『岐阜競輪開設64周年記念(GIII)レポート』 3日目編

配信日:9月2日
 岐阜競輪開設64周年記念「長良川鵜飼カップ」G3は後半戦に突入し、3日目のメインは準決勝。3番勝負はどれも大激戦となり、ついにベストナインが出そろいました。
 なお最終日もたくさんのイベント、ファンサービスが予定されております。まずは先着有料入場者に抽選でプレゼントを実施。また、早朝予想会、日本競輪選手会岐阜支部による「選手と毎日じゃんけん大会」が。さらに山口幸二氏と内林久徳氏による「レース展望」、日本競輪選手会岐阜支部による「イラストジェスチャーゲーム」など盛りだくさん。こちらもどうぞお楽しみに。
<9R>
小倉竜二選手
小倉竜二選手
宗景祐樹選手
宗景祐樹選手
 準決勝に入るとレースは一気に白熱。菅原晃が猪俣康一の番手で粘り、浅井康太と壮絶な競り合いに。両者の攻防は浅井に軍配が上がったものの脚を消耗して両者は後退。後閑信一のまくりにスイッチした小倉竜二(写真)が直線鋭く伸びて1着とさらった。
 「ゴチャゴチャしたけど、ああいう展開は苦手ではないんで。ゴリゴリと引っ張り回される展開は苦手だけど。落ち着いていけてるかは微妙なところだけど、身体の反応は良いんで悪くないでしょう」
 宗景祐樹を追走した金子真也が迫って2着に入る。
 「前に付いていただけで、今日はラインのレースをしただけ。それ以上何もないですよ(笑)。恵まれました」
 宗景祐樹(写真)は3着で決勝進出も、小倉に割り込まれたレース内容を反省する。
 「ホームで4番(服部克久)を退かそうと思ったら、小倉君に入られてしまった。せっかく後閑さんの番手を回らせてもらったのに、金子さんにも申し訳ないことをしました。最後、小倉君が中を割って行ってくれたおかげです」
 浅井康太は番手を守り切ったものの、最後に力尽きて馬群に飲まれた。
 「粘られるのはレースだから仕方ない。ホームで脚を使ってキツかったけど、前が頑張ってくれてたし何とかしたかったけど、最後脚が一杯でした」
 菅原晃も見せ場を作ったが7着に敗れた。
 「ラインが2車だったら引いたけど、小倉さんが3番手付いてくれてるし、あそこで引いたら小倉さんにチャンスがなくなるんで。浅井君が強かったです」
 後閑信一もバックからスパートしたがまくり切れず。
 「展開がゴチャ付いて、態勢が整ったところがやっと最終バック。そこから無理矢理踏んだからスピードを乗せ切れなかった」

<10R>
山崎芳仁選手
山崎芳仁選手
園田匠選手
園田匠選手
 10レースもすんなりとはいかず、最終4コーナーでアクシデント。レースは前受けの山崎芳仁が主導権。バックから稲垣裕之が迫って4コーナーに差し掛かると、磯田旭が内に斬り込む。すると、番手の成田和也と稲垣がからんで落車。内から磯田旭が抜け出して1着となった。
 「(福島3番手に付いていたが)レースはどうなるか分からないんで、前々の気持ちを持って走ってました。予想した展開とは違いましたけど。山崎さんは1周半踏んでたし(前が詰まったんで)内にいきました。それで成田さんに迷惑をかけてしまったんでそれは反省しないと」
 後続の落車を尻目に、逃げた山崎芳仁(写真)が2着に入る。
 「今日は引いてどうにかなるとは思わなかったんで、どこからでも突っ張ろうと思ってました。成田さんも付いてるんで。ホーム線でこなかったんでそこで腹をくくりましたね。先行してからは余裕がなくて、最後(稲垣を)合わせ切れなかったですね。落車があって残念だけど、成田さんのおかげですね」
 田中誠は予想外の展開に泣いて5着に終わる。
 「ジャンで出ようと思ったけど、山崎さんが踏んでしまったんで『作戦変更』って。そこからひと呼吸置いてカマそうと思ったけど、駆けられてしまい、脚が一杯になりました」
 田中が不発に終わるなか、園田匠(写真)は自分で外を踏んで3着に滑り込んだ。
 「6番(鈴木伸之)が離れてたんで外が空いて助かったですね。最後の落車が危なかったけど、外をしっかり踏めているんで調子は良いと思います」

<11R>
高木隆弘選手
高木隆弘選手
有賀高士選手
有賀高士選手
 最終11レースはジャンで菊地圭尚が斬ったところを、村上義弘が叩いて主導権。最終ホームから山田英明が反撃に出るが及ばず、村上が最後は番手の高木隆弘を振り切って堂々の逃げ切り勝ちを収めた。
 「今日は期待に応えられるだけの先行力がないんで不安がありました。長い距離を踏んだから疲れましたね。今の状態では大きいことは言えないけど、500勝と優勝を目指して頑張ります」
 高木隆弘(写真)は必死のマークで2着を確保した。
 「踏み出しで口が空いたから冷やっとしたよ。村上君は先行でも、まくりでも前々に行ってくれるんで今日は楽しみだった。久々に気合が入ったね」
 有賀高士(写真)がゴール寸前で菊地を交わして3着に入る。
 「今日は(上田)隼がいてくれたから周りが警戒してくれたし、そのおかげで自分は脚を溜めることができたんで。彼のおかげです」
 その上田隼は「前を見過ぎてしまい失敗。最終バックで前が詰まってバックをふまされてしまった。あの前に仕掛けるべきでした」と仕掛けを逃し反省する。
 菊地圭尚は外の山田英明が邪魔になり見せ場を作れず。
 「ずっと(山田が)外にいたし、内がものすごく重たくて脚にきてしまった」
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