『岐阜競輪開設56周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:12月21日
 
 



『若生武則の岐阜競輪開設56周年記念(GIII)レポート』 前検日編


 こんにちは、KEIRINマガジンの中井です。

 明日、12月22日から岐阜競輪場にて開設56周年記念「金華賞争奪戦」が行われます。
金華地区で有名なのが岐阜城。戦国時代にはここを居城として、あの斉藤道三や織田信長が天下を目指しました。昨年を思い出すと、地元の加藤慎平選手が完全優勝を飾り、今年は全日本選抜の初タイトルを引っ提げ、グランプリに出場。まさに天下統一を今成し遂げようとしています。果たして、今年も地元の雄が金華賞を制するのでしょうか?


 混戦必至のメンバー構成となったが、層の厚さでは地元・中部勢が他地区を一歩リード。その先導役となるのが吉田敏洋。オールスターで落車してから、近況ではケガの影響を微塵も感じさせない先行力を取り戻しつつある。まだまだ完全復活とはいかないが、他地区に強烈な先行型がいないだけに、連日レースを組み立てる競走が続きそう。そうなると、後ろを固めるベテランマーカー達が優勝に最も近いと言えよう。特に、衰え知らない鋭い差し脚が持ち味の山口幸二は前場所・全日本選抜では(1)(3)(2)と安定した走りを披露。決勝では優勝した加藤慎平に1/8車輪届かなかったが、直線果敢に追い込み準優勝を飾るなど、調子の良さも窺える。またここが純地元の浜口高彰にもチャンスはあるだろう。

 近畿勢も負けてはいない。稲垣裕之や市田佳寿浩は近況になってやや復調モード。先行主体の展開に持ち込めば、中部の牙城を崩すことは十分だ。その稲垣、市田の後ろを廻るのが前田拓也。全日本選抜は落車し8着。その後、小倉FI決勝でも落車するなど、コンディション面に少し不安は残るが、優勝の可能性は十分にあるので、その動向には注目したい。

 決勝メンバーは中近勢が独占しそうだが、他にも一発のある選手が参戦してきた。千葉の海老根恵太、岡山の三宅伸、愛媛の渡辺哲男など、層は薄いが、しっかりと決勝には乗ってくる力のある選手なだけに、初日から追いかけたいところではある。



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