岐阜競輪場で開催されている開設76周年記念「長良川鵜飼カップ(GIII)」は、9月6日に3日目が行われた。決勝進出をかけて激戦が繰り広げられた準決は、犬伏湧也、清水裕友のS級S班の2人と園田匠が白星を挙げた。また、地元からは、ベテランの志智俊夫が優出を果たした。シリーズも9月7日にいよいよ最終日を迎え、S級S班2人をはじめとした9人による決勝で優勝が争われる。
記念シリーズは、9月7日の最終日も様々なイベントでみなさまのご来場をお待ちしております。「街裏ぴんく」のお笑いライブ、ガールズケイリンの石井貴子選手(千葉・106期)のトークショー、山口幸二さんと後閑信一さんによる予想会が実施されるほか、先着1000人に「グリコPRETZ」をプレゼント、選手会岐阜支部によるステージイベント、キッチンカーによる「FOODフェスティバル」などが予定されています。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
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園田匠選手

嘉永泰斗選手
纐纈洸翔が赤板過ぎに切って、嘉永泰斗が2コーナー手前で出る。その上を押さえた晝田宗一郎が打鐘手前で先頭に出て、前受けから下げた松井宏佑がすかさず巻き返す。松井が、晝田を4コーナーで叩いて先行態勢。嘉永は、最終ホーム一本棒の6番手で構える。松井がグングンと駆けて行くなか、嘉永は2コーナーからまくり上げる。力強く加速していった嘉永は、4、5番手の中四国勢の上をのみ込んで、前へと迫っていく。直線で嘉永が松井ラインをとらえて、さらに外を園田匠(写真)が追い込み、ゴール前で差し切った。
「(嘉永は)九州でナンバーワンの自力選手ですし、連結をしっかり外さないっていうことだけでした。前回(の松戸記念の準決)は(北津留)翼(の番手)でしたし、(今回も)そこ(追走)をしっかりしないとダメなんで。嫌いな内枠だったけど、スタートは頑張って、ある程度の位置は取れた。差す、差さないは流れによりますし、まずは付いていくことでした。最近はちぎれていないし、(状態は)だんだん煮詰まってきたと思います」
豪快なまくりで、同期の松井をねじ伏せた嘉永泰斗(写真)が2着。今シリーズは3日間、本来の力強い走りを見せつけている。
「ある程度、想定していた並びでした。纐纈が切った上を切って、あとは流れでと。(最終)ホームで(松井ラインに)スイッチしようかと思ったけど、晝田の調子が良さそうだったんで、合わされるのが嫌でちょっと見て、(仕掛けは)それからでした。2着まで来られているし悪くないけど、末脚は良くないかな。あの感じのまくりなら、本調子だったら1着だった」
外枠の纐纈洸翔は、後ろ攻めから切って8番手に置かれる苦しい展開。前の九州勢を追いかけて、3着で初の記念決勝進出も、内容には不満が残った。
「ジャンのところで、人任せのレースになるなって思った。案の定そうなっちゃった。車番がなくて、切って前々にって思ってたけど、ペースも緩まなかった。嘉永さんの調子が良さそうだし、イチかバチかで(九州勢を)追走しました。付いていく分にはいいけど、自力だとレベルが違う」
「(嘉永は)九州でナンバーワンの自力選手ですし、連結をしっかり外さないっていうことだけでした。前回(の松戸記念の準決)は(北津留)翼(の番手)でしたし、(今回も)そこ(追走)をしっかりしないとダメなんで。嫌いな内枠だったけど、スタートは頑張って、ある程度の位置は取れた。差す、差さないは流れによりますし、まずは付いていくことでした。最近はちぎれていないし、(状態は)だんだん煮詰まってきたと思います」
豪快なまくりで、同期の松井をねじ伏せた嘉永泰斗(写真)が2着。今シリーズは3日間、本来の力強い走りを見せつけている。
「ある程度、想定していた並びでした。纐纈が切った上を切って、あとは流れでと。(最終)ホームで(松井ラインに)スイッチしようかと思ったけど、晝田の調子が良さそうだったんで、合わされるのが嫌でちょっと見て、(仕掛けは)それからでした。2着まで来られているし悪くないけど、末脚は良くないかな。あの感じのまくりなら、本調子だったら1着だった」
