豊橋競輪場で開催されている開設74周年記念「ちぎり賞争奪戦(GIII)」は9月30日に3日目を迎えた。準決ではS班の新山響平をはじめ、初日特選組の5名が勝ち上がりを決める一方、佐藤慎太郎、深谷知広が着外に沈む波乱もあった。地元勢からは岡本総が決勝に進出。いよいよファイナリスト9名が出そろい、10月1日の最終日にはシリーズ覇者が決まる。
記念シリーズは最終日も様々なイベントが行われます。先着ファンサービス、「総天然色豊競予想劇場」が引き続き実施されるほか、1日にはハリウッドザコシショウ・SAKURAIのお笑いステージ、大盛のり子×ピレの大食い&トークショー、長嶋万記選手(ボート)、鈴木宏和選手(オート)、村上卓茂選手(競輪)、當銘沙恵美選手(競輪)による公営競技トークショー、和太鼓演舞「とこしえ」ウェルカム演奏&ステージが予定されています。また、日本競輪選手会愛知支部による太ももカフェ、チャリ氷もあります。豊橋競輪場では、みなさまのご来場お待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
<10R>

松本貴治選手

荒井崇博選手
後ろ攻めの黒沢征治が、中団の藤井侑吾にフタをするようにジワリと上昇する。黒沢が赤板2コーナー過ぎに前の松本貴治(写真)を叩くと、外が開けた藤井も間髪入れずに巻き返す。藤井は打鐘3コーナーで佐藤慎太郎にけん制を受けて外に膨れるが、4コーナーの下りで再加速して最終ホーム過ぎに黒沢を叩き切る。松本は1コーナーから反撃を開始。じわじわと前団に追い上げていくと、3コーナーからさらに加速。藤井の番手から抜け出しを図る岡本総を、外からとらえて決勝進出一番乗りを決めた。
「後ろからよりは前からの方が得意な展開になると思った。自然と詰まったところで行けましたね。初日、2日目から調整して、今日(3日目)が一番感じが良かったですね。体調はずっとキープしてる感じ。体調を整えて決勝も持ち味を発揮できるようにしたい」
松本マークの荒井崇博(写真)は最終バックで内から佐藤に絡まれるが、しっかりと体を当て返して位置をキープ。併走をこらえて松本に続いた。
「前が1着の勢いで行ってるんだから俺が飛ばされたら恥ずかしいからね。とりあえず(佐藤)慎太郎さんのところだけは負けないようにと思ってた。でも(松本を)抜けなかったね。町田(太我)は町田の強さがあるし、(松本)貴治は貴治の強さがある。今日(3日目)は貴治が格上の自力だったし、付いて行けば俺も抜けるチャンスがあると思ってたから」
藤井の先行に乗った岡本総が3着。ホームバンクの決勝へと駒を進めた。
「黒沢君達が前を取ってくれるのが理想だったんですけどね。でも、(藤井)侑吾がすぐに行ってくれたし、強かった。ずっと掛かってる感じですごかった。自分も一杯で、最後は思うように踏めなかったです。目標にしていた決勝に行けるし、明日(最終日)も精一杯頑張りたい」
「後ろからよりは前からの方が得意な展開になると思った。自然と詰まったところで行けましたね。初日、2日目から調整して、今日(3日目)が一番感じが良かったですね。体調はずっとキープしてる感じ。体調を整えて決勝も持ち味を発揮できるようにしたい」
松本マークの荒井崇博(写真)は最終バックで内から佐藤に絡まれるが、しっかりと体を当て返して位置をキープ。併走をこらえて松本に続いた。
「前が1着の勢いで行ってるんだから俺が飛ばされたら恥ずかしいからね。とりあえず(佐藤)慎太郎さんのところだけは負けないようにと思ってた。でも(松本を)抜けなかったね。町田(太我)は町田の強さがあるし、(松本)貴治は貴治の強さがある。今日(3日目)は貴治が格上の自力だったし、付いて行けば俺も抜けるチャンスがあると思ってたから」
藤井の先行に乗った岡本総が3着。ホームバンクの決勝へと駒を進めた。
「黒沢君達が前を取ってくれるのが理想だったんですけどね。でも、(藤井)侑吾がすぐに行ってくれたし、強かった。ずっと掛かってる感じですごかった。自分も一杯で、最後は思うように踏めなかったです。目標にしていた決勝に行けるし、明日(最終日)も精一杯頑張りたい」
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香川雄介選手

