていたけど、(久田が)そのままのペースで行ってくれました。もう少し引きつけて、堀江君も当たれる所まで来てくれれば良かったけど、(久田が)タレている感じもあったので(踏んだ)。絶好調という感じではないけど、感じは悪くはないかなと思います」
 石塚を追走した渡辺十夢は、2センターで堀江を飛ばす。内に山岸佳太が入ってくるも、耐え切って石塚とワンツーを決めた。
 「(石塚が)3コーナーでだいぶ引きつけていて詰まっていたし、(石塚)輪太郎もだいぶ(出るのを)我慢していたと思う。自分はタテ脚はないけど、しっかり内は締めて回った。初日がだいぶダサかったので、反省して走りました。状態に上下はないけど、1着を取れるタテ脚はないですね」


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北井佑季選手
北井佑季選手
 1番車の北井佑季(写真)は、後ろ攻めからのスタート。北井は青板3コーナーで上昇しようとするが、後ろ中団の西田優大がけん制して上昇できない。赤板過ぎに西田が先に切ると、佐藤竜太が叩いて打鐘を通過する。巻き返しに出た北井を2センターで西田が弾く。その勢いで西田がスパートするも、番手の山本直が遅れてしまい、北井が番手にはまって最終ホームを通過する。バックで北井は仕掛けることができなかったが、4コーナー手前で追い込むと、逃げる西田をとらえてゴールした。
 「1番車をもらえたのにスタートで後ろ攻めになってしまったから、別線に波を作られたりして、苦しい形になってしまいました。西田君もオーバーペースで(踏んでいて)、自分がはまってしまう形になりました。しっかりと出切りたかったんですけど。西田君もオーバーペースで踏んでいて、バックで詰まったんですけど、3コーナーで上りになるので、ひとつ仕掛けるのを待ってしまいました。もうひとつ早く仕掛けるか、ラインで出切っちゃう走りができていれば、ラインでワンツースリーまでいけたかもしれないので、反省ですね。(はまってからは)すかさずいける場面もあったので。急な追加だったので、日に日に状態は良くなっていくと思います」
 永澤剛は、北井を追走。最後は外から朝倉佳弘に伸び負けそうになるが、なんとか耐えて2着をキープした。
 「きつかったです。最後は外から(朝倉に)食われたかと思いました。まじできつかったです。過去に立川で(北井に)千切れたりしている。今回もジャンで千切れる手前までいきました。自転車を換えたんですけど、ダメですね。余裕がない。怪我をしてからダメですね。ワンツーじゃないと納得できないレースでした。自転車はどうするか考えます」


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木村皆斗選手
木村皆斗選手
 後ろ攻めの南部翔大が上昇すると、前受けした木村皆斗(写真)は車を下げて、赤板前に南部が誘導の後ろに入る。川越勇星が打鐘を目掛けて叩きにいくが、南部も踏み上げて出させない。打鐘で両者の踏み合いが終わる瞬間に、木村がすかさず叩いて主導権を奪い取る。ライン3車で出切って最終ホームを通過すると、後方から河崎正晴が巻き返すも、4番手の位置で止まってしまう。木村の軽快なペースに別線はなすすべなく、そのまま逃げ切りラインで上位を独占した。
 「前からの方が組み立てやすいし、前からにしました。タイミング的にはあそこ(ジャン)しかなかったです。感触的には初日より良くないですね。脚を温存したせいか、スピードに乗らなかったです。連日、長い距離を行っているので、疲労があります。ケアをしないとまずいですね」
 柿澤大貴は、踏み出しで少し口が空いてしまうが、木村の先行に何とか付け切ってワンツーを決めた。
 「前回もそうだけど、木村君の加速がすごいので、まずは離れないように集中していました。踏み上がりもすごかったです。感じは良くはないけど、前回よりはいいかなと思います。(弟子の)堀江が敗退してしまったのは残念ですね。自分は課題がいっぱいあるし、まずはシューズをいじってみます」


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中釜章成選手
中釜章成選手
 後ろ攻めの比佐宝太が赤板で切ると、打鐘で和泉尚吾が叩く。すかさず上田尭弥が仕掛けようとするが、中釜章成(写真)がそれを許さず、3コーナー過ぎに反撃開始。4コーナーで中釜は先頭に立つが、和泉が番手で粘る形になる。最終ホームで中釜が上田の巻き返しに合わせてペースを上げると、1センターで和泉がバランスを崩して落車。その落車に高橋和也、伊藤正樹が巻き込まれる。援軍を失った中釜だが、後続の追撃を許すことなく、逃げ切った。
 「スタートは後ろ以外でって感じでした。尭弥にすんなり先行されても強いので、尭弥より先に動いてと思っていました。(和泉の)粘りは大丈夫かなと思ったんですけど、結果的に粘らせてしまった。落車もありましたし、もう少し踏めばよかったです。味方が落車したと思っていなくて、ゴール後に(後ろにいたのが)敵だとわかりました。ライン決着が人気になっていたので、全員で出切れる仕掛けをしたつもりでした。(先行して)しんどくて、(最終)バックで後悔しながら駆けていました。気持ち一本で戦っています。初日特選の選手がみんな勝ち上がっていたので、負けていられないと思っていました」
 ホームから仕掛けた上田尭弥は、1センターでの落車を回避すると、中釜の番手にはまる。逃げる中釜に詰め寄れず、落車を大きく避けた宮崎大空に迫られながらも、なんとか振り切って2着でゴールした。
 「前が踏んでペースが上がって、カマすタイミングを取りながらだったんですけど、車間が空いてしまった。中釜君に入られたのは反省ですね。(最終)ホームで緩んでチャンスだと思ったんですけど、(中釜の)ダッシュがすごくて。中釜君の後ろがごちゃついて、踏んでいけば、中釜君も踏んで(番手に)入れるかなって思いました。(赤板の)1コーナーの判断が遅かったのは反省ですね。ただツキはありますね。連日、落車を避けることができているので」