『大垣競輪開場56周年記念(GIII)レポート』 初日編
 
配信日:5月22日


 大垣競輪場開場56周年記念「水都大垣杯」が今日から開幕した。青空の広がる絶好のバンクコンディションの中、白熱のレースが展開。メーンの特選3個レースは紫原政文、山口富生、小橋正義の3人がそれぞれ制し、好スタートを切った。明日は特選で3着までに入った9選手により、優秀競走が争われる。
 開催2日目の明日もファンサービス、イベントが盛りだくさん。先着有料入場者2000名様の中からスピードくじにて売店利用券(500円分)をプレゼント。また、吉村和之選手が来場し、トークショーとサイン会が行われる予定です。ぜひ、本場にお越しください。


<1R>
 1レースは水書義弘の先行に乗った進藤浩行が直線抜け出したが、水書が失格に終わっただけに、素直に喜べない。
 「前に水書君と連係した時に離れてしまったので、今日はきっちり付いて仕事をしようと思っていたんですが…。結局、先行して全てやってもらい、本当に申し訳ないです。前回の落車は問題ないし、水書君の分まで頑張りたい」


<2R>
井手健選手
井手健選手
   2レースは高田大輔の先行を井手健(写真)が四番手からまくって快勝した。
 「予選はやっぱり緊張しますね。高田君の三番手が空いていたし、初手はそこから組み立てました。三住(博昭)さんが内から来て踏み遅れてしまったけど、上手く四番手で立て直せました。前のかかりが良くなかったし、かぶる前に早めに仕掛けた。まくれたので、調子はいい方だと思います。明日が勝負ですね」
 南関ラインの三番手から高田ラインに切り替えた三住博昭が2着。
 「本当はあんなことしたくなかったんですが…。三番手を取れて自分でまくろうと思ったけど、後ろから来た井手君のスピードが良くてびっくりしました」


<3R>
森田達也選手
森田達也選手
   3レースは森田達也(写真)が力強くまくって圧勝した。初めて使った3・71のギヤに手応えを感じている様子。
 「落ち着いて駆けられました。仕掛けたのは1コーナーぐらい。スピードに乗っていく感じがしたし、ギヤを上げたのが大きかったです。このギヤで普通に押さえて駆けた場合はまた違う感じになると思うので、今回は色々なパターンを試してみたい」
 逃げて3着の篠塚光一は完敗を認める。
 「いい感じで駆けられたけど、森田君が強すぎました。みんなギヤを上げる傾向だけど、今回は先輩の助言でギヤを下げています」


<6R>
山賀雅仁選手
山賀雅仁選手
   6レースの選抜戦は山賀雅仁(写真)が七番手から豪快にまくって激戦を制した。
 「先行する気持ちもありましたが、叩かれてしまったので七番手まで下げました。このギヤで併走しても仕方ないですからね。外を踏めば二次予選には乗れると思ったけど、1着はタマタマです。4倍のギヤがいいのか、まだ分かりませんね。調子は間違いなくいいので、明日も力を出し切ればいい勝負ができると思います」
 五番手キープから先まくりを放った西村豊が2着に入った。
 「緩んだところですかさず仕掛けました。自分なりにいいレースができたし、1着だと思ったんですが…。11秒1の上がりで来られては仕方ないですね」


<8R>
柏野智典選手
柏野智典選手
   8レースは原真司と柏野智典で1着同着。タイミング良くカマして逃げ切った原真司は「湊(聖二)さんも結構踏んでいたけど、出させてくれる感じだったから思い切って行きました。もこもこする感じで、少し疲れがあるかもしれませんが、とりあえず勝ち上がれて良かったです」とレースを振り返る。
 湊聖二マークから鋭脚を発揮した柏野智典(写真)は「湊さんが前に踏んでくれたおかげ。山田(晃久)さんが上田(裕和)君と一緒に上がってくれたので、上手くコースが空いてくれました」と笑顔。


<9R>
紫原政文選手
紫原政文選手
   9レースの特選は単騎の紫原政文(写真)が会心のレースを見せた。飯野祐太の逃げを中団キープから鮮やかにまくり切った。
 「今日はかぶったら終わりなので、イチかバチかまくって、自分の力がどれだけ通用するか試そうと考えていました。兵藤君のブロックを堪えれば何とかなると思ったけど、意外と車が出てくれましたね。前回よりは調子もいいです」
 紫原を追走する形になった廣川泰昭がそのまま2着に流れ込んだ。
 「中団基本に自力を出すつもりでしたが、前の紫原さんがまくる雰囲気だったので、構えて付いていきました。今日は展開ですね。今回は特選に乗れて優秀だし、本当に流れがいい」
 まくり不発の海老根恵太は「中途半端に押さえに行ったのが失敗でした。ホームで仕掛けるタイミングがあったけど、1回脚を使っていたから厳しかった。甘いですね」と反省。


<10R>
山口富生選手
山口富生選手
   10レースは平原康多が五十嵐力を突っ張って先行。番手絶好の山口富生(写真)がゴール前できっちり差し切り、即席ラインで上位独占を決めた。
 「平原君は強いから信頼して付いていくだけでした。バックからの踏み直しが強烈だったし、誰も来る雰囲気はなかった。今日はもう平原のおかげですね。僕の調子も悪くないと思います」
 平原康多は責任を果たし、安堵の表情を見せる。
 「地元勢が3人付いてくれたから緊張しました。五十嵐さんがしっかり押さえて来なかったので、今日は突っ張りました。かかりは良く分からなかったけど、とりあえずラインで決まってホッとしました。気持ちがだいぶ楽になった」


<11R>
小橋正義選手
小橋正義選手
   最終11レースは荻原尚人と吉田敏洋で激しい主導権争いとなった。脚を溜めてまくった長塚智広を好追走した小橋正義(写真)が直線鋭く追い込んだ。
 「長塚はいつも頑張ってくれるので、安心して付いていた。いい展開になったし、スピードも悪くなかった。ライン3人で決まって良かった。体調も前回よりはいいと思う」
 まくった長塚智広は直線で末を欠いて3着。
 「恵まれました。最近は短い距離しかもがいていないので、最後はすごいタレでした」
 吉田敏洋は「荻原君に抵抗され、出切った時点で脚が一杯でした。気持ちを切り替えて明日また頑張ります」。

↑ページTOPへ

 
情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
COPYRIGHT(C) JKA, All Rights Reserved