稲川翔選手
町田太我が中井俊亮を後方から勢いよく押さえに動く。町田に合わせて踏んで中団からの先切りを狙った深谷知広だが、中井を切れずに結局7番手に置かれる。スローな流れでレースが進むが、先頭の町田は打鐘で自ら踏み上げてペースアップ。隊列を一本棒にして駆けていく。後方の深谷は不発で、中団の中井も最終バックを過ぎても仕掛けきれない。町田の番手を終始無風で回った香川雄介(写真)が好展開をモノにして1着。
「町田に全て任せていましたね。掛かっていたし誰も来ないなという感じで。しっかり追走できて良かった。今日は一番体と折り合いがついた感じで軽かったですね。抜けるとは思いませんでしたけど。明日(最終日)はまた(調子が)どうなるかですね」
中井が3コーナー過ぎにようやく車を持ち出すと、稲川翔(写真)は内を進出。町田ライン3番手の久島尚樹をどかして、ゴール前で鋭く2着に入った。
「深谷に出られたら厳しいなと思っていました。ただ、シュン(中井俊亮)は絶対中団を取ってくれるので。ゴールで現地集合できれば一番良かったですね。(深谷が)後ろにいて怖い感じがありましたけど、自分に冷静に冷静にって言い聞かせて。最後は香川さんの内しかないかなと思いましたけど、入ってみた体の反応で決めようと。初日の失敗をいい方にとらえてしっかり集中できている」
ほぼ2周を踏み切ってレースを支配した町田太我が3着に粘った。
「しっかり押さえないと、突っ張られるなと思っていました。ジャンぐらいから(深谷に)カマされるのが怖くて、ほぼ目一杯でしたね。キツいですけど、疲れを抜きながら来れているとは思う。決勝も力を出し切るだけですね」
「町田に全て任せていましたね。掛かっていたし誰も来ないなという感じで。しっかり追走できて良かった。今日は一番体と折り合いがついた感じで軽かったですね。抜けるとは思いませんでしたけど。明日(最終日)はまた(調子が)どうなるかですね」
中井が3コーナー過ぎにようやく車を持ち出すと、稲川翔(写真)は内を進出。町田ライン3番手の久島尚樹をどかして、ゴール前で鋭く2着に入った。
「深谷に出られたら厳しいなと思っていました。ただ、シュン(中井俊亮)は絶対中団を取ってくれるので。ゴールで現地集合できれば一番良かったですね。(深谷が)後ろにいて怖い感じがありましたけど、自分に冷静に冷静にって言い聞かせて。最後は香川さんの内しかないかなと思いましたけど、入ってみた体の反応で決めようと。初日の失敗をいい方にとらえてしっかり集中できている」
ほぼ2周を踏み切ってレースを支配した町田太我が3着に粘った。
「しっかり押さえないと、突っ張られるなと思っていました。ジャンぐらいから(深谷に)カマされるのが怖くて、ほぼ目一杯でしたね。キツいですけど、疲れを抜きながら来れているとは思う。決勝も力を出し切るだけですね」
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川口聖二選手

山田雄大選手
川口聖二(写真)がスタートを決めて岐阜勢が前受け。後方の山田雄大は赤板でアクションを起こさず、6番手から新山響平が動き出す。橋本優己は合わせてペースを上げて突っ張り、新山は8番手に下げ切る。橋本が駆けるなか、山田が6番手から内をすくって最終1センターで伊藤旭をさばく。最終バックから踏み上げるが、それに合わせて川口が番手まくりに出る。山田と川口が並んで、大外をまくった新山も両者に迫って直線に入る。ゴール勝負は接戦だったが、わずかに山田を合わせ切った川口が先頭だった。S班を撃破して決勝進出を決め、終始上機嫌でインタビューに応じた。
「スタートを取りに行っても絶対(新山)響平に負けると思ったし、響平達の後ろからと思ってたんですけど。よし、前が取れたと思ったら、(橋本)優己も行く気満々みたいで。仕事なんかできないと思ったけど、見事に優己が掛かってくれた。それに後ろがもつれてくれた。2番(山田)が真後ろになったのは気付いたけど、僕はもう赤パンツだけどこにいるんだって探してた。前も詰まってきてたし、1着取るなら踏むしかないと。(状態は)結構良い感じですね。空いた分結構追い込んで練習できたんで」
俊敏に好位を奪った山田雄大(写真)は、前をまくり切ることこそできなかったが、2着で決勝に進んだ。
「(打鐘2センターで)外は行けそうもなかったんで、行けるだけ前に行きたくて内に行きました。9番(伊藤)をどかせたけど、それで脚がいっぱいでまくりは合っちゃった。(新山が)いつ来るか分からないんで、行ける所で仕掛けた感じです。最後まで踏めたし、最近の中では乗れてる方かな」
新山響平はまくり届かずの3着。後手踏んだ展開を悔やんだ。
「スタートで前が取れなくて、後の対応が良くなかったです。(赤板過ぎに)前に踏んだけどスピードが合ったので引いて立て直そうと。山田君が(伊藤を)すくうのが見えたけど、そこで行けばよかった。外々を走ってしまったし、もうちょっとまっすぐ走ればよかった。後ろに申し訳ないです。ダッシュのキレが課題だと思うし、明日(最終日)の朝修正したい」
「スタートを取りに行っても絶対(新山)響平に負けると思ったし、響平達の後ろからと思ってたんですけど。よし、前が取れたと思ったら、(橋本)優己も行く気満々みたいで。仕事なんかできないと思ったけど、見事に優己が掛かってくれた。それに後ろがもつれてくれた。2番(山田)が真後ろになったのは気付いたけど、僕はもう赤パンツだけどこにいるんだって探してた。前も詰まってきてたし、1着取るなら踏むしかないと。(状態は)結構良い感じですね。空いた分結構追い込んで練習できたんで」
俊敏に好位を奪った山田雄大(写真)は、前をまくり切ることこそできなかったが、2着で決勝に進んだ。
「(打鐘2センターで)外は行けそうもなかったんで、行けるだけ前に行きたくて内に行きました。9番(伊藤)をどかせたけど、それで脚がいっぱいでまくりは合っちゃった。(新山が)いつ来るか分からないんで、行ける所で仕掛けた感じです。最後まで踏めたし、最近の中では乗れてる方かな」
新山響平はまくり届かずの3着。後手踏んだ展開を悔やんだ。
「スタートで前が取れなくて、後の対応が良くなかったです。(赤板過ぎに)前に踏んだけどスピードが合ったので引いて立て直そうと。山田君が(伊藤を)すくうのが見えたけど、そこで行けばよかった。外々を走ってしまったし、もうちょっとまっすぐ走ればよかった。後ろに申し訳ないです。ダッシュのキレが課題だと思うし、明日(最終日)の朝修正したい」