外枠の纐纈洸翔は、後ろ攻めから切って8番手に置かれる苦しい展開。前の九州勢を追いかけて、3着で初の記念決勝進出も、内容には不満が残った。
「ジャンのところで、人任せのレースになるなって思った。案の定そうなっちゃった。車番がなくて、切って前々にって思ってたけど、ペースも緩まなかった。嘉永さんの調子が良さそうだし、イチかバチかで(九州勢を)追走しました。付いていく分にはいいけど、自力だとレベルが違う」
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清水裕友選手

中村圭志選手
7番手の栗山和樹が上昇すると、前受けの西田優大は誘導と車間を空けて、突っ張る態勢を取る。両者は互いに赤板の誘導退避とともに踏み上げて、激しい主導権争いになる。栗山が半車身出て打鐘を迎えると、青野将大が併走の上を仕掛けて行く。西田に踏み勝った栗山に、今度は青野が襲い掛かる。西田は力を使い果たし、そこを見極めた清水裕友(写真)は、最終1センター過ぎに青野ラインに切り替えて、2コーナーで自らまくりを打つ。スピードの違う清水は、青野を3コーナーでねじ伏せて先頭へ。そのまま押し切った清水が、同地区の後輩の頑張りをムダにせずに勝ち切った。
「(打鐘からの併走で外を)ドカすにしても、その外に青野君もいたので、下手に動くというよりは様子を見てと。(仕掛けてからの)掛かりは良くなかったけど、後ろの影は見えていて(中村圭志と)ワンツーかなと。体調は悪くないです。あとは(今回から換えた)自転車を乗りこなせるかどうか。セッティングをいじるかは考えます」
中国勢追走の中村圭志(写真)が清水を追いかけて、半車身差の2着でゴール。
「自分は前の2人を信頼して付いていくだけでした。(清水は)モガき合うのを想定して走ってくれた。(清水の踏み出しは)強烈でした。抜けないと思ったけど、抜きにはいきました。感じはいいです」
青野が清水にまくられると、菅田壱道は最終2センターで踏み込んで前の2車を追う。3着での決勝進出を決め、他地区の青野の走りをねぎらった。
「今日(3日目)は、青野君の頑張りのおかげです。(別線の踏み合いが)決着がついてから行っても良かったとは思うけど、青野君は地脚なんで、スピードに乗るためにも、あのタイミングが良かったと自分で思っていたのかな。青野君は粘っこいし、信頼して追走していた。志田(龍星)君をキメて、気づいたら清水君が横にいた。止められるスピード感ではなかった。今回から新車で、前回まで使っていた物とそん色ない感じです。ダッシュの反応とかもいいです」
「(打鐘からの併走で外を)ドカすにしても、その外に青野君もいたので、下手に動くというよりは様子を見てと。(仕掛けてからの)掛かりは良くなかったけど、後ろの影は見えていて(中村圭志と)ワンツーかなと。体調は悪くないです。あとは(今回から換えた)自転車を乗りこなせるかどうか。セッティングをいじるかは考えます」
中国勢追走の中村圭志(写真)が清水を追いかけて、半車身差の2着でゴール。
「自分は前の2人を信頼して付いていくだけでした。(清水は)モガき合うのを想定して走ってくれた。(清水の踏み出しは)強烈でした。抜けないと思ったけど、抜きにはいきました。感じはいいです」
青野が清水にまくられると、菅田壱道は最終2センターで踏み込んで前の2車を追う。3着での決勝進出を決め、他地区の青野の走りをねぎらった。
「今日(3日目)は、青野君の頑張りのおかげです。(別線の踏み合いが)決着がついてから行っても良かったとは思うけど、青野君は地脚なんで、スピードに乗るためにも、あのタイミングが良かったと自分で思っていたのかな。青野君は粘っこいし、信頼して追走していた。志田(龍星)君をキメて、気づいたら清水君が横にいた。止められるスピード感ではなかった。今回から新車で、前回まで使っていた物とそん色ない感じです。ダッシュの反応とかもいいです」
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犬伏湧也選手

村田雅一選手
