岐阜競輪場で開催された開設71周年記念「長良川鵜飼カップ」は、9月13日に最終日を迎えた。豪華メンバーがそろった決勝戦を制したのは、最終2コーナーまくりを決めた郡司浩平。今年は3度目、通算で9度目の記念優勝を達成した。
決勝戦 レース経過
号砲で荒井崇博が出て、松浦悠士-荒井が前受け。郡司浩平-和田健太郎の南関勢が3、4番手で、単騎の浅井康太、鈴木竜士-和田圭の順で隊列は落ち着いた。青板バックで鈴木が上昇。鈴木は松浦に併せ込んだ後、赤板経過と同時に誘導を切って前に出る。そして、2コーナーで郡司が押さえにくると、鈴木は郡司の番手で勝負に出る。一方、引いた松浦は、併走する前団から車間を切って反撃のタイミングを窺う。この松浦の動きを確認しながら、冷静に流していく郡司に対し、打鐘2センターで詰めた松浦は一気のカマシで襲い掛かる。松浦はホーム手前で先頭に立つが、叩かれた郡司もすんなり3番手を確保。息つく間もなく郡司は最終2コーナーからまくって出る。競っていた和田健、鈴木は置いていかれ、単独で仕掛ける形となった郡司は3コーナーで松浦を抜き去ると、そのまま後続を引き離してゴール。2着には松浦が粘り、鈴木に競り勝って、荒井の内をしゃくってと懸命のリカバリーを見せた和田健が3着。
郡司浩平選手
初日特選から無傷で勝ち上がった郡司浩平(写真)のデキが違った。
「あんなに良いまくりが出るとは。自信になりますね」
赤板の2コーナーで先頭に立つと、番手は和田健太郎と鈴木竜士でもつれる展開に。それでも郡司は、冷静に松浦悠士の仕掛けを待った。
「(鈴木は)僕のところに来るのか、和田(健)さんのところなのか分からなかったですね。そこからは、松浦が来たら踏んで、そこから仕掛けようと思っていました。ワンテンポ、ツーテンポ待って、なかなか松浦が来なかったので、踏み上げたかったんですけど、(先行した)初日と同じ展開じゃなくて、違う展開でどのくらい勝負できるかっていうのを試したかったので」
最終1コーナー手前ではきっちり3番手に飛び付き、2コーナーから一気にまくり出した。
「飛び付いてからは、思っている以上に冷静でしたね。(2日目から導入した新車は)微調整は必要ですけど、自転車の出は本当に良かったです。今回はフレームを試して良かったなっていうのもありますし、ビッグレース前にいろいろできたので自信にもなりました」
同級生の松浦悠士とのS班対決を制して、通算9度目の記念V。連覇が懸かる共同通信社杯にも弾みを付けた。
「自転車が家に届くのが明後日(15日)なので、ケアをしっかりして、前日は状態を見ながら、しっくり来るまで練習します。(現在8位の賞金ランキングについては)GIとか共同(通信社杯)の結果でガラッと変わってくると思いますし、自分の成績次第だと思っています」
グランプリ連続出場を目指して、この後も気の抜けない戦いが続く。
ホームガマシの松浦悠士は2着でゴールした。
「初手は前受けからで、郡司君を待たせて、待たせて、思いっ切りカマそうと思っていました。作戦通りにいったけど、あっさり行かれてしまいましたね。良い感じで回せていたのに、アレを行かれるかって感じでした。こういうステージで逃げて2着はデカいけど、力勝負で負けている。もう少し勝負したかったです。2着ですけど、力の差を感じました。こういうのが続くから現状に満足せずに頑張れる。常にこの気持ちを持ち続けていきたいです。この悔しい思いを次につなげます」
和田健太郎は最終1センター過ぎの鈴木のけん制で郡司から離れたが、2センターで内に切り込んで荒井崇博を飛ばし、3着に入った。
「今回の郡司のデキを見ていたら、すんなりとはならないだろうと思っていたので、(番手勝負の)準備はできていました。(鈴木に)一回飛ばされてしまったけど、なんとか凌げましたね。あれで誰かが郡司の番手にはまって、郡司が優勝できてなかったら申し訳なかったですけど…。(今回は落車後の開催で)万全とは言い難い状態でしたけど、その中でどう乗り越えるかっていうのが今回の課題でした。郡司と3日間、一緒に走らせてもらって、郡司がいてくれたから決勝に乗れましたね」
中部地区から唯一、決勝に進んだ浅井康太は4着。確定板入りとはならなかったが、手応えを得たシリーズとなった。
「(和田健に対する鈴木のけん制であおりを受けて)落車を回避するような感じで踏んだんですけど、踏み応えも悪くなかったですね。日に日に状態が良くなっていきましたし、共同(通信社杯)が楽しみかなって思います」
郡司浩平選手
「あんなに良いまくりが出るとは。自信になりますね」
赤板の2コーナーで先頭に立つと、番手は和田健太郎と鈴木竜士でもつれる展開に。それでも郡司は、冷静に松浦悠士の仕掛けを待った。
「(鈴木は)僕のところに来るのか、和田(健)さんのところなのか分からなかったですね。そこからは、松浦が来たら踏んで、そこから仕掛けようと思っていました。ワンテンポ、ツーテンポ待って、なかなか松浦が来なかったので、踏み上げたかったんですけど、(先行した)初日と同じ展開じゃなくて、違う展開でどのくらい勝負できるかっていうのを試したかったので」
最終1コーナー手前ではきっちり3番手に飛び付き、2コーナーから一気にまくり出した。
「飛び付いてからは、思っている以上に冷静でしたね。(2日目から導入した新車は)微調整は必要ですけど、自転車の出は本当に良かったです。今回はフレームを試して良かったなっていうのもありますし、ビッグレース前にいろいろできたので自信にもなりました」
同級生の松浦悠士とのS班対決を制して、通算9度目の記念V。連覇が懸かる共同通信社杯にも弾みを付けた。
「自転車が家に届くのが明後日(15日)なので、ケアをしっかりして、前日は状態を見ながら、しっくり来るまで練習します。(現在8位の賞金ランキングについては)GIとか共同(通信社杯)の結果でガラッと変わってくると思いますし、自分の成績次第だと思っています」
グランプリ連続出場を目指して、この後も気の抜けない戦いが続く。
ホームガマシの松浦悠士は2着でゴールした。
「初手は前受けからで、郡司君を待たせて、待たせて、思いっ切りカマそうと思っていました。作戦通りにいったけど、あっさり行かれてしまいましたね。良い感じで回せていたのに、アレを行かれるかって感じでした。こういうステージで逃げて2着はデカいけど、力勝負で負けている。もう少し勝負したかったです。2着ですけど、力の差を感じました。こういうのが続くから現状に満足せずに頑張れる。常にこの気持ちを持ち続けていきたいです。この悔しい思いを次につなげます」
和田健太郎は最終1センター過ぎの鈴木のけん制で郡司から離れたが、2センターで内に切り込んで荒井崇博を飛ばし、3着に入った。
「今回の郡司のデキを見ていたら、すんなりとはならないだろうと思っていたので、(番手勝負の)準備はできていました。(鈴木に)一回飛ばされてしまったけど、なんとか凌げましたね。あれで誰かが郡司の番手にはまって、郡司が優勝できてなかったら申し訳なかったですけど…。(今回は落車後の開催で)万全とは言い難い状態でしたけど、その中でどう乗り越えるかっていうのが今回の課題でした。郡司と3日間、一緒に走らせてもらって、郡司がいてくれたから決勝に乗れましたね」
中部地区から唯一、決勝に進んだ浅井康太は4着。確定板入りとはならなかったが、手応えを得たシリーズとなった。
「(和田健に対する鈴木のけん制であおりを受けて)落車を回避するような感じで踏んだんですけど、踏み応えも悪くなかったですね。日に日に状態が良くなっていきましたし、共同(通信社杯)が楽しみかなって思います」