道場晃規の上昇を、福永大智が赤板過ぎに突っ張る。南関勢は近畿勢の後ろに降りて、勢いよく押さえた坂井洋が2コーナー過ぎに先頭に立つ。犬伏湧也(写真)は、7番手で構えてタイミングを待つ。仕掛けを遅らせた犬伏は、打鐘2センターから外に持ち出して一気に加速していく。志智俊夫は離れて、逃げる坂井を最終2コーナー手前でまくり切った犬伏を誰も追えない。出切ってからの犬伏はひとり旅で、2着に6車身差をつけて圧勝した。
「しっかり自分の持ち味を出した競走を心がけようと思ってました。前中団が取れたんで、相手は僕の後ろの離れ待ちかなって思った。ゴチャつくと思ったし、落ち着いて、隊列が整ったところで仕掛けられればと。(坂井がペースを上げて)行きづらい感じになったんですけど、ホームの向かい風でペースが落ちて叩けた。わりと強めに踏んでたんで、後ろの状況はわからなかったけど、結構離れているかなっていうのは感じた。初日、2日目と先行で勝負して1着を取れてなくて、今日(3日目)は得意パターンで1着を取れた。カマシでも、押さえでも両立できるようにしたい」
犬伏がまくって、近畿勢は6、7番手で最終バック。福永が3コーナーから外に持ち出すと、村田雅一(写真)は、内に進路を取る。直線は坂井と、志智の中を割って2着に強襲した。
「外枠だったんで、(福永は)前から1個突っ張ってって感じの組み立てでした。思ったよりも坂井君が勢いよく来て、福永も車間が取りづらかったと思う。僕は前の状況はあんまりわかってなくて、福永の後輪だけ見てました。福永が持ち出すつもりで付いていたし、持ち出してからのコース取りでした。坂井の内のコースも見えていたし、余裕もあって、判断も悪くなかった。2日間感じが悪くて、ローラーで乗り方の感覚をつかんだんで、本調子ではないけど良くなった」
犬伏に離れた志智俊夫は、最終バック手前で福田滉を外からキメてリカバリー。村田に中を割られたが、坂井は交わして3着。執念の走りで、地元記念の決勝へと勝ち進んだ。
「(犬伏の)力が抜けてるんで、彼が勝てるようにと。あとは、僕が付いていけるか、付いて行けないかだけでした。踏み出しから、自分の力が足りてないなと思った。(最終)1コーナーに入る時にはもう離れていた。(福田を)キメて、もう1回勝負しないとと思ってキメに行った。岐阜じゃないとこんな番組はないし、気持ちは入ってました」
「しっかり自分の持ち味を出した競走を心がけようと思ってました。前中団が取れたんで、相手は僕の後ろの離れ待ちかなって思った。ゴチャつくと思ったし、落ち着いて、隊列が整ったところで仕掛けられればと。(坂井がペースを上げて)行きづらい感じになったんですけど、ホームの向かい風でペースが落ちて叩けた。わりと強めに踏んでたんで、後ろの状況はわからなかったけど、結構離れているかなっていうのは感じた。初日、2日目と先行で勝負して1着を取れてなくて、今日(3日目)は得意パターンで1着を取れた。カマシでも、押さえでも両立できるようにしたい」
犬伏がまくって、近畿勢は6、7番手で最終バック。福永が3コーナーから外に持ち出すと、村田雅一(写真)は、内に進路を取る。直線は坂井と、志智の中を割って2着に強襲した。
「外枠だったんで、(福永は)前から1個突っ張ってって感じの組み立てでした。思ったよりも坂井君が勢いよく来て、福永も車間が取りづらかったと思う。僕は前の状況はあんまりわかってなくて、福永の後輪だけ見てました。福永が持ち出すつもりで付いていたし、持ち出してからのコース取りでした。坂井の内のコースも見えていたし、余裕もあって、判断も悪くなかった。2日間感じが悪くて、ローラーで乗り方の感覚をつかんだんで、本調子ではないけど良くなった」
犬伏に離れた志智俊夫は、最終バック手前で福田滉を外からキメてリカバリー。村田に中を割られたが、坂井は交わして3着。執念の走りで、地元記念の決勝へと勝ち進んだ。
「(犬伏の)力が抜けてるんで、彼が勝てるようにと。あとは、僕が付いていけるか、付いて行けないかだけでした。踏み出しから、自分の力が足りてないなと思った。(最終)1コーナーに入る時にはもう離れていた。(福田を)キメて、もう1回勝負しないとと思ってキメに行った。岐阜じゃないとこんな番組はないし、気持ちは入ってました」